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公開番号2025029410
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023134032
出願日2023-08-21
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B60W 20/13 20160101AFI20250227BHJP(車両一般)
要約【課題】単電池の電圧ばらつきの解消と燃費悪化の抑制とを両立する。
【解決手段】ニッケル水素電池からなる単電池の電圧差ΔVBの最大電圧差MAX[ΔVB]が所定値以上になると(S11肯定判定)、バッテリのSOC制御中心を引き上げるばらつき抑制制御を実行する(S14、S14)。この際、モードM=2であるときには、ばらつき抑制制御を実行しない(S12)。電池モジュールの内圧が所定値以上である時間が所定時間以上継続したとき、モードMがモードM=2に設定される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
各々がニッケル水素電池からなる複数の単電池を直列に接続した組電池と、
前記組電池に蓄えられた電力によって駆動される駆動装置と、
前記組電池のSOCが第1SOC制御中心を中心とした第1所定範囲内になるよう、前記組電池の充放電を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記複数の単電池間の電圧差が所定値以上になったとき、前記SOCが、前記第1SOC制御中心より大きい第2SOC制御中心を中心とした第2所定範囲内になるよう充放電を行う、ばらつき抑制制御を実行し、
前記組電池の内圧が設定値以上の場合に、前記ばらつき抑制制御を実行しないよう構成される、車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特開2000-14029号公報(特許文献1)には、複数の電池ブロックを直列に接続した組電池を有する、ハイブリッド車の電池制御装置が開示されている。この電池制御装置は、各電池ブロック間の電圧差が所定値以上になったとき、電池への充電要求を行う。充電要求を行うことにより、その後の放電が禁止され、組電池の充電状態を回復でき、特に、組電池における1つの電池セルの過放電を抑止できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-14029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の組電池には、ニッケル水素電池が用いられている。ニッケル水素電池では、SOC(State Of Charge)が大きくなるほど(高SOC領域に近づくほど)、自己放電量が大きくなる特性がある。この特性を利用し、単電池(電池セル)間の電圧差が大きく、単電池の電圧ばらつきが大きくなったとき、高SOC領域で組電池を使用することにより、単電池の電圧ばらつきを小さくすることができる。このため、単電池の電圧差が大きいときに、組電池の充電を行い、高SOC領域で組電池を使用することにより、単電池の過放電を抑制できるとともに、単電池の電圧ばらつきを縮小(解消)できる。
【0005】
単電池の電池ばらつきを解消するため、組電池(単電池)を高SOC領域で使用すると、単電池内部のガス発生量が増加し、電池の内圧が上昇する場合がある。この内圧の上昇を抑制するため、組電池の入出力電力を制限すると、ハイブリッド車の燃費の悪化を生じる。
【0006】
本開示の目的は、単電池の電圧ばらつきの解消と燃費悪化の抑制とを両立することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る車両は、各々がニッケル水素電池からなる複数の単電池を直列に接続した組電池と、組電池に蓄えられた電力によって駆動される駆動装置と、組電池のSOCが第1SOC制御中心を中心とした第1所定範囲内になるよう、組電池の充放電を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、複数の単電池間の電圧差が所定値以上になったとき、SOCが、第1SOC制御中心より大きい第2SOC制御中心を中心とした第2所定範囲内になるよう充放電を行う、ばらつき抑制制御を実行し、組電池の内圧が設定値以上の場合には、ばらつき抑制制御を実行しないよう構成される。
【0008】
この構成によれば、車両は、組電池に蓄えられた電力によって駆動される駆動装置を備え、組電池は、SOCが第1SOC制御中心を中心とした第1所定範囲内になるよう、充放電制御される。たとえば、車両は、内燃機関によって駆動される発電機の出力電力によって組電池を充電し、組電池から放電される電力によって駆動装置を駆動し走行する、ハイブリッド車両であってよい。
【0009】
制御装置は、単電池間の電圧差が所定値以上になったとき、SOCが、第1SOC制御中心より大きい第2SOC制御中心を中心とした第2所定範囲内になるよう充放電を行う、ばらつき抑制制御を実行する。ニッケル水素電池からなる単電池は、SOCが大きくなるほど(高SOC領域に近づくほど)、自己放電量が大きくなる特性があるので、ばらつき抑制制御によって、組電池が、(第1所定範囲より)高SOC領域で使用されることにより、単電池の電圧差が小さくなり、単電池の電圧ばらつきを縮小(解消)できる。
【0010】
組電池の内圧が設定値以上の場合には、ばらつき抑制制御を実行しない。ばらつき抑制制御を実行することによって、組電池の使用領域が高SOC領域になり、単電池のガス発生量が増加する。電池の内圧が設定値以上に上昇するような場合、ばらつき抑制制御を実行しない。これにより、組電池の内圧上昇を抑制できるため、組電池の入出力電力を制限しなくともよく、車両の燃費悪化を抑制できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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