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公開番号
2025012743
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115814
出願日
2023-07-14
発明の名称
自動ドア
出願人
千蔵工業株式会社
代理人
弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類
E05D
15/48 20060101AFI20250117BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】通常開閉動作時にはスライドドアがFIXドアに沿って走行し、全開放動作時にはFIXドアとスライドドアが室外方向に回動される全開放(フルオープン)型の自動ドアにおいて、スライドドアの上下の回動軸の位置ずれを防止し回動時の動作を安定させる。
【解决手段】全開放時にスライドドア上部回動軸とスライドドア下部回動軸をそれぞれ所定の位置に係止するスライドドア上部回動軸係止部とスライドドア下部係止部を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
左右両縦枠間にFIXドアとスライドドアを配設し、通常開閉動作に加えて全開放動作が可能で、通常開閉動作時には前記スライドドアが前記FIXドアに沿って閉位置から通常開位置の範囲で開閉し、全開放動作時には前記スライドドアが前記通常開位置より更に開方向の全開位置まで移動すると、FIXドア回動ロック部による前記FIXドアの回動の規制とスライドドア回動ロック部による前記スライドドアの回動の規制がともに解除されて、前記FIXドアをFIXドア上部回動軸とFIXドア下部回動軸を中心に回動できるとともに、前記スライドドアをスライドドア上部回動軸とスライドドア下部回動軸を中心に回動できる自動ドアにおいて、
前記全開位置で、前記スライドドア上部回動軸を所定の位置に位置させるスライドドア上部回動軸係止部と、前記スライドドア下部回動軸を所定の位置に位置させるスライドドア下部回動軸係止部と、
を具備することを特徴とする自動ドア。
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【請求項2】
前記スライドドアは、前記スライドドアの開閉に伴い下レールに沿って移動する振れ止めにより、前記スライドドアがその下部に固定された前記スライドドア下部回動軸回りに回動可能に支持され、
前記スライドドア下部回動軸係止部は、前記全開位置で前記振れ止めを前記下レール内の所定の位置に係止することで、前記スライドドア下部回動軸を所定の位置に位置させることを特徴とする請求項1に記載の自動ドア。
【請求項3】
前記スライドドア下部回動軸係止部は、
前記FIXドア側の縦枠近傍の前記下レール内に配設され、前記スライドドアが前記全開位置まで移動したとき、前記振れ止めの更なる開方向への移動を規制して所定の位置で停止させるストッパ部と、
前記全開位置で前記振れ止めの閉方向への移動を規制して所定の位置に係止する板ばねと、
を具備することを特徴とする請求項2に記載の自動ドア。
【請求項4】
前記振れ止めは凹部を、前記板ばねは凸部をそれぞれ有し、
前記全開位置で前記凹部と前記凸部が係合することで、前記振れ止めが前記板ばねに係止される
ことを特徴とする請求項3に記載の自動ドア。
【請求項5】
前記スライドドアは、前記スライドドアの開閉に伴い上レールに沿って移動するハンガー部により、前記スライドドアがその上部に固定された前記スライドドア上部回動軸回りに回動可能に支持され、
前記スライドドア上部回動軸係止部は、前記全開位置で前記ハンガー部を前記上レール上の所定の位置に係止することで、前記スライドドア上部回動軸を所定の位置に位置させることを特徴とする請求項1に記載の自動ドア。
【請求項6】
前記スライドドア上部回動軸係止部は、
前記ハンガー部の前記FIXドア側の縦枠に近い側に配設された吸着板と、
前記FIXドア側の縦枠近傍の前記吸着板に対向する位置に配設されたマグネットと、
を具備し、
前記全開位置で前記吸着板が前記マグネットに吸着されることを特徴とする請求項5に記載の自動ドア。
【請求項7】
前記吸着板は前記ハンガー部に対し、ダンパー部を介して固定されていることを特徴とする請求項6に記載の自動ドア。
【請求項8】
操作するための全開放スイッチをさらに具備し、
前記全開放スイッチは、通常開閉動作時に前記全開放スイッチをONにすると、前記スライドドアの位置によらず前記スライドドアはモータの駆動により前記全開位置まで移動して停止し、前記FIXドアと前記スライドドアのうちの何れかを回動すると前記モータの駆動が停止された状態を維持し、その後前記FIXドアと前記スライドドアを共に回動前の状態に戻してから前記全開放スイッチをOFFにすると、前記モータの駆動による前記スライドドアの閉方向への移動により、前記スライドドア上部回動軸係止部と前記スライドドア下部回動軸係止部による前記スライドドア上部回動軸と前記スライドドア下部回動軸の所定の位置へ位置させた状態がともに解除されるものである
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自動ドア。
【請求項9】
前記スライドドアは、前記スライドドアを前記全開位置まで移動させた場合、前記スライドドア上部回動軸係止部と前記スライドドア下部回動軸係止部により、前記スライドドア上部回動軸と前記スライドドア下部回動軸はそれぞれ所定の位置に位置され、前記FIXドアと前記スライドドアを回動した後に再度回動前の状態に戻してから、前記スライドドアを閉方向に移動させると、前記スライドドア上部回動軸係止部と前記スライドドア下部回動軸係止部による前記スライドドア上部回動軸と前記スライドドア下部回動軸の係止はともに解除される
