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公開番号2025018980
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024116107
出願日2024-07-19
発明の名称積層体
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03H 1/02 20060101AFI20250130BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】意匠性を損わず、必要なときに容易に真贋判定が可能な積層体を提供する。
【解決手段】積層体1は、カード基材4と、この上に積層されたホログラム構造体10と、これらよりも上側に積層された透明な材料により形成された表層3と、この上側に積層された印刷層12と、を備え、印刷層12は、ホログラム構造体10と重畳する領域の透過濃度が0.15以上、0.75以下の印刷領域である窓部13を備える。ホログラム構造体10は、点光源から入射した光を所望の光像へ変換する、位相型フーリエ変換ホログラムが記録された反射型のホログラム形成領域と、凹凸表面に接する蒸着層と、を備え、ホログラム形成領域には、フーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録され、ホログラム形成領域は、点光源から入射した光を光像へ変換可能なホログラムセルが複数配列されたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カード基材と、
前記カード基材上の一部の領域に積層されたホログラム構造体と、
前記カード基材および前記ホログラム構造体よりも上側に積層された透明な材料により形成された表層と、
前記表層の上側に積層された印刷層と、を備えた積層体であって、
前記印刷層は、前記積層体の表面を法線方向から見たときに、前記ホログラム構造体と重畳する領域の少なくとも一部の透過濃度が0.15以上、0.75以下の印刷領域である窓部を備え、
前記ホログラム構造体は、点光源から入射した光を所望の光像へ変換する、位相型フーリエ変換ホログラムが記録された反射型のホログラム形成領域と、
前記ホログラム形成領域の凹凸表面に接するように形成された蒸着層と、を備え、
前記ホログラム形成領域には、原画像のフーリエ変換を介して得られたフーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録されており、
前記ホログラム形成領域は、点光源から入射した光を前記光像へ変換可能なホログラムセルが複数配列されたものである、積層体。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
カード基材と、
前記カード基材上の一部の領域に積層されたホログラム構造体と、
前記カード基材から前記ホログラム構造体に向かう方向を上側とし、その反対側を下側とするとき、前記カード基材および前記ホログラム構造体よりも上側に積層された透明な材料により形成された表層と、
前記表層の上側および下側の少なくとも一方の側に積層された印刷層と、を備えた積層体であって、
前記印刷層は、前記積層体の表面を法線方向から見たときに、前記ホログラム構造体と重畳する領域の少なくとも一部の透過濃度が0.15以上、0.75以下の印刷領域である窓部を備え、
前記ホログラム構造体は、点光源から入射した光を所望の光像へ変換する、位相型フーリエ変換ホログラムが記録された反射型のホログラム形成領域と、
前記ホログラム形成領域の凹凸表面に接するように形成された蒸着層と、を備え、
前記ホログラム形成領域には、原画像のフーリエ変換を介して得られたフーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録されており、
前記ホログラム形成領域は、点光源から入射した光を前記光像へ変換可能なホログラムセルが複数配列されたものである、積層体。
【請求項3】
前記ホログラム形成領域の平面視サイズが、5mm角以上50mm角以下の範囲内であり、
前記ホログラムセルの平面視サイズが、0.25mm角以上であり、
前記凹凸表面の格子ピッチが、1.0μm以上、80.0μm以下の範囲内である、請求項2に記載の積層体。
【請求項4】
前記印刷層は、前記窓部の透過濃度が0.20以上、0.60以下である、請求項2に記載の積層体。
【請求項5】
前記表層と前記印刷層との間には、隠蔽層がされに設けられ、
前記積層体の表面を法線方向から見たときに、前記隠蔽層は前記窓部の一部を除く領域に設けられる、請求項2に記載の積層体。
【請求項6】
