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公開番号
2025025176
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129726
出願日
2023-08-09
発明の名称
90度光ハイブリッド及び光復号装置
出願人
国立大学法人東京科学大学
代理人
弁理士法人IPX
主分類
G02F
2/00 20060101AFI20250214BHJP(光学)
要約
【課題】従来よりも光強度の損失を低減可能な90度光ハイブリッドを提供する。
【解決手段】90度光ハイブリッド100は、4つの入力ポートと、光カプラ150と、4つの出力ポート160、170、180、190とを備える。4つの入力ポートは、2つの内側入力ポート120、130と、2つの外側入力ポート110、140とを含む。4つの入力ポートは、第1信号光、局部発振光及び第2信号光を入力可能に構成される。光カプラは、4つの入力ポートと4つの出力ポートとの間に設けられ、4つの入力ポート及び4つの出力ポートと接続される。光カプラは、第1信号光、局部発振光及び第2信号光に基づいた複素信号光を生成する。4つの出力ポートのうちの1つのポートである第1出力ポートは、4つの入力ポートに入力された光の光強度の合計値に対する損失が0から1.3dBとなる複素信号光を出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
90度光ハイブリッドであって、
4つの入力ポートと、光カプラと、4つの出力ポートとを備え、
前記4つの入力ポートは、互いに隣接する2つの内側入力ポートと、前記2つの内側入力ポートよりも外側に設けられ、前記2つの内側入力ポートにそれぞれ隣接する2つの外側入力ポートとを含み、
前記4つの入力ポートは、第1信号光、局部発振光及び第2信号光を入力可能に構成され、
前記第1信号光は、四位相偏移変調された信号光であり、
前記局部発振光の位相は、π/4又は5π/4であり、
前記第2信号光は、前記第1信号光に対して所定の関係を有する信号光であり、
前記第1信号光、前記局部発振光及び前記第2信号光の電界強度は、それぞれ同一であり、
前記第1信号光は、第1内側入力ポート又は第1外側入力ポートに入力され、
前記第1内側入力ポートは、前記2つの内側入力ポートのうち一方のポートであり、
前記第1外側入力ポートは、前記2つの外側入力ポートのうち一方のポートであり、
前記局部発振光は、前記第1内側入力ポート及び前記第1外側入力ポートのうち、前記第1信号光が入力されるポートとは異なるポートに入力され、
前記第2信号光は、第2内側入力ポート及び第2外側入力ポートの少なくとも一方に入力され、
前記第2内側入力ポートは、前記2つの内側入力ポートのうち前記第1内側入力ポートとは異なるポートであり、
前記第2外側入力ポートは、前記2つの外側入力ポートのうち前記第1外側入力ポートとは異なるポートであり、
前記光カプラは、前記4つの入力ポートと前記4つの出力ポートとの間に設けられ、前記4つの入力ポート及び前記4つの出力ポートと接続され、
前記光カプラは、前記第1信号光、前記局部発振光及び前記第2信号光に基づいた複素信号光を生成し、
前記4つの出力ポートのうちの1つのポートである第1出力ポートは、前記4つの入力ポートに入力された光の光強度の合計値に対する損失が0から1.3dBとなる前記複素信号光を出力する、
90度光ハイブリッド。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の90度光ハイブリッドにおいて、
前記第2信号光は、位相共役光であり、
前記位相共役光は、前記第1信号光に対して位相共役の関係にある信号光であり、
前記位相共役光は、前記第1信号光が前記第1内側入力ポートに入力される場合、前記第2内側入力ポートに入力され、
前記位相共役光は、前記第1信号光が前記第1外側入力ポートに入力される場合、前記第2外側入力ポートに入力される、
90度光ハイブリッド。
【請求項3】
請求項1に記載の90度光ハイブリッドにおいて、
前記第2信号光は、高周波光であり、
前記高周波光は、前記第1信号光の位相に対して2倍の位相を有する信号光であり、
前記高周波光の位相シフトは、π/4又は5π/4であり、
前記高周波光は、前記第1信号光が前記第1内側入力ポートに入力される場合、前記第2外側入力ポートに入力され、
