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公開番号
2025021532
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125291
出願日
2023-08-01
発明の名称
MIP素子の製造方法
出願人
信越ポリマー株式会社
代理人
めぶき弁理士法人
,
個人
主分類
H10H
20/853 20250101AFI20250206BHJP()
要約
【課題】より簡便で工程に要する時間の短いMIP素子の製造方法を提供する。
【解決手段】複数のマイクロLED11,12,13を集積したMIP素子1の製造方法であって、第1基板上に、マイクロLEDの発光面14側を向けて複数のマイクロLEDを固定する工程と、発光面と反対側の面に延出した複数のマイクロLEDの電極15を第2基板に固定する工程と、第1基板を複数のマイクロLEDから分離する工程と、黒色硬化性樹脂層と透明硬化性樹脂層と保護層25とがこの順に積層されている一体型封止シートを、発光面側に黒色硬化性樹脂層側の面が接するように圧着する工程と、黒色硬化性樹脂層および透明硬化性樹脂層の内の少なくとも黒色硬化性樹脂層を複数のマイクロLED間に充填する工程と、黒色硬化性樹脂層および透明硬化性樹脂層を硬化させる工程と、第2基板を複数のマイクロLEDから分離して電極を露出させる工程と、を含む。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のマイクロLEDを集積したMIP素子の製造方法であって、
第1基板上に、前記マイクロLEDの発光面側を向けて前記複数のマイクロLEDを固定する工程と、
前記発光面と反対側の面に延出した前記複数のマイクロLEDの電極を第2基板に固定する工程と、
前記第1基板を前記複数のマイクロLEDから分離する工程と、
黒色硬化性樹脂層と透明硬化性樹脂層と保護層とがこの順に積層されている一体型封止シートを、前記発光面側に前記黒色硬化性樹脂層側の面が接するように圧着する工程と、
前記黒色硬化性樹脂層および前記透明硬化性樹脂層の内の少なくとも前記黒色硬化性樹脂層を前記複数のマイクロLED間に充填する工程と、
前記黒色硬化性樹脂層および前記透明硬化性樹脂層を硬化させる工程と、
前記第2基板を前記複数のマイクロLEDから分離して前記電極を露出させる工程と、
を含むMIP素子の製造方法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記第2基板を分離後の前記電極に、外部から前記マイクロLEDに通電可能とする導電層を形成する工程を、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載のMIP素子の製造方法。
【請求項3】
前記マイクロLEDを3つ備え、
それぞれの前記マイクロLEDは赤、緑および青に発光するLEDであることを特徴とする請求項1に記載のMIP素子の製造方法。
【請求項4】
前記黒色硬化性樹脂層を硬化させた黒色樹脂層の高さが、前記複数のマイクロLEDの高さの0.1~0.9倍であり、
前記透明硬化性樹脂層を硬化させた透明樹脂層の高さが、前記複数のマイクロLEDの高さの0.1~5.0倍であることを特徴とする請求項1に記載のMIP素子の製造方法。
【請求項5】
前記保護層が、ガラス層であることを特徴とする請求項1に記載のMIP素子の製造方法。
【請求項6】
前記ガラス層の厚さが30~70μmであることを特徴とする請求項5に記載のMIP素子の製造方法。
【請求項7】
前記保護層が樹脂層であることを特徴とする請求項1に記載のMIP素子の製造方法。
【請求項8】
前記樹脂層は、MIP素子を保護するハードコート層と、前記ハードコート層を支持する支持フィルム層とを少なくとも積層した層であることを特徴とする請求項7に記載のMIP素子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、MIP素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(LED)は、ミニLEDやマイクロLEDのように、近年小型化の傾向にある。LEDをディスプレイに用いる場合、発光単位を小さくすることで、高精細化、高解像度化、画質の向上などが期待されている。一方、ディスプレイのサイズは、従来のものに比べて、大型化の傾向にある。しかし、大型ディスプレイに合わせて、回路基板上に多くのマイクロLEDを個別に配置する場合、高度の技術と高い製造コストが必要となる。
【0003】
このような問題を解決する手法として、サイズの小さい基板に複数のマイクロLEDを固定するMIP(MicroLED in Package)素子が考案されている。MIP素子は、一つの基板上に複数のマイクロLEDを含むことから、MIP素子を回路基板上に配置する方が、個々のマイクロLEDを基板上に配置するよりも簡便になる。この結果、大型ディスプレイにLEDを用いる際のコストの削減が期待できる。
