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公開番号
2025029412
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-06
出願番号
2023134035
出願日
2023-08-21
発明の名称
冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置及びそれを備えた穿孔装置アッセンブリ
出願人
株式会社ミヤナガ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
B28D
7/02 20060101AFI20250227BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置において、ドリルビットの先端部の刃先を上方に向けて穿孔作業を行った場合でも、排出流路を通じて正しく冷却液を排出させて冷却液の漏れ落ちを防止する。
【解決手段】位置決めガイド装置は、穿孔対象の被穿孔箇所の周囲の面に当接するための前面と、前面の反対側の背面と、被穿孔箇所に臨むように前面から背面に延びた貫通穴と、ドリルビットの先端部から吐出される冷却液を排出するように、貫通穴を画定する内面から外面に延びた排出流路と、を有する位置決めガイドと、位置決めガイドとドリルビットとの間の隙間を封止するように位置決めガイドに取り付けられた止水リングと、を備え、貫通穴の延在方向から見て、止水リングの内側空間は貫通穴よりも小さく、止水リングは、排出流路のうち貫通穴に臨む入口よりも前面から離れて配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
穿孔対象の被穿孔箇所を囲繞した状態で穿孔装置のドリルビットを位置決めして前記被穿孔箇所に前記ドリルビットの先端部の刃先を案内する位置決めガイド装置であって、
前記穿孔対象の前記被穿孔箇所の周囲の面に当接するための前面と、前記前面の反対側の背面と、前記被穿孔箇所に臨むように前記前面から前記背面に延びた貫通穴と、前記ドリルビットの前記先端部から吐出される冷却液を排出するように、前記貫通穴を画定する内面から外面に延びた排出流路と、を有する位置決めガイドと、
前記位置決めガイドと前記ドリルビットとの間の隙間を封止するように前記位置決めガイドに取り付けられた止水リングと、を備え、
前記貫通穴の延在方向から見て、前記止水リングの内側空間は前記貫通穴よりも小さく、
前記止水リングは、前記排出流路のうち前記貫通穴に臨む入口よりも前記前面から離れて配置されている、冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記止水リングは、第1止水リングであり、
前記位置決めガイドは、
前記前面と、前記背面と、前記前面から前記背面に延びた挿通空間と、を有するガイド本体と、
挿通孔を有し、前記ガイド本体の前記挿通空間に嵌合する金属製のブッシュと、
前記ガイド本体と前記ブッシュとの間に介在する第2止水リングと、を含み、
前記第1止水リングは、前記ブッシュの内周面に嵌合しており、
前記位置決めガイドの前記貫通穴は、前記ブッシュの前記挿通孔を含む、請求項1に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
【請求項3】
前記ブッシュは、前記貫通穴の前記延在方向において前記ガイド本体よりも短く、
前記ガイド本体の内周面は、前記ブッシュから露出した露出領域を含み、
前記位置決めガイドの前記貫通穴は、前記ガイド本体の挿通空間のうち前記ガイド本体の前記内周面の前記露出領域によって画定される部分を更に含む、請求項2に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
【請求項4】
前記ガイド本体は、前記排出流路を有し、
前記ブッシュは、前記排出流路の前記入口よりも前記前面から離れて配置されている、請求項3に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
【請求項5】
前記ブッシュは、前記被穿孔箇所に向く先端面を有し、
前記ブッシュの前記先端面は、その外周領域において前記ガイド本体の前記前面から離れる向きに傾斜したテーパ部を有する、請求項4に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
【請求項6】
前記ブッシュは、
円筒部と、
前記第1止水リングよりも前記位置決めガイドの前記前面に近い位置で、前記円筒部から径方向内方に突出する抜止め凸部と、
前記第1止水リングよりも前記位置決めガイドの前記前面から離れた位置で、前記円筒部の内周面を径方向外方に凹ませて周方向に延びた環状溝部と、を有し、
前記位置決めガイドは、前記第1止水リングを前記抜止め凸部との間で挟むように前記環状溝部に嵌める抜止め具を更に有する、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
【請求項7】
前記ガイド本体の前記背面は、前記挿通空間に隣接した内周部において前記前面に向けて凹んだ段差を有し、
前記第2止水リングは、前記ブッシュの前記円筒部の外周面に接触するように前記段差に配置され、
前記ブッシュは、前記円筒部から径方向外方に突出したフランジ部を更に有し、
前記第2止水リングは、前記貫通穴の前記延在方向において前記ガイド本体の前記段差と前記ブッシュの前記フランジ部との間に配置されている、請求項6に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
