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公開番号2025026541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024212100,2022558830
出願日2024-12-05,2021-02-02
発明の名称眼科観察装置
出願人株式会社トプコン
代理人個人
主分類A61B 3/13 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】眼科手術を容易化する。
【解決手段】実施形態の眼科観察装置の動画像生成部は、被検眼を撮影して動画像を生成する。解析部は、白内障手術における角膜切開の前に動画像生成部により生成された第1の動画像を解析して、瞳孔縁及び角膜輪部のいずれかの像である第1の像を検出する。目標位置決定部は、解析部により検出された第1の像に少なくとも基づいて、角膜切開の目標位置を決定する。表示制御部は、動画像生成部によりリアルタイムで生成されるライブ画像上に、目標位置決定部により決定された角膜切開の目標位置を示す第1の目標位置情報を表示させる。
【選択図】図8A
特許請求の範囲【請求項１】
白内障手術において被検眼を観察するための眼科観察装置であって、
前記被検眼を撮影して動画像を生成する動画像生成部と、
前記動画像を解析する解析部と、
前記解析部による解析の結果に少なくとも基づいて、前記白内障手術における所定の処置の目標位置を決定する目標位置決定部と、
前記動画像と前記目標位置を示す目標位置情報とを表示装置に表示させる表示制御部と
を含み、
前記解析部は、前記白内障手術における角膜切開の前に前記動画像生成部により生成された第１の動画像を解析して、瞳孔縁及び角膜輪部のいずれかの像である第１の像を検出し、
前記目標位置決定部は、前記第１の像に少なくとも基づいて、前記角膜切開の目標位置を決定し、
前記表示制御部は、前記動画像生成部によりリアルタイムで生成されるライブ画像上に、前記角膜切開の前記目標位置を示す第１の目標位置情報を表示させる、
眼科観察装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記目標位置決定部は、前記角膜切開のメインポートの目標位置とサイドポートの目標位置とを決定し、
前記表示制御部は、前記メインポートの目標位置及び前記サイドポートの目標位置を示す前記第１の目標位置情報を、前記ライブ画像上に表示させる、
請求項１の眼科観察装置。
【請求項３】
前記目標位置決定部は、前記解析部により検出された前記第１の像と、予め取得された前記被検眼の角膜収差データ及び角膜形状データのいずれかを含む測定データとに少なくとも基づいて、前記角膜切開の目標位置を決定する、
請求項１の眼科観察装置。
【請求項４】
角膜収差測定及び角膜形状測定を実行して前記被検眼の前記測定データを取得する測定部を更に含む、
請求項３の眼科観察装置。
【請求項５】
前記目標位置決定部は、前記第１の像と前記測定データとに少なくとも基づいて、前記角膜切開が角膜乱視に与える影響が小さい箇所を前記角膜切開の目標位置として決定する、
請求項３の眼科観察装置。
【請求項６】
前記測定データは、前記被検眼の強主経線の位置を示すデータを含み、
前記目標位置決定部は、前記第１の像と前記測定データとに少なくとも基づいて、前記強主経線の位置を前記角膜切開の目標位置として決定する、
請求項５の眼科観察装置。
【請求項７】
前記目標位置決定部は、
前記測定データに基づいて、前記角膜切開が角膜乱視に与える影響を評価する評価処理を実行する評価部を含み、
前記第１の像と前記評価処理の結果とに少なくとも基づいて、前記角膜切開の目標位置を決定する、
請求項３の眼科観察装置。
【請求項８】
前記評価部は、前記評価処理において、前記測定データに少なくとも基づき、前記角膜切開の後における前記被検眼の角膜の状態のシミュレーションを実行する、
請求項７の眼科観察装置。
【請求項９】
前記評価部は、角膜切開前における角膜の状態と角膜切開の属性と角膜切開後における角膜の状態とを含む訓練データによる教師あり学習によって構築された推論モデルを用いて前記シミュレーションを実行する、
請求項８の眼科観察装置。
