TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025022985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2024205365,2020214614
出願日2024-11-26,2020-12-24
発明の名称サポートプログラムおよび印刷システム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人
主分類G06F 3/12 20060101AFI20250206BHJP(計算;計数)
要約【課題】OS標準の汎用印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、用紙に基づくユーザの意図しない印刷を低減する技術を提供すること。
【解決手段】補助プログラム42によれば、PC1のCPU11は、印刷設定の入力操作を受け付ける設定画面をユーザIF13に表示させ、設定画面の表示に基づいて、プリンタ2から印刷に用いられる用紙の情報である用紙情報を取得する。さらに、CPU11は、編集アプリ43から出力された印刷指示であって、OS21にあらかじめ組み込まれた汎用印刷プログラム41に対して画像の印刷をプリンタ2に行わせる印刷指示があった場合に、印刷指示についての印刷設定に含まれる用紙情報を取得し、プリンタ2から取得した用紙情報と印刷設定の用紙情報とを比較することで、用紙の適否を判定する。CPU11は、不適と判定した場合にユーザIF13を用いて警告メッセージを表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応するサポートプログラムであって、
前記コンピュータに、
印刷設定の入力操作を受け付ける設定画面を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを用いて表示する設定画面表示処理と、
前記設定画面表示処理により前記設定画面を表示することに伴い、前記プリンタから印刷に用いられる用紙の情報である第1用紙情報を取得する第1取得処理と、
を実行させ、
さらに前記コンピュータに、
前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから出力された印刷指示であって、前記情報処理装置のオペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれた汎用印刷プログラムに対して画像の印刷を前記プリンタに行わせる前記印刷指示があった場合に、
前記印刷指示についての前記印刷設定に含まれる用紙の情報である第2用紙情報を取得する第2取得処理と、
前記第1取得処理にて取得した前記第1用紙情報と、前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報とを比較することで、用紙の適否を判定する判定処理と、
前記判定処理にて不適と判定した場合に、前記ユーザインタフェースを用いて、警告を行うための処理を行う警告処理と、
を実行させる、
ことを特徴とするサポートプログラム。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載するサポートプログラムであって、
前記第1用紙情報および前記第2用紙情報は、所定の情報を含み、
前記判定処理では、
前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる前記所定の情報が、前記第1取得処理にて取得した前記第1用紙情報に含まれる前記所定の情報と一致しない場合に、不適と判定する、
ことを特徴とするサポートプログラム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載するサポートプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記警告処理にて警告を行うための前記処理を実行した場合に、前記印刷指示に基づく印刷ジョブをキャンセルするか否かを、前記ユーザインタフェースを用いて受け付け、キャンセルを受け付けた場合、前記印刷ジョブをキャンセルするキャンセル処理を実行させる、
ことを特徴とするサポートプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載するサポートプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記印刷指示があった場合に、
前記印刷指示による印刷対象の画像を示す印刷データが生成される前に、前記判定処理を実行させ、
前記判定処理にて不適と判定した場合に、前記印刷データが生成される前に、前記警告処理を実行させる、
ことを特徴とするサポートプログラム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載するサポートプログラムであって、
前記第1用紙情報および前記第2用紙情報は、用紙サイズの情報を含み、
前記判定処理では、
前記第1用紙情報に含まれる用紙サイズと、前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズとを比較することで、用紙サイズの適否を判定する、
ことを特徴とするサポートプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載するサポートプログラムであって、
前記印刷設定に含まれる用紙サイズに設定可能なサイズには、あらかじめ規定されたサイズである定型サイズと、ユーザによって定義されるユーザ定義サイズと、があり、
