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公開番号2025012048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114581
出願日2023-07-12
発明の名称電源システムおよび電源装置
出願人株式会社ジェイテクト
代理人個人,個人
主分類H02J 1/00 20060101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電源スイッチがオフされたとき、電源装置の動作を適切に停止させることができる電源システムおよび電源装置を提供する。
【解決手段】電源システムは、給電対象と電源装置とを有する。電源装置は、補助電源と電源制御回路とを有する。給電対象は、電源スイッチ13がオンされたとき、イニシャルチェックと、イニシャルチェックの実行開始後の処理であって、電源スイッチ13がオフされても動作電源を保持するパワーラッチ処理とを実行する。給電対象は、電源スイッチ13がオフされたとき、電源制御回路の動作停止を許可するための停止許可信号S1を生成する。電源制御回路は、電源スイッチ13がオフされたとき、給電対象の動作電源が保持されているかどうかに応じて、停止許可信号S1の受信を待って電源装置の動作を停止させる状況であるか、停止許可信号S1の受信を待たずに電源装置の動作を停止させる状況かを判定する(ステップS103)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の主電源からの電力を消費して動作するように構成される給電対象と、
前記給電対象への給電をバックアップするように構成される電源装置と、を有し、
前記給電対象は、前記主電源と前記給電対象との間の給電経路に設けられる電源スイッチがオンされたとき、起動時の初期検査であるイニシャルチェックと、前記イニシャルチェックの実行開始後の処理であって、前記電源スイッチがオフされても動作電源を保持するパワーラッチ処理とを実行し、前記電源スイッチがオフされたとき、前記電源装置の動作停止を許可するための停止許可信号を生成するように構成され、
前記電源装置は、前記主電源に対する補助電源と、
前記主電源と前記補助電源との間の充電経路の開閉、および前記補助電源と前記給電対象との間の放電経路の開閉を制御するように構成される電源制御回路と、を有し、
前記電源制御回路は、前記電源スイッチがオフされたとき、前記給電対象の動作電源が保持されているかどうかに応じて、前記停止許可信号の受信を待って前記電源装置の動作を停止させる状況であるか、前記停止許可信号の受信を待たずに前記電源装置の動作を停止させる状況かを判定するように構成される電源システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記電源制御回路は、前記電源スイッチがオンされた場合、起動時の初期検査であるイニシャルチェックを実行し、前記電源スイッチがオフされた場合、第1の判定条件、第2の判定条件、および第3の判定条件のいずれか一つが満たされたとき、前記電源装置の動作の停止が可能と判定するように構成され、
前記第1の判定条件は、前記電源制御回路が前記イニシャルチェックの実行中であることであり、
前記第2の判定条件は、前記給電対象の動作電源が保持されていないことであり、
前記第3の判定条件は、前記停止許可信号が受信されていることである請求項1に記載の電源システム。
【請求項3】
前記電源制御回路は、前記第1の判定条件、前記第2の判定条件、および前記第3の判定条件のいずれも満たさない場合、前記電源制御回路と前記給電対象との間の通信に異常が発生していると判定するように構成される請求項2に記載の電源システム。
【請求項4】
前記給電対象は、前記給電対象の動作電源が保持されているかどうかを示すパワーラッチフラグの値をセットするように構成され、
前記電源制御回路は、前記パワーラッチフラグの値に基づき、前記給電対象の動作電源が保持されているかどうかを判定するように構成される請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の電源システム。
【請求項5】
前記給電対象は、車両の制御装置を含む請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の電源システム。
【請求項6】
給電対象に電力を供給する主電源に対する補助電源と、
前記主電源と前記補助電源との間の充電経路の開閉、および前記補助電源と前記給電対象との間の放電経路の開閉を制御するように構成される電源制御回路と、を有する電源装置であって、
前記給電対象は、前記主電源と前記給電対象との間の給電経路に設けられる電源スイッチがオンされたとき、起動時の初期検査であるイニシャルチェックと、前記イニシャルチェックの実行開始後の処理であって、前記電源スイッチがオフされても動作電源を保持するパワーラッチ処理とを実行し、前記電源スイッチがオフされたとき、前記電源装置の動作停止を許可するための停止許可信号を生成するように構成され、
