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公開番号
2025014029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-28
出願番号
2024190266,2023025682
出願日
2024-10-30,2015-12-22
発明の名称
包装材用積層フィルム、及び包装袋
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
65/40 20060101AFI20250121BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】環境にやさしい包装材用積層フィルムを用い、石油系樹脂の包装袋と遜色のない加工適性、物性、特に耐久性を有する包装袋を提供する。
【解決手段】包装材用積層フィルム12であって、植物由来のエチレンを高圧法にて重合して得た植物由来の低密度ポリエチレン樹脂を含む樹脂組成物によるシーラントフィルム13と、印刷模様を有する基材フィルム14とを有し、基材フィルムはポリエステル系樹脂フィルムであり印刷模様を有する基材フィルムとシーラントフィルムはラミネート用接着剤にて積層されており、包装材用積層フィルムは放射性炭素年代測定の測定値から算定するバイオマス度を少なくとも25%有し、シーラントフィルムは0.2質量%以上のシリカ、5.0質量%以上の酸化チタン、アイオノマー及びエチレン・メタクリル酸共重合体を含まないことを特徴とする包装材用積層フィルム。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
包装材用積層フィルムであって、
植物由来のエチレンを高圧法にて重合されて得られた植物由来の低密度ポリエチレン樹脂を含む樹脂組成物によるシーラントフィルムと、
ガスバリア性を付与するための中間層と、
印刷模様を有する基材フィルムとを有し、
前記基材フィルムは、ポリプロピレン系樹脂またはポリエステル系樹脂であり、
前記印刷模様を有する基材フィルムと前記ガスバリア性を付与するための中間層と前記シーラントフィルムはラミネート用接着剤を介して積層されており、
前記包装材用積層フィルムは、放射性炭素年代測定
14
Cの測定値から算定するバイオマス度を少なくとも25%有し、
前記植物由来の低密度ポリエチレン樹脂は、バイオマス度を10~100%有し、
前記シーラントフィルムは、0.2質量%以上のシリカ、5.0質量%以上の酸化チタン、アイオノマー、及びエチレン・メタクリル酸共重合体を含まず、
前記シーラントフィルムは、構成する樹脂が、前記植物由来の低密度ポリエチレン樹脂を10~100重量%と、石油由来の低密度ポリエチレン樹脂を0~90重量%とからなる前記樹脂組成物を使用して、下記の(A)、及び(B)のいずれかで構成してなること、を特徴とする包装材用積層フィルム。
(A)前記樹脂組成物からなる単層構成
(B)中層を前記樹脂組成物とし、外層、及び内層を前記石油由来の低密度ポリエチレン樹脂とした多層構成
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記基材フィルムは、植物由来のエチレングリコールと、石油由来のテレフタル酸との縮合重合にて得られた植物由来のポリエチレンテレフタラート樹脂を含む樹脂組成物によるフィルムであることを特徴とする 請求項1に記載の包装材用積層フィルム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の包装材用積層フィルムを用いてなることを特徴とする包装袋。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、包装材用積層フィルム、及び包装袋に関し、より詳細には、植物由来の低密度ポリエチレン樹脂を含む樹脂組成物からなるフィルムが積層された包装材用積層フィルム、及びそのフィルムが用いられた包装袋に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、餃子や、焼き焼売、炒め炒飯、ピザのような冷凍食品の包装形態として広く用いられる軟包装(軽包装)は、シーラントフィルム、及び基材フィルムからなる軟包装材料で構成される。しかしながら、軟包装材料の原料の多くは石油由来であり、環境問題や、石油等の枯渇資源の節約に対応することが求められる。そして、石油資源の包装材料への使用量を低減することを目的とした、カーボンニュートラルな材料としてのポリ乳酸系樹脂に、エチレン-α-オレフィン共重合体、及びエポキシ基を有する重合体をそれぞれ所定量含有させた生分解性の樹脂組成物を含む包装袋(例えば特許文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-155516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
包装袋を構成する樹脂組成物に、石油由来原料以外の生分解性樹脂を含有させることによって石油由来原料の比率を下げることができる。しかしながら、このような包装袋は、石油系樹脂のものと比較して、引張強度や、引き裂き強度、シール強度、腰等の加工適性が著しく劣ることによって生産性を向上させることが困難であるとともに、耐久性を向上させることも困難である。
【0005】
