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公開番号
2025024010
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-19
出願番号
2024194323,2021560854
出願日
2024-11-06,2020-04-14
発明の名称
皮膚に塗布する組成物及び方法
出願人
株式会社 資生堂
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
A61L
15/18 20060101AFI20250212BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】皮膚の機能及び外観を改変し、かつ、皮膚を保護する、薄く、耐久性があり、非侵襲性であり、使用が簡便であり、皮膚様特性を有する組成物を提供する。
【解決手段】被験体の皮膚への単回塗布工程で、被験体の皮膚上に薄膜を作製するのに用いうる組成物であって、(a)少なくとも1つの遷移金属;(b)少なくとも1つの不飽和有機重合体;(c)少なくとも1つの水素化官能化ポリシロキサン;及び(d)前記不飽和有機重合体と前記水素化官能化ポリシロキサンとの間の架橋反応を減速するのに十分な濃度の、少なくとも1つのリガンドを含み、皮膚への塗布前にこれらを混合する必要がない組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
組成物であって、以下の:
(a)少なくとも1つの遷移金属;
(b)少なくとも1つの不飽和有機重合体;
(c)少なくとも1つの水素化官能化ポリシロキサン;及び
(d)前記不飽和有機重合体と前記水素化官能化ポリシロキサンとの間の架橋反応を減速するのに十分な濃度の、少なくとも1つのリガンドを含む組成物であって、
これらの成分は有意な架橋が生じないように混合物として配合かつ保存され、ここで、前記不飽和有機重合体の約25℃での粘度は、約10,000~約185,000cSt又はcPの間であり、かつ、前記水素化官能化ポリシロキサンの約25℃での粘度は、約30~約100cSt又はcPの間である、組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年9月27日に出願された米国仮出願第62/737,652号の利益を主張し、その内容全体を参照により本明細書に援用する。
1.技術分野
本明細書では、皮膚の機能及び外観を改変し、被験体の皮膚上に層を形成することにより、皮膚を保護する、薄く、耐久性があり、非侵襲性であり、使用が簡便であり、皮膚様特性を有する組成物、装置及び方法である。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1~4は、化粧料及び治療用途のスキンケア製品に適する組成物及び重合体材料を開示する。正常な若々しい皮膚の特性を模倣する、弾性があり、装着可能な架橋性重合体層(XPL)の合成及び塗布は、非特許文献1に記載される。
皮膚欠陥、例えば、シワ、細線、老化斑、拡大した孔又は瘢痕の外観を低減する現在の方法としては、侵襲的及び非侵襲的方法及び組成物があげられる。外科手術、充填剤(例えば、レスチレン、ジュベダーム)、レーザーリサーフェシング又はボトックス(登録商標)等の侵襲的技術は、効果が長期持続する可能性があり、顕著な欠陥を治療することができる。しかしながら、多くの消費者は、当該劇的な美容処置を受ける経済的余裕がないか、又はそれを望まないかのいずれかである。
【0003】
非侵襲的方法の例としては、皮膚にファンデーション系化粧料を塗布して欠陥を隠す、又は経時的に欠陥のある外観を低減しうる成分(例えば、抗シワクリーム)を含む化粧料組成物を塗布すること、があげられる。残念ながら、ファンデーション系化粧料は耐久性がなく、深いシワ又は瘢痕等の顕著な皮膚欠陥の外観を低減できず、不完全な外観を低減する成分を含有する化粧料組成物は効果が現れるのに時間がかかり、また顕著に不完全な外観を低減させることもできない。特に、現在の化粧料組成物の多くには、顕著な欠陥の出現を低減させるのに必要な機械的特性がない。
【0004】
タンパク質及び多糖類を含む高分子量重合体が、アンチエイジングスキンケア化粧料組成物の開発の試みに用いられてきた(非特許文献2)。当該重合体は、皮膚に塗布すると皮膚の物理的特性(例えば、弾力性及び剛性)を変化させるが、長時間の着用時、自然に反復的に顔を動かす動作に対する耐久性はなかった。今日のスキンケア製品に用いられる市販の重合体材料は、必ずしも製品の性能を長期持続するための弾力性、耐環境性、及び皮膚への接着性を提供するものではなく、かつ、化粧料の消費者が求める美的感覚や外観を提供するものでもない。
