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公開番号2025012732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115799
出願日2023-07-14
発明の名称炊飯器
出願人東芝ホームテクノ株式会社,東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人牛木国際特許事務所
主分類A47J 27/00 20060101AFI20250117BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】保温時に被炊飯物の炊き立ての美味しさを維持可能な炊飯器を提供する。
【解決手段】本発明の炊飯器は、ご飯を収容する鍋14と、鍋14を加熱する加熱コイル21と、を備え、ご飯を保温する保温工程において、ご飯を保温温度で保持されるように加熱コイル21の加熱制御が行なわれる通常保温の炊飯コースと、保温温度よりも高温である高温保持温度で保持されるように加熱コイル21の加熱制御が行なわれる高温保温の炊飯コースと、が選択可能である構成としている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
被炊飯物を収容する鍋と、
前記鍋を加熱する加熱手段と、を備え、
前記被炊飯物を保温する工程である保温工程において、前記被炊飯物の温度を炊飯直後の温度に維持する保温初期と、前記被炊飯物の温度を第1の保温安定期で維持される温度まで降下させる第1の保温降下期と、前記被炊飯物の温度を80℃~86℃に維持する前記第1の保温安定期と、前記被炊飯物の温度を第2の保温安定期で維持される温度まで降下させる第2の保温降下期と、前記被炊飯物の温度を70℃~76℃に維持する前記第2の保温安定期と、を順に実施するように前記加熱手段の加熱制御が行なわれる高温保温の炊飯コースを選択可能であることを特徴とする炊飯器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
炊飯に使用される水の硬度に応じた前記保温工程の加熱制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
炊飯に使用される米の銘柄に応じた前記保温工程の加熱制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項4】
炊飯に使用される米の搗精度に応じた前記保温工程の加熱制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項5】
炊飯に使用される米の精米鮮度に応じた前記保温工程の加熱制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項6】
前記被炊飯物の冷凍に適した前記保温工程の加熱制御を行なう炊飯コースを選択可能であり、
前記冷凍に適した保温工程の加熱制御を行なう炊飯コースにおける前記保温工程の加熱制御では、前記保温初期の長さが前記高温保温の加熱制御よりも長時間であることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
【請求項7】
前記保温工程における前記被炊飯物の温度を表示可能な表示手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の炊飯器。
【請求項8】
前記鍋の内部を、大気圧よりも低い減圧状態にして脱気する脱気手段を備え、
前記保温工程では、前記鍋の内部を減圧状態に保持することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項9】
被炊飯物を収容する鍋と、
前記鍋を加熱する加熱手段と、を備え、
前記鍋内の被炊飯物を炊飯する炊飯工程は、炊飯開始から前記鍋を加熱して前記被炊飯物の米の吸水を促進させるひたし炊き工程と、前記被炊飯物を沸騰させる昇温工程と、前記被炊飯物の沸騰状態を継続させる沸騰継続工程と、炊き上げた前記被炊飯物を蒸らすむらし工程と、を含み、
前記ひたし炊き工程および/または前記むらし工程の内容を設定可能な工程設定手段と、
前記炊飯工程において実行している工程を表示する工程表示手段と、を備えることを特徴とする炊飯器。
【請求項10】
情報端末と通信可能な通信手段を備え、
前記通信手段は、制御手段が実行している前記炊飯工程の情報を前記情報端末に送信可能であることを特徴とする請求項9に記載の炊飯器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被炊飯物の保温が可能な炊飯器に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
この種の炊飯器に関して、例えば特許文献1には、被炊飯物の炊飯後に、被炊飯物を収容する鍋の底の温度を検知し、この温度により炊飯ヒータや胴ヒータの通電率を調整するものが開示されており、通常保温では鍋の底の温度が65~72℃に維持されるように炊飯ヒータや胴ヒータの通電率を調整して腐敗菌の増殖を抑制し、低温保温に移行すると鍋の底の温度が略57℃に維持されるように炊飯ヒータや胴ヒータの通電率を調整して、米飯に黄変が生じず、かつ、腐敗菌の発生を最小限に抑えるように保温している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-313354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ご飯が炊き上がってからの時間に関して、食べるタイミングが家族によりバラバラな場合や、例えば休日などで平日とは生活リズムが異なるために、平日と同一の時間に炊飯完了したときに炊き上がってから食べるまでに一定の時間が経過してしまっている場合などが多くなっており、一定時間は炊き立ての美味しさを維持して欲しいというニーズが高まっている。しかしながら特許文献1の炊飯器では、炊飯後、速やかに被炊飯物の温度を通常保温の温度まで低下させるように炊飯ヒータや胴ヒータの通電率を調整するため、このような炊き立ての美味しさを維持するというニーズに応えることができなかった。
