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公開番号2025025594
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130475
出願日2023-08-09
発明の名称リサイクル吸水性樹脂
出願人株式会社日本触媒
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 11/16 20060101AFI20250214BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた吸水性を保持しつつ、長期保管後の着色性に優れたリサイクル吸水性樹脂を提供する。
【解決手段】使用済み吸収性物品、または、吸水性樹脂の製造過程で生じる廃棄物、から回収された吸水性樹脂を原料とするリサイクル吸水性樹脂であって、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1つである多価金属カチオンと、還元剤と、を含み、前記多価金属カチオンの含有量は、0.01質量%以上0.1質量%以下である、リサイクル吸水性樹脂。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
使用済み吸収性物品、または、吸水性樹脂の製造過程で生じる廃棄物、から回収された吸水性樹脂を原料とするリサイクル吸水性樹脂であって、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1つである多価金属カチオンと、還元剤と、を含み、
前記多価金属カチオンの含有量は、0.01質量%以上0.1質量%以下である、リサイクル吸水性樹脂。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記還元剤は、硫黄系還元剤および/またはリン系還元剤である、請求項1に記載のリサイクル吸水性樹脂。
【請求項3】
前記使用済み吸収性物品、または、吸水性樹脂の製造過程で生じる廃棄物、から回収された吸水性樹脂が複数種の吸水性樹脂を含む、請求項1に記載のリサイクル吸水性樹脂。
【請求項4】
前記リサイクル吸水性樹脂は、さらに、ヒドロキシカルボン酸を含む、請求項1に記載のリサイクル吸水性樹脂。
【請求項5】
前記硫黄系還元剤および/またはリン系還元剤を、0.01質量%以上1.0質量%以下含む、請求項1に記載のリサイクル吸水性樹脂。
【請求項6】
前記リサイクル吸水性樹脂の黄色度(YI)が20以下であり、
前記黄色度(YI)は、室温(20℃以上25℃以下)および湿度50RH%の条件下で、製造直後の前記リサイクル吸水性樹脂に対して、ハンターLab表色系における、ASTM D1925に規定される方法で測定される値である、請求項1に記載のリサイクル吸水性樹脂。
【請求項7】
前記リサイクル吸水性樹脂の長期保管後の黄色度(YI)が25以下であり、
前記長期保管後の黄色度(YI)は、室温(20℃以上25℃以下)および湿度50RH%の条件下で60日間保管した前記リサイクル吸水性樹脂に対して、ハンターLab表色系における、ASTM D1925に規定される方法で測定される値である、請求項1に記載のリサイクル吸水性樹脂。
【請求項8】
水性樹脂を構成する単量体を原料とする吸水性樹脂であって、
請求項1~7のいずれか1項に記載のリサイクル吸水性樹脂を原料の一部として含む、吸水性樹脂。
【請求項9】
前記リサイクル吸水性樹脂が全ての吸水性樹脂原料に対し占める割合が、1質量%以上60質量%以下である、請求項8に記載の吸水性樹脂。
【請求項10】
請求項8に記載の吸水性樹脂を含む、吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リサイクル吸水性樹脂に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、紙オムツ、生理用ナプキン、失禁パット等の吸収性物品には、体液吸収の観点から、その構成材としての吸水性樹脂が、吸水剤として幅広く利用されている。このような吸水性樹脂としては、例えば、澱粉-アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉-アクリル酸グラフト重合体の中和物、酢酸ビニル-アクリル酸エステル共重合体のケン化物、アクリル酸部分中和物重合体の架橋物等が知られている。中でも、吸水性能の観点から、アクリル酸および/またはその塩を単量体として用いたポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂が、工業的に最も多く生産されており、当該吸水性樹脂に係る技術が多数開示されている。
【0003】
吸収性物品は使い捨てが一般的であるが、環境意識の高まりから、吸収性物品のリサイクルへの関心が高まっている。吸収性物品に用いられる吸水性樹脂をリサイクルする技術としては、使用済み吸収性物品由来の高吸水性ポリマーを不活化後にオゾン水で処理し、次いでアルカリ水溶液で再活性化した後、親水性微粒子を添加して乾燥する技術(特許文献1)、使用済み高吸水性ポリマーを脱水し、次いで高吸水性ポリマーの粒子群を付着させた後、乾燥することにより、粒子同士の固着および着色を抑制する技術(特許文献2)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開WO2020/241025号
国際公開WO2021/205780号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、種々の使用済み吸収性物品等から吸水性樹脂をリサイクルする方法が開発されている。しかし、従来の技術でリサイクルされた吸水性樹脂は、長期保管後の着色性の観点において改善の余地があった。
【0006】
上記のような状況にあって、本発明の一態様は、優れた吸水性を保持しつつ、長期保管後の着色性に優れたリサイクル吸水性樹脂を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、以下の構成を含む。
【0008】
〔1〕使用済み吸収性物品、または、吸水性樹脂の製造過程で生じる廃棄物、から回収された吸水性樹脂を原料とするリサイクル吸水性樹脂であって、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1つである多価金属カチオンと、還元剤と、を含み、
前記多価金属カチオンの含有量は、0.01質量%以上0.1質量%以下である、リサイクル吸水性樹脂。
【0009】
〔2〕前記還元剤は、硫黄系還元剤および/またはリン系還元剤である、〔1〕に記載のリサイクル吸水性樹脂。
【0010】
〔3〕前記使用済み吸収性物品、または、吸水性樹脂の製造過程で生じる廃棄物、から回収された吸水性樹脂が複数種の吸水性樹脂を含む、〔1〕または〔2〕に記載のリサイクル吸水性樹脂。
(【0011】以降は省略されています)

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