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公開番号2025016916
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119727
出願日2023-07-24
発明の名称組み立て式上下燃焼調理窯
出願人ヨシ電子株式会社
代理人個人
主分類A47J 37/06 20060101AFI20250129BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】コンパクトに収納でき持ち運びにも便利なピザ窯を提供する。
【解決手段】分割する複数の筒状本体部で構成され、本体部は、上段燃焼室と、中段調理部と、下段燃焼室を有し、上段燃焼室は、上方が開口する上段上方開口部と、上段空気取り入れ口を備えた上段側壁とを備え、中段調理部は、上方が開口する中段上方開口部と、中段底面と、中段側壁に調理プレートを挿入可能にする調理プレート挿入口が備えられ、中段底面と下段上面は共通する仕切り材で仕切られ、下段燃焼室は、上方に仕切り材と下段空気取り入れ口を備えた下段側壁と、閉塞した底板を備え、下段下側端部と、燃焼物挿入口とを備えた構成を採用する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
分割する複数の筒状本体部(10)で構成され、
前記本体部(10)は、上段燃焼室(30)と、中段調理部(40)と、下段燃焼室(50)を有し、
前記上段燃焼室(30)は、上方が開口する上段上方開口部(31)と、上段空気取り入れ口(33)を備えた上段側壁(32)と、とを備え、
前記中段調理部(40)は、上方が開口する中段上方開口部(41)と、中段底面(42)と、中段側壁(43)に調理プレート(44)を挿入可能にする調理プレート挿入口(45)が備えられ、
前記中段底面(42)と下段上面(54)とが共通する部材の仕切り材(46)で仕切られ、
前記下段燃焼室(50)は、上方に前記仕切り材(46)と、下段空気取り入れ口(52)並びに燃焼物挿入口(56)とを備えた下段側壁(51)と、下段下側端部に閉塞した底板(53)を備え、
前記上段燃焼室(30)を構成する上段領域部分(34)と、前記中段調理部(40)を構成する中段領域部分(47)及び前記下段燃焼室(50)を構成する下段領域部分(57)とが、入れ子状(70)に分解収納できる構造であることを特徴とする組み立て式上下燃焼調理窯(1)。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記本体(10)の底板(53)の外面に脚部(20)を備え、該脚部(20)が折り畳み式(60)であることを特徴とする請求項1に記載の組み立て式上下燃焼調理窯(1)。
【請求項3】
前記折り畳み式(60)の前記脚部(20)が、前記底板(53)と重畳的に脱着可能な脚取り付け板(61)に装着されていることを特徴とする請求項2に記載の組み立て式上下燃焼調理窯(1)。
【請求項4】
前記上段上方開口部(31)に蓋体(36)を備え、
前記本体(10)の内部に光源(80)を配置することで、前記上段側壁(32)に施された上段空気取り入れ口(33)によって光の模様の演出を可能にしたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の組み立て式上下燃焼調理窯(1)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ピザ窯に関し、詳しくは上火と下火の双方に熱源を備えて、窯全体を高温にし、短時間で本格的なピザ焼き調理を可能にするとともに、燃焼炎やライトなどの光源を利用した光の演出もできるような多機能性を備え、且つ入り子状にたためて持ち運びにも便利なピザ窯の技術に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
ピザ又はピッツァ(伊:pizza)(以下、ピザという)は、イタリア発祥であるが、世界中で広く食べられている料理であり、日本国内でも、手軽なファミリーレストランから本格的なイタリア料理店まで広く外食産業のメニューとして定着している。また「宅配ピザ」という言葉が一般名称化しているほど、テイクアウトやデリバリー商品として人気を博しており、係る人気は子供から大人まで幅広いものである。また、コロナウイルス感染症の影響で流行り出したソロキャンプや庭先等で楽しむアウトドア調理においては、本格的な石窯までは用意できないものの、簡易的な釜や電気ヒータを用いたオーブンを利用して調理されている現状にある。
【0003】
ピザを美味しく焼くには、具材の水分は保持して閉じ込めつつ、表面はカリッと香ばしくなるように焼くのが理想であり、そのためには釜内の温度が重要である。この点について、伝統的なナポリピッツァを守るために1984年にナポリで創設された「真のナポリピッツァ協会」では、その規約文書に材料や焼き方などが細かく規定されており、温度については、炉床の温度が約485度、窯の天井の温度が約430度で、焼成時間は60~90秒と謳われている。また「日本ナポリピッツァ職人協会」でも、「1分ちょっとで理想的なコルニチョーネやピザの完璧な焼け方のためには、窯の中の温度が450度で炉床が少なくとも400度は必要。」といっている。
【0004】