【0004】
MIP素子の製造方法としては、例えば、特許文献1で挙げられている方法が従来から知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
中国特許出願公開第113257964A号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に開示される従来の製造方法は、複数回の基板への転写とエッチング工程、基板研磨工程を含むため、製造に長時間を要する上に、煩雑である。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、より簡便で製造に要する時間の短いMIP素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記目的を達成するための一実施形態に係るMIP素子の製造方法は、
複数のマイクロLEDを集積したMIP素子の製造方法であって、
第1基板上に、前記マイクロLEDの発光面側を向けて前記複数のマイクロLEDを固定する工程と、
前記発光面と反対側の面に延出した前記複数のマイクロLEDの電極を第2基板に固定する工程と、
前記第1基板を前記複数のマイクロLEDから分離する工程と、
黒色硬化性樹脂層と透明硬化性樹脂層と保護層とがこの順に積層されている一体型封止シートを、前記発光面側に前記黒色硬化性樹脂層側の面が接するように圧着する工程と、
前記黒色硬化性樹脂層および前記透明硬化性樹脂層の内の少なくとも前記黒色硬化性樹脂層を前記複数のマイクロLED間に充填する工程と、
前記黒色硬化性樹脂層および前記透明硬化性樹脂層を硬化させる工程と、
前記第2基板を前記複数のマイクロLEDから分離して前記電極を露出させる工程と、
を含む。
(2)別の実施形態に係るMIP素子の製造方法において、好ましくは、前記第2基板を分離後の前記電極に、外部から前記マイクロLEDに通電可能とする導電層を形成する工程を、さらに含んでもよい。
(3)別の実施形態に係るMIP素子の製造方法において、好ましくは、前記マイクロLEDを3つ備え、それぞれの前記マイクロLEDは赤、緑および青に発光するLEDであってもよい。
(4)別の実施形態に係るMIP素子の製造方法において、好ましくは、前記黒色硬化性樹脂層を硬化させた黒色樹脂層の高さが、前記複数のマイクロLEDの高さの0.1~0.9倍であり、前記透明硬化性樹脂層を硬化させた透明樹脂層の高さが、前記複数のマイクロLEDの高さの0.1~5.0倍であってもよい。
(5)別の実施形態に係るMIP素子の製造方法において、好ましくは、前記保護層が、ガラス層であってもよい。
(6)別の実施形態に係るMIP素子の製造方法において、好ましくは、前記ガラス層の厚さが30~70μmであってもよい。
(7)別の実施形態に係るMIP素子の製造方法において、好ましくは、前記保護層が樹脂層であってもよい。
(8)別の実施形態に係るMIP素子の製造方法において、好ましくは、前記樹脂層は、MIP素子を保護するハードコート層と、前記ハードコート層を支持する支持フィルム層とを少なくとも積層した層であってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より簡便で、製造に要する時間の短いMIP素子の製造方法を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態に係る製造方法で使用する一体型封止シートをその厚さ方向に沿って切断したときの断面図を示す。
図2は、一実施形態に係る製造方法で使用する別の一体型封止シートの図1と同視の断面図を示す。
図3は、一実施形態に係る製造方法のフロー図を示す。
図4は、一実施形態に係る製造方法のうち、第1固定工程後の状態を模式的に表した断面図を示す。
図5は、一実施形態に係る製造方法のうち、第2固定工程後の状態を模式的に表した断面図を示す。
図6は、一実施形態に係る製造方法のうち、第1分離工程後の状態を模式的に表した断面図を示す。
図7は、一実施形態に係る製造方法のうち、圧着工程後の状態を模式的に表した断面図を示す。
図8は、一実施形態に係る製造方法のうち、充填工程後の状態を模式的に表した断面図を示す。
図9は、一実施形態に係る製造方法のうち、硬化工程後の状態を模式的に表した断面図を示す。
図10は、一実施形態に係る製造方法のうち、第2分離工程後の状態、すなわちMIP素子を模式的に表した断面図を示す。
図11は、別の実施形態に係る製造方法のフロー図を示す。
図12は、別の実施形態に係る製造方法のうち、導電層形成工程後の状態を模式的に表した断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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