【0005】
そこで本発明は、炊上がり後の保温時に、所定時間は被炊飯物を高温に維持可能な炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の炊飯器は、被炊飯物を収容する鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、を備え、前記被炊飯物を保温する工程である保温工程は、前記被炊飯物の温度を炊飯直後の温度に維持する保温初期と、前記被炊飯物の温度を保温安定期で維持される温度まで降下させる保温降下期と、前記被炊飯物の温度を所定の温度に維持する前記保温安定期とを含み、前記保温安定期の所定の温度が70℃~76℃に維持されるように前記加熱手段の加熱制御が行なわれる通常保温の加熱制御と、前記保温安定期の所定の温度が90℃を上限として80℃~86℃に維持されるように前記加熱手段の加熱制御が行なわれる高温保温の加熱制御と、が選択可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の炊飯器によれば、炊上がり後に所定時間はご飯の温度を炊飯直後の炊き立てに近い温度に保持することができ、炊き立てのご飯に近い食味を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態を示す炊飯器の斜視図である。
同上、炊飯器の縦断面図である。
同上、内枠および加熱コイルの断面図および底面側から見た平面図である。
同上、炊飯器の電気的構成を示すブロック図である。
同上、炊飯工程における、鍋温度センサの検知温度と、蓋温度センサの検知温度と、底コイルの出力と、側面コイルの出力と、の経時的な変化を示すグラフである。
同上、保温工程における通常保温の炊飯コースのご飯の温度と、高温保温の炊飯コースのご飯の温度と、の経時的な変化を示すグラフである。
同上、保温工程における、鍋温度センサの検知温度と、蓋温度センサの検知温度と、通常保温の炊飯コースのご飯の温度と、の経時的な変化を示すグラフである。
同上、炊飯システムの概要を示す説明図である。
本発明の第1の実施形態の変形例を示す炊飯器のLCDの上面図である。
同上、保温工程における通常保温の炊飯コースのご飯の温度と、冷凍ご飯用の保温の炊飯コースのご飯の温度と、の経時的な変化を示すグラフである。
同上、炊飯工程および保温工程における、炊飯・保温画面の表示の移り変わりを示す説明図である。
同上、現時点における保温降下期の経過割合を算出するための説明図である。
本発明の第1の実施形態のさらなる変形例を示す炊飯器の、炊飯工程、保温工程における、それぞれの銘柄米の炊飯コースのご飯の温度の経時的な変化を示すグラフである。
本発明の第1の実施形態のさらなる変形例を示す炊飯器の、炊飯に使用する米の搗精度合と、保温工程における低めの保温温度、保温温度および保温時間の限度との関係を示した表である。
本発明の第1の実施形態のさらなる変形例を示す炊飯器の、炊飯に使用する米の精米からの経過時間と、保温工程における低めの保温温度、保温温度および保温時間の限度との関係を示した表である。
本発明の第1の実施形態のさらなる変形例を示す炊飯器の、炊飯に使用する水の硬度と、保温工程における低めの保温温度、保温温度および保温時間の限度との関係を示した表である。
本発明の第1の実施形態を示す炊飯器のLCDの上面図である。
同上、第2の工程表示領域の設定と、そのときのトップ画面の表示の移り変わりを示す説明図である。
同上、炊飯工程および保温工程における、トップ画面の表示の移り変わりを示す説明図である。
同上、情報端末の表示手段の上面図である。
本発明の第2の実施形態の変形例を示す炊飯器のLCDの上面図である。
同上、情報端末の表示手段の上面図である。
本発明の第2の実施形態のさらなる変形例を示す炊飯器のLCDの上面図である。
同上、情報端末の表示手段の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明における好ましい炊飯器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
【実施例】
【0010】
図1~図8は、本発明における炊飯器1の第1の実施形態を示している。先ず炊飯器1全体の構成を図1および図2に基づいて説明すると、11は本体であり、上方から見て前面と後面、左側面と右側面が対向する略矩形状をなし、上面が開口されている。12は本体11の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体であり、本体11と同様に、上方から見て前面と後面、左側面と右側面が対向する略矩形状をなし、上面が略平坦に構成されている。本体11は上面を開口した鍋収容部13を有し、蓋体12を開けたときに、被炊飯物である水や米を収容する容器としての有底状の鍋14が、その鍋収容部13に着脱自在に収容される構成となっている。鍋収容部13は、椀状で樹脂製の内枠15などを組み合わせて構成され、全体が有底筒状に形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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