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公開番号2025017043
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119910
出願日2023-07-24
発明の名称タッチ操作者識別システム及び情報処理システム
出願人アルプスアルパイン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06F 3/041 20060101AFI20250129BHJP(計算;計数)
要約【課題】タッチパネルへのタッチの態様に関わらずにタッチしたユーザを識別する「タッチ操作者識別システム及び情報処理システム」を提供する。
【解決手段】ディスプレイ2の表示面の下に左右方向に沿って並べた複数の赤外線LEDが前方斜め上方向に出射した赤外光の反射光の強度分布より、表示面に接近した被検出体の左右方向の位置を接近位置Gxとして算定する。水平方向の座標の正方向が左から右に向かう方向として、タッチパネルのタッチ位置の水平方向の座標Txと接近位置Gxとを用いて、座標TxよりもTh1以上右側に離れた位置に接近位置Gxがあるときにタッチの操作者としてディスプレイ2の右側の運転席のユーザを設定し、座標TxよりもTh1以上左側に離れた位置に接近位置Gxがあるときにタッチの操作者としてディスプレイ2の左側の助手席のユーザを設定する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ディスプレイの表示面に重ねて設けられた、タッチされた位置をタッチ位置として検出するタッチパネルを操作したユーザを判別するタッチ操作者識別システムであって、
前記ディスプレイの表示面に接近した物体を検出する接近検出装置と、
タッチパネルにタッチしたユーザを判別するユーザ判別手段とを有し、
前記接近検出装置は、
前記ディスプレイの表示面の外側に、当該表示面の左右方向に沿って並べて配置した、前記表示面の前方に向けて不可視光を出射する複数の光源と、
前記ディスプレイの表示面の外側に配置した前記光源が出射した不可視光の反射光を検知する光検出器と、
前記光検出器で検出した前記各光源が出射した不可視光の反射光の強度の分布より、接近した被検出体の前記表示面の左右方向の座標を左右方向参照位置として算定する参照位置算定手段とを有し、
前記ユーザ判別手段は、前記タッチパネルへのタッチが発生したときに、前記タッチパネルが検出したタッチ位置の前記表示面の左右方向の座標である左右方向タッチ位置と、前記参照位置算定手段が算定した前記左右方向参照位置との、前記表示面の左右方向の位置関係と、前記表示面の左右方向の距離とに基づいて、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの左側に位置するユーザであるか右側に位置するユーザであるかを判別することを特徴とするタッチ操作者識別システム。
続きを表示(約 3,600 文字)【請求項2】
ディスプレイの表示面に重ねて設けられた、タッチされた位置をタッチ位置として検出するタッチパネルを操作したユーザを判別するタッチ操作者識別システムであって、
前記ディスプレイの表示面に接近した物体を検出する接近検出装置と、
タッチパネルにタッチしたユーザを判別するユーザ判別手段とを有し、
前記接近検出装置は、
前記ディスプレイの表示面の外側に、当該表示面の左右方向に沿って並べて配置した、前記表示面の前方に向けて不可視光を出射する複数の光源と、
前記ディスプレイの表示面の外側に配置した前記光源が出射した不可視光の反射光を検知する光検出器と、
前記光検出器で検出した前記各光源が出射した不可視光の反射光の強度の分布を、強度の大小関係が維持されつつ、強度が大きいほど大きい割合で強度が減少するように修正した分布の前記表示面の左右方向の重心の座標を左右方向参照位置として算定する参照位置算定手段とを有し、
前記ユーザ判別手段は、前記タッチパネルへのタッチが発生したときに、前記タッチパネルが検出したタッチ位置の前記表示面の左右方向の座標である左右方向タッチ位置と、前記参照位置算定手段が算定した前記左右方向参照位置との、前記表示面の左右方向の位置関係と、前記表示面の左右方向の距離とに基づいて、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの左側に位置するユーザであるか右側に位置するユーザであるかを判別することを特徴とするタッチ操作者識別システム。
【請求項3】
請求項1または2記載のタッチ操作者識別システムであって、
前記ユーザ判別手段は、前記左右方向タッチ位置の左側の前記左右方向タッチ位置から所定の距離以上離れた位置に前記左右方向参照位置がある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの左側に位置するユーザであると判別し、前記左右方向タッチ位置の右側の前記左右方向タッチ位置から前記所定の距離以上離れた位置に前記左右方向参照位置がある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの右側に位置するユーザであると判別することを特徴とするタッチ操作者識別システム。
【請求項4】
請求項1または2記載のタッチ操作者識別システムであって、
前記ユーザ判別手段は、
前記左右方向タッチ位置が、前記ディスプレイの左右方向について中央のエリアにあるときに、前記左右方向タッチ位置の左側の前記左右方向タッチ位置から第1の距離以上離れた位置に左右方向参照位置がある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの左側に位置するユーザであると判別し、前記左右方向タッチ位置の右側の前記左右方向タッチ位置から前記第1の距離以上離れた位置に前記左右方向参照位置がある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの右側に位置するユーザであると判別し、