前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズが前記定型サイズであれば、前記判定処理にて不適と判定した場合に、前記印刷指示による印刷対象の画像を示す印刷データが前記プリンタに送信される前に、前記コンピュータに前記警告処理を実行させ、
前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズが前記ユーザ定義サイズであれば、前記コンピュータに前記警告処理を実行させない、
ことを特徴とするサポートプログラム。
【請求項7】
請求項5に記載するサポートプログラムであって、
前記印刷設定に含まれる用紙サイズに設定可能なサイズには、あらかじめ規定されたサイズである定型サイズと、ユーザによって定義されるユーザ定義サイズと、があり、
前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズが前記定型サイズであれば、前記判定処理において、前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズが、前記第1取得処理にて取得した前記第1用紙情報に含まれる用紙サイズと一致しない場合に、不適と判定し、
前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズが前記ユーザ定義サイズであれば、前記判定処理において、前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズと、前記第1取得処理にて取得した前記第1用紙情報に含まれる用紙サイズと、の差が所定範囲外であった場合に、不適と判定する、
ことを特徴とするサポートプログラム。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれか1つに記載するサポートプログラムであって、
前記印刷設定には、給紙トレイの情報が含まれ、前記プリンタは、複数の給紙トレイが装着可能であり、
前記給紙トレイの情報に設定可能なトレイには、前記プリンタに装着されている各トレイと、前記印刷設定に含まれる用紙サイズに基づいて前記プリンタによって自動的に決定される自動トレイと、があり、
前記第1取得処理では、前記プリンタに装着されるトレイごとに前記第1用紙情報を取得し、
前記印刷設定に含まれる給紙トレイが前記プリンタに装着されているトレイであれば、前記判定処理において、前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズが、前記第1取得処理にて取得した前記第1用紙情報のうち前記印刷設定に含まれる給紙トレイの情報に示される給紙トレイに対応する前記第1用紙情報に含まれる用紙サイズと一致しない場合に、不適と判定し、
前記印刷設定に含まれる給紙トレイが前記自動トレイであれば、前記判定処理において、前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報に含まれる用紙サイズが、前記第1取得処理にて取得した各給紙トレイに対応する前記第1用紙情報に含まれる用紙サイズのいずれにも一致しない場合に、不適と判定する、
ことを特徴とするサポートプログラム。
【請求項9】
請求項5から請求項8のいずれか1つに記載するサポートプログラムであって、
前記第1取得処理にて取得した前記第1用紙情報に含まれる用紙サイズには、高価値を示す所定のサイズがあり、
前記第1用紙情報に含まれる用紙サイズが前記所定のサイズであれば、前記判定処理にて不適と判定した場合に、前記コンピュータに前記警告処理を実行させ、
前記第1用紙情報に含まれる用紙サイズが前記所定のサイズでなければ、前記コンピュータに前記警告処理を実行させない、
ことを特徴とするサポートプログラム。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1つに記載するサポートプログラムであって、
前記第1用紙情報および前記第2用紙情報は、用紙種の情報を含み、
前記判定処理では、
前記第1用紙情報に含まれる用紙種と、前記第2用紙情報に含まれる用紙種とを比較することで、用紙種の適否を判定する、
ことを特徴とするサポートプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、プリンタの制御をサポートするサポートプログラムおよび印刷システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置からプリンタを制御する技術として、プリンタドライバによって印刷設定を取得し、取得した印刷設定に基づいて印刷データを生成する構成が広く知られている。また、プリンタドライバの技術として、例えば特許文献1には、プリンタが検知した用紙サイズと、アプリケーションで設定された用紙サイズと、を比較し、用紙サイズの不一致を検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-11946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、前述したプリンタドライバを利用せず、オペレーティングシステム(OS)に標準に組み込まれている印刷プログラムによってプリンタを制御する技術が実用化されている。この技術では、OSがプリンタとOS標準の印刷プログラムとの関連付けを行い、以後、そのプリンタに対する印刷指示を受け付けた場合に、プリンタドライバを用いずに、OS標準の印刷プログラムによる印刷が可能になる。
【0005】
前述したOS標準の汎用印刷プログラムを印刷に用いる場合、従来のプリンタドライバを印刷に用いることができない。そのため、プリンタドライバで提供されていた機能の一部がサポートされなくなる。例えばOS標準の汎用印刷プログラムでは、前述したような情報処理装置側の用紙情報とプリンタ側の用紙情報との適否を検出する機能をサポートしておらず、用紙情報の不一致に対して適切な処理を行うことが困難である。そのため、画像が用紙からはみ出す等、印刷してからユーザの意図しない印刷結果となったことに気付くことがある。
