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公開番号2025011811
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114147
出願日2023-07-12
発明の名称排水ピット液位管理装置および排水ピット液位管理方法
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G01F 23/76 20060101AFI20250117BHJP(測定;試験)
要約【課題】排水ピット内に溜められる液体の導電性の有無に左右されずに排水ピット内の液位を正確に検知して排水装置を確実に自動で起動・停止させることができ、3接点以上の出力接点を持たせて、異常な高液位をも検知できるようにし、液中の浮遊物や汚れに左右されずに確実に排水装置を自動起動・停止可能な排水ピット液位管理装置を提供する。
【解決手段】液体に接触して通電する電極の通電状態に基づいて液位を検知する電極式液位計10と、液体の液位に伴うフロート部の傾斜に基づいて液位を検知するチルトフロート式液位計20と、液体を外部に排水可能な排水装置3と、を排水ピット113に設け、電極式液位計10の検知信号及びチルトフロート式液位計20の検知信号の少なくとも何れか一方に基づいて排水装置3を動作制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
液体に接触して通電する電極の通電状態に基づいて液位を検知する電極式液位計と、
液体の液位に伴うフロート部の傾斜に基づいて液位を検知するチルトフロート式液位計と、
液体を外部に排水可能な排水装置と、
を排水ピットに設け、
前記電極式液位計の検知信号及び前記チルトフロート式液位計の検知信号の少なくとも何れか一方に基づいて前記排水装置の動作を制御することを特徴とする排水ピット液位管理装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記電極式液位計は、前記排水ピットの第1上限液位と、前記第1上限液位よりも高い液位に設定される第1異常液位と、前記第1上限液位よりも低い液位に設定される第1下限液位と、を検知可能であり、
前記チルトフロート式液位計は、前記排水ピットの第2上限液位と、前記第2上限液位よりも高い液位に設定される第2異常液位と、前記第2上限液位よりも低い液位に設定される第2下限液位と、を検知可能であり、
前記第1上限液位又は第2上限液位を検知した場合に、前記排水装置を起動させ、前記第1異常液位又は第2異常液位を検知した場合に、警報を発出させ、前記第1下限液位又は第2下限液位を検知した場合に、前記排水装置の稼働を停止させる請求項1記載の排水ピット液位管理装置。
【請求項3】
前記チルトフロート式液位計の前記第2上限液位は、前記電極式液位計の前記第1上限液位よりも上方に設定され、
前記チルトフロート式液位計の前記第2異常液位は、前記電極式液位計の前記第1異常液位よりも上方に設定され、
前記チルトフロート式液位計の前記第2下限液位は、前記電極式液位計の前記第1下限液位よりも下方に設定されている、
ことを特徴とする請求項2記載の排水ピット液位管理装置。
【請求項4】
排水ピットの液位を管理する方法であって、
液体に接触して通電する電極の通電状態に基づいて液位を検知する電極式液位計の検知信号、及び、液体の液位に伴うフロート部の傾斜に基づいて液位を検知するチルトフロート式液位計の検知信号の少なくとも何れか一方に基づいて、液体を外部に排水可能な排水装置の動作を制御することを特徴とする排水ピット液位管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水ピットの液位を管理する技術に関し、特に、導電性の低い液体が溜められた場合でも、確実に液位を検知して排水装置を自動制御することが可能な排水ピット液位管理装置および排水ピット液位管理方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
敷地内に、発電機設備における工事用水や淡水置換用の水をろ過水タンクから供給するためのろ過水ポンプや、発電設備の運転に必要な純水を純水タンクから供給するための純水移送ポンプ、消火設備に供給する消火用水を消火用水タンクから供給するための消火ポンプ等を設置した給水設備建物を備えている発電所がある。
【0003】
このような発電所においては、各種ポンプから漏水した水(ポンプドレン水)を排出するために、給水設備建物の地下に設けられた地下ダクトを介して、ポンプドレン水を雨水と共に排水ピットに一時的に溜めるようにしている。この排水ピットには、ピット内の液位を常時検知して排水ポンプを自動制御することで排水ピット内の液位を適正な範囲に保つ排水装置が設けられている。
