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公開番号
2025025613
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130512
出願日
2023-08-09
発明の名称
再生吸水性樹脂組成物の製造方法及び再生吸水性樹脂組成物
出願人
株式会社日本触媒
代理人
主分類
C08J
3/12 20060101AFI20250214BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】リサイクルで過度に資源を消費することなく、使用済み吸水性樹脂から異物や着色や残存モノマーの少ない劣化を抑えた再生吸水性樹脂組成物を得る方法を提供する。
【解決手段】使用済み吸水性樹脂又はその可溶化物を、原料の一部又は全部に用いた再生吸水性樹脂組成物の製造方法であって、含水ゲル状架橋重合体を、界面活性剤又は高分子分散剤の存在下、疎水性有機溶媒中で共沸脱水(第1乾燥)して含水率が5質量%以上50質量%以下の含水ゲル状架橋重合体とした後、ろ過又は蒸発乾固して疎水性有機溶媒と含水ゲル状架橋重合体(半乾物ゲル)とを分離し、さらに撹拌下で加熱乾燥(第2乾燥)して含水率が1質量%以上20質量%以下の乾燥重合体を得る、再生吸水性樹脂組成物の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
使用済み吸水性樹脂又はその可溶化物を、原料の一部又は全部に用いた再生吸水性樹脂組成物の製造方法であって、
(A)精製後の使用済み吸水性樹脂に由来する含水ゲル状架橋重合体の乾燥工程、又は、
(B)不飽和単量体水溶液の重合工程を含む再生吸水性樹脂組成物の製造工程で、精製後の使用済み吸水性樹脂又はその可溶化物を原料の一部に用いて得られた含水ゲル状架橋重合体の乾燥工程において、
上記含水ゲル状架橋重合体を、界面活性剤又は高分子分散剤の存在下、疎水性有機溶媒中で共沸脱水(第1乾燥)して含水率が5質量%以上50質量%以下の含水ゲル状架橋重合体とした後、ろ過又は蒸発乾固して疎水性有機溶媒と含水ゲル状架橋重合体(半乾物ゲル)とを分離し、さらに撹拌下で加熱乾燥(第2乾燥)して含水率が1質量%以上20質量%以下の乾燥重合体を得る、再生吸水性樹脂組成物の製造方法。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
上記疎水性有機溶媒が炭素数5以上10以下のアルカン又はシクロアルカンである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
上記乾燥工程において、キレート剤がさらに存在する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
上記加熱乾燥(第2乾燥)が気流下で実施される、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
上記乾燥工程の期間中又は乾燥工程の後に、さらに還元剤を添加する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
上記乾燥工程の後に、乾燥重合体の分級工程をさらに含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
上記使用済み吸水性樹脂又はその可溶化物が尿素又はアンモニアを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
上記再生吸水性樹脂組成物のYI値が20以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
上記再生吸水性樹脂組成物の残存モノマーが200ppm以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項10】
上記乾燥工程後に、乾燥重合体の粉砕工程をさらに含む、請求項6に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済み吸水性樹脂又はその可溶化物(吸水性樹脂の分解物)を原料とする再生吸水性樹脂組成物の製造方法及び再生吸水性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、紙オムツ、生理用ナプキン、失禁パット、吸水シート、猫砂等の吸収性物品には、体液吸収の観点から、その構成材として吸水性樹脂が幅広く利用されている。吸水性樹脂の主用途である吸収性物品は使い捨てが一般的であるが、環境意識の高まりから、紙オムツ等の衛生用品のリサイクルに関心が集まっている。
【0003】
使用済み衛生用品(例えば、し尿を吸収した使用後の紙オムツ)のリサイクル方法として、使用済みの衛生用品を回収して、パルプ/不織布/接着剤/吸水性樹脂などの構成部材に分離して水洗・精製・殺菌・漂白などを行い、リサイクルする方法が提案されている。
【0004】
これら構成部材の中でも吸水性樹脂は、リサイクル工程での洗浄水や殺菌水、洗浄工程で洗浄水に含まれる尿を吸収し膨潤するため、製品として再使用するには、洗浄や乾燥を行う必要があること、また乾燥時の熱によって劣化や着色が生じることが知られている。そのため、吸水性樹脂のリサイクルは、技術的に困難であった。
【0005】
従来、衛生用品からパルプ/不織布/接着剤などの回収のため、使用済み吸水性樹脂を分解剤で可溶化する技術が提案されているが、吸水性樹脂はリサイクルや分離が困難なことから、パルプなどの分離のために吸水性樹脂を可溶化して廃棄されるのが一般的であった。
【0006】
しかし、近年になって、吸収性物品に用いられる吸水性樹脂において、使用済み吸水性樹脂を分離再生して、吸水性樹脂又はその他の有用な物質(例えば、水溶性ポリマーや粘着剤)にリサイクルする技術が開発されている。
【0007】
使用済み吸水性樹脂のリサイクル方法としては、使用済みの吸収性物品(特に紙オムツなどの衛生用品)から使用済み吸水性樹脂を分離して精製し再使用する方法が提案されている(特許文献1~3)。
【0008】
使用済み吸水性樹脂から得られた再生吸水性樹脂組成物は、そのまま吸水性樹脂として再使用されるが、一般的に再生吸水性樹脂組成物はリサイクル工程において性能の低下が見られるため、その用途に制限があるのが実情であった。
【0009】
そこで、リサイクルによって性能の低下を伴い易い再生吸水性樹脂組成物の用途として、再生吸水性樹脂組成物を吸水性樹脂の原料として使用したり(特許文献6)、使用済み吸水性樹脂の可溶化物を吸水性樹脂の原料として使用(特許文献4,7~11)することで、吸水性樹脂の使用原料の削減や再生吸水性樹脂組成物の性能を復活する方法が提案されている。
【0010】
しかし、使用済み吸水性樹脂(特に使用済み衛生用品から分離された吸水性樹脂)では吸水性樹脂が吸水、膨潤するが故に、尿などの水溶性成分の分離制御が困難であり、さらに、吸水性樹脂を分離する際に、吸水性樹脂の膨潤後の粘着性に由来して分離した吸水性樹脂にパルプや不織布などの異物が混入するという問題となっていた。
(【0011】以降は省略されています)
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