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公開番号
2025012654
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115658
出願日
2023-07-14
発明の名称
スイッチング電源装置およびそれを備えた電気機器
出願人
株式会社ノーリツ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 絶縁型フライバック方式のスイッチング電源装置において、省電力モードに切り替えた際に、フィードバックの対象になっていない出力電圧が過小になることを抑制することができるスイッチング電源装置およびそれを備えた電気機器を提供する。
【解決手段】 スイッチング電源装置は、電源回路および第2出力回路と第1出力回路との間を絶縁しつつ電力授受可能に構成され、電源回路は、第1出力回路におけるフィードバック値に基づいてスイッチングされるスイッチ素子を含み、第1出力回路は、第1出力電圧を生成するコンデンサと、コンデンサに並列接続され、第1出力電圧の目標値を設定する第1出力電圧設定回路と、を含み、第1出力電圧設定回路は、第1出力電圧を、第1電圧と第2電圧との何れかに切り替え可能であり、第1出力回路は、コンデンサに並列接続され、コンデンサに蓄えられた電荷を放電するための放電回路を含む。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電源部からの電力を導入する電源回路と、
第1出力電圧を生成する第1出力回路と、
第2出力電圧を生成する第2出力回路と、
前記電源回路に接続される第1巻線、前記第1出力回路に接続される第2巻線、および前記第2出力回路に接続される第3巻線を備え、前記電源回路および前記第2出力回路と、前記第1出力回路との間を絶縁しつつ電力授受可能に構成される変圧器と、
前記第1出力回路における前記第1出力電圧を検出し、前記第1出力電圧に応じたフィードバック値を前記電源回路にフィードバックするフィードバック回路と、
前記第1出力回路に接続される第1制御器を備え、
前記電源回路は、前記第1巻線に接続され、前記フィードバック値に基づいてスイッチングされるスイッチ素子を含み、
前記第2巻線は、前記第1巻線に対して極性が互いに異なるように対向配置され、
前記第1出力回路は、
前記第2巻線に接続され、前記第2巻線に流れる電流を整流するダイオードと、
前記ダイオードに接続され、前記第1出力電圧を生成するコンデンサと、
前記コンデンサに並列接続され、前記第1出力電圧の目標値を設定する第1出力電圧設定回路と、を含み、
前記第1出力電圧設定回路は、前記第1制御器からの制御信号に従って前記第1出力電圧を、第1電圧と前記第1電圧より低い第2電圧との何れかに切り替え可能に構成され、
前記第2出力回路は、前記第1巻線から受電した電力から生成される前記第2出力電圧を所定の電気負荷に供給し、
前記第1出力回路は、前記コンデンサに並列接続され、前記コンデンサに蓄えられた電荷を放電するための放電回路をさらに含む、スイッチング電源装置。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記第1出力回路は、前記放電回路に直列接続されるスイッチ素子を含み、
前記第1制御器は、前記第1出力電圧の目標値を前記第1電圧から前記第2電圧に切り替える場合に、前記スイッチ素子を所定期間オンして前記放電回路に通電させるように制御する、請求項1に記載のスイッチング電源装置。
【請求項3】
前記第1制御器は、前記スイッチ素子を、前記第1出力電圧の目標値を前記第1電圧から前記第2電圧に切り替えたときから前記所定期間オンする、請求項2に記載のスイッチング電源装置。
【請求項4】
前記放電回路は、抵抗素子である、請求項1から3の何れかに記載のスイッチング電源装置。
【請求項5】
前記第1制御器は、前記第1出力電圧の目標値を前記第1電圧から前記第2電圧に切り替える場合に、前記第1出力電圧設定回路に対する制御信号として、前記第1電圧に対応する第1信号レベルと前記第2電圧に対応する第2信号レベルとを所定期間繰り返すような制御信号を生成し、
前記制御信号は、前記第1信号レベルである期間に対する前記第2信号レベルである期間の割合が徐々に大きくなるような信号である、請求項1から3の何れかに記載のスイッチング電源装置。
【請求項6】
請求項1から3の何れかに記載のスイッチング電源装置を含む電気機器であって、
前記電気機器は、ファンを含むレンジフードであって、
前記電気負荷は、前記ファンの駆動を制御する第2制御器または前記ファンのカバーの開閉状態を検知するセンサである、電気機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチング電源装置およびそれを備えた電気機器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
電気機器に用いられるスイッチング電源装置には、電力消費を低減するため、省電力モードに移行するものがある。このとき、スイッチング電源装置の出力電圧は、通常モード時の第1電圧より低い第2電圧となる。
【0003】
