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公開番号
2025015441
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024101245
出願日
2024-06-24
発明の名称
電子写真部材、電子写真画像形成装置及び導電性樹脂組成物
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
15/16 20060101AFI20250123BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】高電圧が印加される環境下での長期の使用によっても導電性が低下しにくい電子写真部材。
【解決手段】電子写真部材であって、該電子写真部材は導電性の樹脂層を有し、該樹脂層は、芳香環含有ポリエステルと、フルオロスルホニルイミドアニオン及び二重結合を有するカチオンと、を含み、該芳香環含有ポリエステルが、(i)ポリエチレンナフタレート、(ii)ポリエチレンテレフタレート、(iii)テレフタル酸ユニット以外の酸モノマーユニットの割合が全酸モノマーユニット中6モル%以下である変性ポリエチレンテレフタレート、及び、(iv)ナフタレン酸ユニット以外の酸モノマーユニットの割合が全酸モノマーユニット中6モル%以下である変性ポリエチレンナフタレートからなる群より選択されるポリエステル、あるいは、上記(i)~(iv)から選択される2以上のポリエステルからなる混合物である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
電子写真部材であって、
該電子写真部材は、樹脂層を有し、
該樹脂層は、導電性を有し、
該樹脂層は、
芳香環含有ポリエステルと、
フルオロスルホニルイミドアニオン及び二重結合を有するカチオンと、
を含み、
該芳香環含有ポリエステルが、
(i)ポリエチレンナフタレート、
(ii)ポリエチレンテレフタレート、
(iii)テレフタル酸ユニット以外の酸モノマーユニットの割合が全酸モノマーユニット中6モル%以下である変性ポリエチレンテレフタレート、及び、
(iv)ナフタレン酸ユニット以外の酸モノマーユニットの割合が全酸モノマーユニット中6モル%以下である変性ポリエチレンナフタレート
からなる群より選択されるポリエステル、あるいは、上記(i)~(iv)からなる群より選択される2種以上のポリエステルからなる混合物である、
ことを特徴とする電子写真部材。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記二重結合を有するカチオンが、芳香族複素環構造を有する請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項3】
前記二重結合を有するカチオンが、下記式(2-1)に示されるカチオン及び式(2-2)に示されるカチオンからなる群から選択される少なくとも一のカチオンである、請求項1に記載の電子写真部材:
TIFF
2025015441000012.tif
56
153
式中、R
1
、R
2
、R
3
、R
4
は、各々独立に、水素原子又は炭素数1~8の炭化水素基を表す。
【請求項4】
前記R
1
又はR
2
からなる群から選択される一方が炭素数5~8の炭化水素基である場合、他方が、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基であり、
前記R
3
又はR
4
からなる群から選択される一方が炭素数5~8の炭化水素基である場合、他方は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基である、請求項3に記載の電子写真部材。
【請求項5】
前記R
1
、R
2
、R
3
、R
4
は、各々独立に、炭素数1~4の炭化水素基である、請求項3に記載の電子写真部材。
【請求項6】
前記芳香環含有ポリエステルが、
(i)ポリエチレンナフタレート、
(ii)ポリエチレンテレフタレート、又は、
(iii)テレフタル酸ユニット以外の酸ユニットの割合が全酸ユニット中6モル%以下であり、該テレフタル酸ユニット以外の酸ユニットがイソフタル酸ユニットである、変性ポリエチレンテレフタレート
である、請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項7】
前記芳香環含有ポリエステルが、ポリエチレンナフタレートまたはポリエチレンテレフタレートである請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項8】
前記樹脂層における前記二重結合を有するカチオン及び前記フルオロスルホニルイミドアニオンの含有量の和が、前記樹脂層の質量を基準として、0.5~10.0質量%である請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項9】
温度23℃、相対湿度50%にて測定される前記樹脂層の外表面において測定される表面抵抗率ρsが、1.0×10
6
~1.0×10
12
Ω/□である、請求項1に記載の電子写真部材。
【請求項10】
