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公開番号2025032584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023137937
出願日2023-08-28
発明の名称サスペンションアッセンブリおよびディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G11B 5/60 20060101AFI20250305BHJP(情報記憶)
要約【課題】接合部における接合不良、端子間の短絡を防止することが可能なサスペンションアッセンブリおよびこれを備えるディスク装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、サスペンションアッセンブリは、支持板と、支持板に支持されたヘッドと、第1絶縁層と導電層と第2絶縁層とを含む積層体で構成され、支持板に設置された配線部材と、を備えている。配線部材は、ヘッドに電気的に接続された先端部と、支持板の外側に延出した接続端部と、先端部と接続端部との間を延びる複数本の配線と、を含んでいる。接続端部は、第1方向に延びる開口と、それぞれ導電層により形成され、開口に第1方向に並んで配置された複数の接続端子と、接続端子に設けられ第2絶縁層の側から突出した隔壁と、を含んでいる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
支持板と、
前記支持板に支持されたヘッドと、
第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上に設けられ配線および接続端子を形成した導電層と、前記導電層および前記第1絶縁層に重ねて形成された第2絶縁層とを含む積層体で構成され、前記支持板に設置された配線部材と、を備え、
前記配線部材は、前記ヘッドに電気的に接続された先端部と、前記支持板の外側に延出した接続端部と、前記先端部と前記接続端部との間を延びる複数本の配線と、を含み、
前記接続端部は、第1方向に延びる開口と、それぞれ前記導電層により形成され、前記開口に前記第1方向に並んで配置された複数の接続端子と、前記接続端子に設けられ前記第2絶縁層の側から突出した隔壁と、を含んでいる、
サスペンションアッセンブリ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記接続端子の各々は、前記第1方向と交差する第2方向に延びる一対の側縁を有し、
前記隔壁は、前記接続端子の一方の側縁に沿って設けられている、請求項1に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項3】
前記複数の接続端子の各々において、前記隔壁は、前記一対の側縁のうち、同一側の側縁に沿って設けられている、請求項2に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項4】
前記接続端子の各々は、前記第1方向と交差する第2方向に延びる一対の側縁を有し、
前記接続端部は、前記接続端子の一方の側縁に沿って設けられた前記隔壁と、前記接続端子の他方の側縁に沿って設けられ前記第2絶縁層の側から突出した隔壁と、を有している、請求項1に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項5】
前記隔壁は、前記第1方向と交差する第2方向に延在し、前記開口の前記第2方向の幅に収まる寸法に形成されている、請求項1に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項6】
前記隔壁は、前記接続端子に積層された複数層の絶縁層で構成されている、請求項1に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項7】
前記隔壁は、絶縁体により前記第2絶縁層と一体に形成されている、請求項1に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項8】
ディスク状の記録媒体と、
回転自在なアクチュエータブロックと、前記アクチュエータブロックから延出する複数本のアームと、それぞれ前記アームに固定された請求項1に記載のサスペンションアッセンブリと、並んで設けられた複数の接続パッドを有し、前記アクチュエータブロックの設置面に重ねて設けられた配線基板と、それぞれ前記接続パッドに設けられたハンダと、を具備するヘッドアクチュエータと、を備え、
前記配線部材の接続端部は、前記接続パッドおよび前記ハンダに重ねて前記配線基板の上に配置され、前記複数の接続端子は、前記ハンダにより前記接続パッドに接合されている、
ディスク装置。
【請求項9】
前記配線基板は、第1方向に延びる溝を有し、前記複数の接続パッドは前記溝内に配置され、前記接続端部の前記隔壁は、前記溝に係合している、請求項8に記載のディスク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、ディスク装置に用いるサスペンションアッセンブリおよびこれを備えるディスク装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、一般に、ベース内に配設された磁気ディスク、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータ、およびヘッドアクチュエータを備えている。ヘッドアクチュエータは、それぞれ磁気ヘッドを支持した複数本のサスペンションアッセンブリを有している。各サスペンションアッセンブリは、ヘッドアクチュエータのアームの先端部に取り付けられたサスペンションと、サスペンションに設置された配線部材(フレキシャ、配線トレース)と、を備えている。配線部材のジンバル部に磁気ヘッドが支持され、ヘッドサスペンションアッセンブリが構成される。配線部材の接続端部には、複数の接続端子が設けられている。これらの接続端子は、配線部材の配線を介して磁気ヘッドに電気的に接続されている。そして、接続端部の接続端子は、アクチュエータブロックに設けられたフレキシブルプリント配線基板(FPC)の接続パッドにハンダ接合されている。