ピット内の液位は、液位計によって検知されているが、従来においては、この液位計として機械的な故障が少ない可動部のない電極式液位計(電極式レベルセンサ、導電率レベルスイッチ等とも言う)が利用されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭54―75762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、給水設備建物内のポンプから導電性の低い純水やろ過水が漏水し、排水ピット内に流れ込んだ場合には、電極間が水に浸っても、液位を検知できない虞がある。
そこで、本出願人は、導電性の低い液体が排水ピット内に流れ込んだ場合でも、排水ピット内の液位を確実に検知し、これに基づき排水装置を自動で起動・停止させる排水ピット液位管理装置について検討を進めている。
【0006】
この際、既存の電極式液位計に対して、液体の導電性に左右されないフロート式液位計を追設し、電極式液位計で液位を検知できない場合であってもフロート式液位計で検知することで、排水ポンプが起動、停止しなくなる不都合を解消することが有効となる。
しかしながら、排水ピット内の液位が何らかの原因で排水ポンプの起動液位を超えて異常液位に至った場合に警報を発する機能をさらに追加すること、すなわち、排水装置に、排水ポンプを起動させる液位を検知する接点、起動した排水ポンプを停止させる液位を検知する接点、及び排水ピット内の異常高液位を検知する接点の少なくとも3接点を具備できるようにすることが要請されており、また、液中に浮遊物や汚れがあっても、それに影響を受けずに液位を確実に検知できるようにする要請にも応える必要がある。
【0007】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたもので、排水ピット内に溜められる液体の導電性の有無に左右されずに排水ピット内の液位を正確に検知して排水装置を確実に自動で起動・停止させることができ、また、3接点以上の出力接点を持たせて、異常な高液位をも検知できるようにすること、さらには、液中の浮遊物や汚れに左右されずに確実に排水装置を自動起動・停止させること、等の要請を満たすことが可能な排水ピット液位管理装置及び排水ピット液位管理方法を提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するために、本発明に係る排水ピット液位管理装置は、
液体に接触して通電する電極の通電状態に基づいて液位を検知する電極式液位計と、
液体の液位に伴うフロート部の傾斜に基づいて液位を検知するチルトフロート式液位計と、
液体を外部に排水可能な排水装置と、
を排水ピットに設け、
前記電極式液位計の検知信号及び前記チルトフロート式液位計の検知信号の少なくとも何れか一方に基づいて前記排水装置の動作を制御することを特徴としている。
【0009】
したがって、電極式液位計に加えてチルトフロート式液位計を追設したので、水の導電率の大きさに拘わらずに排水ピット内に溜まる液体の液位を検知することが可能となる。また、フロート式液位計として、チルトフロート式液位計を採用したので、フロート部の数を増やすことで、3接点以上の出力接点に対応することが可能となる。すなわち、フロート式液位計に、排水装置を起動させる接点、排水装置の稼働を停止させる接点に加え、排水ピット内の液位が異常に高くなった場合に警報を発出させる接点をさらに追加することが可能となる。
また、チルトフロート式を採用しているので、ロッドが摺動可能に挿通されたフロートを用いるフロート式液位計を採用した場合に生じ得る不都合、即ち、水中の浮遊物や汚れがフロートとロッドの間に入り込んでフロートの円滑な動きが阻害される不都合も回避することが可能となる。
したがって、排水ピットに導電率の低い水や浮遊物又は汚れのある水が溜められる場合でも、排水ピット内の液位を確実に検知することが可能となる。
【0010】
ここで、3接点の出力接点を持たせる態様としては、
前記電極式液位計を、前記排水ピットの第1上限液位と、前記第1上限液位よりも高い液位に設定される第1異常液位と、前記第1上限液位よりも低い液位に設定される第1下限液位と、を検知可能とし、
前記チルトフロート式液位計を、前記排水ピットの第2上限液位と、前記第2上限液位よりも高い液位に設定される第2異常液位と、前記第2上限液位よりも低い液位に設定される第2下限液位と、を検知可能とし、
前記第1上限液位又は第2上限液位を検知した場合に、前記排水装置を起動させ、前記第1異常液位又は第2異常液位を検知した場合に、警報を発出させ、前記第1下限液位又は第2下限液位を検知した場合に、前記排水装置の稼働を停止させるようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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