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公開番号
2025017255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023120290
出願日
2023-07-24
発明の名称
充放電時間決定装置、充放電時間決定方法、及びプログラム
出願人
中国電力株式会社
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
H02J
3/32 20060101AFI20250129BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】蓄電池が余剰又は不足インバランスを回避する充放電を行えるようにする。
【解決手段】複数の充電コマ及び複数の放電コマを含む蓄電池の充放電計画を取得する充放電時間決定装置であって、電力取引日以後の電力受渡日において、蓄電池の所定時間におけるSOCを予測する予測部と、電力受渡日において、蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きいと予測されたとき、蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも小さくなるように、電力受渡日におけるインバランス予測価格とスポット入札価格との差分が大きい順に充電コマの充電計画を削除し、蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも小さい第2の値よりも小さいと予測されたとき、蓄電池の所定時間におけるSOCが第2の値よりも大きくなるように、インバランス予測価格とスポット入札価格との差分が小さい順に放電コマの放電計画を削除する削除部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
再生可能エネルギーを利用する発電設備が発電した電力を充電するとともに、充電した電力を放電する蓄電池の電力取引日における充放電計画であって、一日を一定時間単位に区切った複数のコマの中に、前記蓄電池の充電計画を含む複数の充電コマと、前記蓄電池の放電計画を含む複数の放電コマと、を含む前記充放電計画を取得する充放電時間決定装置であって、
前記電力取引日以後の電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOC(State Of Charge)を予測する予測部と、
前記電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい値となるように、前記電力受渡日におけるインバランス予測価格と前記充放電計画に基づくスポット入札価格との差分が大きい順に前記充電コマの充電計画を削除し、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい第2の値よりも小さい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第2の値よりも大きい値となるように、前記インバランス予測価格と前記スポット入札価格との差分が小さい順に前記放電コマの放電計画を削除する削除部と、
を備える充放電時間決定装置。
続きを表示(約 3,100 文字)
【請求項2】
再生可能エネルギーを利用する発電設備が発電した電力を充電するとともに、充電した電力を放電する蓄電池の電力取引日における充放電計画であって、一日を一定時間単位に区切った複数のコマの中に、前記蓄電池の充電計画を含む複数の充電コマと、前記蓄電池の放電計画を含む複数の放電コマと、を含む前記充放電計画を取得する充放電時間決定装置であって、
前記電力取引日以後の電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOC(State Of Charge)を予測する予測部と、
前記電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい値となるように、前記電力受渡日におけるインバランス予測価格の高い順に前記充電コマにおける充電の計画を削除し、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい第2の値よりも小さい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第2の値よりも大きい値となるように、前記インバランス予測価格の安い順に前記放電コマにおける放電の計画を削除する削除部と、
を備える充放電時間決定装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の充放電時間決定装置であって、
前記予測部は、前記電力取引日における前記発電設備の電力量の予測値と、前記充放電計画に基づくスポット入札の電力量の計画値と、に基づいて、前記蓄電池の所定時間におけるSOCを予測する
充放電時間決定装置。
【請求項4】
再生可能エネルギーを利用する発電設備が発電した電力を充電するとともに、充電した電力を放電する蓄電池の電力取引日における充放電計画であって、一日を一定時間単位に区切った複数のコマの中に、前記蓄電池の充電計画を含む複数の充電コマと、前記蓄電池の放電計画を含む複数の放電コマと、を含む前記充放電計画を取得する充放電時間決定装置の充放電時間決定方法であって、
前記電力取引日以後の電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOC(State Of Charge)を予測する第1ステップと、
前記電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい値となるように、前記電力受渡日におけるインバランス予測価格と前記充放電計画に基づくスポット入札価格との差分が大きい順に前記充電コマの充電計画を削除し、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい第2の値よりも小さい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第2の値よりも大きい値となるように、前記インバランス予測価格と前記スポット入札価格との差分が小さい順に前記放電コマの放電計画を削除する第2ステップと、
を含む充放電時間決定方法。
【請求項5】
再生可能エネルギーを利用する発電設備が発電した電力を充電するとともに、充電した電力を放電する蓄電池の電力取引日における充放電計画であって、一日を一定時間単位に区切った複数のコマの中に、前記蓄電池の充電計画を含む複数の充電コマと、前記蓄電池の放電計画を含む複数の放電コマと、を含む前記充放電計画を取得する充放電時間決定装置の充放電時間決定方法であって、
前記電力取引日以後の電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOC(State Of Charge)を予測する第1ステップと、
前記電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい値となるように、前記電力受渡日におけるインバランス予測価格の高い順に前記充電コマにおける充電の計画を削除し、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい第2の値よりも小さい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第2の値よりも大きい値となるように、前記インバランス予測価格の安い順に前記放電コマにおける放電の計画を削除する第2ステップと、
を含む充放電時間決定方法。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の充放電時間決定方法であって、
前記第1ステップでは、前記電力受渡日における前記発電設備の電力量の予測値と、前記充放電計画に基づくスポット入札の電力量の計画値と、に基づいて、前記蓄電池の所定時間におけるSOCを予測する
充放電時間決定方法。
【請求項7】
再生可能エネルギーを利用する発電設備が発電した電力を充電するとともに、充電した電力を放電する蓄電池の電力取引日における充放電計画であって、一日を一定時間単位に区切った複数のコマの中に、前記蓄電池の充電計画を含む複数の充電コマと、前記蓄電池の放電計画を含む複数の放電コマと、を含む前記充放電計画を取得する充放電時間決定装置のコンピュータに、
