TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025021824
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125809
出願日
2023-08-01
発明の名称
乱数生成装置、乱数生成方法、及び電子制御装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G06F
7/58 20060101AFI20250206BHJP(計算;計数)
要約
【課題】真正乱数が十分な不確定性を有していない場合も、乱数の出力を継続すること。
【解決手段】統計テスト部26における、エントロピ源22からのエントロピの統計的テストの結果が「NG」である場合、シード生成部44において、エントロピプール部42から提供される追加エントロピに基づいて、シードが生成される。そして、第1PRNG部46は、そのシードに基づいて、乱数を生成する。このように、乱数生成装置1は、統計的テストの結果が「NG」で、エントロピの不確定性が確保されていないことに応じて、HSM乱数ではなく、追加エントロピに基づくシードを使用して乱数が生成されるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1エントロピ源(22)において、物理的現象から生成した真正乱数である第1エントロピに少なくとも基づいて、第1乱数を生成する第1乱数生成部(24、28、44、46)と、
第2エントロピ源(30)から取得した第2エントロピに基づいて、第2乱数を生成する第2乱数生成部(42、44、46)と、
前記第1エントロピについて、エントロピとしての不確定性が確保されているか否かを判定する判定部(26)と、を備え
前記判定部によって不確定性が確保されていると判定された場合に、前記第1乱数生成部によって第1乱数が生成され、前記判定部によって不確定性が確保されていないと判定された場合、前記第2乱数生成部によって第2乱数が生成されるように構成された乱数生成装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第1乱数生成部は、
シードを内部状態の初期値として使用して、内部状態に応じた疑似乱数を生成するとともに、次の内部状態を決定する第1疑似乱数生成部(46)を備え、
前記第1乱数は、前記第1エントロピに基づくシードを前記第1疑似乱数生成部に与えることにより、前記第1疑似乱数生成部によって生成される、請求項1に記載の乱数生成装置。
【請求項3】
前記第1乱数生成部は、
前記第1疑似乱数生成部に与えるシードを生成するシード生成部(44)を備え、
前記第1乱数は、前記第1エントロピ及び第2エントロピに基づいて前記シード生成部によって生成されるシードを前記第1疑似乱数生成部に与えることにより、前記第1疑似乱数生成部によって生成される、請求項2に記載の乱数生成装置。
【請求項4】
前記第1乱数生成部は、
シードを内部状態の初期値として使用して、内部状態に応じた疑似乱数を生成するとともに、次の内部状態を決定する第1疑似乱数生成部(46)と、
前記第1疑似乱数生成部とは別の第2疑似乱数生成部(28)と、を備え、
前記第1エントロピに基づくシードが、前記第2疑似乱数生成部に与えられ、
前記第1乱数は、前記第2疑似乱数生成部によって生成される乱数に基づくシードを、前記第1疑似乱数生成部に与えることにより、前記第1疑似乱数生成部によって生成される、請求項1に記載の乱数生成装置。
【請求項5】
前記第1乱数生成部は、
前記第1疑似乱数生成部に与えるシードを生成するシード生成部を備え、
前記第1乱数は、前記第2疑似乱数生成部によって生成される乱数と前記第2エントロピとに基づいて前記シード生成部によって生成されるシードを前記第1疑似乱数生成部に与えることにより、前記第1疑似乱数生成部によって生成される、請求項4に記載の乱数生成装置。
【請求項6】
前記シード生成部は、2つの入力からシードを生成する際に、暗号学的ハッシュ関数を使用する、請求項3又は5に記載の乱数生成装置。
【請求項7】
前記第1疑似乱数生成部は、前記第1乱数生成部と前記第2乱数生成部とで共用され、
前記第2乱数は、前記第1疑似乱数生成部に、前記第2エントロピに基づくシードを与えることにより、前記第1疑似乱数生成部によって生成される、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の乱数生成装置。
【請求項8】
前記第2エントロピに基づいてシードが連続して作成される回数を、所定回数に制限する制限部(S142、S146、S148)をさらに備える、請求項7に記載の乱数生成装置。
【請求項9】
前記第2エントロピは、フリーランタイマのタイマ値、AD変換器の変換値、制御学習値の少なくとも1つに基づいて生成される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乱数生成装置。
【請求項10】
前記第2エントロピは、前記AD変換器の変換値が所定の値となるごとに取得された、前記フリーランタイマのタイマ値に基づいて生成される、請求項9に記載の乱数生成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、乱数を生成する乱数生成装置及び方法、並びに乱数生成装置を備えた電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、コンピューティングデバイスにおいてエントロピを生成するための方法が開示されている。この方法では、第1の繰り返しタイマを第1の周波数に設定し、第2の繰り返しタイマを第2の周波数に設定する。そして、予め定められた数の第1のビットを第1のエントロピソースから第1の周波数で収集し、特定の数の第2のビットを第2のエントロピソースから第2の周波数で収集する。収集された第1のビット及び第2のビットは、それぞれ疑似乱数生成器に提供される。疑似乱数生成器は、第1のビット及び第2のビットを使用してシード処理を行う。
