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公開番号2025013964
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-28
出願番号2024187635,2021560113
出願日2024-10-24,2020-04-10
発明の名称脳脊髄液の改善の方法ならびにそのためのデバイスおよびシステム
出願人エンクリアー セラピーズ, インク.,EnClear Therapies, Inc.
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61M 1/00 20060101AFI20250121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】哺乳動物対象内に完全にまたは部分的に埋め込み可能な、脳脊髄液(CSF)および他の流体改善システム、ならびに関連する方法を提供する。
【解決手段】哺乳動物対象内に完全にまたは部分的に埋め込み可能な、脳脊髄液(CSF)および他の流体改善システム、ならびに関連する方法は、基質、およびCSFまたは流体中に存在する毒性生体分子の改善のための薬剤を含み、薬剤は、基質上または基質内に配設されている。
【選択図】図15A
特許請求の範囲【請求項1】
改善剤、改善技術、またはそれらの組み合わせを使用する、脳脊髄液(CSF)中の毒性生体分子の改善により、前記CSF中の前記毒性生体分子の存在を特徴とする、病態、外傷、神経疾患、非神経疾患、または欠損症のうちの少なくとも1つに罹患している哺乳動物対象を処理するための方法であって、
病態、外傷、神経疾患、非神経疾患、または欠損症からなる群から選択される状態のリスク、診断、予後、または少なくとも1つの症状のうちの少なくとも1つを有する患者を選択するステップと、
前記患者の第1の場所から、ある量のCSFを取り出すステップと、
カートリッジを用いて、酵素活性により、取り出された前記量のCSFを処理するステップと、
処理された前記量のCSFを第2の場所で前記患者に戻すステップと、を含む、方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
センサを使用して、処理された前記量のCSFの特性を測定するステップをさらに含み、
前記第1の場所は、前記患者の腰部CSF空間を含み、
前記第2の場所は、前記患者の頸部CSF空間または心室CSF空間のうちの少なくとも1つを含み、
処理された前記量のCSFは、前記量のCSFが取り出される速度と実質的に同じ速度で、前記患者に戻される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CSFを前記カートリッジに、順次または可逆的に流すことをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ステップは、少なくとも部分的に同時に起こる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
処理を中止するための1つ以上の基準が満たされるまで、前記取り出すステップ、処理するステップ、および戻すステップを繰り返すことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
処理された前記量のCSFを、ゲッターを用いて濾過することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
所定の閾値を満たすかまたは超える測定された流体特性に基づいて、処理操作パラメータのセットのうちの少なくとも1つのパラメータを更新することをさらに含み、前記操作パラメータは、前記患者のCSF空間内の、特定の圧力、特定の体積変化、または特定の流量のうちの少なくとも1つを維持するように設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記神経疾患は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病(AD)、前頭側頭型変性症(FTD)、進行性核上麻痺(PSP)、ハンチントン病(HD)、パーキンソン疾(PD)、がん、頭蓋内転移性疾患(IMD)、糖尿病、3型糖尿病、ループス、中毒、外傷、慢性外傷性脳症(CTE)、細菌性髄膜炎、動脈瘤、脳卒中、脳血管痙攣、および外傷性脳損傷からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記量のCSFを処理することは、タウ、シスpタウ、アベータ、TDP-43、SOD1、DPR、ニューロフィラメント、およびα-シヌクレインからなる群から選択される1つ以上の物質を、除去、低減、改変、隔離、消化、中和、または不活性化することのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記量のCSFを処理することは、サイズ濾過、イオン濾過、接線流濾過、向流接線流濾過、限外濾過、ノッチ濾過、直列濾過、またはカスケード濾過のうちの少なくとも1つを使用して、前記量のCSFを濾過することを含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年4月11日に出願された米国仮特許出願第62/832,486号に対する優先権および利益を主張し、その開示全体は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本出願はまた、2020年1月14日に出願された米国仮特許出願第62/960,861に対する優先権および利益を主張する。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
本発明の様々な実施形態は、くも膜下腔内の流体の改善のためのシステムおよび方法、より具体的には、哺乳動物対象のくも膜下腔と流体連通している、構造上に配設されたか、配置されたか、または位置する改善剤が、くも膜下腔内に含まれる生体分子を改善する、方法およびシステムを提供する。
【背景技術】
