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公開番号
2024157109
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071240
出願日
2023-04-25
発明の名称
コアドリル及びこれを用いた削孔方法
出願人
第一カッター興業株式会社
代理人
フェリシテ弁理士法人
主分類
B28D
1/14 20060101AFI20241030BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】コンクリート構造物等の削孔後の削孔ガラを、引き続き行われる削孔作業の支障になることなしに、簡単に引き抜けるようにする。
【解決手段】このコアドリルDでは、支柱2は固定支柱21と回転支柱22とからなる。この支柱2の回転支柱22の上部に、支持部材8が、回転支柱22の上部から水平にかつ平面視少なくともコアドリル本体3と重なり合わない方向に延び、支柱2の回りで旋回可能に取り付けられる。この支持部材8に、レバーブロック9などの荷揚げ装置が取り付けられて吊り下げられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリート構造物等に取り外し可能に設置固定されるベースと、ベースに縦設され、ラックを添設される支柱と、前記ラックに噛合されるピニオンを有し、前記支柱に昇降可能に装着されるスライドブロック、前記スライドブロックに設けられ、前記ピニオンを回転操作するハンドル又は前記ピニオンを回転駆動する送りモーター、前記スライドブロックに搭載される回転モーター、及び前記回転モーターに作動連結され、前記支柱と平行に配置されるコアビットを有するコアドリル本体とを備え、前記コアビットを前記回転モーターにより回転させて、前記ハンドルの操作により又は前記送りモーターの駆動により、コンクリート構造物等に削孔を行うコアドリルであって、
前記支柱は、前記ベースに固定される下部側の固定支柱と、前記固定支柱の上部に回転可能に連結される上部側の回転支柱とからなり、
前記回転支柱の上部に取り付けられて前記回転支柱の上部から水平にかつ平面視少なくとも前記コアドリルと重なり合わない方向に延び、前記支柱の回りで旋回可能な支持部材と、
前記支持部材に取り付けられて吊り下げられ、コンクリート構造物等において前記コアビットにより削孔されて生じる削孔ガラに連結して当該削孔ガラを引き上げ可能な荷揚げ装置と、
を併せて備え付け、
前記コアドリル本体でコンクリート構造物等を削孔する毎に、前記コアドリル本体を前記回転支柱まで上昇させて、前記支持部材を前記回転支柱の回転とともに旋回し、前記荷揚げ装置を削孔ガラ上に配置して、前記荷揚げ装置で削孔ガラを引き上げ、引き抜く、
ことを特徴とするコアドリル。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
支持部材は、支柱の上部から水平方向に延びる水平部と、前記水平部の先端側から垂直方向に延びる垂直部とを有する請求項1に記載のコアドリル。
【請求項3】
支持部材の水平部は、当該水平部の延びる方向に所定の間隔で荷揚げ装置のための複数の吊り下げ部を有する請求項2に記載のコアドリル。
【請求項4】
支持部材の垂直部は下端にローラーを有する請求項2に記載のコアドリル。
【請求項5】
固定支柱の軸心上にスクリューシャフトを係合可能に雌ねじを有し、回転支柱の軸心上に前記スクリューシャフトを挿通可能に貫通孔を有し、前記固定支柱上に前記回転支柱が両者間に前記スクリューシャフトを通されて回動可能に連結され、前記回転支柱上で前記スクリューシャフトにナットを締結されて固定され、支持部材の水平部は管材からなり、その一端にスクリューシャフト挿通部を有し、前記スクリューシャフト挿通部は前記水平部の前記回転支柱の上部に当接される下面側を前記スクリューシャフトの前記ナットの径よりも大きいコ字形に切り欠かれて、上面側に前記スクリューシャフトを嵌挿可能に孔を穿たれてなり、前記水平部は前記スクリューシャフト挿通部に前記スクリューシャフトを通し前記回転支柱上の前記スクリューシャフトの上端にさらにナットを締結して取り付けられる請求項2に記載のコアドリル。
【請求項6】
荷揚げ装置は手動式の荷揚げ装置又は自動式の荷揚げ装置から選択される請求項1に記載のコアドリル。
【請求項7】
コンクリート構造物等にコアドリルを設置固定して、前記コアドリルによりコンクリート構造物等を削孔する削孔方法であって、
前記コアドリルに請求項1に記載のコアドリルを用いた、
ことを特徴とする削孔方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物、アスファルト、レンガ、タイル、石材、岩石等(以下、これらを総称して「コンクリート構造物等」という。)を削孔するのに使用するコアドリル及びこれを用いた削孔方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のコアドリル及びこれを用いた削孔方法が特許文献1、2により提案されている。
【0003】