即ち、表面が少し焦げるくらいにパリっと、中はふんわり、もっちりとした本格的なピザを焼くためには高温、短時間で調理しなければならず、源を電気ヒーターとするものでは、温度は高いものでも300度程度であるため、調理時間が長くなってしまうという欠点がある。また、炉床の下側のみに熱源を配置する従来のピザ窯では、対流や伝熱により窯全体の温度を上げるために焼き始めるまでの時間が長く、窯の天井部分と床部分において温度差が生じてしまうという問題がある。なお、アウトドアでのムード作りにおいても、ゆらゆらと揺れる燃焼炎を使う窯が望まれているといえる。
【0005】
そのように炎が出る窯の熱源には薪や炭の他にガスもある。しかし、アウトドアにおいては、出来ればガスなどの青白い炎よりも薪などの熱源を利用して赤色の燃焼炎が望ましい。確かに、ガスであればカセットコンロなどに用いられるコンパクト形状なボンベを用いて小型化が可能であるのに対し、薪や炭などの調理具は、大型のものが殆どである。そこで、薪や炭を熱源とするものであっても、小型でコンパクトに収納できる調理具が求められているところである。
【0006】
また、ピザ窯は、ピザを焼かない時にはしまうこととなるが、出し入れもなかなか面倒であり、ピザを焼かないときには、灯籠やたき火台などの別の用途で使用できることも望まれる。
【0007】
このような現状に鑑み、従来からも種々の技術提案がなされている。発明の名称を「組み立てピザ窯」とし、解決しようとする課題を「任意の場所に携帯して使用することができ、保管場所や使用場所での搬入及び搬出を容易に行うことができる小型、軽量の組み立て式ピザ窯を提供する。」とするもので、具体的な解決手段を「組み立て式のピザ窯であって、上蓋は、略円筒環状体の側面部にピザ出し入れ口を設けると共に、天面部が鍋底状に形成されて成り、中蓋は、略円筒環状体の上面がピザ焼成板によって閉塞され、該ピザ焼成板の周縁部における前記ピザ出し入れ口の対向位置に所定長さの円弧状の切り込みを入れ、該切り込みの端部同士を結ぶ線にてピザ焼成板を上方へ折曲することで打ち抜き立設板を鉛直状に立ち上げて通気開口部を形成して成り、底窯は、鍋底状に形成し、側面部所定箇所には燃料投入口を設けると共に、側面部あるいは底面部には複数の通風孔を設けて成り、上蓋と中蓋と底窯とが段重ね構造によって組み立てられ、且つ、連結手段を介して連結固定される。」としたものである。しかしながら、係る技術は、燃焼室が下部のみであり、その下部に発生した熱を通気開口部から上方へと導く所謂熱の対流を利用したものである。従って、底部熱源と上部に上昇した熱源では温度差が大きく理想的な温度管理が難しいものと考えられる。
【0008】
また、発明の名称を発明の名称を「携帯ピザ窯」とし、解決しようとする課題を「大型石窯に匹敵する摂氏450度~600度の高温を可能にし、ピザの両面を90秒~150秒の短時間でムラなく焼成できる性能を持つ携帯ピザ窯を提供するものである。」とするもので、具体的な解決手段を「基台2の上に、上蓋3を要する金属製筒型の本体1を載置する。本体内に炭用ロストル4とピザ用ロストル5を設置することで、炭燃焼室Aを形成する。ピザ用ロストルの上部にピザ焼成用のドーム型熱反射板6を設置することでピザ焼成室Bを形成し、ドーム型熱反射板と上蓋の間を副燃焼室Cとする。」としたものである。係る技術は、石窯に匹敵する摂氏450度~600度の高温を可能にし、ピザの両面を90秒~150秒の短時間でムラなく焼成して、石窯で焼いた食感にするものであり、本発明と課題が共通する。しかしながら、熱反射板による熱源からの反射熱により、ピザの両面をムラなく効率的に焼く事が出来るとしているものの、素材を鋳鉄製としているため、石窯に匹敵する高温にするまでの予熱時間がかかるという問題があると考えられる。
【0009】
また、発明の名称を「ピザ焼き器」とし、解決しようとする課題を「ピザを短時間で焼き上げること。」とするもので、具体的な解決手段を「ピザ焼き器は、内部に焼き室を有するケーシングと、焼き室において上下方向に複数設けられ、ピザが載置される網状の載置棚と、焼き室において複数の載置棚の上方および下方に設けられ、ピザを加熱する上側熱放射部および下側熱放射部と、上側熱放射部と下側熱放射部との間に水平方向に延びる公転軸が設定され、上側熱放射部と下側熱放射部との間において複数の載置棚を一体として公転軸を中心に公転させる駆動部とを備えている。」というものである。係る技術は、ピザを短時間で焼き上げるため、上側熱放射部と、下側熱放射部を備え、上下に載置棚が駆動されることにより上下からの熱を均等に与える事が出来るというものであり、上下に熱源を備えるという点で本発明と共通する部分を有している。しかしながら、係る技術は電気ヒーターであり、また、載置棚が上下移動するため、焼き室が上下方向に長くなり、コンパクトに収容することができないという欠点を有するとともに、構造が複雑でコストがかかるという問題を残しているといえる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
実用新案登録第3234549号
実用新案登録第3177873号
特開2019-58377号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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