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公開番号2025019431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123042
出願日2023-07-28
発明の名称活性エネルギー線硬化型組成物及び積層体
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/101 20140101AFI20250131BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明の課題は、優れた硬化性とレベリング性を有し、環境への負荷の小さい生物由来の有機性ワックスを用いた活性エネルギー線硬化型組成物を提供することにある。
【解決手段】
生物由来の有機性ワックスと、(メタ)アクリレート化合物とを含む、活性エネルギー線硬化型組成物であって、生物由来の有機性ワックスの融点が、40℃以上であり、生物由来の有機性ワックスのヨウ素価が、1以上であり、(メタ)アクリレート化合物の比重をA、生物由来の有機性ワックスの比重をBとした時、A-B>0.11である、活性エネルギー線硬化型組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生物由来の有機性ワックスと、(メタ)アクリレート化合物とを含む、活性エネルギー線硬化型組成物であって、
生物由来の有機性ワックスの融点が、40℃以上であり、
生物由来の有機性ワックスのヨウ素価が、1以上であり、
(メタ)アクリレート化合物の比重をA、生物由来の有機性ワックスの比重をBとした時、
A-B>0.11
である、活性エネルギー線硬化型組成物。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
活性エネルギー線硬化型組成物の分散度が、25μm以下である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項3】
生物由来の有機性ワックスの含有量が、活性エネルギー線硬化型組成物全量中0.1~10質量%である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項4】
生物由来の有機性ワックスの比重が、1.00以下である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項5】
(メタ)アクリレート化合物が、分子中に(メタ)アクリロイル基を2個以上有する化合物を含む、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項6】
さらに樹脂を含む、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項7】
基材と、請求項1~6いずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物の硬化物の層とを有する積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた硬化性とレベリング性を有する活性エネルギー線硬化型組成物及び積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
活性エネルギー線硬化型インキは、酸化重合型や浸透乾燥型、熱風乾燥型の油性インキと比較して、瞬時に硬化するという利便性と、強い硬化皮膜を形成することが可能であるという特性、また石油系の揮発性化合物を含まないノンVOCという特性から、飲料や食品包装用途、医薬品包装用途、化粧品包装用途、また一般的な紙器に至るまで、パッケージ印刷産業の分野で広く使用されている。このため、基材や印刷層を保護するための高い塗膜耐性や、美粧性を持たすための光沢、加工性などが要求される。
【0003】
特に食品包装分野においては活性エネルギー線硬化型インキの理想形として、光重合開始剤を含まず、人体、環境への安全・安心を考慮した電子線(以下、「EB」ともいう)硬化型インキが提案されているが、その初期設備投資の大きさから一般的であるとは言い難く、紫外線(以下、「UV」ともいう)硬化型インキが市場では一般的である。
【0004】
近年では、省電力でありオゾンと熱の発生を抑制するUV-LED光源を使用したLED硬化型システムや、熱の発生する赤外領域とオゾンの発生する紫外領域を排除したメタルハライドランプ1灯を使用した省エネUVシステム、また従来のUVランプの灯数を通常の3~4灯から1灯に削滅した省エネUVシステムなどへ徐々に移行しつつあることが知られている。
【0005】
これらの新しいシステムに対応するために設計された省エネUV硬化型インキは、商業印刷において、一般の油性インキからの切り替えが近年増加する傾向であるが、一方で、省エネUV硬化型インキは印刷適性、印刷品質など、一般油性インキと同等の性能が求められている。
【0006】
一方で、印刷インキにおいても化石資源由来成分の低減が望まれている。印刷インキ工業連合会においても、環境負荷低減の活動として、インキグリーンマーク(以下、IGマークと称する)制度を制定し、インキ組成物に含まれる成分のうちのバイオマスに由来する成分の比率を指標とし、その比率に応じて環境対応の度合いをランク付けする活動を行っている。また、一般社団法人日本有機資源協会によるバイオマスマーク制度などもある。これらの制度は、循環型社会の構築を目的として、インキ組成物に含まれる化石資源由来成分からバイオマス由来成分への代替を促進している。バイオマスとは、二酸化炭素と水から光合成された植物、生物等から得られる有機化合物であり、それを利用することにより、再度二酸化炭素と水になる持続的に再生可能な資源のことである。
【0007】
特許文献1には、25℃で液状のワックスを使用した活性エネルギー線硬化型組成物が開示されている。しかしながら、液状のワックスの使用は、積層体としてのブロッキング性が劣る、保存安定性が劣化するという課題があった。
【0008】
特許文献2には、ライスワックスと、バインダー樹脂と、植物油類とを含有した油性ヒートセット型平版印刷組成物が開示されている。しかしながら、油性ヒートセット型平版印刷組成物は、活性エネルギー線硬化型組成物と比較すると硬化手法の特性により耐摩擦性に課題があった。また、ライスワックスを含む生物由来の有機性ワックスは油性成分であるため、油性インキとの相性は良好であるが、植物油類等を含まず、極性の高い(メタ)アクリレート化合物等を多く含む活性エネルギー線硬化型組成物への使用は、分離等の懸念から避けられてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2016-104831号公報
特開2015-183079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、優れた硬化性とレベリング性を有し、環境への負荷の小さい生物由来の有機性ワックス成分を利用した活性エネルギー線硬化型組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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