【0003】
このように、特許文献1の方法では、エントロピソースを複数設け、疑似乱数生成器が、これらのエントロピソースから収集した第1のビット及び第2のビットを使用してシード処理を行う。従って、例えば、第1のエントロピソースがセキュリティ侵害されても、他のエントロピソースのビットをシード処理して生成された暗号鍵によって暗号化されたメッセージは解読され得ない。そのため、盗聴者による、すべてのメッセージの解読を防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-28727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、より完全な乱数を生成する必要がある場合、真正乱数生成器が用いられることがある。真正乱数生成器は、ダイオードや抵抗などで発生する熱雑音、無線通信路のノイズ、同位体の放射性崩壊など、物理的なソースにおける予測できない物理現象による乱雑性を利用して乱数を生成する。
【0006】
しかし、真正乱数は、時として、出現するビットの頻度に偏りが生じたり、同じビットが連続して生成されたりする可能性もある。このため、真正乱数生成器により生成される真正乱数が、エントロピとしての十分な不確定性を有しているか否かを検査するために、統計的なテストが行われることがある。そして、真正乱数が統計的なテストをパスした場合、例えば、生成した真正乱数をシードとして擬似乱数生成器によって疑似乱数を生成し、生成した疑似乱数を用いて、例えば暗号化などの乱数を使用する機能が実行される。
【0007】
一方、真正乱数が統計的なテストをパスしない場合、疑似乱数生成器にシードが提供されないため、擬似乱数生成器によって乱数が生成されない可能性がある。なお、特許文献1のように、エントロピソースが複数設けられていても、各エントロピソースから異なる周波数でビットの収集を行っている場合、同様の問題が生じる可能性がある。つまり、いずれかのエントロピソースから収集されたビットがシードとして不適であると、他のエントロピソースからシードに用いるビットが収集されるまで、疑似乱数生成器は乱数を生成できない可能性がある。このような場合、乱数を使用する機能の実行が不可能となってしまう虞がある。
【0008】
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、真正乱数が十分な不確定性を有していない場合も、乱数の出力を継続することが可能な乱数生成装置及び方法、並びに乱数生成装置を備えた電子制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本開示による乱数生成装置は、
第1エントロピ源(22)において、物理的現象から生成した真正乱数である第1エントロピに少なくとも基づいて、第1乱数を生成する第1乱数生成部(24、28、44、46)と、
第2エントロピ源(30)から取得した第2エントロピに基づいて、第2乱数を生成する第2乱数生成部(42、44、46)と、
第1エントロピについて、エントロピとしての不確定性が確保されているか否かを判定する判定部(26)と、を備え
判定部によって不確定性が確保されていると判定された場合に、第1乱数生成部によって第1乱数が生成され、判定部によって不確定性が確保されていないと判定された場合、第2乱数生成部によって第2乱数が生成されるように構成される。
【0010】
電子制御装置は、上述した乱数生成装置を備えるように構成される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
情報提示方法
28日前
個人
プログラム
27日前
個人
プログラム
20日前
個人
RFタグ読取装置
1か月前
個人
アカウントマップ
21日前
個人
自動精算システム
1か月前
個人
売買システム
1か月前
個人
管理サーバ
1か月前
個人
発想支援方法及びシステム
1か月前
個人
市場受発注システム
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
個人
学習装置及び推論装置
20日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
個人
案件管理装置および端末装置
7日前
個人
分類処理プログラム及び方法
1か月前
富士通株式会社
金融システム
28日前
井関農機株式会社
ロボット作業車両
1か月前
個人
VRによる人体各部位の立体化
1か月前
株式会社発明屋
電池指向の構造設計
14日前
株式会社SEKT
文字認識装置
2か月前
個人
未来型家系図構築システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
管理装置
15日前
トヨタ自動車株式会社
推定装置
2か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
1か月前
富士通株式会社
プロセッサ
13日前
個人
ダブルオークションシステム
3日前
トヨタ自動車株式会社
表認識装置
2か月前
株式会社プレニーズ
仲介システム
21日前
株式会社イズミ
総合代行システム
3日前
トヨタ自動車株式会社
作業評価装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
記号識別方法
1か月前
富士通株式会社
予測
6日前
富士通株式会社
情報処理プログラム
2か月前
ダイハツ工業株式会社
移動支援装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
情報通知方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
画像処理装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る