前記電子写真部材が、中間転写部材である請求項1に記載の電子写真部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真部材、電子写真画像形成装置及び導電性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、パーフロロアルキルスルホニルイミドアニオンを陰イオンとして含むイオン導電剤を用いた電子写真用の導電性ベルトを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-132329号公報
特開2020-024404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、環境残留性や生体蓄積性が高いとされているパーフルオロアルキル及びポリフルオロアルキル物質(以降、「PFAS」ともいう)の使用についての規制が検討されつつある。そこで、本発明者らは、イオン導電剤として、分子内にC-F結合を有さず、PFASに属さないビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン(以降、「FSIアニオン」ともいう)を含むイオン導電剤について検討した。ここで、FSIアニオンの電子写真部材への使用については、特許文献2に開示されている。具体的には、特許文献2の実施例6には、FSIアニオン及び長鎖アルキル鎖を含有するカチオンを使用した現像ブレードが記載されている。
本発明者らの検討によれば、FSIアニオンを含むイオン導電剤(以降、「FSIイオ
ン導電剤」ともいう)を用いて導電化した樹脂層を備えた電子写真部材は、例えば、トリ
フルオロメタンスルホニルイミド(TFSI)アニオンを含むイオン導電剤を用いた場合と比較して、長期使用時に導電性が低下しやすい場合があった。
【0005】
本開示の少なくとも一つの態様は、高電圧が印加される環境下での長期の使用によっても導電性が低下しにくい電子写真部材の提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一つの態様は、長期の使用によっても高品位な電子写真画像を安定的に形成することができる電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。さらに、本開示の少なくとも一つの態様は、長期に亘る通電によっても導電性が低下しにくい導電性樹脂組成物の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、電子写真部材であって、
該電子写真部材は、樹脂層を有し、
該樹脂層は、導電性を有し、
該樹脂層は、
芳香環含有ポリエステルと、
フルオロスルホニルイミドアニオン及び二重結合を有するカチオンと、
を含み、
該芳香環含有ポリエステルが、
(i)ポリエチレンナフタレート、
(ii)ポリエチレンテレフタレート、
(iii)テレフタル酸ユニット以外の酸モノマーユニットの割合が全酸モノマーユニット中6モル%以下である変性ポリエチレンテレフタレート、及び、
(iv)ナフタレン酸ユニット以外の酸モノマーユニットの割合が全酸モノマーユニット中6モル%以下である変性ポリエチレンナフタレート
からなる群より選択されるポリエステル、あるいは、上記(i)~(iv)からなる群より選択される2種以上のポリエステルからなる混合物である、
電子写真部材が提供される。
【0007】
また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、上記電子写真部材を、中間転写ベルトとして具備する電子写真画像形成装置が提供される。
【0008】
また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、芳香環含有ポリエステルと、フルオロスルホニルイミドアニオン及び二重結合を有するカチオンと、を含有し、
該芳香環含有ポリエステルが、
(i)ポリエチレンナフタレート、
(ii)ポリエチレンテレフタレート、
(iii)テレフタル酸ユニット以外の酸ユニットの割合が全酸ユニット中6モル%以下である変性ポリエチレンテレフタレート、及び、
(iv)ナフタレン酸ユニット以外の酸ユニットの割合が全酸ユニット中6モル%以下である変性ポリエチレンナフタレート
からなる群より選択されるポリエステル、あるいは、上記(i)~(iv)からなる群より選択される2種以上のポリエステルからなる混合物である、導電性樹脂組成物が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本開示の少なくとも一つの態様によれば、高電圧が印加される環境下での長期の使用によっても導電性が低下しにくい電子写真部材が提供される。また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、長期の使用によっても高品位な電子写真画像を安定的に形成することができる電子写真画像形成装置が提供される。さらに、本開示の少なくとも一つの態様によれば、長期に亘る通電によっても導電性が低下しにくい導電性樹脂組成物が提供される
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一態様に係る樹脂層中におけるイオン解離の説明図
電子写真画像形成装置の一例を示す断面概略図
本開示の一態様に係る電子写真ベルトの構成の説明図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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