前記左右方向タッチ位置が、前記ディスプレイの前記中央のエリアの左側のエリアにあるときに、前記左右方向タッチ位置の右側の前記左右方向タッチ位置から第2の距離離れた位置よりも左側に左右方向参照位置がある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの左側に位置するユーザであると判別し、前記左右方向タッチ位置の右側の前記左右方向タッチ位置から前記第2の距離より大きい第3の距離以上離れた位置に前記左右方向参照位置がある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの右側に位置するユーザであると判別し、
前記左右方向タッチ位置が、前記ディスプレイの前記中央のエリアの右側のエリアにあるときに、前記左右方向タッチ位置の左側の前記左右方向タッチ位置から前記第2の距離離れた位置よりも右側に前記左右方向参照位置がある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの右側に位置するユーザであると判別し、前記左右方向タッチ位置の左側の前記左右方向タッチ位置から前記第3の距離以上離れた位置に前記左右方向参照位置がある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの左側に位置するユーザであると判別することを特徴とするタッチ操作者識別システム。
【請求項5】
請求項1または2記載のタッチ操作者識別システムであって、
前記ユーザ判別手段は、
前記左右方向タッチ位置に応じて第1の基準位置と第2の基準位置を設定し、
前記左右方向参照位置が前記第1の基準位置より左側にある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの左側に位置するユーザであると判別し、前記左右方向参照位置が前記第2の基準位置より右側にある場合に、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの右側に位置するユーザであると判別すると共に、
当該ユーザ判別手段は、
前記左右方向タッチ位置が左端近傍の位置であるときに、前記左右方向タッチ位置に対する相対位置が前記左右方向タッチ位置の右側に第1の距離離れた第1の相対位置となり、前記左右方向タッチ位置が右端近傍の位置であるときに記左右方向タッチ位置に対する相対位置が前記左右方向タッチ位置の左側に、前記第1の距離より大きな距離である第2の距離離れた第2の相対位置となり、前記左右方向タッチ位置が左端近傍の位置と右端近傍の位置の間にあるときに、前記左右方向タッチ位置に対する相対位置が左端近傍に近づくほど前記第1の相対位置に近づき右端近傍に近づくほど前記第2の相対位置に近づくように前記第1の基準位置を設定し、
前記左右方向タッチ位置が右端近傍の位置であるときに、前記左右方向タッチ位置に対する相対位置が前記左右方向タッチ位置の左側に第1の距離離れた第3の相対位置となり、前記左右方向タッチ位置が左端近傍の位置であるときに記左右方向タッチ位置に対する相対位置が前記左右方向タッチ位置の右側に第2の距離離れた第4の相対位置となり、前記左右方向タッチ位置が左端近傍の位置と右端近傍の位置の間にあるときに、前記左右方向タッチ位置に対する相対位置が右端近傍に近づくほど前記第3の相対位置に近づき左端近傍に近づくほど前記第4の相対位置に近づくように前記第2の基準位置を設定することを特徴とするタッチ操作者識別システム。
【請求項6】
請求項1または2記載のタッチ操作者識別システムであって、
前記ディスプレイは、自動車の左右方向について運転席と助手席の間の位置に配置されており、
前記ディスプレイの左側に位置するユーザは、運転席に着座したユーザと助手席に着座したユーザのうちの一方のユーザであり、前記ディスプレイの右側に位置するユーザは、他方のユーザであることを特徴とするタッチ操作者識別システム。
【請求項7】
請求項1または2記載のタッチ操作者識別システムと、前記ディスプレイと、前記タッチパネルと、前記ディスプレイを表示出力に用い前記タッチパネルを位置入力に用いるデータ処理装置を備え、
タッチ操作者識別システムは、判別したタッチパネルを操作したユーザを前記データ処理装置に通知し、
前記データ処理装置は、前記タッチパネルが検出したタッチ位置に応じた処理を行うと共に、少なくとも当該タッチ位置に応じて行う一部の処理について、行う処理の内容を、タッチ操作者識別システムから通知されたタッチパネルを操作したユーザに応じて切り替えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
請求項1記載のタッチ操作者識別システムと、前記ディスプレイと、前記タッチパネルと、前記ディスプレイを表示出力に用い前記タッチパネルを位置入力に用いるデータ処理装置を備え、
タッチ操作者識別システムは、算定した左右方向参照位置と、判別したタッチパネルを操作したユーザとを前記データ処理装置に通知し、
前記データ処理装置は、
算定した左右方向参照位置から、前記ディスプレイの表示面の前方で行われたユーザのジェスチャを識別して、識別したジェスチャに応じた処理を行うジェスチャ応答処理手段と、
前記タッチパネルが検出したタッチ位置に応じた処理を行うタッチ応答処理手段とを備え、
前記タッチ応答処理手段は、少なくとも当該タッチ位置に応じて行う一部の処理について、行う処理の内容を、タッチ操作者識別システムから通知されたタッチパネルを操作したユーザに応じて切り替えることを特徴とする情報処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルの左右に位置するユーザのうちから、タッチパネルの操作者を識別する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