【0005】
皮膚は外界からの保護バリアとして機能する。損傷を受けると、一連の反応が引き金となり、損傷した組織が修復される。創傷治癒は複雑な過程であり、4つの段階(炎症、増殖、リモデリング、上皮化)を経て、損傷部位の修復が進行する。創傷治癒は自然なプロセスであるが、関連する事象の破壊により、治癒が不完全となり、かつ、組織のさらなる損傷の原因となりうる。創傷を治療する現在の方法としては、創傷への包帯の適用があげられ、出血を防ぎ、感染を予防し、治癒を促進する。創傷包帯は、しばしば通気性のある材料(例えば、ガーゼ)で作製される。創傷には閉塞包帯が用いられるが、創傷皮膚を塞ぐことの影響は完全には解明されていない(例えば、非特許文献3)。しかしながら、これまでの閉塞包帯は耐久性がなく、便利でなく、長持ちしないため、創傷皮膚に閉塞を用いる現在の方法は満足のいくものではない。さらに、現在の閉塞性被覆材の中には、被験体が治療部位の周囲にプラスチックを巻く必要があるものもあり、治療が煩わしく不快であるため、被験体のコンプライアンスが低下する。最後に、現在の閉塞性被膜は、創傷の性質に基づいた、環境への創傷の露出の調節ができない。例えば、現在の閉塞包帯は空気及び水をともに排除するように設計されており、一般に、それらの一方には曝露するが、他方へは曝露しない、といったことはできない。今日、治療用製品で用いられる市販の重合体材料は、必ずしも製品の性能を長期間持続させる弾力性、耐環境性、及び皮膚への接着性を提供するものではなく、かつ、治療用製品の消費者が求める美的感覚や外観を提供するものでもない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2012/030984号
国際公開第2012/030993号
国際公開第2013/044098号
国際公開第2017/083398号
【非特許文献】
【0007】
Yu, Betty, et al.“An elastic second skin,” Nature materials 15.8 (2016): 911
Jachowicz et al, Skin Res. and Tech., 2008, 14:312-319
Leow and Maibach; J Dermatol Treat, (1997) 8, 139-142
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、皮膚の機能及び外観を改変し、かつ、皮膚を保護する組成物、装置及び方法に対する要望がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
マイクロカプセル化とは、固体、液体、気体の活性成分を第2の材料で包み、周囲の環境から当該活性成分を遮断する技術である。すなわち、当該活性成分はコア材料として指定され、一方、周囲の材料はシェルを形成する。当該技術は、化学、医薬品、化粧品、印刷等、様々な分野で採用されている。Casanovaら、Journal of microencapsulation 33.1(2016):1-17及びDubeyら、Defence Science Journal 59.1(2009):82-95。
【0010】
3 要約
本明細書で提供される組成物は、被験体の皮膚への単回塗布工程で、被験体の皮膚上に薄膜を作製するのに用いうる。より具体的には、本明細書で提供される組成物は、皮膚への塗布前に、複数のコンパートメントに保管したり、他の組成物や成分と混合したりする必要がない。そのかわり、単一組成物を、製造し、単一のコンパートメントに保管し、かつ、その後、被験体の皮膚に塗布して、被験体の皮膚上に膜を作製することができる。ある実施形態では、本明細書で提供される組成物は、皮膚への塗布前に混合する必要がないため、本明細書で提供される組成物を含む容器は、当該組成物を皮膚に塗布するのに適するアプリケーターも含むことができる。リガンド(6.1.1項参照)は、理論に拘束されず、このような単一成分配合物の他の成分間の架橋反応を減速するか、又は阻害する。カプセル化剤(6.1.2項参照)は、理論に拘束されず、このような単一成分配合物の他の成分間の架橋反応を減速するか、又は阻害する。
(【0011】以降は省略されています)
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