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公開番号
2025015113
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118268
出願日
2023-07-20
発明の名称
一体型封止シート、発光型電子部品および発光型電子部品の製造方法
出願人
信越ポリマー株式会社
代理人
めぶき弁理士法人
,
個人
主分類
H10H
20/854 20250101AFI20250123BHJP()
要約
【課題】
より高い耐久性を有する保護層を備えた一体型封止シート、当該シートを用いた発光型電子部品および発光型電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】
基板20に複数の発光素子21,22,23を配置した素子付き基板2における複数の発光素子21,22,23を配置した面に圧着するための一体型封止シート1であって、硬化性樹脂層15と、ガラス層12とを少なくとも積層している一体型封止シート1、発光型電子部品および発光型電子部品の製造方法に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板に複数の発光素子を配置した素子付き基板における前記複数の発光素子を配置した面に圧着するための一体型封止シートであって、
硬化性樹脂層と、ガラス層とを少なくとも積層している一体型封止シート。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記硬化性樹脂層が黒色硬化性樹脂層とそれより光透過性の高い透明硬化性樹脂層とを少なくとも含み、
前記透明硬化性樹脂層を前記黒色硬化性樹脂層と前記ガラス層との間に形成している請求項1に記載の一体型封止シート。
【請求項3】
前記ガラス層の厚さが30~70μmである請求項2に記載の一体型封止シート。
【請求項4】
基板に複数の発光素子を配置した素子付き基板と、
前記素子付き基板の前記複数の発光素子を配置した面に圧着された一体型封止用硬化シートと、を備え、
前記一体型封止用硬化シートは、前記発光素子から発光される光を透過可能な樹脂層と、ガラス層とを少なくとも積層しており、かつ前記素子付き基板に近い側から前記樹脂層、前記ガラス層の順番で積層しており、
前記樹脂層の一部を前記複数の発光素子間に充填している発光型電子部品。
【請求項5】
前記樹脂層が少なくとも黒色樹脂層とそれより光透過性の高い透明樹脂層とを含み、
前記黒色樹脂層を前記素子付き基板と前記透明樹脂層との間に形成しており、
前記透明樹脂層の厚さが前記複数の発光素子の高さの0.1~5.0倍であり、
前記黒色樹脂層の厚さが前記複数の発光素子の高さの0.1~0.9倍である請求項4に記載の発光型電子部品。
【請求項6】
基板に複数の発光素子を配置した素子付き基板における前記複数の発光素子を配置した面に、請求項1から3のいずれか1項に記載の一体型封止シートを圧着する工程と、
前記硬化性樹脂層の一部を前記複数の発光素子間に充填する工程と、
前記硬化性樹脂層を硬化する工程と、を含む発光型電子部品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一体型封止シート、発光型電子部品および発光型電子部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ミニLEDまたはマイクロLEDと称する極小の発光ダイオードを用いたディスプレイが注目を浴びている。かかる極小の発光ダイオードをディスプレイに使用する方法としては、大きく分けて2種類の方法が知られている。1つは、基板上に多数の発光ダイオードを配置して液晶のバックライトを構成して、当該バックライトの輝度を局所的に制御する方法である。もう1つは、R(赤)、G(緑)およびB(青)の各色の発光ダイオードを発光させて画素単位でディスプレイの看者の目に各色の光を送る方法である。
【0003】
ミニLEDまたはマイクロLEDのような発光ダイオードは、一般的に、基板上に配置される。複数の発光ダイオード(発光素子という。)を基板上に配置する場合、隣り合う発光素子間の光拡散を防止する必要がある。複数の発光素子間を、光拡散防止機能を有する樹脂で遮光する方法として、例えば、ドライフィルムを用いる方法が知られている(特許文献1を参照。)。ドライフィルムは、遮光性の樹脂組成物を保護フィルム上に塗布・乾燥して得られるフィルムである。