前記高周波光は、前記第1信号光が前記第1外側入力ポートに入力される場合、前記第2内側入力ポートに入力される、
90度光ハイブリッド。
【請求項4】
請求項1に記載の90度光ハイブリッドにおいて、
前記第2信号光は、位相共役光及び高周波光であり、
前記位相共役光は、前記第1信号光に対して位相共役の関係にある信号光であり、
前記高周波光は、前記第1信号光の位相に対して2倍の位相を有する信号光であり、
前記位相共役光は、前記第1信号光が前記第1内側入力ポートに入力される場合、前記第2内側入力ポートに入力され、
前記高周波光は、前記第1信号光が前記第1内側入力ポートに入力される場合、前記第2外側入力ポートに入力され、
前記位相共役光は、前記第1信号光が前記第1外側入力ポートに入力される場合、前記第2外側入力ポートに入力され、
前記高周波光は、前記第1信号光が前記第1外側入力ポートに入力される場合、前記第2内側入力ポートに入力される、
90度光ハイブリッド。
【請求項5】
請求項3に記載の90度光ハイブリッドにおいて、
前記高周波光の位相シフトは、前記局部発振光の位相が5π/4の場合、π/4とする、
90度光ハイブリッド。
【請求項6】
光復号装置であって、
4つの入力ポートと、光カプラと、4つの出力ポートとを備え、
前記4つの入力ポートは、互いに隣接する2つの内側入力ポートと、前記2つの内側入力ポートよりも外側に設けられ、前記2つの内側入力ポートにそれぞれ隣接する2つの外側入力ポートとを含み、
前記4つの入力ポートは、第3信号光、プローブ光及び第4信号光を入力可能に構成され、
前記第3信号光は、二位相偏移変調された信号光であり、
前記プローブ光の位相は、0又はπであり、
前記第4信号光は、二位相偏移変調された信号光であって前記第3信号光とは異なる信号光であり、
前記プローブ光の電界強度は、前記第3信号光の電界強度に対して同一又は√2倍に設定され、
前記第3信号光は、第3内側入力ポート又は第3外側入力ポートに入力され、
前記第3内側入力ポートは、前記2つの内側入力ポートのうち一方のポートであり、
前記第3外側入力ポートは、前記2つの外側入力ポートのうち一方のポートであり、
前記プローブ光は、前記第3内側入力ポート及び前記第3外側入力ポートのうち、前記第3信号光が入力されるポートとは異なるポートに入力され、
前記第4信号光は、前記第3信号光が前記第3内側入力ポートに入力される場合、第4内側入力ポートに入力され、
前記第4信号光は、前記第3信号光が前記第3外側入力ポートに入力される場合、第4外側入力ポートに入力され、
前記第4内側入力ポートは、前記2つの内側入力ポートのうち前記第3内側入力ポートとは異なるポートであり、
前記第4外側入力ポートは、前記2つの外側入力ポートのうち前記第3外側入力ポートとは異なるポートであり、
前記光カプラは、前記4つの入力ポートと前記4つの出力ポートとの間に設けられ、前記4つの入力ポート及び前記4つの出力ポートと接続され、
前記光カプラは、前記第3信号光、前記プローブ光及び前記第4信号光に基づいた複素信号光を生成し、
前記4つの出力ポートのうちの1つのポートである第2出力ポートは、前記第2出力ポート以外の任意の出力ポートに対する消光比が7から13dBとなる前記複素信号光を出力する、
光復号装置。
【請求項7】
請求項6に記載の光復号装置において、
前記4つの入力ポートは、さらに和周波光を入力可能に構成され、
前記和周波光は、前記第3信号光と前記第4信号光との排他的論理和の関係にある信号光であり、
前記和周波光は、前記第3信号光が前記第3内側入力ポートに入力される場合、前記第4外側入力ポートに入力され、
前記和周波光は、前記第3信号光が前記第3外側入力ポートに入力される場合、前記第4内側入力ポートに入力される、
光復号装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、90度光ハイブリッド及び光復号装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、90度光ハイブリッドが開示されている。
【0003】