カードである、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えばクレジットカード、キャッシュカード、IDカードやパスポート等の冊子体等のセキュリティが要求される積層体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、磁気カードやICカード、ICタグが内蔵されたパスポート等の冊子体が用いられている。このようなカードや冊子体を構成する積層体は、偽造防止等のセキュリティ対策を講じる必要があり、代表的なものにホログラム箔を積層体の表裏面に転写形成する手法がある。ホログラムは偽造が困難であるため、積層体のセキュリティ性を向上できるが、ホログラム箔を別の積層体から剥がして貼り換える等の手法が可能であった。そこで、特許文献1に記載されているように、ホログラム箔を積層体の表裏面ではなく、内部に埋め込む方式のものが用いられるようになった。
【0003】
ホログラムは強力な真贋判定機能を有するが、積層体の表裏面に常に視認できる状態であると、積層体としてのデザイン性や視認性が制約されるとともに、ホログラムの配置場所が容易にわかるため、偽造等の対象とされやすい課題がある。これに対して、特許文献2では、点光源から入射した光を所望の光像へ変換する、位相型フーリエ変換ホログラムが記録された反射型ホログラム形成領域を有するホログラム層を有するホログラム構造体が提案されている。これにより、点光源から所定の光を入射させた場合にのみ、ホログラムによって変換された所望の光像を視認することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2015-531705号公報
特開2017-37272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、このような点を考慮してなされたものであり、意匠性を損なうことなく、必要なときに容易に真贋判定が可能な積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施の形態による第1の発明は、カード基材と、前記カード基材上の一部の領域に積層されたホログラム構造体と、前記カード基材および前記ホログラム構造体よりも上側に積層された透明な材料により形成された表層と、前記表層の上側に積層された印刷層と、を備えた積層体であって、前記印刷層は、前記積層体の表面を法線方向から見たときに、前記ホログラム構造体と重畳する領域の少なくとも一部の透過濃度が0.15以上、0.75以下の印刷領域である窓部を備え、前記ホログラム層は、点光源から入射した光を所望の光像へ変換する、位相型フーリエ変換ホログラムが記録された反射型のホログラム形成領域と、前記ホログラム形成領域の凹凸表面に接するように形成された蒸着層と、を備え、前記ホログラム形成領域には、原画像のフーリエ変換を介して得られたフーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録されており、前記ホログラム形成領域は、点光源から入射した光を前記光像へ変換可能なホログラムセルが複数配列されたものである、積層体である。
【0007】
本実施の形態による第2の発明は、カード基材と、前記カード基材上の一部の領域に積層されたホログラム構造体と、前記カード基材から前記ホログラム構造体に向かう方向を上側とし、その反対側を下側とするとき、前記カード基材および前記ホログラム構造体よりも上側に積層された透明な材料により形成された表層と、前記表層の上側および下側の少なくとも一方の側に積層された印刷層と、を備えた積層体であって、前記印刷層は、前記積層体の表面を法線方向から見たときに、前記ホログラム構造体と重畳する領域の少なくとも一部の透過濃度が0.15以上、0.75以下の印刷領域である窓部を備え、前記ホログラム層は、点光源から入射した光を所望の光像へ変換する、位相型フーリエ変換ホログラムが記録された反射型のホログラム形成領域と、前記ホログラム形成領域の凹凸表面に接するように形成された蒸着層と、を備え、前記ホログラム形成領域には、原画像のフーリエ変換を介して得られたフーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録されており、前記ホログラム形成領域は、点光源から入射した光を前記光像へ変換可能なホログラムセルが複数配列されたものである、積層体である。
【0008】
本実施の形態による第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記ホログラム形成領域の平面視サイズが、5mm角以上50mm角以下の範囲内であり、前記ホログラムセルの平面視サイズが、0.25mm角以上であり、前記凹凸表面の格子ピッチが、1.0μm以上、80.0μm以下の範囲内である積層体であってもよい。
【0009】
本実施の形態による第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかにおいて、前記印刷層は、前記窓部の透過濃度が0.20以上、0.60以下である積層体であってもよい。
【0010】
本実施の形態による第5の発明は、第1の発明から第4の発明のいずれかにおいて、前記表層と前記印刷層との間には、隠蔽層がされに設けられ、前記積層体の表面を法線方向から見たときに、前記隠蔽層は前記窓部の一部を除く領域に設けられる積層体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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