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公開番号
2025032209
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-11
出願番号
2024211952,2022186441
出願日
2024-12-05,2018-06-27
発明の名称
抗FAM19A5抗体及びその用途
出願人
ニューラクル サイエンス カンパニー リミテッド
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C07K
16/18 20060101AFI20250304BHJP(有機化学)
要約
【課題】ヒトFAM19A5に特異的に結合する抗体及びこのような抗体を含む組成物を提供する。また、抗FAM19A5抗体を使って線維症及び癌を治療する方法を提供する。
【解決手段】メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に特異的に結合する、分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分(抗FAM19A5抗体)であって、(i)前記抗FAM19A5抗体は、TLDRDSSQPRRTIARQTARCのアミノ酸配列を有する少なくとも1つのエピトープに結合する、(ii)前記エピトープは、重鎖可変ドメイン、及び軽鎖可変ドメインを含む基準抗体に特異的に結合することができる、並びに(iii)前記抗FAM19A5抗体は、酵素結合免疫吸着測定分析(ELISA)によって測定されるとき、0.1~1nMのKDで可溶性ヒトFAM19A5または膜結合ヒトFAM19A5と結合する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列相同性19を有するヒトファミリである、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に特異的に結合する、分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分(抗FAM19A5抗体)であって、
(i)前記抗FAM19A5抗体は、TLDRDSSQPRRTIARQTARC(SEQ ID NO:6又はSEQ ID NO:2のアミノ酸残基42~61)のアミノ酸配列を有する少なくとも1つのエピトープに結合する、
(ii)前記エピトープは、(i)SEQ ID NO:36を含む重鎖可変ドメイン、及び(ii)SEQ ID NO:40を含む軽鎖可変ドメインを含む基準抗体に特異的に結合することができる、並びに
(iii)前記抗FAM19A5抗体は、酵素結合免疫吸着測定分析(ELISA)によって測定されるとき、0.1~1nMのK
D
で可溶性ヒトFAM19A5または膜結合ヒトFAM19A5と結合する、
分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分(抗FAM19A5抗体)。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
アミノ酸残基(i)46~51(すなわち、DSSQPR)、(ii)46、50、及び52(すなわち、D---P-R)、又は(iii)46、47、48、及び50(すなわち、DSS-P)に相応する一つ以上のアミノ酸で、SEQ ID NO:6である、FAM19A5エピトープに結合する、請求項1に記載の抗FAM19A5抗体。
【請求項3】
キメラ抗体、ヒト抗体、又はヒト化抗体である、請求項1又は2に記載の抗FAM19A5抗体。
【請求項4】
次の特性の一つ以上を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の抗FAM19A5抗体:
(a)線維症の減少、反転、遅延及び/又は予防;
(b)過度な細胞外基質(ECM)形成の減少;
(c)腫瘍の成長又は進行の遅延;
(d)反応性神経膠症開始の減少、反転、遅延及び/又は予防;又は
(e)反応性星状膠細胞の過度な増殖の抑制。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の抗FAM19A5抗体をコードする核酸。
【請求項6】
請求項5に記載の核酸を含むベクター。
【請求項7】
遺伝子治療法に使うための、請求項6に記載のベクター。
【請求項8】
請求項6に記載のベクターによって形質転換された細胞。
【請求項9】
請求項1~4のいずれか1項に記載の抗FAM19A5抗体、および担体を含む組成物。
【請求項10】
請求項1~4のいずれか1項に記載の抗FAM19A5抗体、および使用説明書を含むキット。
発明の詳細な説明
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
(電子方式で提出された配列リストの参照)
本出願とともに提出されたASCIIテキストファイル形式の電子方式で提出された配列リスト(ファイル名:3763.005PC02_SeqListing_ST25.txt;サイズ:166,889バイト;生成日:2018年6月26日)の内容はその全部を参照することによりこの明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,300 文字)
【0002】
(技術分野)
本発明は配列相同性19を有するファミリ、メンバーA5(FAM19A5)に特異的に結合する抗体、このような抗体を含む組成物、及び対象の線維症及び/又は癌(例えば、脳腫瘍、例えば膠芽細胞腫)のような障害や疾患を予防するか治療するための前記抗体の使用方法を提供する。
【0003】
〔背景技術〕