【請求項8】
前記ガイド本体は、前記第2止水リングを避けた位置において前記ガイド本体の外面から内面に延びた固定孔を更に有し、
前記位置決めガイドは、前記ガイド本体の前記固定孔に挿通して前記ブッシュを前記ガイド本体に対して固定する固定具を更に有する、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
【請求項9】
前記止水リングは、フッ素ゴムを含む、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
【請求項10】
前記第1止水リングの材料は、前記第2止水リングの材料と耐摩耗性が同じゴム、又は前記第2止水リングの材料よりも耐摩耗性が高いゴムである、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置及びそれを備えた穿孔装置アッセンブリに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置が開示されている。前記位置決めガイド装置は、穿孔対象の被穿孔箇所を囲繞した状態で穿孔装置のドリルビットを位置決めして前記被穿孔箇所に案内する。前記位置決めガイド装置は、前記ドリルビットが隙間をあけて挿通する貫通穴と、前記ドリルビットの先端部から吐出される冷却液を排出する排出流路と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-160342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記位置決めガイド装置では、ドリルビットの先端部から吐出された冷却液(懸濁液)が位置決めガイド装置とドリルビットとの間の隙間から漏れ落ちる。したがって、ドリルビットの先端部の刃先を上方に向けて穿孔作業を行うと、ドリルビットを回転駆動する駆動装置を含む穿孔装置及び作業者が、漏れ落ちた冷却液を被ってしまう。
【0005】
そこで、本開示は、冷却液供給機能付き穿孔装置用の位置決めガイド装置において、ドリルビットの先端部の刃先を上方に向けて穿孔作業を行った場合でも、排出流路を通じて正しく冷却液を排出させて冷却液の漏れ落ちを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る位置決めガイド装置は、穿孔対象の被穿孔箇所を囲繞した状態で穿孔装置のドリルビットを位置決めして前記被穿孔箇所に前記ドリルビットの先端部の刃先を案内する位置決めガイド装置であって、前記穿孔対象の前記被穿孔箇所の周囲の面に当接するための前面と、前記前面の反対側の背面と、前記被穿孔箇所に臨むように前記前面から前記背面に延びた貫通穴と、前記ドリルビットの前記先端部から吐出される冷却液を排出するように、前記貫通穴を画定する内面から外面に延びた排出流路と、を有する位置決めガイドと、前記位置決めガイドと前記ドリルビットとの間の隙間を封止するように前記位置決めガイドに取り付けられた止水リングと、を備え、前記貫通穴の延在方向から見て、前記止水リングの内側空間は前記貫通穴よりも小さく、前記止水リングは、前記排出流路のうち前記貫通穴に臨む入口よりも前記前面から離れて配置されている。
【0007】
本開示の一態様によれば、ドリルビットの先端部の刃先を上方に向けて穿孔作業を行う場合でも、止水リングが位置決めガイドとドリルビットとの間の隙間を封止することで、ドリルビットの先端部から吐出された冷却液が位置決めガイド装置とドリルビットとの間の隙間から漏れ落ちてくることを防止できる。そして、止水リングは排出流路の入口よりも位置決めガイドの前面から離れているため、ドリルビットの先端部から吐出された冷却液が位置決めガイドの貫通穴に溜まり、排出流路を通じて外部に円滑に排出される。よって、ドリルビットの刃先を上方に向けて穿孔作業を行う場合でも、排出流路を通じて正しく冷却液を排出させて冷却液の漏れ落ちを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る穿孔装置アッセンブリを示す概略図である。
図2は、図1のII-II線断面図である。
図3は、図2のIII-III線断面図である。
図4は、ドリルビットの刃先を上方に向けて穿孔作業を行っている様子を示す概略図である。
図5は、図4の位置決めガイド装置3及びその周辺部分を図2のIII-III線に対応する箇所で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。なお、以下の説明では、ドリルビット10の回転軸線AXが延びる方向を軸線方向及び前後方向とし、それに直交する鉛直方向を上下方向として定義する。
【0010】
図1は、実施形態に係る穿孔装置アッセンブリ1を示す概略図である。図1に示すように、穿孔装置アッセンブリ1は、穿孔装置2と、穿孔対象WAの被穿孔箇所WAaを囲繞した状態でドリルビット10を位置決めして被穿孔箇所WAaにドリルビット10の先端部11の刃先13aを案内する位置決めガイド装置3と、穿孔装置2及び位置決めガイド装置3の下方に配置され、冷却液又は懸濁液を貯留するタンク4と、を備える。穿孔装置アッセンブリ1は、穿孔装置2をタンク4に接続する吐出チューブ5と、位置決めガイド装置3をタンク4に接続する排出チューブ6と、を更に備える。
(【0011】以降は省略されています)
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