【0003】
上記構造の磁気ディスク装置では、ヘッドサスペンションアッセンブリの接続端部とFPCの接続パッドとの位置決めにずれが生じた場合、接合部のはんだ同士がショートする懸念がある。これは、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの数が増加した場合や、磁気ヘッドの機能が増加して接続端子数が増加し、端子間のピッチが小さくなるほど、ショートのリスクが高くなる。
また、ヘッドサスペンションアッセンブリの接続端部とFPCの接続パッドとの位置決めにずれが生じた場合、はんだが偏り、接続端子の側にハンダが十分に行き渡らないことで、接合不良となる課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2007/0279807号明細書
米国特許第10,373,635号明細書
米国特許出願公開第2010/0326726号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の実施形態の課題は、接合部における接合不良、端子間の短絡を防止することが可能なサスペンションアッセンブリおよびこれを備えるディスク装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、サスペンションアッセンブリは、支持板と、前記支持板に支持されたヘッドと、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上に設けられ配線および接続端子を形成した導電層と、前記導電層および前記第1絶縁層に重ねて形成された第2絶縁層とを含む積層体で構成され、前記支持板に設置された配線部材と、を備えている。前記配線部材は、前記ヘッドに電気的に接続された先端部と、前記支持板の外側に延出した接続端部と、前記先端部と前記接続端部との間を延びる複数本の配線と、を含んでいる。前記接続端部は、第1方向に延びる開口と、それぞれ前記導電層により形成され、前記開口に前記第1方向に並んで配置された複数の接続端子と、前記接続端子に設けられ前記第2絶縁層の側から突出した隔壁と、を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)の分解斜視図。
図2は、前記HDDのアクチュエータアッセンブリおよび基板ユニット(FPCユニット)を示す斜視図。
図3は、前記アクチュエータアッセンブリのサスペンションアッセンブリを示す斜視図。
図4は、前記アクチュエータアッセンブリのアクチュエータブロック、前記FPCユニットの接合部(FPC接合部)、およびフレキシャのテール接続端部を示す側面図。
図5は、前記FPCユニットの接合部の側面図。
図6は、前記フレキシャの断面図。
図7は、前記フレキシャのテール接続端部の平面図。
図8は、前記テール接続端部の一部を拡大して示す平面図。
図9は、図8の線A-Aに沿った前記テール接続端部の断面図。
図10は、図8の線B-Bに沿った前記テール接続端部の断面図。
図11は、前記テール接続端部および前記FPC接合部を模式的に示す分解斜視図。
図12は、ハンダで接合された前記テール接続端部および前記接合部の断面図。
図13は、前記テール接続端部および前記接合部の断面図。
図14は、第3実施形態に係るHDDにおけるテール接続端部の一部を拡大して示す平面図。
図15は、図14の線D-Dに沿った前記テール接続端部および前記接合部の断面図。
図16は、第3実施形態に係るHDDにおけるテール接続端部の一部を拡大して示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図面を参照しながら、実施形態に係るディスク装置ついて説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
(第1実施形態)
ディスク装置として、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。
図1は、トップカバーを外して示す第1実施形態に係るHDDの分解斜視図である。
HDDは、偏平なほぼ矩形状の筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、トップカバー14と、を有している。ベース12は、トップカバー14と隙間を置いて対向する矩形状の底壁12aと、底壁12aの周縁に沿って立設された複数の側壁12bとを有し、例えば、アルミニウムにより一体に成形されている。トップカバー14は、例えば、ステンレスにより矩形板状に形成されている。トップカバー14は、複数のねじ13によりベース12の側壁12b上にねじ止めされ、ベース12の上部開口を閉塞する。
【0010】
筐体10内には、記録媒体としての複数の磁気ディスク18、および磁気ディスク18を支持および回転させる駆動部としてのスピンドルモータ19が設けられている。スピンドルモータ19は、底壁12a上に配設されている。各磁気ディスク18は、例えば、直径96mm(3.5インチ)の円板状に形成され、非磁性体、例えば、ガラスあるいはアルミニウムからなる基板と、基板の上面および/または下面に形成された磁気記録層とを有している。磁気ディスク18は、スピンドルモータ19の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにクランプばね20によりクランプされている。磁気ディスク18は、ベース12の底壁12aとほぼ平行な状態に支持されている。複数枚の磁気ディスク18は、スピンドルモータ19により所定の回転数で回転される。なお、本実施形態では、例えば5枚の磁気ディスク18が筐体10内に収容されているが、磁気ディスク18の枚数はこれに限られない。
(【0011】以降は省略されています)

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