前記電力取引日以後の電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOC(State Of Charge)を予測する第1処理と、
前記電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい値となるように、前記電力受渡日におけるインバランス予測価格と前記充放電計画に基づくスポット入札価格との差分が大きい順に前記充電コマの充電計画を削除し、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい第2の値よりも小さい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第2の値よりも大きい値となるように、前記インバランス予測価格と前記スポット入札価格との差分が小さい順に前記放電コマの放電計画を削除する第2処理と、
を実行させるプログラム。
【請求項8】
再生可能エネルギーを利用する発電設備が発電した電力を充電するとともに、充電した電力を放電する蓄電池の電力取引日における充放電計画であって、一日を一定時間単位に区切った複数のコマの中に、前記蓄電池の充電計画を含む複数の充電コマと、前記蓄電池の放電計画を含む複数の放電コマと、を含む前記充放電計画を取得する充放電時間決定装置のコンピュータに、
前記電力取引日以後の電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOC(State Of Charge)を予測する第1処理と、
前記電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい値となるように、前記電力受渡日におけるインバランス予測価格の高い順に前記充電コマにおける充電の計画を削除し、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい第2の値よりも小さい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第2の値よりも大きい値となるように、前記インバランス予測価格の安い順に前記放電コマにおける放電の計画を削除する第2処理と、
を実行させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電池が余剰インバランス及び不足インバランスを回避する充放電が行えるように、電力取引日以後の電力受渡日に、蓄電池の充放電計画における充放電時間を変更する充放電時間決定装置、充放電時間決定方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
再生可能エネルギー(例えば太陽光、風力、水力等)利用型の発電設備で発電された電力を売電することに関して、FIP(Feed-in-Premium)制度が導入されている。FIP制度の導入に伴い、電力取引日(スポット入札日)に既にスポット入札している電力量の計画値と、発電設備が電力取引日の例えば翌日の電力受渡日に実際に発電した電力量の実績値と、の差分である余剰インバランス又は不足インバランスへの対応として、発電設備と蓄電池を組み合わせ、余剰インバランスが発生した場合は、余剰分の電力量を蓄電池に充電し、不足インバランスが発生した場合は、不足分の電力量を蓄電池から放電するといった所謂タイムシフトを行う手法が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-98952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、発電設備の電力量の実績値の方が電力量の計画値よりも大きくなる余剰インバランスが例えば連続して発生すると、蓄電池のSOCが上限に達してしまって蓄電池が余剰分の電力量を充電できなくなり、或いは、発電設備の電力量の実績値の方が電力量の計画値よりも小さくなる不足インバランスが例えば連続して発生すると、蓄電池のSOCが下限に達してしまって蓄電池が不足分の電力量を放電できなくなり、この結果、蓄電池の充放電だけでは、余剰インバランスや不足インバランスを回避できなくなる虞があった。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、蓄電池が余剰インバランスや不足インバランスを回避する充放電を行えるようにする充放電時間決定装置、充放電時間決定方法、及びプログラムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本発明のうちの1つは、再生可能エネルギーを利用する発電設備が発電した電力を充電するとともに、充電した電力を放電する蓄電池の電力取引日における充放電計画であって、一日を一定時間単位に区切った複数のコマの中に、前記蓄電池の充電計画を含む複数の充電コマと、前記蓄電池の放電計画を含む複数の放電コマと、を含む前記充放電計画を取得する充放電時間決定装置であって、前記電力取引日以後の電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOC(State Of Charge)を予測する予測部と、前記電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい値となるように、前記電力受渡日におけるインバランス予測価格と前記充放電計画に基づくスポット入札価格との差分が大きい順に前記充電コマの充電計画を削除し、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい第2の値よりも小さい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第2の値よりも大きい値となるように、前記インバランス予測価格と前記スポット入札価格との差分が小さい順に前記放電コマの放電計画を削除する削除部と、を備える。
【0007】
また、上記の目的を達成するための本発明のうちの他の1つは、再生可能エネルギーを利用する発電設備が発電した電力を充電するとともに、充電した電力を放電する蓄電池の電力取引日における充放電計画であって、一日を一定時間単位に区切った複数のコマの中に、前記蓄電池の充電計画を含む複数の充電コマと、前記蓄電池の放電計画を含む複数の放電コマと、を含む前記充放電計画を取得する充放電時間決定装置であって、前記電力取引日以後の電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOC(State Of Charge)を予測する予測部と、前記電力受渡日において、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値よりも大きい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい値となるように、前記電力受渡日におけるインバランス予測価格の高い順に前記充電コマにおける充電の計画を削除し、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第1の値よりも小さい第2の値よりも小さい値であると予測されたとき、前記蓄電池の所定時間におけるSOCが前記第2の値よりも大きい値となるように、前記インバランス予測価格の安い順に前記放電コマにおける放電の計画を削除する削除部と、を備える。
【0008】
本発明の充放電時間決定装置によれば、蓄電池の所定時間におけるSOCが第1の値と第2の値との間の値となるように、蓄電池の充電計画や放電計画の少なくとも一部を削除するので、余剰インバランスや不足インバランスが例えば連続して発生するような場合であっても、蓄電池は余剰インバランスや不足インバランスを回避するように充放電を行うことが可能となる。尚、所定時間は、例えば発電設備が発電をできている状態から発電をできなくなる時間に設定することができる。例えば、発電設備が再生可能エネルギーとして太陽光を利用する場合、所定時間は日の入りの時間とすることができる。
【0009】
上記の目的を達成するための本発明のうちの他の一つは、充放電時間決定装置であって、 前記予測部は、前記電力受渡日における前記発電設備の電力量の予測値と、前記充放電計画に基づくスポット入札の電力量の計画値と、に基づいて、前記蓄電池の所定時間におけるSOCを予測する。
【0010】
本発明の充放電時間決定装置によれば、前記蓄電池の所定時間におけるSOCを精度よく予測することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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