TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025017452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120470
出願日2023-07-25
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人ぱてな
主分類F04B 39/00 20060101AFI20250130BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】小型化を実現しつつ、耐久性及び静粛性に優れた電動圧縮機を提供する。
【解決手段】本発明の電動圧縮機は、ハウジング1と、回転軸5と、モータ7と、圧縮部10とを備えている。ハウジング1は、回転軸5に向けて筒状に突出するボス4を有している。ボス4の内周面42には、回転軸5を支持する軸受19が設けられている。ボス4は、回転軸5の径方向において、内周面42からの距離が異なる外周面41を有する非対称形状である。回転軸5は軸受19に対して圧入されており、軸受19はボス4の内周面42に対して隙間嵌めされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングの内部で回転可能に支持された回転軸と、
前記回転軸を回転させるモータと、
前記回転軸の回転によって流体を圧縮する圧縮部とを備え、
前記ハウジングは、前記回転軸に向けて筒状に突出するボスを有し、
前記ボスの内周面には、前記回転軸を支持する軸受が設けられている電動圧縮機であって、
前記ボスは、前記回転軸の径方向において、前記内周面からの距離が異なる外周面を有する非対称形状であり、
前記回転軸は前記軸受に対して圧入され、前記軸受は前記内周面に対して隙間嵌めされていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記ボスは、前記回転軸の径方向において、前記外周面から前記内周面まで貫通し、前記軸受に潤滑油を供給する供給路を有している請求項1記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記ハウジングには、前記モータを挟んで前記圧縮部とは反対側に位置して前記モータと電気的に接続されるインバータが設けられ、
前記ハウジングは、前記モータを収容するモータ室と、前記インバータを収容するインバータ室と、前記モータ室と前記インバータ室とを区画するとともに前記ボスが設けられる隔壁とを有し、
前記隔壁には、前記モータと前記インバータとを電気的に接続する気密端子が挿入される貫通孔が設けられ、
前記モータは、コイルが巻回されるステータコアと、前記回転軸と一体的に回転するロータとを有し、
前記コイルは、前記ステータコアの端部から突出するコイルエンドと、前記気密端子に電気的に接続される端子箱と、前記コイルエンドから前記端子箱に延在する引出線とを有し、
前記ボスは、前記回転軸の径方向において、前記貫通孔及び前記端子箱の少なくとも一方に対して前記内周面からの距離が異なるように前記外周面が切り欠かれることにより、前記非対称形状となっている請求項1記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記内周面は、前記軸受が隙間嵌めされる嵌合部と、前記軸受を前記嵌合部に案内する案内部とを有し、
前記案内部は、前記回転軸の軸方向で前記嵌合部から離隔するにつれて前記嵌合部よりも漸次拡径する第1テーパ部位と、
前記回転軸の軸方向で前記第1テーパ部位と離隔して配置され、前記第1テーパ部位から離隔するにつれて前記第1テーパ部位の最大内径よりも漸次拡径する第2テーパ部位と、
前記第1テーパ部位と前記第2テーパ部位との間に位置し、前記第1テーパ部位の最大内径を維持しつつ前記第1テーパ部位と前記第2テーパ部位とを接続する接続部位とを有している請求項1又は2記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記軸受は、前記回転軸が圧入される内輪と、前記内周面に対して隙間嵌めされる外輪と、前記内輪と前記外輪との間に設けられた球状の複数のベアリング玉とを有している請求項1又は2記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の電動圧縮機が開示されている。この電動圧縮機は、ハウジングと、 ハウジングの内部で回転可能に支持された回転軸と、回転軸を回転させるモータと、回転軸の回転によって流体を圧縮する圧縮部とを備えている。また、ハウジングは、回転軸の外周面に向けて筒状に突出するボスを有している。ボスの内周面には、回転軸を支持する軸受が設けられている。
【0003】