これらの文献1、2のコアドリルは、ベース、ベースより直立し、一側にラックを直立方向に配設された支柱、支柱に昇降可能に装着され、内部にラックと噛み合うピニオンを有するドリルヘッド、ドリルヘッドの出力軸に着脱可能にシャンクで取着されるコアビット、ドリルヘッド上に設けられ、コアビットを回転駆動させる減速機付きのモーター、ピニオンの軸と一体をなす軸部にスライド可能に嵌挿され、ピニオンを回動操作するためのハンドルなどを備えて構成される。
【0004】
かかるコアドリルを用いてコンクリート構造物等を削孔する際は、ベースをコンクリート構造物等にアンカーボルトにより固定し、ドリルヘッドを止めねじで支柱に固定した後、ハンドルを操作してコアビットをモーターにより回転させて削孔を行う。
【0005】
なお、この削孔によりコアビット内に残る削孔ガラ(コアガラ)は、コアビットをコンクリート構造物等の削孔面から引き上げてから、人力によって引き抜かれる。この場合、削孔ガラは、このコアビットの径、長さによって、長さや大きさが変わり、削孔ガラが長い又は大きい場合は、削孔ガラを長さ方向の途中で折って分割し、削孔ガラを短くして又は小さくして引き上げている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-199405公報
特開平8-224726公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このようにこの種のコアドリルを用いた削孔作業では、コアビットの削孔により生じた削孔ガラを人力により引き抜くので、作業者の体の負担が非常に大きく、高齢の者や女性では作業が極めて困難である、という問題がある。
【0008】
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、この種のコアドリル及びこれを用いた削孔方法において、特にコンクリート構造物等の削孔後の削孔ガラを、引き続き行われる削孔作業の支障になることなしに、簡単に引き抜くことができるようにして、作業者の体の負担を大幅に軽減すること、最低1人の作業者でも、また高齢の者や女性でも削孔ガラの引き抜き作業を容易に行えること、また、施工場所が狭くても使用、実施することができ、しかもこれらを低コストに実現すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、
コンクリート構造物等に取り外し可能に設置固定されるベースと、ベースに縦設され、ラックを添設される支柱と、前記ラックに噛合されるピニオンを有し、前記支柱に昇降可能に装着されるスライドブロック、前記スライドブロックに設けられ、前記ピニオンを回転操作するハンドル又は前記ピニオンを回転駆動する送りモーター、前記スライドブロックに搭載される回転モーター、及び前記回転モーターに作動連結され、前記支柱と平行に配置されるコアビットを有するコアドリル本体とを備え、前記コアビットを前記回転モーターにより回転させて、前記ハンドルの操作により又は前記送りモーターの駆動により、コンクリート構造物等に削孔を行うコアドリルであって、
前記支柱は、前記ベースに固定される下部側の固定支柱と、前記固定支柱の上部に回転可能に連結される上部側の回転支柱とからなり、
前記回転支柱の上部に取り付けられて前記回転支柱の上部から水平にかつ平面視少なくとも前記コアドリルと重なり合わない方向に延び、前記支柱の回りで旋回可能な支持部材と、
前記支持部材に取り付けられて吊り下げられ、コンクリート構造物等において前記コアビットにより削孔されて生じる削孔ガラに連結して当該削孔ガラを引き上げ可能な荷揚げ装置と、
を併せて備え付け、
前記コアドリル本体でコンクリート構造物等を削孔する毎に、前記コアドリル本体を前記回転支柱まで上昇させて、前記支持部材を前記回転支柱の回転とともに旋回し、前記荷揚げ装置を削孔ガラ上に配置して、前記荷揚げ装置で削孔ガラを引き上げ、引き抜く、
ことを要旨とする。
【0010】
また、このコアドリルは各部が次のように具体化されることが好ましい。
(1)支持部材は、支柱の上部から水平方向に延びる水平部と、前記水平部の先端側から垂直方向に延びる垂直部とを有する。
この場合、支持部材の水平部は、当該水平部の延びる方向に所定の間隔で荷揚げ装置のための複数の吊り下げ部を有する。
この場合、支持部材の垂直部は下端にローラーを有する。
この場合、固定支柱の軸心上にスクリューシャフトを係合可能に雌ねじを有し、回転支柱の軸心上に前記スクリューシャフトを挿通可能に貫通孔を有し、前記固定支柱上に前記回転支柱が両者間に前記スクリューシャフトを通されて回動可能に連結され、前記回転支柱上で前記スクリューシャフトにナットを締結されて固定され、支持部材の水平部は管材からなり、その一端にスクリューシャフト挿通部を有し、前記スクリューシャフト挿通部は前記水平部の前記回転支柱の上部に当接される下面側を前記スクリューシャフトの前記ナットの径よりも大きいコ字形に切り欠かれて、上面側に前記スクリューシャフトを嵌挿可能に孔を穿たれてなり、前記水平部は前記スクリューシャフト挿通部に前記スクリューシャフトを通し前記回転支柱上の前記スクリューシャフトの上端にさらにナットを締結して取り付けられる。
(2)荷揚げ装置は手動式の荷揚げ装置又は自動式の荷揚げ装置から選択される。なお、荷揚げ装置は、既知のもの、つまり、一般に知られているものでよい。
(【0011】以降は省略されています)
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