【請求項１０】
前記目標位置決定部は、前記第１の像と前記評価処理の結果とに少なくとも基づいて、前記角膜切開により生じ得る角膜乱視が最も小さくなる位置を推定し、推定された前記位置を前記角膜切開の目標位置として決定する、
請求項７の眼科観察装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
（関連出願の相互参照）
本出願は、２０２０年１０月２７日に出願された「ＡＰＰＡＲＡＴＵＳＡＮＤＭＥＴＨＯＤＦＯＲＯＰＨＴＨＡＬＭＩＣＯＢＳＥＲＶＡＴＩＯＮ（眼科観察のための装置及び方法）」と題する米国仮特許出願第６３／１０６，０８７号に基づく優先権を主張するものであり、その全体を参照により本明細書に援用する。
続きを表示（約 1,500 文字）【０００２】
本開示は、眼科観察装置に関する。
【背景技術】
【０００３】
眼科観察装置は、患者の眼（被検眼と呼ぶ）を観察するための装置である。眼科観察は、検査、手術、治療などの様々な場面において被検眼の状態を把握するために行われる。
【０００４】
旧来の眼科観察装置は、対物レンズや変倍光学系により得られた拡大像を接眼レンズを介してユーザーに提供するものであったが、近年の眼科観察装置には、対物レンズや変倍光学系により得られた拡大像を撮像素子で撮影し、得られた撮影像を表示するように構成されたものがある（デジタル眼科観察装置と呼ぶ）。デジタル眼科観察装置の種類としては、手術用顕微鏡、スリットランプ顕微鏡、眼底カメラなどがある。また、レフラクトメーター、ケラトメーター、眼圧計、スペキュラーマイクロスコープ、ウェーブフロントアナライザー、マイクロペリメーターといった各種の眼科検査装置にも、デジタル眼科観察装置としての機能が設けられている。
【０００５】
更に、近年の眼科観察装置には、光走査を利用したものもある（走査型眼科観察装置）。そのような眼科装置として、走査型レーザー検眼鏡（ＳＬＯ）、光コヒーレンストモグラフィ（ＯＣＴ）装置などがある。
【０００６】
一般に、眼科観察装置は、被検眼の動画像をユーザー（例えば、医師などの医療従事者）に提供する。デジタル眼科観察装置は、典型的には、赤外光及び／又は可視光を照明光とした動画撮影と、それにより得られた画像のリアルタイム動画表示とを実行するように構成されている。一方、走査型眼科観察装置は、典型的には、反復的な光走査によるデータ収集と、逐次に収集されるデータセットに基づくリアルタイム画像再構成と、逐次に再構成された画像のリアルタイム動画表示とを実行するように構成されている。このようにして提供されるリアルタイム動画像を観察画像又はライブ画像と呼ぶ。
【０００７】
リアルタイム動画像を提供可能な眼科観察装置は手術においても使用される。眼科手術には様々な種類があるが、多くの眼科手術は眼内に器具を挿入して行われる。器具を挿入する際には眼組織が切開される。例えば、水晶体を眼内レンズ（ＩＯＬ）に置換する白内障手術では、一般に、角膜切開（強角膜切開）、水晶体前嚢切開（ＣＣＣ）などが行われる。また、眼内コンタクトレンズ（ＩＣＬ；フェイキックＩＯＬなどとも呼ばれる）を前房に留置する屈折矯正手術では、一般に、角膜切開などが行われる。また、低侵襲緑内障手術（ＭＩＧＳ）では、線維柱帯の切開、線維柱帯へのステントの挿入などが行われる。また、ライトガイド（照明）や各種器具が用いられる網膜硝子体手術では、一般に、結膜切開や強膜切開が行われる。
【０００８】
このような眼組織の切開は適切な位置において行われる必要がある。しかし、眼には目印になる箇所が少なく、眼にマーキングを施すことは難しく、また、手術中に眼球が動くことがあるため、適切な切開目標位置を把握することが難しい。切開以外の処置についても同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００９】
特開２０１９－１６２３３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本開示の１つの目的は、眼科手術を容易化するための新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

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