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公開番号2025014709
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117480
出願日2023-07-19
発明の名称表示装置用マザー基板および表示装置の製造方法
出願人株式会社ジャパンディスプレイ
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G06F 3/041 20060101AFI20250123BHJP(計算;計数)
要約【課題】隣接ショート検査の精度を向上させることが可能な表示装置用マザー基板および表示装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】一実施形態に係る表示装置用マザー基板は、タッチパネルに含まれる複数のタッチ電極のうち互いに隣接する2つのタッチ電極がショートしていないかどうかを検査するために設けられる複数の検査パッドと、複数の検査パッドを互いに接続する第1高抵抗配線と、表示装置用マザー基板から複数個の表示装置を切り出すために設定された第1カットラインと、単個の表示装置の外形形状に沿って設定された第2カットラインと、を備える。第1高抵抗配線は、第1カットラインを跨ぐように配置され、かつ、複数の検査パッドを用いた検査の前に第1カットラインに沿って切断される。複数の検査パッドは、検査の際には第1高抵抗配線によって互いに接続されていない。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
画像を表示する表示領域を有する表示パネルと、前記表示領域に重畳する複数のタッチ電極を有するタッチパネルとをそれぞれ含む複数の表示装置が形成された表示装置用マザー基板であって、
前記複数のタッチ電極のうち互いに隣接する2つのタッチ電極がショートしていないかどうかを検査するために、前記表示装置毎に設けられる複数の検査パッドと、
前記複数の検査パッドを互いに接続する第1高抵抗配線と、
前記表示装置用マザー基板から複数個の表示装置を切り出すために設定された第1カットラインと、
単個の表示装置の外形形状に沿って設定された第2カットラインと、
を備え、
前記複数の検査パッドはそれぞれ、前記第1カットラインと前記第2カットラインの間に配置され、かつ、前記検査のために、対応するタッチ電極と電気的に接続され、
前記第1高抵抗配線は、前記第1カットラインを跨ぐように配置され、かつ、前記複数の検査パッドを用いた前記検査の前に前記第1カットラインに沿って切断され、
前記複数の検査パッドは、前記検査の際には前記第1高抵抗配線によって互いに接続されていない、
表示装置用マザー基板。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記タッチパネルは、環状のグランド配線を有し、
前記環状のグランド配線と電気的に接続される2つのグランドパッドをさらに備え、
前記2つのグランドパッドは、前記第1カットラインと前記第2カットラインの間に配置された第2高抵抗配線によって接続されている、
請求項1に記載の表示装置用マザー基板。
【請求項3】
前記第2高抵抗配線の抵抗値は、前記環状のグランド配線の抵抗値よりも大きい、
請求項2に記載の表示装置用マザー基板。
【請求項4】
前記環状のグランド配線の導通検査において、前記2つのグランドパッドが前記導通検査のために用いられるプローブと接触しない場合、前記導通検査の結果として無限大の抵抗値が検出され、
前記環状のグランド配線が断線している場合、前記導通検査の結果として、前記第2高抵抗配線の抵抗値が検出され、
前記環状のグランド配線が断線していない場合、前記導通検査の結果として、前記環状のグランド配線の抵抗値と前記第2高抵抗配線の抵抗値の合成抵抗値が検出される、
請求項3に記載の表示装置用マザー基板。
【請求項5】
前記第1カットラインおよび前記第2カットラインには、少なくとも有機絶縁層が配置されない、
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の表示装置用マザー基板。
【請求項6】
前記表示パネルは、
下電極と、
有機材料で形成され、前記下電極と重なる画素開口を有するとともに、前記下電極の周縁を覆うバンクと、
前記下電極に対向し、前記表示領域にマトリクス状に配列される複数の画素に亘って配置される上電極と、
前記下電極と前記上電極の間に配置され、前記下電極と前記上電極の電位差に応じて発光する有機層と、を有する、
請求項5に記載の表示装置用マザー基板。
【請求項7】
前記表示パネルは、
下電極と、
無機材料で形成され、前記下電極と重なる画素開口を有するとともに、前記下電極の周縁を覆うリブと、
前記リブの上方に配置された隔壁と、
前記下電極に対向する上電極と、
前記下電極と前記上電極の間に配置され、前記下電極と前記上電極の電位差に応じて発光する有機層と、を有する、
請求項5に記載の表示装置用マザー基板。
【請求項8】
画像を表示する表示領域を有する表示パネルと、前記表示領域に重畳する複数のタッチ電極を有するタッチパネルとをそれぞれ含む複数の表示装置が形成された表示装置用マザー基板であって、第1カットラインおよび第2カットラインと、前記第1カットラインと前記第2カットラインの間に配置され、前記表示装置毎に設けられる複数の検査パッドと、前記複数の検査パッドを互いに接続する第1高抵抗配線と、を備える前記表示装置用マザー基板から単個の表示装置を製造する表示装置の製造方法であって、
前記第1高抵抗配線を横切るように設定された前記第1カットラインに沿って前記表示装置用マザー基板を切断して、前記表示装置用マザー基板から複数個の表示装置を切り出し、