タッチパネルの左右に位置するユーザのうちから、タッチパネルの操作者を識別する技術としては、図12aの分解図に示すように、表示モニタ1201の表示面上に配置されたタッチパネル1202に重ねて、開口部12031を有する額縁状の光学式位置検出装置1203を設ける技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
図12bに示すように光学式位置検出装置1203は、垂直方向と水平方向のそれどれについて対向して配置された発光ダイオード12032の列とフォトダイオード12033の列を有する。そして、タッチパネルに対する操作が行われていないときに、各位置の発光ダイオード12032から出射された赤外光が開口部12031を通過して対向する位置のフォトダイオード12033で検知される。一方、タッチパネル1202に対するタッチが行われた際には、タッチした指の位置に対応する位置の発光ダイオード12032から出射された赤外光が指で遮蔽され、対向する位置のフォトダイオード12033で赤外光が検知されなくなり、光学式位置検出装置1203は、この赤外光が検知されなくなったフォトダイオード12033の位置から、指の位置を検出する。
【0004】
また、図12c1に示すように、一般的には、タッチパネルの右側のユーザがタッチパネルにタッチする場合、指先が左側に傾いていることより、タッチパネルで検出したタッチ位置の水平方向座標X1は、光学式位置検出装置1203で検出した指の位置の水平方向座標X2よりの右側となり、図12c2に示すように、タッチパネルの左側のユーザがタッチパネルにタッチする場合、指先が右側に傾いていることより、タッチパネルで検出したタッチ位置の水平方向座標X1は、光学式位置検出装置1203で検出した指の位置の水平方向座標X2より左側となることを利用して、この技術では、タッチパネル1202で検出したタッチ位置の水平方向座標X1と光学式位置検出装置1203で検出した指の位置の水平方向座標X2の大小関係から、タッチパネル1202にタッチしたユーザが、タッチパネル1202の左右に位置するユーザのいずれであるかを識別している。
【0005】
また、本出願に関連する技術として、ユーザの手や指などを被検出体として、ディスプレイの下側に下辺に沿って配置した、ディスプレイの前方斜め上方向に向けて赤外光を照射する複数のLEDを順次点灯すると共に、ディスプレイの下辺に沿って配置した複数のフォトダイオードで被検出体による赤外光の反射光を検出し、各LED点灯時に検出された反射光の強度の分布よりディスプレイの表示面に接近した被検出体の水平方向(左右方向)の位置を検知する検知システムが知られている(たとえば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-331692号公報
特開2021-117189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ユーザが、指や手によって表示モニタの表示内容が隠れてしまうことを避けるめに、タッチパネルをタッチする指の向きをタッチパネルのタッチ面とおおよそ垂直とすることがある。
この場合、上述した光学式位置検出装置1203を用いる技術によれば、図12dに示すようにタッチパネル1202で検出したタッチ位置の水平方向座標X1と光学式位置検出装置1203で検出した指の位置の水平方向座標X2がおおよそ等しくなってしまい、タッチパネルにタッチしたユーザが、タッチパネルの左右のユーザのいずれであるか識別することができなくなってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、タッチパネルの左右のユーザのいずれがタッチパネルにタッチしたユーザであるかをタッチの態様に関わらずに広範に識別可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題達成のために、本発明は、ディスプレイの表示面に重ねて設けられた、タッチされた位置をタッチ位置として検出するタッチパネルを操作したユーザを判別するタッチ操作者識別システムに、前記ディスプレイの表示面に接近した物体を検出する接近検出装置と、タッチパネルにタッチしたユーザを判別するユーザ判別手段とを備えたものである。前記接近検出装置は、前記ディスプレイの表示面の外側に、当該表示面の左右方向に沿って並べて配置した、前記表示面の前方に向けて不可視光を出射する複数の光源と、前記ディスプレイの表示面の外側に配置した前記光源が出射した不可視光の反射光を検知する光検出器と、前記光検出器で検出した前記各光源が出射した不可視光の反射光の強度の分布より、接近した被検出体の前記表示面の左右方向の座標を左右方向参照位置として算定する参照位置算定手段とを備えている。そして、前記ユーザ判別手段は、前記タッチパネルへのタッチが発生したときに、前記タッチパネルが検出したタッチ位置の前記表示面の左右方向の座標である左右方向タッチ位置と、前記参照位置算定手段が算定した前記左右方向参照位置との、前記表示面の左右方向の位置関係と、前記表示面の左右方向の距離とに基づいて、タッチパネルを操作したユーザが前記ディスプレイの左側に位置するユーザであるか右側に位置するユーザであるかを判別する。
【0010】
ここで、このようなタッチ操作者識別システムは、前記接近検出装置の参照位置算定手段において、接近した被検出体の前記表示面の左右方向の座標を前記左右方向参照位置として算定することに代えて、前記光検出器で検出した前記各光源が出射した不可視光の反射光の強度の分布を、強度の大小関係が維持されつつ、強度が大きいほど大きい割合で強度が減少するように修正した分布の前記表示面の左右方向の重心の座標を前記左右方向参照位置として算定するように構成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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