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公開番号2025024770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129019
出願日2023-08-08
発明の名称積層型電子部品
出願人TDK株式会社
代理人インフォート弁理士法人,弁理士法人イトーシン国際特許事務所
主分類H01F 27/00 20060101AFI20250214BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】小型化およびインダクタの配置に起因する問題の発生を抑制しながら、所望の特性を実現する。
【解決手段】電子部品1は、積層体50と、第1のインダクタL11と、第2のインダクタL21とを備えている。第1のインダクタL11は、第1の導体層661と、第1の柱状導体T1aと、第2の柱状導体T1bとを含んでいる。第2のインダクタL21は、第2の導体層662と、第3の柱状導体T2aと、第4の柱状導体T2bとを含んでいる。第1の導体層661の少なくとも一部は、第1の柱状導体T1aと第2の柱状導体T1bとが並ぶ方向と90°の奇数倍を除く角度で交差する方向に延在している。第2の導体層662の少なくとも一部は、第3の柱状導体T2aと第4の柱状導体T2bとが並ぶ方向と90°の奇数倍を除く角度で交差する方向に延在している。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
積層された複数の誘電体層を含む積層体と、
前記複数の誘電体層の積層方向と交差する平面に沿って延在する第1の導体層と、前記積層方向に平行な方向に延在し且つ前記第1の導体層の一端部の近傍部分に接続された第1の柱状導体と、前記積層方向に平行な方向に延在し且つ前記第1の導体層の他端部の近傍部分に接続された第2の柱状導体とを含む第1のインダクタと、
前記積層方向と交差する平面に沿って延在する第2の導体層と、前記積層方向に平行な方向に延在し且つ前記第2の導体層の一端部の近傍部分に接続された第3の柱状導体と、前記積層方向に平行な方向に延在し且つ前記第2の導体層の他端部の近傍部分に接続された第4の柱状導体とを含む第2のインダクタとを備え、
前記積層体は、前記積層方向の両端に位置する第1の面および第2の面と、前記第1の面と前記第2の面を接続する第1の側面、第2の側面、第3の側面および第4の側面とを有し、
前記第1の側面と前記第2の側面は、互いに反対側を向き、
前記第3の側面と前記第4の側面は、互いに反対側を向き、
前記第1のインダクタは、前記第2の側面よりも前記第1の側面により近い位置に配置され、
前記第2のインダクタは、前記第1の側面よりも前記第2の側面により近い位置に配置され、
前記第1の導体層の少なくとも一部は、前記第1の柱状導体と前記第2の柱状導体とが並ぶ方向と90°の奇数倍を除く角度で交差する方向に延在し、
前記第2の導体層の少なくとも一部は、前記第3の柱状導体と前記第4の柱状導体とが並ぶ方向と90°の奇数倍を除く角度で交差する方向に延在していることを特徴とする積層型電子部品。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1のインダクタは、前記第4の側面よりも前記第3の側面により近い位置に配置され、
前記第2のインダクタは、前記第3の側面よりも前記第4の側面により近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。
【請求項3】
前記第1の導体層は、前記第1の導体層の前記一端部から離れるに従って前記第2の側面に近づくように延在する第1の部分と、前記第1の導体層の前記他端部から離れるに従って前記第2の側面に近づくように延在する第2の部分とを含み、
前記第2の導体層は、前記第2の導体層の前記一端部から離れるに従って前記第1の側面に近づくように延在する第3の部分と、前記第2の導体層の前記他端部から離れるに従って前記第1の側面に近づくように延在する第4の部分とを含むことを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。
【請求項4】
前記第1の導体層と前記第2の導体層の各々は、直線状に延在する直線部分を含み、
前記第1の導体層の前記直線部分と前記第2の導体層の前記直線部分は、互いに平行であることを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。
【請求項5】
前記第1の導体層は、一方向に延在する第1の部分と、前記第1の部分とは異なる方向に延在し且つ前記第1の部分とは異なる長さを有する第2の部分とを含み、
前記第2の導体層は、一方向に延在する第3の部分と、前記第3の部分とは異なる方向に延在し且つ前記第3の部分とは異なる長さを有する第4の部分とを含むことを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。
【請求項6】
前記第2の部分から前記第4の部分までの距離は、前記第1の部分から前記第3の部分までの距離よりも小さいことを特徴とする請求項5記載の積層型電子部品。
【請求項7】
前記第1の導体層と前記第2の導体層の各々は、湾曲するように延在する湾曲部分を含むことを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。
【請求項8】