前記複数の検査パッドを用いて、前記複数のタッチ電極のうち互いに隣接する2つのタッチ電極がショートしていないかどうかを検査し、
前記検査の後、前記第2カットラインに沿って前記複数個の表示装置を切断して、単個の表示装置の外形形状を形成する、
表示装置の製造方法。
【請求項9】
前記タッチパネルは、環状のグランド配線を有し、
前記環状のグランド配線と電気的に接続される2つのグランドパッドをさらに備え、
前記2つのグランドパッドは、前記第1カットラインと前記第2カットラインの間に配置された第2高抵抗配線によって接続されている、
請求項8に記載の表示装置の製造方法。
【請求項10】
前記第2カットラインに沿って前記複数個の表示装置を切断するより前に、前記2つのグランドパッドにプローブを接触させ、前記環状のグランド配線の導通検査を行う、
ことをさらに含む請求項9に記載の表示装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置用マザー基板および表示装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、表示素子として有機発光ダイオード(OLED)を適用した表示装置が実用化されている。この表示素子は、下電極と、下電極を覆う有機層と、有機層を覆う上電極とを備えている。
【0003】
表示装置は、表示領域に対するユーザの操作を検出するタッチパネルを備えることがある。このようなタッチパネル付きの表示装置の製造においては、タッチパネルを構成する複数の電極のうち互いに隣接する2つの電極がショートしていないかどうかを検査する必要がある。この検査は隣接ショート検査と称され、当該検査の精度を向上させる技術が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-159003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、隣接ショート検査の精度を向上させることが可能な表示装置用マザー基板および表示装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る表示装置用マザー基板は、画像を表示する表示領域を有する表示パネルと、前記表示領域に重畳する複数のタッチ電極を有するタッチパネルとをそれぞれ含む複数の表示装置が形成される。前記表示装置用マザー基板は、前記複数のタッチ電極のうち互いに隣接する2つのタッチ電極がショートしていないかどうかを検査するために、前記表示装置毎に設けられる複数の検査パッドと、前記複数の検査パッドを互いに接続する第1高抵抗配線と、前記表示装置用マザー基板から複数個の表示装置を切り出すために設定された第1カットラインと、単個の表示装置の外形形状に沿って設定された第2カットラインと、を備える。前記複数の検査パッドはそれぞれ、前記第1カットラインと前記第2カットラインの間に配置され、かつ、前記検査のために、対応するタッチ電極と電気的に接続される。前記第1高抵抗配線は、前記第1カットラインを跨ぐように配置され、かつ、前記複数の検査パッドを用いた前記検査の前に前記第1カットラインに沿って切断される。前記複数の検査パッドは、前記検査の際には前記第1高抵抗配線によって互いに接続されていない。
【0007】
一実施形態に係る表示装置の製造方法は、画像を表示する表示領域を有する表示パネルと、前記表示領域に重畳する複数のタッチ電極を有するタッチパネルとをそれぞれ含む複数の表示装置が形成された表示装置用マザー基板であって、第1カットラインおよび第2カットラインと、前記第1カットラインと前記第2カットラインの間に配置され、前記表示装置毎に設けられる複数の検査パッドと、前記複数の検査パッドを互いに接続する第1高抵抗配線と、を備える前記表示装置用マザー基板から単個の表示装置を製造する表示装置の製造方法である。前記表示装置の製造方法は、前記第1高抵抗配線を横切るように設定された前記第1カットラインに沿って前記表示装置用マザー基板を切断して、前記表示装置用マザー基板から複数個の表示装置を切り出し、前記複数の検査パッドを用いて、前記複数のタッチ電極のうち互いに隣接する2つのタッチ電極がショートしていないかどうかを検査し、前記検査の後、前記第2カットラインに沿って前記複数個の表示装置を切断して、単個の表示装置の外形形状を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る表示装置の概略構成例を示す斜視図である。
図2は、同実施形態に係るタッチパネルの概略構成例を示す平面図である。
図3は、同実施形態に係る表示装置の概略構成例を示す断面図である。
図4は、タッチパネルにおける隣接ショートを検査する構成の一例を説明するための平面図である。
図5は、同実施形態に係るタッチパネルにおける隣接ショートを検査する構成の一例を説明するための平面図である。
図6は、同実施形態に係る表示装置用マザー基板の概略構成例を示す平面図である。
図7は、同実施形態に係る表示装置の概略構成例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
【0010】
図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を記載する。X軸に沿った方向を第1方向と称し、Y軸に沿った方向を第2方向と称し、Z軸に沿った方向を第3方向と称する。第3方向Zは、第1方向Xと第2方向Yを含む平面に対して法線方向である。また、第3方向Zと平行に各種要素を見ることを平面視という。
(【0011】以降は省略されています)

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