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公開番号
2025030813
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023136444
出願日
2023-08-24
発明の名称
重合体組成物および成形体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08L
23/20 20250101AFI20250228BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】4-メチル-1-ペンテン単独重合体の有する剛性を維持したまま、伸度の高い重合体組成物および成形体を提供すること。
【解決手段】下記要件(A-i)~(A-iii)を満たす4-メチル-1-ペンテン重合体(A)75~85質量%と、下記要件(B-i)~(B-iv)を満たす4-メチル-1-ペンテン重合体(B)15~25質量%とを含む(但し、重合体(A)および(B)の合計を100質量%とする)重合体組成物(X)。
要件(A-i)および要件(B-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位のみからなる
要件(A-ii):極限粘度[η]
A
が1.0~5.0dl/g
要件(A-iii):メソダイアッド分率(m
A
)が97.0%超
要件(B-ii):極限粘度[η]
B
が0.05~1.0dl/g
要件(B-iii):メソダイアッド分率(m
B
)が90.0~97.0%
要件(B-iv):融点(Tm
B
)が220℃未満
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記要件(A-i)~(A-iii)を満たす4-メチル-1-ペンテン重合体(A)75~85質量%と、
下記要件(B-i)~(B-iv)を満たす4-メチル-1-ペンテン重合体(B)15~25質量%と
を含む(但し、重合体(A)および(B)の合計を100質量%とする)重合体組成物(X)。
要件(A-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位のみからなる
要件(A-ii):135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
A
が1.0~5.0dl/gである
要件(A-iii):
13
C-NMRで測定されるメソダイアッド分率(m
A
)が97.0%よりも大きい
要件(B-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位のみからなる
要件(B-ii):135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
B
が0.05~1.0dl/gである
要件(B-iii):
13
C-NMRで測定されるメソダイアッド分率(m
B
)が90.0~97.0%である
要件(B-iv):示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm
B
)が220℃未満である
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の重合体組成物(X)から形成された成形体。
【請求項3】
射出成形体、射出延伸ブロー成形体または押出成形体である、請求項2に記載の成形体。
【請求項4】
フィルムまたは容器である、請求項2または3に記載の成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重合体組成物および成形体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
4-メチル-1-ペンテン系重合体および該重合体を含む重合体組成物は、耐熱性、離型性、耐薬品性等に優れているため、各種用途に広く使用されている。
このような4-メチル-1-ペンテン系重合体として、例えば、特許文献1には、特定の物性を有する4-メチル-1-ペンテン系重合体が開示され、また、該重合体を含む重合体組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/150265号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、4-メチル-1-ペンテンの単独重合体は、高剛性であり、耐熱性に優れているため、各種用途に使用されている。
このように、4-メチル-1-ペンテンの単独重合体は、高い剛性を有するが、伸度が低く、各種成形体への成形性や、得られた成形体の易破壊性が問題となっており、この点で改良の余地があった。
【0005】
例えば、4-メチル-1-ペンテン単独重合体を含む重合体組成物において、得られる成形体の伸度を改良するには、コモノマー含量の多い4-メチル-1-ペンテン系共重合体を添加することが考えられるが、このような共重合体を用いると剛性が低下し、4-メチル-1-ペンテン単独重合体の有する特性が消失してしまうことが分かった。
【0006】
本発明は以上のことに鑑みてなされたものであり、4-メチル-1-ペンテン単独重合体の有する剛性を維持したまま、伸度の高い重合体組成物および成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、下記構成例によれば、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
本発明の構成例は、以下のとおりである。
【0008】
[1] 下記要件(A-i)~(A-iii)を満たす4-メチル-1-ペンテン重合体(A)75~85質量%と、
下記要件(B-i)~(B-iv)を満たす4-メチル-1-ペンテン重合体(B)15~25質量%と
を含む(但し、重合体(A)および(B)の合計を100質量%とする)重合体組成物(X)。
要件(A-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位のみからなる
要件(A-ii):135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
A
が1.0~5.0dl/gである
要件(A-iii):
13
C-NMRで測定されるメソダイアッド分率(m
A
)が97.0%よりも大きい
要件(B-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位のみからなる
要件(B-ii):135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
B
が0.05~1.0dl/gである
要件(B-iii):
13
C-NMRで測定されるメソダイアッド分率(m
B
)が90.0~97.0%である
要件(B-iv):示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm
B
)が220℃未満である
【0009】
[2] [1]に記載の重合体組成物(X)から形成された成形体。
[3] 射出成形体、射出延伸ブロー成形体または押出成形体である、[2]に記載の成形体。
[4] フィルムまたは容器である、[2]または[3]に記載の成形体。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、4-メチル-1-ペンテン単独重合体の有する高い剛性(例:引張破壊応力および引張弾性率)等の物性を維持したまま、伸度の高い重合体組成物および成形体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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