【0004】
ドライフィルムを基板上の複数の発光素子の上から圧着すると、発光素子同士の隙間のみならず、発光素子の上面(発光面)にも、遮光性の樹脂層が形成されてしまう。このような状況の下では、当該樹脂層は、ディスプレイの看者に届く光をも遮蔽してしまう可能性がある。これを防止するため、上記従来技術では、発光素子の発光面にプラズマ処理等のエッチングを施して、発光面上の樹脂層を除去して、その除去面に光透過性の封止材で覆う方法が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-22562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来技術は、エッチング処理に多大な時間を要するため、製造コストの増大を招く。また、発光素子の発光面上の樹脂層を完全に除去するのは難しく、その結果、ディスプレイの看者側に届くべき光の拡散を完全に防止することは難しい。加えて、エッチング処理の後に透明性の高い封止材のフィルムを積層するという工程も必要であるため、製造上のプロセスが多くなるという問題もある。
【0007】
本発明者らは、上記問題に鑑みて、本発明に先立ち、フィルム基材の一面に1または2以上の硬化性樹脂層を形成した一体型封止シートを開発した。当該硬化性樹脂層側が発光素子の発光面側に向くように、当該一体型封止シートを発光素子に圧着し、硬化性樹脂層を硬化することにより、発光素子間の光拡散を低減でき、かつ発光素子からの発光を遮らない構造を実現できるとの知見を得た。
【0008】
上述の一体型封止シートは、フィルム基材において硬化性樹脂層の形成面と反対側の面に保護層が形成されている。保護層は樹脂製の層であり、ディスプレイへの使用に耐えうる一定の耐久性を有しているが、より高い耐久性を有するものも求められている。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、より高い耐久性を有する保護層を備えた一体型封止シート、当該シートを用いた発光型電子部品および発光型電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)上記目的を達成するための一実施形態に係る一体型封止シートは、
基板に複数の発光素子を配置した素子付き基板における前記複数の発光素子を配置した面に圧着するための一体型封止シートであって、
硬化性樹脂層と、ガラス層とを少なくとも積層している。
(2)別の実施形態に係る一体型封止シートにおいて、好ましくは、前記硬化性樹脂層が黒色硬化性樹脂層とそれより光透過性の高い透明硬化性樹脂層とを少なくとも含み、
前記透明硬化性樹脂層を前記黒色硬化性樹脂層と前記ガラス層との間に形成していてもよい。
(3)別の実施形態に係る一体型封止シートにおいて、好ましくは、前記ガラス層の厚さが30~70μmであってもよい。
(4)上記目的を達成するための一実施形態に係る発光型電子部品は、
基板に複数の発光素子を配置した素子付き基板と、
前記素子付き基板の前記複数の発光素子を配置した面に圧着された一体型封止用硬化シートと、を備え、
前記一体型封止用硬化シートは、前記発光素子から発光される光を透過可能な樹脂層と、ガラス層とを少なくとも積層しており、かつ前記素子付き基板に近い側から前記樹脂層、前記ガラス層の順番で積層しており、
前記樹脂層の一部を前記複数の発光素子間に充填している。
(5)別の実施形態に係る発光型電子部品において、好ましくは、前記樹脂層が少なくとも黒色樹脂層とそれより光透過性の高い透明樹脂層とを含み、
前記黒色樹脂層を前記素子付き基板と前記透明樹脂層との間に形成しており、
前記透明樹脂層の厚さが前記複数の発光素子の高さの0.1~5.0倍であり、
前記黒色樹脂層の厚さが前記複数の発光素子の高さの0.1~0.9倍であってもよい。
(6)上記目的を達成するための一実施形態に係る発光型電子部品の製造方法は、
基板に複数の発光素子を配置した素子付き基板における前記複数の発光素子を配置した面に、上述のいずれかに記載の一体型封止シートを圧着する工程と、
前記硬化性樹脂層の一部を前記複数の発光素子間に充填する工程と、
前記硬化性樹脂層を硬化する工程と、を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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