前記積層方向と直交し且つ前記第1の側面と前記第2の側面とが並ぶ方向を第1の方向とし、前記積層方向と直交し且つ前記第3の側面と前記第4の側面とが並ぶ方向を第2の方向としたときに、前記第2の柱状導体と前記第4の柱状導体は、前記第2の方向において前記第1の柱状導体と前記第3の柱状導体との間に配置され、
前記第1の方向における前記第2の柱状導体と前記第4の柱状導体との間隔は、前記第1の方向における前記第1の柱状導体と前記第3の柱状導体との間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。
【請求項9】
更に、第1のハイパスフィルタと、
第2のハイパスフィルタと、
回路構成上、前記第1のハイパスフィルタと前記第2のハイパスフィルタとの間に設けられたローパスフィルタとを備え、
前記第1のハイパスフィルタは、前記第1のインダクタを含み、
前記第2のハイパスフィルタは、前記第2のインダクタを含むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の積層型電子部品。
【請求項10】
前記ローパスフィルタは、それぞれ前記平面に沿って延在する導体層と前記積層方向に平行な方向に延在し且つ前記導体層に接続された一対の柱状導体とを含む第3のインダクタおよび第4のインダクタを含み、
前記第3のインダクタと前記第4のインダクタは、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタが並ぶ方向と交差する方向に並んでいることを特徴とする請求項9記載の積層型電子部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インダクタを含む積層型電子部品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
通信装置に用いられる電子部品の一つに、バンドパスフィルタがある。バンドパスフィルタには、例えば、インダクタとキャパシタを用いて構成されたLC共振器が用いられる。
【0003】
近年、小型移動体通信機器の小型化、省スペース化が市場から要求されており、その通信機器に用いられるバンドパスフィルタの小型化も要求されている。小型化に適したバンドパスフィルタとしては、積層された複数の誘電体層と複数の導体層とを含む積層体を用いたものが知られている。
【0004】
積層体を用いたバンドパスフィルタに用いられるインダクタとしては、導体層と複数のスルーホールとによって構成されたインダクタであって、複数の誘電体層の積層方向に直交する軸に巻回されたインダクタが知られている。
【0005】
特許文献1には、2段または3段のLC並列共振器からなる積層型フィルタ装置が開示されている。積層型フィルタ装置の積層体の内部には、複数のインダクタ(LC並列共振回路)が設けられている。複数のインダクタの各々は、積層体の内部に設けられたインダクタ用内部電極および2つのインダクタ用ビア電極によって構成されている。インダクタ用内部電極と2つのインダクタ用ビア電極は、積層体の内部においてループ状に形成されている。複数のインダクタは、それぞれのループ面が対向するように積層体内に配列されている。インダクタ用内部電極は、積層体の短手方向に延在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2009/090917号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された積層型フィルタ装置では、積層体が小型化すると、複数のインダクタ間の結合が強くなりすぎるおそれがある。一方、特許文献1に開示された積層型フィルタ装置において、それぞれのループ面が対向しないように複数のインダクタを配置すると、複数のインダクタ間の結合が弱くなりすぎるおそれがある。このように、複数のインダクタ間の結合が強くなりすぎたり弱くなりすぎたりすると、所望の特性を実現することができない場合がある。
【0008】
上記の問題は、複数のインダクタ間の結合に限らず、インダクタと任意の導体との間の結合にも当てはまる。また、上記の問題は、バンドパスフィルタに限らず、インダクタを含む積層型電子部品全般にも当てはまる。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、インダクタを含む積層型電子部品において、小型化およびインダクタの配置に起因する問題の発生を抑制しながら、所望の特性を実現できるようにした積層型電子部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の観点の積層型電子部品は、
積層された複数の誘電体層を含む積層体と、
複数の誘電体層の積層方向と交差する平面に沿って延在する第1の導体層と、積層方向に平行な方向に延在し且つ第1の導体層の一端部の近傍部分に接続された第1の柱状導体と、積層方向に平行な方向に延在し且つ第1の導体層の他端部の近傍部分に接続された第2の柱状導体とを含む第1のインダクタと、
積層方向と交差する平面に沿って延在する第2の導体層と、積層方向に平行な方向に延在し且つ第2の導体層の一端部の近傍部分に接続された第3の柱状導体と、積層方向に平行な方向に延在し且つ第2の導体層の他端部の近傍部分に接続された第4の柱状導体とを含む第2のインダクタと
を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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