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公開番号
2025024637
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-20
出願番号
2023128893
出願日
2023-08-07
発明の名称
アクリル系接着剤組成物
出願人
セメダイン株式会社
代理人
弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類
C09J
175/16 20060101AFI20250213BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】ポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物を必須成分とするアクリル系接着剤組成物において、低粘度で作業性に優れ、高いはく離強度及びせん断強度を発現するアクリル系接着剤組成物を提供すること。
【解決手段】(A)末端に(メタ)アクリレート基を有するポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物であって、(a)ポリオール化合物と(b)ポリイソシアネート化合物を(b)成分/(a)成分のモル比0~0.5の範囲で反応させて得られるポリテトラメチレングリコール系プレポリマーに、(c)末端(メタ)アクリレート化剤を反応させて得られる、前記ポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物、(B)重合性ビニルモノマー、(C)有機過酸化物、(D)還元剤、を必須成分とするアクリル系接着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)末端に(メタ)アクリレート基を有するポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物であって、
(a)ポリオール化合物と(b)ポリイソシアネート化合物を(b)成分/(a)成分のモル比0~0.5の範囲で反応させて得られるポリテトラメチレングリコール系プレポリマーに、(c)末端(メタ)アクリレート化剤を反応させて得られる、前記ポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物、
(B)重合性ビニルモノマー、
(C)有機過酸化物、
(D)還元剤、
を必須成分とするアクリル系接着剤組成物。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記(A)成分及び(B)成分の合計量を100重量部としたときに、(A)成分が5~60重量部、(B)成分が40~95重量部、(C)成分が0.05~10重量部、(D)成分が0.01~10重量部である、請求項1に記載のアクリル系接着剤組成物。
【請求項3】
前記(b)ポリイソシアネート化合物が、下記(i)~(iv);
(i)脂肪族ポリイソシアネート化合物、
(ii)脂環族ポリイソシアネート化合物、
(iii)脂肪族ポリイソシアネート化合物のビウレット体、ヌレート体、アダクト体、アロファネート体、カルボジイミド体又は多量体、
(iv)脂環族ポリイソシアネート化合物のビウレット体、ヌレート体、アダクト体、アロファネート体、カルボジイミド体又は多量体、
からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載のアクリル系接着剤組成物。
【請求項4】
前記(c)末端(メタ)アクリレート化剤が、イソシアネート基含有(メタ)アクリレート化合物又はカルボキシル基含有(メタ)アクリレート化合物である、請求項1又は2に記載のアクリル系接着剤組成物。
【請求項5】
前記(B)重合性ビニルモノマーが、(メタ)アクリロイル基を一つ以上有する(メタ)アクリロイル系モノマーを含む、請求項1又は2に記載のアクリル系接着剤組成物。
【請求項6】
前記(B)重合性ビニルモノマーが、メタクリル酸を含む、請求項1又は2に記載のアクリル系接着剤組成物。
【請求項7】
前記(B)重合性ビニルモノマーが、リン酸エステル基を含む(メタ)アクリル酸エステルを含む、請求項1又は2に記載のアクリル系接着剤組成物。
【請求項8】
さらに(E)コアシェルゴムを含む、請求項1又は2に記載のアクリル系接着剤組成物。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のアクリル系接着剤組成物の硬化物。
【請求項10】
請求項9に記載の硬化物を構成要素として有する製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクリル系接着剤組成物に関する。特に、低粘度で作業性に優れ、高いはく離強度及びせん断強度を発現するアクリル系接着剤組成物に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
常温下で反応硬化するアクリル系接着剤のひとつとして、過酸化物とその分解促進剤の混合により反応硬化が進行するアクリル系接着剤があり、第二世代アクリル系接着剤(SGA)として知られている。この第二世代アクリル系接着剤は、短時間で接着強度が発現すること、各成分の混合比率の許容範囲が広いこと、金属、プラスチック等種々の材料に対しての接着性に優れること等の利点を有することから、電気・機械・自動車・建築・土木等の各分野において広く利用されている。
このように利用の進む第二世代アクリル系接着剤において、近年その諸物性を改良するためにウレタン(メタ)アクリレート化合物を利用することが検討されている(特許文献1~3)が、これらの技術を用いてもアクリル系接着剤に対する市場の要望に応えるには未だ不十分であり、さらなる改良が望まれている。
【0003】
発明者らは、ウレタン(メタ)アクリレート化合物の中でも主鎖にポリテトラメチレングリコールを含有するものが低温特性に優れることに着目し、中でも低結晶性ポリテトラメチレングリコールを用いることで耐熱性、硬化物の伸び等に優れることを見出した(特許文献4)。しかしながら、ウレタン(メタ)アクリレート化合物は、分子量を増大させることやポリマー骨格中のウレタン結合量を多くすることにより、その各種性能の向上を行うことが一般的であることから、ウレタン(メタ)アクリレート化合物を利用したアクリル系接着剤組成物は、その性能を向上させようとするとアクリル系接着剤組成物が高粘度となり作業性に劣ることが課題であった。さらにアクリル系接着剤組成物が高粘度になる傾向にあることから、他の添加成分の添加量が制限され結果として所望の性能を得られないという課題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/100832号
