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公開番号2025022725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2024051532
出願日2024-03-27
発明の名称人流分析装置および人流分析システム
出願人西日本電信電話株式会社
代理人個人,個人
主分類G06Q 10/06 20230101AFI20250206BHJP(計算;計数)
要約【課題】所定の領域の人口統計情報に基づいて、ユーザが境界を指定したイベント領域内の人流情報を推定する仕組みは提案されていない。
【解決手段】人流情報推定装置2000´は、少なくとも所定の時おいて所定の領域に所在する人の数の情報を含む所定の人口統計情報2302´と、人の生活および行動にかかる情報を含む所定の時間単位の生活情報2306と、少なくとも所定の領域に所在する所定の区画ごとの場所の情報を含む領域場所情報2310と、に基づいて、所定の生活情報と所定の領域場所情報との関係性と、特定のイベントの発生前のベースライン情報とに基づいて、ユーザの設定した境界で囲まれるイベント領域に、イベント発生時に滞在する人の分布を推定する人流情報推定部2103とを備える。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
一連の第1の時間単位の時系列で、複数の所定の領域メッシュごとに所在する人の数の情報を含む所定の人口統計情報を記憶する記憶装置と、
前記分析対象領域内の人流情報の分析を行う演算装置とを備え、前記演算装置は、
ユーザにより所定のイベントが発生する領域である分析対象領域の境界の指定を受け付ける領域境界指定手段と、
前記人口統計情報と所定の生活情報とに基づいて、所定の時間ごとに、前記分析対象領域に含まれる領域メッシュに所在する人の行動の分類ごとの人数を推定する人行動情報推定手段と、
前記人行動情報推定手段の推定結果と領域メッシュごとの前記人の行動の分類に対応する場所の種類と前記場所の大きさとに基づいて、前記人行動情報推定手段により推定された人数を前記領域メッシュに分配することにより、前記分析対象領域内の前記領域メッシュごとの集約データを推定する領域場所情報推定手段と、
前記分析対象領域内の前記イベント時の人の属性の分布を推定する人流情報推定手段とを含み、
前記人流情報推定手段は、前記所定のイベントが発生する前記分析対象領域に設定される最大収容人数を前記分析対象領域に分配した後、残存する人数を前記分析対象領域外に分配する、人流分析装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記人行動情報推定手段は、前記人口統計情報と所定の生活情報とに基づいて、前記第1の時間単位より短い第2の時間単位ごとに、前記分析対象領域に含まれる領域メッシュに所在する人の行動の分類ごとの人数を推定し、
前記領域場所情報推定手段は、前記領域メッシュを分割した推定領域メッシュごとに、前記集約データを推定する、請求項1記載の人流分析装置。
【請求項3】
前記人流情報推定手段は、
前記所定のイベントが発生する前記分析対象領域の最大収容人数を設定する最大収容人数設定手段と、
前記イベント開催前の所定の期間において、前記分析対象領域での人数のベースラインを集計するベースライン設定手段とを含み、
前記人流情報推定手段は、前記イベント開催時に前記分析対象領域に集まった人数推計と前記ベーラインとの差と、前記最大収容人数とに基づいて、前記分析対象領域の人数分布を推定し、前記最大収容人数を超える人数がある場合は、前記分析対象領域外の領域メッシュへ分配する、請求項1または2記載の人流分析装置。
【請求項4】
前記人流情報推定手段は、前記分析対象領域に集まった人数の推計においては、前記人口統計情報における滞在属性に応じて、前記分析対象領域外に居住している人を前記イベントに際して滞在する人であると推定する、請求項3記載の人流分析装置。
【請求項5】
前記人流情報推定手段は、前記残存する人数の前記分析対象領域外の領域メッシュへの分配において、所定の場所属性を有する前記分析対象領域外の領域メッシュへ優先的に分配する、請求項3記載の人流分析装置。
【請求項6】
前記分析対象領域は、所定の地域内に含まれており、前記人流情報推定手段は、前記残存する人数の前記分析対象領域外の領域メッシュへの分配において、予め前記所定の地域ごとに設定された場所属性を有する前記分析対象領域外の領域メッシュへ優先的に分配する、請求項3記載の人流分析装置。
【請求項7】
前記分析対象領域は、所定の地域内に含まれており、前記人流情報推定手段は、前記残存する人数の前記分析対象領域外の領域メッシュへの分配において、分配する前記分析対象領域外の推定領域メッシュ内の場所属性に対応する重み係数を、前記所定の地域ごとに、前記所定のイベント後の実績値に応じて、学習する学習手段を有する、請求項3記載の人流分析装置。
