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公開番号2025025233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129825
出願日2023-08-09
発明の名称筋肉増強剤、筋肉増強用経口組成物及びプラズマローゲンの使用
出願人株式会社 レオロジー機能食品研究所,国立大学法人九州大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/683 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】筋衛星細胞賦活作用を有する安全性の高い筋肉増強剤及び筋肉増強用経口組成物を提供する。
【解決手段】筋肉増強剤は、プラズマローゲンを有効成分として含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
プラズマローゲンを有効成分として含む、
筋肉増強剤。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
プラズマローゲンを有効成分として含む、
筋肉増強用経口組成物。
【請求項3】
前記プラズマローゲンは、
動物組織から抽出されたプラズマローゲンである、
請求項1に記載の筋肉増強剤又は請求項2に記載の筋肉増強用経口組成物。
【請求項4】
前記動物組織は、
貝類、ホヤ及び鳥類からなる群から選択される動物の組織である、
請求項3に記載の筋肉増強剤又は筋肉増強用経口組成物。
【請求項5】
前記動物組織は、
ホタテ類の組織である、
請求項3に記載の筋肉増強剤又は筋肉増強用経口組成物。
【請求項6】
筋肉増強剤又は筋肉増強用経口組成物の製造のためのプラズマローゲンの使用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筋肉増強剤、筋肉増強用経口組成物及びプラズマローゲンの使用に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
骨格筋は人体で最大の組織であり、身体を支える、手足を動かす等の重要な役割を有する。運動不足、寝たきり、ギブスで固定する等、筋を一定期間使わない状態が続くと筋は小さくなり、その機能が低下する。ヒトの筋は40歳以降から毎年1%以上ずつ減少し、80歳になると最大筋量の50%レベルまで減少する。筋の減少は、元気に自立して過ごせる期間である“健康寿命”を脅かすだけでなく、関節炎、腰痛、慢性の痛みを増加させる。そのため、超高齢化社会を迎えた日本において加齢に伴い筋量又は筋力が低下する加齢性筋脆弱症(サルコペニア)等の運動器疾患の問題が顕在化している。
【0003】
筋の再生能力の大部分を担っているのは骨格筋幹細胞である筋衛星細胞である。通常、筋衛星細胞は静止状態にあり増殖しないが、激しい運動等によって骨格筋が損傷する等の刺激を受けると、活性化されて筋分化制御因子MyoDを発現することで筋芽細胞と呼ばれる前駆細胞となる。非特許文献1では、MyoDの発現が減少することにより、筋量が減少してサルコペニアになるという報告がなされている。
【0004】
筋芽細胞が筋管細胞へ分化し、さらに筋管細胞が融合した筋線維によって筋は成り立っている。筋衛星細胞は、筋再生に加え、発育段階での筋の成長及び筋力トレーニングによる筋肥大においても欠かせない役割を担っている。また、筋ジストロフィー等の難治性筋疾患及び増加の一途を辿るサルコペニアの病態においては、筋衛星細胞の数の減少及び機能の低下がみられる。
【0005】
これまでに、高負荷な運動による筋衛星細胞の活性化法が示されている。非特許文献2には、最大挙上重量(1RM)の80%以上の強度で、挙上回数8~12回/セットを2~3セット、週3回の頻度での3か月以上の期間の筋力トレーニングで筋衛星細胞と筋線維断面積の増加が報告されている。
【0006】
また、特許文献1には、筋芽細胞の賦活又は筋タンパク質の合成を促進することを意図して、ベルガモットの植物抽出物を有効成分として含有する筋肉活性化剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2023-029511号公報
【非特許文献】
【0008】
Jin-A Kim,外6名,「Sinensetin regulates age-related sarcopenia in cultured primary thigh and calf muscle cells」,BMC Complementary and Alternative Medicine,2019年,19:287,1-8
Lex B. Verdijk,外5名,「Satellite cell content is specifically reduced in type II skeletal muscle fibers in the elderly」,Am J Physiol Endocrinol Metab,2007年,292,E151-E157
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
非特許文献2に開示された高負荷な運動は、実施者の負担がかなり大きく安全とは言い難い。高負荷な運動は特に高齢者にとって実施が困難である。特許文献1に開示された筋肉活性化剤は、筋衛星細胞への効果が不明である。筋衛星細胞賦活作用を有する安全性の高い筋肉増強剤及び筋肉増強用経口組成物が求められている。
【0010】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、筋衛星細胞賦活作用を有する安全性の高い筋肉増強剤及び筋肉増強用経口組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、当該筋肉増強剤又は筋肉増強用経口組成物の製造のためのプラズマローゲンの使用を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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