【0006】
本明細書は、OS標準の汎用印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、用紙に基づくユーザの意図しない印刷を低減する技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題の解決を目的としてなされたサポートプログラムは、情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応するサポートプログラムであって、前記コンピュータに、印刷設定の入力操作を受け付ける設定画面を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを用いて表示する設定画面表示処理と、前記設定画面表示処理により前記設定画面を表示することに伴い、前記プリンタから印刷に用いられる用紙の情報である第1用紙情報を取得する第1取得処理と、を実行させ、さらに前記コンピュータに、前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから出力された印刷指示であって、前記情報処理装置のオペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれた汎用印刷プログラムに対して画像の印刷を前記プリンタに行わせる前記印刷指示があった場合に、前記印刷指示についての前記印刷設定に含まれる用紙の情報である第2用紙情報を取得する第2取得処理と、前記第1取得処理にて取得した前記第1用紙情報と、前記第2取得処理にて取得した前記第2用紙情報とを比較することで、用紙の適否を判定する判定処理と、前記判定処理にて不適と判定した場合に、前記ユーザインタフェースを用いて、警告を行うための処理を行う警告処理と、を実行させる、ことを特徴としている。
【0008】
本明細書に開示されるサポートプログラムによれば、情報処理装置は、印刷指示の前から表示可能である設定画面の表示に伴って、プリンタが有する用紙の情報である第1用紙情報をプリンタから取得する。そして、情報処理装置は、汎用印刷プログラムに対する印刷指示があった際に、第1用紙情報と、印刷指示についての印刷設定に含まれる用紙の情報である第2用紙情報とを比較して適否を判定する。さらに、情報処理装置は、用紙を不適と判定した場合、印刷データを送信する前に、警告を行う。これにより、ユーザがその印刷データの印刷を回避するための入力を行うことが期待でき、その結果として、ユーザの意図しない印刷を回避できる可能性が高まる。
【0009】
上記サポートプログラムが組み込まれた情報処理装置、サポートプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体、及びサポートプログラムの機能を実現するための制御方法、サポートプログラムとプリンタとを含む印刷システムも、新規で有用である。
【発明の効果】
【0010】
本明細書に開示される技術によれば、OS標準の汎用印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、用紙に基づくユーザの意図しない印刷を低減する技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
情報提示方法
27日前
個人
プログラム
26日前
個人
RFタグ読取装置
1か月前
個人
プログラム
19日前
個人
自動精算システム
1か月前
個人
アカウントマップ
20日前
個人
売買システム
1か月前
個人
管理サーバ
1か月前
個人
市場受発注システム
1か月前
個人
発想支援方法及びシステム
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
個人
分類処理プログラム及び方法
1か月前
個人
学習装置及び推論装置
19日前
個人
案件管理装置および端末装置
6日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
株式会社発明屋
電池指向の構造設計
13日前
個人
VRによる人体各部位の立体化
1か月前
富士通株式会社
金融システム
27日前
井関農機株式会社
ロボット作業車両
1か月前
トヨタ自動車株式会社
管理装置
14日前
トヨタ自動車株式会社
推定装置
2か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
1か月前
個人
未来型家系図構築システム
2か月前
個人
ダブルオークションシステム
2日前
株式会社プレニーズ
仲介システム
20日前
富士通株式会社
プロセッサ
12日前
株式会社イズミ
総合代行システム
2日前
富士通株式会社
予測
5日前
村田機械株式会社
人員配置システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
作業管理装置
1か月前
個人
情報処理装置およびプログラム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
情報通知方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
作業評価装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
画像処理装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
記号識別方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
作業評価装置
1か月前
続きを見る