スイッチング電源装置には、絶縁型のフライバックコンバータが採用され得る(例えば下記特許文献1参照)。絶縁型のフライバックコンバータは、変圧器の1次側の第1巻線から2次側の第2巻線に電力が伝達される。第2巻線に接続された2次側の出力回路における出力電圧は、第1巻線に接続された1次側の電源回路にフィードバックされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6013810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような絶縁型フライバック方式のスイッチング電源装置の変圧器において、1次側の第1巻線および2次側の第2巻線に加えて、第3巻線を追加して第2巻線から得られる第1出力電圧とは異なる第2出力電圧を取り出す構成が採用され得る。この場合、1次側の電源回路には、第1出力電圧および第2出力電圧のうちの何れか一方の値がフィードバックされる。例えば、第2巻線から得られる第1出力電圧が、1次側の電源回路にフィードバックされる一方、第3巻線から得られる第2出力電圧は、1次側の電源回路にはフィードバックされない。
【0006】
このような構成において、省電力モードへの移行時に第2巻線から得られる第1出力電圧を第1電圧から第2電圧に降下させる場合、フィードバックの対象になっていない第2出力電圧が当該第2出力電圧で動作する電気負荷の最低動作電圧よりも低い電圧となってしまい、動作が停止したり、リセットされたりする恐れがある。これは、第1出力電圧の目標値が第2電圧に変更されたことにより、第1出力電圧が第2電圧に低下するまで1次側の電源回路におけるスイッチングが停止するため、電源回路から第2出力電圧を生成する出力回路への電力供給も停止されてしまうからである。
【0007】
上記特許文献1では、出力負荷が低下した際に電源回路側のスイッチングが停止することによる第1出力電圧の低下を抑制するための構成が開示されているが、第1出力電圧を低下させる必要がある上記構成に適用することはできない。
【0008】
本発明は、以上のような課題を解決すべくなされたものであり、絶縁型フライバック方式のスイッチング電源装置において、省電力モードに切り替えた際に、フィードバックの対象になっていない出力電圧が過小になることを抑制することができるスイッチング電源装置およびそれを備えた電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るスイッチング電源装置は、電源部からの電力を導入する電源回路と、第1出力電圧を生成する第1出力回路と、第2出力電圧を生成する第2出力回路と、前記電源回路に接続される第1巻線、前記第1出力回路に接続される第2巻線、および前記第2出力回路に接続される第3巻線を備え、前記電源回路および前記第2出力回路と、前記第1出力回路との間を絶縁しつつ電力授受可能に構成される変圧器と、前記第1出力回路における前記第1出力電圧を検出し、前記第1出力電圧に応じたフィードバック値を前記電源回路にフィードバックするフィードバック回路と、前記第1出力回路に接続される第1制御器を備え、前記電源回路は、前記第1巻線に接続され、前記フィードバック値に基づいてスイッチングされるスイッチ素子を含み、前記第2巻線は、前記第1巻線に対して極性が互いに異なるように対向配置され、前記第1出力回路は、前記第2巻線に接続され、前記第2巻線に流れる電流を整流するダイオードと、前記ダイオードに接続され、前記第1出力電圧を生成するコンデンサと、前記コンデンサに並列接続され、前記第1出力電圧の目標値を設定する第1出力電圧設定回路と、を含み、前記第1出力電圧設定回路は、前記第1制御器からの制御信号に従って前記第1出力電圧を、第1電圧と前記第1電圧より低い第2電圧との何れかに切り替え可能に構成され、前記第2出力回路は、前記第1巻線から受電した電力から生成される前記第2出力電圧を所定の電気負荷に供給し、前記第1出力回路は、前記コンデンサに並列接続され、前記コンデンサに蓄えられた電荷を放電するための放電回路をさらに含む。
【0010】
上記構成によれば、フィードバックの対象になっている第1出力電圧の目標値が第1電圧からより低い第2電圧に切り替わると、第1出力電圧が電源回路にフィードバックされてスイッチ素子がオフすることにより、電源回路から第1出力回路への電力供給が停止する。ここで、第1出力回路は、第1出力電圧を生成するコンデンサに並列に当該コンデンサに蓄えられた電荷を放電するための放電回路が接続されている。そのため、電源回路から第1出力回路への電力供給が停止した場合に、放電回路により速やかに当該コンデンサに蓄えられた電荷が放電される。そのため、第1出力電圧が第1電圧から第2電圧に速やかに切り替わり、電源回路におけるスイッチ素子がオフである期間が短くなる。この結果、フィードバックの対象となっていない第2出力電圧においてスイッチ素子がオフすることによる電圧低下の影響を抑制することができる。したがって、絶縁型フライバック方式のスイッチング電源装置において、省電力モードに切り替えた際に、フィードバックの対象になっていない出力電圧が過小になることを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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