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公開番号
2025025616
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130519
出願日
2023-08-09
発明の名称
再生吸水性樹脂組成物の製造方法
出願人
株式会社日本触媒
代理人
主分類
B29B
17/00 20060101AFI20250214BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】使用済み吸水性樹脂の分解物を原料の一部に使用しながら、物性や生産が安定した着色が少ない吸水性樹脂を提供する。
【解決手段】
単量体水溶液の重合工程、重合後の含水ゲル状架橋重合体の乾燥工程を含み、分解剤によって、吸水性樹脂の50質量%以上を可溶化し、得られた可溶化ポリマーの水溶液を原料の一部に用いる再生吸水性樹脂組成物の製造方法であって、上記可溶化ポリマーの質量平均分子量(Mw)が3万以上であり、かつ、上記可溶化ポリマーの水溶液中に残存する分解剤の量が1000ppm以下である、再生吸水性樹脂組成物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
単量体水溶液の重合工程、重合後の含水ゲル状架橋重合体の乾燥工程を含み、
分解剤によって、吸水性樹脂の50質量%以上を可溶化し、得られた可溶化ポリマーの水溶液を原料の一部に用いる再生吸水性樹脂組成物の製造方法であって、
上記可溶化ポリマーの質量平均分子量(Mw)が3万以上であり、かつ
上記可溶化ポリマーの水溶液中に残存する分解剤の量が1000ppm以下である、再生吸水性樹脂組成物の製造方法。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
単量体水溶液の重合工程、重合後の含水ゲル状架橋重合体の乾燥工程を含み、
分解剤によって、吸水性樹脂の50質量%以上を可溶化し、得られた可溶化ポリマーの水溶液を原料の一部に用いる再生吸水性樹脂組成物の製造方法であって、
上記可溶化ポリマーの水溶液中に残存する分解剤の低減処理を行った後の、可溶化ポリマーの質量平均分子量(Mw)が3万以上である、再生吸水樹脂組成物の製造方法。
【請求項3】
上記可溶化ポリマーの水溶液中に残存する、低減処理後の分解剤が40ppm以下である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
上記吸水性樹脂を可溶化する際に使用する分解剤が、酸化剤を1000ppm以上10質量%以下含み、還元剤を0ppm以上1000ppm以下、重金属を0ppm以上10ppm以下で含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項5】
下記式(a)で規定される、上記可溶化ポリマーの水溶液中に残存する分解剤の低減率が90質量%以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
(分解剤の低減率)(質量%)=(可溶化ポリマーの水溶液中に残存する分解剤量)/(可溶化に使用した分解剤の使用量)×100・・・式(a)
【請求項6】
上記吸水性樹脂の可溶化が、40℃以上195℃以下の加熱処理で行われる、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項7】
上記吸水性樹脂の可溶化が、吸水性樹脂の濃度が1質量%以上90質量%以下である含水ゲル状架橋重合体を加熱処理することで行われる、請求項1又は2に1項に記載の製造方法。
【請求項8】
上記吸水性樹脂の可溶化後の分解剤の低減処理が、40℃以上で10分以上の加熱状態の熟成又は保管で行われる、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項9】
上記吸水性樹脂の可溶化後の分解剤の低減処理が、酸又はアルカリの添加で行われる、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項10】
上記可溶化ポリマーの水溶液が、40℃以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は吸水性樹脂の可溶化物(吸水性樹脂の分解物)を原料の一部又は全部に用いた再生吸水性樹脂組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、紙オムツ、生理用ナプキン、失禁パット、吸水シート、猫砂等の吸収性物品には、体液吸収の観点から、その構成材としての吸水性樹脂が幅広く利用されている。吸水性樹脂の主用途である吸収性物品は使い捨てが一般的であるが、環境意識の高まりから、衛生用品のリサイクルに関心が集まっている。
【0003】
使用済み衛生用品(例えば、し尿を吸収した紙オムツ)のリサイクル方法として、使用済みの衛生用品を回収して、パルプ/不織布/接着剤/吸水性樹脂などの構成部材に分離して水洗・精製・殺菌・漂白などを行い、リサイクルする方法が提案されている。
【0004】
これら構成部材の中でも吸水性樹脂は、リサイクル工程での洗浄水や殺菌水、洗浄工程で洗浄水に含まれる尿を吸収し膨潤するため、製品として再使用するには、洗浄や乾燥を行う必要があること、また乾燥時の熱によって劣化や着色が生じることが知られている。そのため、吸水性樹脂のリサイクルは、技術的に困難であった。
【0005】
従来、衛生用品からパルプ/不織布/接着剤などの回収のため、使用済み吸水性樹脂を分解剤で可溶化する技術が提案されているが、吸水性樹脂はリサイクルや分離が困難なことから、パルプなどの分離のために吸水性樹脂を可溶化して廃棄されるのが一般的であった。
【0006】
しかし、近年になって、吸収性物品に用いられる吸水性樹脂において、使用済み吸水性樹脂を分離再生して、吸水性樹脂又はその他の有用な物質(例えば、水溶性ポリマーや粘着剤)にリサイクルする技術が開発されている。
【0007】
使用済み吸水性樹脂のリサイクル方法としては、使用済みの吸収性物品(特に紙オムツなどの衛生用品)から使用済み吸水性樹脂を分離して精製し再使用する方法が提案されている(特許文献1~3)。
【0008】
使用済み吸水性樹脂から得られた再生吸水性樹脂組成物は、そのまま吸水性樹脂として再使用されるが、一般的に再生吸水性樹脂組成物はリサイクル工程において性能の低下が見られるため、その用途に制限があるのが実情であった。
【0009】
そこで、リサイクルによって性能の低下を伴い易い再生吸水性樹脂組成物の用途として、再生吸水性樹脂組成物を吸水性樹脂の原料として使用したり(特許文献6)、使用済み吸水性樹脂の可溶化物を吸水性樹脂の原料として使用(特許文献4,7~12)することで、吸水性樹脂の使用原料の削減や再生吸水性樹脂組成物の性能を復活する方法が提案されている。
【0010】
しかし、吸水性樹脂の原材料として、通常のモノマー成分に加えて、使用済み吸水性樹脂の可溶化物を吸水性樹脂の原料の一部として使用する方法(特許文献4,7~11など)では、使用済み吸水性樹脂に残存する不純物に起因する着色や性能の低下が生じ、さらには生産性が不安定となる欠点を有していた。
(【0011】以降は省略されています)
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