FAM19A5は5個の高度に相同性である小型タンパク質からなるTAFAタンパク質サブファミリのメンバーである(Tang T. Y. et al., Genomics 83(4):727-34 (2004))。これらのタンパク質は固定位置に保存されたシステイン残基を含み、CC-ケモカインファミリのメンバーであるマクロファージ炎症性タンパク質1-アルファ(MIP-1-アルファ)に関連する。TAFAタンパク質は脳と脊髄の特定領域で優勢に発現する。これらのタンパク質は神経形成過程で成人神経幹細胞によって生成されて分泌されると思われる。
【0004】
FAM19A5は脊椎動物の脳で優勢に発現し、完全な中枢神経系の発生、分化、形成に重要であると思われ、中枢神経系の損傷及び/又は疾患の予防又は治療に使われることができる(アメリカ特許公開第2015/0118230号)。
【0005】
神経系の調節に加え、またFAM19A5は兔疫細胞を調節するのに一定の役割をすることができる。線維症は健康に関連した有り勝ちな症状であり、多様な病理学的過程でよく発生し、線維芽細胞を刺激して結合組織を変形させるサイトカインを放出する単核兔疫細胞を浸潤させることを特徴とする。よって、FAM19A5に特異的に結合し、FAM19A5活性を調整することができる抗体を開発する必要がある。
【0006】
〔発明の概要〕
〔課題を解決するための手段〕
(発明の簡単な概要)
配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に特異的に結合し、重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む基準抗体とヒトFAM19A5エピトープに対する結合に対して交差競合する、分離された抗体(“抗FAM19A5抗体”)、又はその抗原結合部分が本発明で提供され、(i)重鎖CDR1はSEQ ID NO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含むか;(ii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含むか;(iii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:34のアミノ酸配列を含む。
【0007】
また、配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に特異的に結合し、重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む基準抗体と同一であるFAM19A5エピトープに結合する、分離された抗体(“抗FAM19A5抗体”)、又はその抗原結合部分が本発明で提供され、(i)重鎖CDR1はSEQ ID NO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含むか;(ii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含むか;又は(iii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:34のアミノ酸配列を含む。
【0008】
いくつかの具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体は、SEQ ID NO:6である、少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合する。特定の具体例において、抗FAM19A5抗体はアミノ酸残基(i)46~51(すなわち、DSSQPR)、(ii)46、50、及び52(すなわち、D---P-R)、又は(iii)46、47、48、及び50(すなわち、DSS-P)に相応する一つ以上のアミノ酸で、SEQ ID NO:6である、FAM19A5エピトープに結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体は、SEQ ID NO:9である、少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合する。
【0009】
特定の具体例において、抗FAM19A5抗体はEP2、EP4、及び/又はEP8と確認された少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合し、EP2はアミノ酸DSSQP(SEQ ID NO:66)を含み、EP4はアミノ酸ARCACRK(SEQ
ID NO:68)を含み、EP8はアミノ酸TCTQPGGR(SEQ ID NO:72)を含む。
【0010】
いくつかの具体例において、本発明に開示される抗FAM19A5抗体は、重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、
(i)重鎖CDR1はSEQ ID NO:11、SEQ ID NO:14、又はSEQ ID NO:20を含み;
(ii)重鎖CDR2はSEQ ID NO:12、SEQ ID NO:15、又はSEQ ID NO:21を含み;
(iii)重鎖CDR3はSEQ ID NO:13、SEQ ID NO:16、又はSEQ ID NO:22を含み;
(iv)軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23、SEQ ID NO:26、又はSEQ ID NO:32を含み;
(v)軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24、SEQ ID NO:27、又はSEQ ID NO:33を含み;及び/又は
(vi)軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25、SEQ ID NO:28、又はSEQ ID NO:34を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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