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自動ドア。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は自動ドア、詳しくは、出入口にFIXドアとスライドドアを配設し、スライドドアをFIXドアに沿い走行可能に吊架して出入口を開閉させるとともに、必要に応じてFIXドアとスライドドアを回動(スイング)させて出入口を全開放(フルオープン)させる自動ドアに関する。
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【背景技術】
【0002】
特許文献1の自動ドアは、通常時はスライドドアがFIXドアに沿って通常開度以内で開閉するが、大きな荷物の出し入れ時や火災等の非常時にはスライドドアを通常開度以上にスライドすることで、スライドドアとFIXドア両方の回動ロック機構を解除させ、その状態で幅方向に重なった両ドアを室内側から手動で押圧することにより、両ドアをそれぞれの支持軸(ピン)を支点に略90度回動(スイング)させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第2527353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の自動ドアでは、スライドドアの回動中心となる上下の回動軸(ピン)は開閉するスライドドアに固定されている。全開放(フルオープン)動作時にスライドドアは通常開度以上にスライドした全開位置まで移動して停止しているものの、上下の回動軸を所定の全開位置に係止する手段を持たないため、スライドドアを手動で回動させる際の押し方等によっては、上下の回動軸の位置がずれてしまい、スライドドアが傾いて床面に擦るなどして、回動しにくくなることがあった。それでも従来は、ドアの大きさや重量がそれほど大きくなかったため、そのような現象が起きることは稀であった。
【0005】
特許文献1の自動ドアは自動車販売店の店舗にも多く採用され、店舗内の自動車を入れ替える際に全開放動作が利用されるが、車高の高い自動車が増えてきたこと等を背景に、最近はFIXドアとスライドドアのドア高さ、ドア幅、ドア重量の大きな全開放型自動ドアの需要が高まっている。そこで特許文献1と同種の自動ドアに大型のFIXドアとスライドドアを装着して実験したところ、手動で回動させる際にスライドドアの上下の回動軸の位置がずれる現象が起き易くなり、最悪の場合スライドドアが回動できなくなることが起きることも分かった。またスライドドア上部の回動軸のみを所定の全開位置に係止する手段を設けて実験したところ、大型のドアを手動で回動させても上下の回動軸の位置がずれないほど強力な上部回動軸係止機構を付加してしまうと、停電の際にスライドドアを全開位置から閉方向に手動で移動させて、通常開閉位置まで戻すのが難しくなることも分かった。
【0006】
本発明の自動ドアは以上のような事情に鑑み、その不具合を解消すべく、全開位置で、スライドドア上部回動軸を所定の位置に係止するスライドドア上部回動軸係止部と、前記スライドドア下部回動軸を所定の位置に係止するスライドドア下部回動軸係止部と、を具備する。これにより従来よりも大型のFIXドアとスライドドアを使用した場合でも、手動でFIXドアとスライドドアを回動させる際に、スライドドアの上下の回動軸の位置がずれずにスムーズな全開放動作ができるとともに、停電時にスライドドアを全開位置から閉方向に手動で移動することも比較的容易にできる、信頼性と操作性がともに高い全開放型の自動ドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の自動ドアは、左右両縦枠間にFIXドアとスライドドアを配設し、通常開閉動作に加えて全開放動作が可能で、通常開閉動作時には前記スライドドアが前記FIXドアに沿って閉位置から通常開位置の範囲で開閉し、全開放動作時には前記スライドドアが前記通常開位置より更に開方向の全開位置まで移動すると、FIXドア回動ロック部による前記FIXドアの回動の規制とスライドドア回動ロック部による前記スライドドアの回動の規制がともに解除されて、前記FIXドアをFIXドア上部回動軸とFIXドア下部回動軸を中心に回動できるとともに、前記スライドドアをスライドドア上部回動軸とスライドドア下部回動軸を中心に回動できる自動ドアにおいて、前記全開位置で、前記スライドドア上部回動軸を所定の位置に位置させるスライドドア上部回動軸係止部と、前記スライドドア下部回動軸を所定の位置に位置させるスライドドア下部回動軸係止部とを具備する。
【0008】
これにより通常の開閉動作に加えて回動による全開放動作が可能な自動ドアにおいて、全開位置で、スライドドア上部回動軸を所定の位置に係止するスライドドア上部回動軸係止部と、スライドドア下部回動軸を所定の位置に係止するスライドドア下部回動軸係止部と、を具備することにより、従来と比べて大型の(高さ、幅、重量が大きい)ドアを使用する場合でも、手動によりスライドドアを回動させる時に、上部回動軸と下部回動軸の位置がずれることがなくなり、安定した全開放動作が可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明の自動ドアは。請求項1に記載の発明に対し、前記スライドドアの開閉に伴い下レールに沿って移動する振れ止めにより、前記スライドドアがその下部に固定された前記スライドドア下部回動軸回りに回動可能に支持され、前記スライドドア下部回動軸係止部は、前記全開位置で前記振れ止めを前記下レール内の所定の位置に係止することで、前記スライドドア下部回動軸を所定の位置に係止する。
【0010】
これによりスペース的に直接係止することが難しいスライドドア下部回動軸でなく、周囲のスペースに余裕のある振れ止めを係止することで、間接的にスライドドア下部回動軸を係止するので、比較的簡単かつ安価な機構でスライドドア回動時のスライドドア下部回動軸の位置ずれを防止でき、安定した全開放動作が可能となる
(【0011】以降は省略されています)
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