この90度光ハイブリッドについて説明する。TE光信号側及びTM光信号側のそれぞれにおいて、I相側とQ相側の何れか一方の、信号光導波路アームと局部発振光導波路アームとの対に、光路長差を設けた構造として、I相側信号とQ相側の信号との間に相間位相差を与え、I相側の結合器とQ相側の結合器がそれぞれ有する出力干渉特性同士の位相差と、相間位相差とを合計した、出力位相差をπ/2とすることにより、8つの出力ポートの出力信号を、上からTE光信号側のIp、In、Qp、Qn、及びTM光信号側のIp、In、Qp、Qnの順に配列する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-197433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に開示された90度光ハイブリッドのように、従来の90度光ハイブリッドの損失は、局部発振光との干渉効果を含めて3dBあった。そこで、90度光ハイブリッドの損失を低減させる技術が求められていた。
【0006】
本発明では上記事情を鑑み、従来よりも光強度の損失を低減可能な90度光ハイブリッド等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、90度光ハイブリッドが提供される。この90度光ハイブリッドは、4つの入力ポートと、光カプラと、4つの出力ポートとを備える。4つの入力ポートは、互いに隣接する2つの内側入力ポートと、2つの内側入力ポートよりも外側に設けられ、2つの内側入力ポートにそれぞれ隣接する2つの外側入力ポートとを含む。4つの入力ポートは、第1信号光、局部発振光及び第2信号光を入力可能に構成される。第1信号光は、四位相偏移変調された信号光である。局部発振光の位相は、π/4又は5π/4である。第2信号光は、第1信号光に対して所定の関係を有する信号光である。第1信号光、局部発振光及び第2信号光の電界強度は、それぞれ同一である。第1信号光は、第1内側入力ポート又は第1外側入力ポートに入力される。第1内側入力ポートは、2つの内側入力ポートのうち一方のポートである。第1外側入力ポートは、2つの外側入力ポートのうち一方のポートである。局部発振光は、第1内側入力ポート及び第1外側入力ポートのうち、第1信号光が入力されるポートとは異なるポートに入力される。第2信号光は、第2内側入力ポート及び第2外側入力ポートの少なくとも一方に入力される。第2内側入力ポートは、2つの内側入力ポートのうち第1内側入力ポートとは異なるポートである。第2外側入力ポートは、2つの外側入力ポートのうち第1外側入力ポートとは異なるポートである。光カプラは、4つの入力ポートと4つの出力ポートとの間に設けられ、4つの入力ポート及び4つの出力ポートと接続される。光カプラは、第1信号光、局部発振光及び第2信号光に基づいた複素信号光を生成する。4つの出力ポートのうちの1つのポートである第1出力ポートは、4つの入力ポートに入力された光の光強度の合計値に対する損失が0から1.3dBとなる複素信号光を出力する。
【0008】
このような態様によれば、従来よりも光強度の損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る90度光ハイブリッド100を含む情報処理系の構成例を示した図である。
90度光ハイブリッド100のハードウェア構成を示す図である。
第1信号光、局部発振光及び第2信号光を90度光ハイブリッド100に入力したときのコンスタレーションを示す図である。
90度光ハイブリッド100内の光強度分布を示す図である。
局部発振光の位相に対する各出力ポートでの光強度を示す図である。
第1信号光、局部発振光及び第2信号光を90度光ハイブリッド100に入力したときのコンスタレーションを示す図である。
90度光ハイブリッド100内の光強度分布を示す図である。
第1信号光、局部発振光及び2つの第2信号光を90度光ハイブリッド100に入力したときのコンスタレーションを示す図である。
90度光ハイブリッド100内の光強度分布を示す図である。
本発明の第2実施形態に係る光復号装置400を含む情報処理系の構成例を示した図である。
光復号装置400のハードウェア構成を示す図である。
第3信号光、プローブ光及び第4信号光を光復号装置400に入力したときのコンスタレーションを示す図である。
光復号装置400内の光強度分布を示す図である。
第3信号光、プローブ光、第4信号光及び和周波光を光復号装置400に入力したときのコンスタレーションを示す図である。
光復号装置400内の光強度分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.第1実施形態
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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