特開2020-41042号公報
特表2022-526354号公報
国際公開第2022/249965号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アクリル系接着剤組成物及びその硬化物を構成要素として有する製品に要求される接着性能は年々厳しくなってきており、それらを達成するためにポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物を利用すると高粘度化してしまい作業性に劣るという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、ポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物を必須成分とするアクリル系接着剤組成物において、低粘度で作業性に優れ、高いはく離強度及びせん断強度を発現するアクリル系接着剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のポリテトラメチレングリコール系(メタ)アクリレート化合物を必須成分として用いたアクリル系接着剤組成物により、上記課題の解決が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の、特定のポリテトラメチレングリコール系(メタ)アクリレート化合物を必須成分とするアクリル系接着剤組成物、その硬化物及びその硬化物を構成要素として有する製品を提供するものである。
[項1] (A)末端に(メタ)アクリレート基を有するポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物であって、(a)ポリオール化合物と(b)ポリイソシアネート化合物を(b)成分/(a)成分のモル比0~0.5の範囲で反応させて得られるポリテトラメチレングリコール系プレポリマーに、(c)末端(メタ)アクリレート化剤を反応させて得られる、前記ポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物、
(B)重合性ビニルモノマー、
(C)有機過酸化物、
(D)還元剤、
を必須成分とするアクリル系接着剤組成物。
[項2] 前記(A)成分及び(B)成分の合計量を100重量部としたときに、(A)成分が5~60重量部、(B)成分が40~95重量部、(C)成分が0.05~10重量部、(D)成分が0.01~10重量部である、項1に記載のアクリル系接着剤組成物。
[項3] 前記(b)ポリイソシアネート化合物が、下記(i)~(iv);
(i)脂肪族ポリイソシアネート化合物、
(ii)脂環族ポリイソシアネート化合物、
(iii)脂肪族ポリイソシアネート化合物のビウレット体、ヌレート体、アダクト体、アロファネート体、カルボジイミド体又は多量体、
(iv)脂環族ポリイソシアネート化合物のビウレット体、ヌレート体、アダクト体、アロファネート体、カルボジイミド体又は多量体、
からなる群より選ばれる1種以上である、項1又は2に記載のアクリル系接着剤組成物。
[項4] 前記(c)末端(メタ)アクリレート化剤が、イソシアネート基含有(メタ)アクリレート化合物又はカルボキシル基含有(メタ)アクリレート化合物である、項1~3のいずれか1項に記載のアクリル系接着剤組成物。
[項5] 前記(B)重合性ビニルモノマーが、(メタ)アクリロイル基を一つ以上有する(メタ)アクリロイル系モノマーを含む、項1~4のいずれか1項に記載のアクリル系接着剤組成物。
[項6] 前記(B)重合性ビニルモノマーが、メタクリル酸を含む、項1~5のいずれか1項に記載のアクリル系接着剤組成物。
[項7] 前記(B)重合性ビニルモノマーが、リン酸エステル基を含む(メタ)アクリル酸エステルを含む、項1~6のいずれか1項に記載のアクリル系接着剤組成物。
[項8] さらに(E)コアシェルゴムを含む、項1~7のいずれか1項に記載のアクリル系接着剤組成物。
[項9] 項1~8のいずれか1項に記載のアクリル系接着剤組成物の硬化物。
[項10] 項9に記載の硬化物を構成要素として有する製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、低粘度で作業性に優れ、高いはく離強度及びせん断強度を発現するアクリル系接着剤組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のアクリル系接着剤組成物、その硬化物及びその硬化物及びその硬化物を構成要素として有する製品について説明する。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」及び「メタクリル」を、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」及び「メタクリレート」を、「(メタ)アクリロイル基」は、「アクリロイル基」及び「メタクリロイル基」を、それぞれ意味する。
【0010】
[アクリル系接着剤組成物]
本発明のアクリル系接着剤組成物は、(A)末端に(メタ)アクリレート基を有するポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物であって、(a)ポリオール化合物と(b)ポリイソシアネート化合物を(b)成分/(a)成分のモル比0~0.5の範囲で反応させて得られるポリテトラメチレングリコール系プレポリマーに、(c)末端(メタ)アクリレート化剤を反応させて得られる、前記ポリテトラメチレングリコール系ウレタン(メタ)アクリレート化合物、
(B)重合性ビニルモノマー、
(C)有機過酸化物、
(D)還元剤、
を必須成分とする、アクリル系接着剤組成物である。アクリル系接着剤組成物は、さらに(E)コアシェルゴムを含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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