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公開番号
2025029800
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023134629
出願日
2023-08-22
発明の名称
穿孔作業方法、あと施工アンカーの施工方法及び穿孔工具
出願人
株式会社ミヤナガ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
B28D
1/14 20060101AFI20250228BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】 低騒音で径寸法のばらつきが小さい穴を穿孔することができる穿孔作業方法、あと施工アンカーの施工方法及び穿孔工具を提供する。
【解決手段】 穿孔作業方法は、穿孔対象100に第1径寸法φ1の穴101を穿孔する穿孔作業方法であって、第1径寸法φ1より小さい第2径寸法φ2の研削刃24を有する研削ドリルビット21を回転させて、穿孔対象100に穴101を形成する穿孔ステップS3と、第1径寸法φ1の切削刃34を有する切削ドリルビット31を回転させて、穴101の内周面を切削し拡径する拡径ステップS5と、を含む。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
穿孔対象に第1径寸法の穴を穿孔する穿孔作業方法であって、
前記第1径寸法より小さい第2径寸法の研削刃を有する研削ドリルビットを回転させて、前記穿孔対象に穴を形成する穿孔ステップと、
前記第1径寸法の切削刃を有する切削ドリルビットを回転させて、前記穴の内周面を切削し拡径する拡径ステップと、
を含む、穿孔作業方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記穿孔ステップの前に、前記研削ドリルビット、前記切削ドリルビット、及び、共用軸を準備する準備ステップを更に含み、
前記研削ドリルビットは、前記研削刃を含む先端部と、取付部を含む基端部とを有し、
前記切削ドリルビットは、前記切削刃を含む先端部と、取付部を含む基端部とを有し、
前記共用軸は、前記研削ドリルビットの前記取付部又は前記切削ドリルビットの前記取付部が選択的に取り付けられる被取付部を含む先端部と、ドリル駆動装置に取り付けられるシャンク部を含む基端部とを有し、
前記穿孔ステップでは、前記研削ドリルビットの前記取付部を前記共用軸の前記被取付部に取り付けた状態で前記共用軸を前記ドリル駆動装置で回転駆動することで、前記研削ドリルビットを回転させ、
前記方法は、前記穿孔ステップの後かつ前記拡径ステップの前に、前記共用軸から前記研削ドリルビットを取り外し、前記切削ドリルビットの前記取付部を前記共用軸の前記被取付部に取り付けることで前記切削ドリルビットを前記共用軸に取り付ける付替ステップを更に含み、
前記拡径ステップでは、前記切削ドリルビットの前記取付部を前記共用軸の前記被取付部に取り付けた状態で前記共用軸を前記ドリル駆動装置で回転駆動することで、前記切削ドリルビットを回転させる、請求項1に記載の穿孔作業方法。
【請求項3】
前記穿孔対象がコンクリート、石材又はタイルである、請求項1又は2に記載の穿孔作業方法。
【請求項4】
前記研削刃は、メタルボンドダイヤモンド砥石を含み、
前記切削刃は、超硬合金を含む、請求項1又は2に記載の穿孔作業方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の穿孔作業方法の実施後に、
前記穴に金属系あと施工アンカー又は接着系あと施工アンカーを挿入して固定するアンカー設置ステップを含む、あと施工アンカーの施工方法。
【請求項6】
第1径寸法の切削刃を有する先端部と、取付部を含む基端部とを有する切削ドリルビットと、
前記第1径寸法より小さい第2径寸法の研削刃を有する先端部と、取付部を含む基端部とを有する研削ドリルビットと、
前記研削ドリルビットの前記取付部又は前記切削ドリルビットの前記取付部が選択的に取り付けられる被取付部を含む先端部と、ドリル駆動装置に取り付けられるシャンク部を含む基端部とを有する共用軸とを備える、穿孔工具。
【請求項7】
前記研削刃は、メタルボンドダイヤモンド砥石を含み、
前記切削刃は、超硬合金を含む、請求項6に記載の穿孔工具。
【請求項8】
前記研削ドリルビットの前記取付部及び前記切削ドリルビットの前記取付部は、雄ねじ又は雌ねじの一方が形成され、
前記共用軸の前記被取付部は、前記雄ねじ又は前記雌ねじの他方が形成され、
前記雄ねじと前記雌ねじとの噛み合いにより、前記共用軸に前記研削ドリルビット又は前記切削ドリルビットが選択的に取り付けられる、請求項6又は7に記載の穿孔工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、穿孔作業方法、あと施工アンカーの施工方法及び穿孔工具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、超硬合金を含む切削刃を有する穿孔工具を用いてコンクリート等の壁面に穿孔する方法が知られている。例えば、特許文献1には、打撃切削を伴う穿孔に用いることができるドリルビットが開示されている。当該ドリルビットは、超硬合金製の切刃チップが固着され、精度の高い定径孔の穿孔を行うことができる。したがって、コンクリートや石材等に穿孔したドリル孔は、アンカーボルトの植設等に使用して植設後のアンカーボルトの引き抜き強度に影響を与えることがないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-225026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に係るドリルビットを用いた穿孔は、打撃切削によるものであるが故に作業時に打撃音を含む大きな騒音が発生するという問題があり、稼働中の病院の改装工事など、静粛性が求められる環境下での使用に課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る穿孔作業方法は、穿孔対象に第1径寸法の穴を穿孔する穿孔作業方法であって、前記第1径寸法より小さい第2径寸法の研削刃を有する研削ドリルビットを回転させて、前記穿孔対象に穴を形成する穿孔ステップと、前記第1径寸法の切削刃を有する切削ドリルビットを回転させて、前記穴の内周面を切削し拡径する拡径ステップと、を含む。
【0006】
この構成によれば、低騒音で径寸法のばらつきが小さい穴を穿孔することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、低騒音で径寸法のばらつきが小さい穴を穿孔することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係る穿孔システムの全体構成例を示す概略図である。
図1の穿孔システムの穿孔工具の構成例を示す図であり、共用軸に研削ドリルビットを取り付けた状態を示す図である。
図1の穿孔システムの穿孔工具の研削ドリルビットの構成例を示す図であり、先端側から見た図である。
図1の穿孔システムの穿孔工具の構成例を示す図であり、共用軸に切削ドリルビットを取り付けた状態を示す図である。
図1の穿孔システムの穿孔工具の切削ドリルビットの構成例を示す図であり、先端側から見た図である。
実施の形態に係る穿孔システムを用いた穿孔作業方法及びあと施工アンカー施工方法の一例を示すフローチャートである。
実施の形態に係る穿孔システムを用いた穿孔作業方法及びあと施工アンカー施工方法における穿孔ステップの一例を示す図である。
実施の形態に係る穿孔システムを用いた穿孔作業方法及びあと施工アンカー施工方法における拡径ステップの一例を示す図である。
実施の形態に係る穿孔システムを用いたあと施工アンカー施工方法におけるアンカー設置ステップの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
【0010】
図1は、実施の形態に係る穿孔システム1の全体構成例を示す概略図である。本実施の形態において、穿孔システム1は、ドリル駆動装置3に取り付けられた穿孔工具20で穿孔対象100に所定深さの穴101を形成する穿孔システム1である。この穴101は、あと施工アンカー110(図9参照)を挿入して固定するための穴である。また、穿孔対象100は、例えば、コンクリート、石材又はタイルである。
(【0011】以降は省略されています)
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