【請求項8】
前記領域境界指定手段は、ユーザの選択と指定に応じて、所定の行政区画、建物、道路などの領域と一致するように、前記境界を指定する、請求項3記載の人流分析装置。
【請求項9】
人口統計情報を格納する第1のデータベースと、
生活情報を格納する第2のデータベースと、
前記第1および第2のデータベースからのデータをネットワーク経由で取得することが可能な人流分析装置と、前記人流分析装置の解析結果をネットワーク経由で受信する利用者端末と、を備え、前記人流分析装置は、
一連の第1の時間単位の時系列で、複数の所定の領域メッシュごとに所在する人の数の情報を含む所定の人口統計情報を記憶する記憶装置と、
前記分析対象領域内の人流情報の分析を行う演算装置とを備え、前記演算装置は、
ユーザにより所定のイベントが発生する領域である分析対象領域の境界の指定を受け付ける領域境界指定手段と、
前記人口統計情報と所定の生活情報とに基づいて、所定の時間ごとに、前記分析対象領域に含まれる領域メッシュに所在する人の行動の分類ごとの人数を推定する人行動情報推定手段と、
前記人行動情報推定手段の推定結果と前記推定領域メッシュごとの前記人の行動の分類に対応する場所の種類と前記場所の大きさとに基づいて、前記人行動情報推定手段により推定された人数を前記領域メッシュに分配することにより、前記分析対象領域内の前記領域メッシュごとの集約データを推定する領域場所情報推定手段と、
前記分析対象領域内の前記イベント時の人の属性の分布を推定する人流情報推定手段とを含み、
前記人流情報推定手段は、前記所定のイベントが発生する前記分析対象領域に設定される最大収容人数を前記分析対象領域に分配した後、残存する人数を前記分析対象領域外に分配する、人流分析システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のイベントの発生する領域の人流や人の分布の情報を推定する人流分析装置および人流分析システムに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される人口の統計情報を提供するサービスが存在する(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
図22ないし図24は、このような人口統計情報を提供するサービスの概要を示す図である。
【0004】
図22ないし図24では、一例として、株式会社NTTドコモが提供する「モバイル空間統計(登録商標)」について説明している。
【0005】
このような「モバイル空間統計(登録商標)」については、たとえば、非特許文献2に説明がある。
【0006】
「モバイル空間統計(登録商標)」とは、携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される人口の統計情報である。この空間統計は、集団の人数のみをあらわす人口統計情報であるため、携帯電話やスマートフォンのユーザ個人を特定することはできない、という特徴を有する。この点で、いわゆる「個人情報」としての扱いとは異なり、情報の当事者の同意等を得ることなく、ある地域のある時間での人口の統計情報を第三者に提供することができる。
【0007】
ここで、この空間統計によれば、日本全国について1時間ごとの人口分布を、24時間365日把握することができる。しかも、この空間統計によれば、性別・年齢層別・居住エリア別に人口構成を把握でき、目的に合わせた分析が可能である。2013年10月にサービスを開始して以来、観光庁、自治体、民間企業等において広く活用されている。
【0008】
より詳しくは、携帯電話ネットワークは、電話やメールなどを、いつでも・どこでも、ユーザが利用できるよう、各基地局のエリアごとに所在する携帯電話を周期的に把握している。このしくみを利用して携帯電話の台数を集計し、携帯電話キャリアの普及率を加味することで人口を推計することができる。これがモバイル空間統計(登録商標)である。
【0009】
まちづくりや防災計画といった公共分野における実証実験が実施され、この空間統計が広く社会で活用できることが確認された。そして、公共分野だけでなく学術分野・産業分野においても活用できるように、上述のとおり、2013年10月に提供が開始された。
【0010】
この空間統計により、性別・年齢階層・居住エリア別(国内居住者)、国・地域別(訪日外国人)を目的に応じて、時間帯別に分析が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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