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公開番号2025027732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132804
出願日2023-08-17
発明の名称皮膚貼付シート
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 7/29 20180101AFI20250220BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】基材からのキャリアシートの剥離を容易とすることを可能とした皮膚貼付シートを提供する。
【解決手段】キャリアシート11のなかで貼付テープ13と重ならない領域が第1領域11R1であり、貼付テープ13と重なる領域が第2領域11R2である。キャリアシート11は、キャリアシート11が広がる平面と対向する視点から見て、キャリアシート11の外縁11Eのなかで第1領域11R1に含まれる部分から、貼付テープ13に向けて第1領域11R1と第2領域11R2との境界11Bを超えて延びる切れ目11Aを有する。キャリアシート11と基材との間における、JIS Z 0237:2009に準拠した180°剥離強度が、2N/25mm以下である。キャリアシート11の厚さは、10μm以上400μm以下である。切れ目11Aの深さD1は、キャリアシート11の厚さがTである場合に以下の式を満たす。
1/4T≦D1≦T
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
キャリアシートと、剥離シートと、前記キャリアシートと前記剥離シートとの間に位置する貼付テープと、を備え、
前記貼付テープは、前記キャリアシートに接し、かつ、前記キャリアシートおよび前記剥離シートよりも高い引張破断伸度を有する基材と、前記剥離シートに接する粘着層であって、前記剥離シートが前記粘着層から剥がされた後に皮膚に貼り付けられる前記粘着層と、を備え、
前記キャリアシートの面積は、前記貼付テープの面積よりも大きく、前記キャリアシートは、前記貼付テープと重ならない領域である第1領域と、前記貼付テープと重なる領域である第2領域とを含み、
前記キャリアシートは、前記キャリアシートが広がる平面と対向する視点から見て、前記キャリアシートの外縁のなかで前記第1領域に含まれる部分から、前記貼付テープに向けて前記第1領域と前記第2領域との境界を超えて延びる切れ目を有し、
前記キャリアシートと前記基材との間における、JIS Z 0237:2009に準拠した180°剥離強度が、2N/25mm以下であり、
前記キャリアシートの厚さは、10μm以上400μm以下であり、
前記切れ目の深さD1は、前記キャリアシートの前記厚さがTである場合に以下の式を満たす
1/4T≦D1≦T
皮膚貼付シート。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
キャリアシートと、剥離シートと、前記キャリアシートと前記剥離シートとの間に位置する貼付テープと、を備え、
前記貼付テープは、前記キャリアシートに接し、かつ、前記キャリアシートおよび前記剥離シートよりも高い引張破断伸度を有する基材と、前記剥離シートに接する粘着層であって、前記剥離シートが前記粘着層から剥がされた後に皮膚に貼り付けられる前記粘着層と、を備え、
前記キャリアシートの面積は、前記貼付テープの面積よりも大きく、前記キャリアシートは、前記貼付テープと重ならない領域である第1領域と、前記貼付テープと重なる領域である第2領域とを含み、
前記キャリアシートは、前記キャリアシートが広がる平面と対向する視点から見て、前記キャリアシートの外縁のなかで前記第1領域に含まれる部分から、前記貼付テープに向けて前記第1領域と前記第2領域との境界を超えて延びる切れ目を有し、
前記キャリアシートと前記基材との間における、JIS Z 0237:2009に準拠した180°剥離強度が、2N/25mm以下であり、
前記キャリアシートにおいて、JIS K 7128-1:1998に準拠したトラウザー引裂強さが、10N/mm以下であり、
前記キャリアシートの厚さ方向において、前記切れ目に連なる前記キャリアシートの残厚TR1は、前記キャリアシートの厚さがTである場合に以下の式を満たす
0≦TR1≦3/4T
皮膚貼付シート。
【請求項3】
前記切れ目のうち、前記キャリアシートのなかで前記貼付テープに重なる部分における深さが、前記キャリアシートのなかで前記貼付テープに重ならない部分における深さよりも浅い
請求項1または2に記載の皮膚貼付シート。
【請求項4】
前記切れ目のうち、前記キャリアシートのなかで前記貼付テープに重なる部分における深さが、前記キャリアシートのなかで前記貼付テープに重ならない部分における深さよりも浅く、
前記キャリアシートにおいて、JIS K 7128-1:1998に準拠したトラウザー引裂強さが、10N/mm以下である
請求項1に記載の皮膚貼付シート。
【請求項5】
前記切れ目は、第1切れ目であり、
前記キャリアシートは、前記キャリアシートが広がる平面と対向する視点から見て、前記キャリアシートの前記外縁のなかで前記第1領域に含まれる部分から、前記貼付テープに向けて前記第1領域と前記第2領域との境界を超えて延びる第2切れ目をさらに備え、
前記第2切れ目の深さD2は、前記キャリアシートの前記厚さがTである場合に以下の式を満たし、
各切れ目のうち、前記キャリアシートの前記外縁に位置する基端は、前記貼付テープを挟んで互いに対向している
1/4T≦D2≦T
請求項1に記載の皮膚貼付シート。
【請求項6】
前記切れ目は、第1切れ目であり、
前記キャリアシートは、前記キャリアシートが広がる平面と対向する視点から見て、前記キャリアシートの前記外縁のなかで前記第1領域に含まれる部分から、前記貼付テープに向けて前記第1領域と前記第2領域との境界を超えて延びる第2切れ目をさらに備え、
前記第2切れ目の深さD2は、前記キャリアシートの前記厚さがTである場合に以下の式を満たし、