【0003】
多くの神経変性疾患は、哺乳動物対象のくも膜下腔(SAS)内の脳脊髄液(CSF)または他の液体(例えば、間質液)に含まれる生体分子(例えば、毒性タンパク質)の蓄積に関係している。問題なのは、これらの(例えば、毒性のある)生体分子が分泌され、CSFによって体内の他の細胞に輸送される可能性があることであり、このプロセスは、何年にもわたって発生する可能性がある。例えば、ジペプチドリピートタンパク質(DPR)および/またはTDP-43は、ほんの数例を挙げると、筋萎縮性側索硬化症(ALS、またはルーゲーリック病)、アルツハイマー病(AD)、前頭側頭型変性症(FTD)、パーキンソン病(PD)、ハンチントン病(HD)、および進行性核上性麻痺(PSP)の病態における神経細胞死に関与している。したがって、研究は、主に有害なDPRの除去に焦点を合わせてきた。DPRおよび/またはTDP-43を取り出すための技術には、CSF空間からCSFをシャントすること、CSFを希釈すること(例えば、人工液で)、CSFへ薬物を投与すること、CSFを調整すること、および/またはCSF流を操作することが含まれる。しかし、これらの従来の技術は、しばしば合併症を引き起こす。
【0004】
発明の概要
結果として、インビボでシステムまたはその構成要素を部分的または完全に(例えば、SAS内で完全にまたは主に)埋め込むことによって、SAS内のCSFおよび他の流体(例えば、間質液)の改善のためのインサイチュおよび他のシステムおよび方法を提供することが望ましい。
【0005】
第1の態様において、本発明のいくつかの実施形態は、CSF中の毒性生体分子の存在を特徴とする、病態、外傷、神経疾患、非神経疾患、または欠損症のうちの少なくとも1つに罹患している哺乳動物対象を処理するための方法に関する。いくつかの実施形態では、方法は、改善剤、改善技術、またはそれらの組み合わせを使用した、(例えば、毒性生体分子を酵素的に消化することを介する、および/またはpin1、エキソソーム、および/または生細胞をカートリッジに配設し、CSFをカートリッジを通して循環させることによる)CSF中の毒性生体分子の改善を含む。いくつかの変形例では、毒性生体分子を酵素的に消化することは、プロテアーゼを使用して、毒性生体分子を酵素的に消化することを含み得る。毒性生体分子の改善は、少なくとも部分的に、対象の脳室空間、対象の脳くも膜下腔、および/または対象の腰部領域で起こり得る。
【0006】
いくつかの実施態様では、方法は、病態、外傷、神経疾患(例えば、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病(AD)、前頭側頭変性症(FTD)、進行性核上麻痺(PSP)、ハンチントン病(HD)、およびパーキンソン病(PD)、がん、頭蓋内転移性疾患(IMD)、糖尿病、3型糖尿病、ループス、中毒、慢性外傷性脳症(CTE)、細菌性髄膜炎、動脈瘤、脳卒中、脳血管痙攣、および外傷性脳損傷)、非神経疾患、または欠損症のうちの少なくとも1つの症状を有する患者を選択するステップと、ある量(例えば、約0.1mL/分~約100mL/分の流量で約1mL~約200mLの間)のCSFを第1の場所(例えば、腰部CSF空間内の場所)から取り出すステップと、その量のCSFをカートリッジで処理して、例えば、酵素活性による、物質(例、タウ、シスp-タウ、アミロイドベータ、TDP-43、SOD1、DPR、ニューロフィラメント、およびα-シヌクレイン)などの病状を処理(例えば、除去、低減、改変、隔離、消化、中和、または不活性化)するステップと、CSFの処理された量を第2の場所(例えば、頸部CSF空間または心室CSF空間内の場所)で患者に戻すステップと、を含み得る。いくつかの用途では、方法の実施形態はまた、患者から流体の量を取り出した後、第1の時間の長さ、待機すること、および/または流体の処理された量を患者に戻した後、第2の時間の長さ、待機することを含む。
【0007】
いくつかの実施態様では、方法はまた、センサを使用して、CSFの処理された量の特性を測定すること、およびCSFの処理された量を、患者の頸部CSF空間および/または心室CSF空間内の第2の場所で患者に戻すことを含み得る。いくつかの変形例では、方法の双方向および/または二重の流れ特性のため、代替案では、CSFのある量は、患者場所の頸部CSF空間および/または心室CSF空間の第1の場所から取り出され得、患者へのCSFの処理された量は、患者の腰部CSF空間の第2の位置に戻され得る。さらに、CSFは、1回または複数回、可逆的に酵素カートリッジを通って流れ、カートリッジ内の滞留時間を増加させ、処理の効果および有効性を高め得る。好ましくは、処理されたCSFは、その量のCSFが取り出される速度と実質的に同じ速度で患者に戻される。いくつかの実施態様では、これらのステップは、少なくとも部分的に同時に発生し得る。任意選択で、方法は、処理されたCSFを患者に戻す前に、未結合の酵素を捕捉するために、処理されたCSFをゲッターで濾過することを含み得る。
【0008】
いくつかの変形例では、なされる方法はまた、所定の閾値を満たすか、または超える測定されたCSF特性に基づいて、処理操作パラメータのセットの1つ以上のパラメータを更新することを含む。操作パラメータは、特定の圧力および/または特定の量を維持するように設定し得る。
【0009】
いくつかの実施態様では、方法は、1つ以上の基準が満たされるまで、所定の閾値を満たすか、または超える測定された流体特性に基いて、処理操作パラメータのセットのパラメータ(例えば、患者のCSF空間内の、特定の圧力、特定の量変化、および特定の流量のうちの少なくとも1つを維持するパラメータ)を取り出すステップ、処理するステップ、戻すステップ、および/または更新するステップを繰り返すことを含み得る。
【0010】
いくつかの変形例では、取り出されるCSFの量は、戻される処理されたCSFの量以上である。好ましくは、その量のCSFは、その量のCSFが患者から取り出されるのと実質的に同じ速度で患者に戻される。
(【0011】以降は省略されています)

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