そこで本発明の目的は、石油資源を節約するとともに、二酸化炭素の排出量を削減する環境にやさしい包装材用積層フィルム、及びそのフィルムが用いられ、石油系樹脂の包装袋と遜色のない加工適性、及び物性、特に耐久性を有する包装袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、包装材用積層フィルムであって、植物由来のエチレンを高圧法にて重合されて得られた植物由来の低密度ポリエチレン樹脂を含む樹脂組成物によるシーラントフィルムと、印刷模様を有する基材フィルムとを有し、前記基材フィルムは、ポリエステル系樹脂フィルムであり、前記印刷模様を有する基材フィルムと前記シーラントフィルムはラミネート用接着剤を介して積層されており、前記包装材用積層フィルムは、放射性炭素年代測定14Cの測定値から算定するバイオマス度を少なくとも25%有し、前記シーラントフィルムは、0.2質量%以上のシリカ、5.0質量%以上の酸化チタン、アイオノマー、及びエチレン・メタクリル酸共重合体を含まないことを特徴とする。
さらに、前記植物由来の低密度ポリエチレン樹脂は、バイオマス度を10~100%有することを特徴とする。
さらに、前記基材フィルムは、植物由来のエチレングリコールと、石油由来のテレフタル酸との縮合重合にて得られた植物由来のポリエチレンテレフタラート樹脂を含む樹脂組成物によるフィルムであることを特徴とする。
さらに、前記シーラントフィルムは、前記植物由来の低密度ポリエチレン樹脂を10~
100重量%と、石油由来の低密度ポリエチレン樹脂を0~90重量%とを含む前記樹脂組成物を使用して、下記の(A)、及び(B)のいずれかで構成してなることを特徴とする。
(A)前記樹脂組成物からなる単層構成
(B)中層を前記樹脂組成物とし、外層、及び内層を前記石油由来の低密度ポリエチレン樹脂とした多層構成
さらに、本発明の包装袋は、上記の包装材用積層フィルムを用いてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、包装材用積層フィルムであって、植物由来のエチレンを高圧法にて重合されて得られた植物由来の低密度ポリエチレン樹脂を含む樹脂組成物によるシーラントフィルムと、基材フィルムとを積層させ、包装材用積層フィルムは、放射性炭素年代測定
14
Cの測定値から算定するバイオマス度を少なくとも25%有するので、包装材用積層フィルムを構成するシーラントフィルムの原材料として多用されている石油資源の使用量を削減するとともに、フィルムの製造時、及び廃棄時における石油由来の二酸化炭素排出量を抑制することができる。更に、石油由来の低密度ポリエチレン樹脂に対して物性的に遜色がないため、既存の包装材用積層フィルムの製造工程と同様とすることができ、包材の加工適性を損ねることなく原料を切り替えることができる。更に、包装材用積層フィルムを構成する低密度ポリエチレン樹脂の原料由来を、このバイオマス度を指標にして識別でき、フィルムの製造時から廃棄時まで由来原料を確認することができる。したがって、環境負荷が低減され、生産効率に優れ、原料由来の識別が可能とされた低密度ポリエチレン系樹脂が含まれた包装材用積層フィルムを提供することができる。
【0008】
更に、植物由来の低密度ポリエチレン樹脂は、バイオマス度を10~100%有する構成によれば、シーラントフィルムを構成する低密度ポリエチレン樹脂の石油由来の使用比率をより低下させることができ、石油資源の使用量をより削減するとともに、フィルム製造時、及び廃棄時における石油由来の二酸化炭素排出量をより抑制することができる
【0009】
更に、基材フィルムは、植物由来のエチレングリコールと、石油由来のテレフタル酸との縮合重合にて得られた植物由来のポリエチレンテレフタラート樹脂を含む樹脂組成物によるフィルムである構成によれば、基材フィルムにおいても、石油由来の原料の使用比率を低下させることができ、石油資源の使用量をより削減するとともに、包装材用積層フィルムの製造時、及び廃棄時における石油由来の二酸化炭素排出量をより抑制することができる。そして、包装材用積層フィルムは、包装袋、例えば軟包装袋として好適な引張強度、シール強度、及び腰を有し、優れた加工適性を示す。
【0010】
更に、シーラントフィルムは、植物由来の低密度ポリエチレン樹脂を10~100モル%と、石油由来の低密度ポリエチレン樹脂を0~90モル%とを含む樹脂組成物を使用して、下記の(A)、及び(B)
(A)樹脂組成物と、石油由来の低密度ポリエチレン樹脂とを混合した単層構成
(B)中層を樹脂組成物と、石油由来の低密度ポリエチレン樹脂とを混合した層とし、外層、及び内層を石油由来の低密度ポリエチレン樹脂とした多層構成
のいずれかである構成によれば、包装材用積層フィルムを構成する石油由来の低密度ポリエチレン樹脂の使用比率を低下させることができ、石油資源の使用量を削減するとともに、フィルム製造時、及び廃棄時における石油由来の二酸化炭素排出量を抑制することができる。加えて、(B)のようなシーラントフィルムを構成する内外層に石油由来の低密度ポリエチレン樹脂が用いられることで、既存の製造工程が有する特性でフィルムを製造することができる。したがって、より優れた加工適性を有する包装材用積層フィルムを提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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