前記キャリアシートが広がる平面と対向する視点から見て、前記第1切れ目と前記第2切れ目とは、第1方向に沿って間隔を空けて並び、かつ、各切れ目は、前記第1方向と交差する第2方向に沿って延び、
前記キャリアシートは、前記第1切れ目と前記第2切れ目とに挟まれ、かつ、前記第2方向に沿って延びる摘まみ部を備える
1/4T≦D2≦T
請求項1に記載の皮膚貼付シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、皮膚貼付シートに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚に対する貼付シートは、皮膚が有する患部を外部から保護すること、あるいは、皮膚の一部を外部から隠すことなどを目的として、広く用いられている。貼付シートは、キャリアシートと剥離シートとの間に挟まれる貼付テープとを備えている。貼付テープは、キャリアシートに接する基材と、剥離シートに接する粘着層とを備えている。貼付体が使用される際には、まず、粘着層から剥離シートが剥がされる。そして、貼付テープとキャリアシートとの積層体が、粘着層によって皮膚に貼り付けられる。続いて、基材からキャリアシートが剥がされる(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6706398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、皮膚に貼り付けられる基材には、皮膚に対する追従性を得ることを目的として、ポリウレタンのように高い引張破断伸度が要求される。一方、こうした基材は、ポリオレフィン系やポリエステル系のキャリアシートに対する高い密着性も備えるため、皮膚に貼り付けられた基材からキャリアシートを剥がすことを困難にしている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための皮膚貼付シートは、キャリアシートと、剥離シートと、前記キャリアシートと前記剥離シートとの間に位置する貼付テープと、を備える。前記貼付テープは、前記キャリアシートに接し、かつ、前記キャリアシートおよび前記剥離シートよりも高い引張破断伸度を有する基材と、前記剥離シートに接する粘着層であって、前記剥離シートが前記粘着層から剥がされた後に皮膚に貼り付けられる前記粘着層と、を備える。前記キャリアシートの面積は、前記貼付テープの面積よりも大きい。前記キャリアシートは、前記貼付テープと重ならない領域である第1領域と、前記貼付テープと重なる領域である第2領域とを含む。前記キャリアシートは、前記キャリアシートが広がる平面と対向する視点から見て、前記キャリアシートの外縁のなかで前記第1領域に含まれる部分から、前記貼付テープに向けて前記第1領域と前記第2領域との境界を超えて延びる切れ目を有する。前記キャリアシートと前記基材との間における、JIS Z 0237:2009に準拠した180°剥離強度が、2N/25mm以下である。前記キャリアシートの厚さは、10μm以上400μm以下である。前記切れ目の深さD1は、前記キャリアシートの前記厚さがTである場合に以下の式を満たす。
1/4T≦D1≦T
【0006】
上記皮膚貼付シートによれば、10μm以上400μm以下の厚さを有したキャリアシートにおいて、180°剥離強度が2N/25mm以下であり、かつ、貼付テープ外から貼付テープ内まで延びる切れ目の深さが1/4T以上T以下の範囲に含まれる。そのため、切れ目を起点としてキャリアシートを基材から剥がすことが容易である。
【0007】
上記課題を解決するための皮膚貼付シートは、キャリアシートと、剥離シートと、前記キャリアシートと前記剥離シートとの間に位置する貼付テープと、を備える。前記貼付テープは、前記キャリアシートに接し、かつ、前記キャリアシートおよび前記剥離シートよりも高い引張破断伸度を有する基材と、前記剥離シートに接する粘着層であって、前記剥離シートが前記粘着層から剥がされた後に皮膚に貼り付けられる粘着層と、を備える。前記キャリアシートの面積は、前記貼付テープの面積よりも大きい。前記キャリアシートの面積は、前記貼付テープの面積よりも大きい。前記キャリアシートは、前記貼付テープと重ならない領域である第1領域と、前記貼付テープと重なる領域である第2領域とを含む。前記キャリアシートは、前記キャリアシートが広がる平面と対向する視点から見て、前記キャリアシートの外縁のなかで前記第1領域に含まれる部分から、前記貼付テープに向けて前記第1領域と前記第2領域との境界を超えて延びる切れ目を有する。前記キャリアシートと前記基材との間における、JIS Z 0237:2009に準拠した180°剥離強度が、2N/25mm以下である。前記キャリアシートにおいて、JIS K 7128-1:1998に準拠したトラウザー引裂強さが、10N/mm以下である。前記キャリアシートの厚さ方向において、前記切れ目に連なる前記キャリアシートの残厚TR1は、前記キャリアシートの厚さがTである場合に以下の式を満たす。
0≦TR1≦3/4T
【0008】
上記皮膚貼付シートによれば、トラウザー引裂強さが10N/mm以下であるキャリアシートにおいて、180°剥離強度が2N/mm以下であり、かつ、貼付テープ外から貼付テープ内まで延びる切れ目におけるキャリアシートの残厚が0以上3/4T以下の範囲内に含まれる。そのため、切れ目を起点としてキャリアシートを基材から剥がすことが容易である。
【0009】
上記皮膚貼付シートにおいて、前記切れ目のうち、前記キャリアシートのなかで前記貼付テープに重なる部分における深さが、前記キャリアシートのなかで前記貼付テープに重ならない部分における深さよりも浅くてもよい。
【0010】
上記皮膚貼付シートによれば、切れ目のうち、貼付テープ上に位置する部分がキャリアシートを貫通しない。そのため、皮膚貼付シートの製造時において、キャリアシートとともに基材が切断されることが抑えられ、かつ、皮膚貼付シートの使用前において切れ目を介して異物が基材に到達することが避けられる。
(【0011】以降は省略されています)

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