軸受は具体的には玉軸受であり、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に設けられた球状の複数のベアリング玉とを有している。ここで、同文献では詳細が不明であるものの、この種の電動圧縮機では、回転軸を内輪に隙間嵌めし、ボスの内周面に対して外輪を圧入することが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-57504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、電動圧縮機の更なる小型化が要求されることから、ハウジングがより小径化される。この一方で、ハウジングの小径化により、ハウジングに対してボスを形成するためのスペースを十分に確保することが困難となっている。このため、ボスは、モータ室内に設けられた他の部材との干渉を回避する形状に形成されたり、反対に他の部材の一部と一体化した形状に形成されたりする。これにより、ボスは形状が複雑化し、回転軸の径方向において、内周面からの距離が異なる外周面を有する非対称形状となる。つまり、ボスでは、肉厚が均一とならずに、肉厚が厚い個所と薄い個所とが生じてしまう。
【0006】
ここで、このような肉厚に差が存在するボスに対して軸受を圧入しようとすると、圧入の際におけるボスの変形にバラツキが生じ易く、ボスが歪に変形し易くなる。このため、ボスに保持された軸受もボスの変形の影響を受けて歪に変形し易くなる。
【0007】
この結果、軸受の耐久性が低下する問題がある。また、軸受が歪に変形することにより、軸受は回転軸を好適に保持し得なくなるため、回転軸の回転時に振れが生じ易くなる。これにより、騒音が悪化する問題もある。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、小型化を実現しつつ、耐久性及び静粛性に優れた電動圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の電動圧縮機は、ハウジングと、
前記ハウジングの内部で回転可能に支持された回転軸と、
前記回転軸を回転させるモータと、
前記回転軸の回転によって流体を圧縮する圧縮部とを備え、
前記ハウジングは、前記回転軸に向けて筒状に突出するボスを有し、
前記ボスの内周面には、前記回転軸を支持する軸受が設けられている電動圧縮機であって、
前記ボスは、前記回転軸の径方向において、前記内周面からの距離が異なる外周面を有する非対称形状であり、
前記回転軸は前記軸受に対して圧入され、前記軸受は前記内周面に対して隙間嵌めされていることを特徴とする。
【0010】
本発明の電動圧縮機では、ボスは、回転軸の径方向において、内周面からの距離が異なる外周面を有する非対称形状となっている。このため、ボスでは、肉厚が均一とはなっていない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
扇子揺動システム
2か月前
個人
真空装置、真空ポンプ
5か月前
株式会社遠藤照明
筒型送風機
1か月前
三菱電機株式会社
換気扇
5か月前
日機装株式会社
ポンプ装置
3か月前
日機装株式会社
ポンプ装置
3か月前
個人
流体を送れるし送れないファン
1か月前
エドワーズ株式会社
真空ポンプ
7日前
株式会社デンソー
清掃装置
3か月前
株式会社酉島製作所
ポンプ
2か月前
ダイキン工業株式会社
遠心ファン
1か月前
株式会社酉島製作所
ポンプ
2か月前
株式会社フクハラ
ドレン排出装置
今日
川崎重工業株式会社
ポンプシステム
4か月前
デンカ株式会社
ポンプ
3か月前
株式会社IHI
圧縮機
4か月前
川崎重工業株式会社
ポンプシステム
4か月前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
5か月前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
5か月前
株式会社フクハラ
圧縮空気生成装置
3か月前
ミネベアミツミ株式会社
遠心送風機
5か月前
株式会社不二越
油圧ユニット
3か月前
株式会社酉島製作所
横軸ポンプ
6日前
株式会社酉島製作所
冷却ファン
1か月前
株式会社酉島製作所
立軸ポンプ
1か月前
株式会社ANBEC
横軸円筒型ポンプ
今日
スリーアップ株式会社
検知装置
3か月前
株式会社フクハラ
自動ドレン排出装置
1か月前
CKD株式会社
圧縮空気供給機
3か月前
株式会社島津製作所
真空ポンプ
2か月前
シャープ株式会社
送風装置
4か月前
株式会社酉島製作所
ポンプ吸液槽
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
4か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
シャープ株式会社
送風装置
3か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
2か月前
続きを見る