前記電源制御回路は、前記電源スイッチがオフされたとき、前記給電対象の動作電源が保持されているかどうかに応じて、前記停止許可信号の受信を待って前記電源装置の動作を停止させる状況であるか、前記停止許可信号の受信を待たずに前記電源装置の動作を停止させる状況かを判定するように構成される電源装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電源システムおよび電源装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、主電源が失陥したときに給電対象への給電を補助電源によってバックアップする電源装置が知られている。たとえば、特許文献1のバックアップ電源装置は、主電源とアクチュエータ駆動装置との間の電源ラインに設けられている。主電源が正常であるとき、主電源の直流電力は、バックアップ電源装置を経由してアクチュエータ駆動装置に供給される。主電源が失陥したとき、電源ラインに接続される直流電源が主電源からバックアップ電源に切り替わる。アクチュエータ駆動装置は、車両のステアリングシステムに適用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-178481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電源装置は、電源スイッチがオフされたとき、動作を適切に停止させる必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決し得る電源システムは、車両の主電源からの電力を消費して動作するように構成される給電対象と、前記給電対象への給電をバックアップするように構成される電源装置と、を有する。前記給電対象は、前記主電源と前記給電対象との間の給電経路に設けられる電源スイッチがオンされたとき、起動時の初期検査であるイニシャルチェックと、前記イニシャルチェックの実行開始後の処理であって、前記電源スイッチがオフされても動作電源を保持するパワーラッチ処理とを実行し、前記電源スイッチがオフされたとき、前記電源装置の動作停止を許可するための停止許可信号を生成するように構成される。前記電源装置は、前記主電源に対する補助電源と、前記主電源と前記補助電源との間の充電経路の開閉、および前記補助電源と前記給電対象との間の放電経路の開閉を制御するように構成される電源制御回路と、を有する。前記電源制御回路は、前記電源スイッチがオフされたとき、前記給電対象の動作電源が保持されているかどうかに応じて、前記停止許可信号の受信を待って前記電源装置の動作を停止させる状況であるか、前記停止許可信号の受信を待たずに前記電源装置の動作を停止させる状況かを判定するように構成される。
【0006】
この構成によれば、給電対象の動作電源が保持されている場合、電源スイッチがオフされても、給電対象は動作可能である。このため、給電対象は、停止許可信号を生成することが可能である。したがって、電源制御回路は、電源スイッチがオフされた場合に、給電対象の動作電源が保持されているときには、停止許可信号の受信を待って電源装置の動作を停止させる状況であると判定することができる。
【0007】
これに対し、給電対象の動作電源が保持されていない場合、電源スイッチがオフされたとき、給電対象は動作を停止する。このため、給電対象は、停止許可信号を生成することができない。したがって、給電対象の動作電源が保持されていない場合に、電源スイッチがオフされたときには、電源制御回路は、停止許可信号の受信を待たずに電源装置の動作を停止させる状況であると判定することができる。
【0008】
このように、上記の構成によれば、電源スイッチがオフされたとき、動作電源が保持されているかどうかに応じて、電源装置の動作を適切に停止させることができる。
上記の電源システムにおいて、前記電源制御回路は、前記電源スイッチがオンされた場合、起動時の初期検査であるイニシャルチェックを実行し、前記電源スイッチがオフされた場合、第1の判定条件、第2の判定条件、および第3の判定条件のいずれか一つが満たされたとき、前記電源装置の動作の停止が可能と判定するように構成されてもよい。前記第1の判定条件は、前記電源制御回路が前記イニシャルチェックの実行中であることであり、前記第2の判定条件は、前記給電対象の動作電源が保持されていないことであり、前記第3の判定条件は、前記停止許可信号が受信されていることであってもよい。
【0009】
この構成によれば、電源スイッチがオフされた場合、第1の判定条件、第2の判定条件、および第3の判定条件のいずれか一つが満たされたとき、電源装置の動作の停止が可能と判定される。このため、電源スイッチがオフされたとき、電源制御回路のイニシャルチェックの実行状態、給電対象の動作電源の保持状態、および停止許可信号の受信状態に基づき、電源装置の動作を適切に停止させることができる。
【0010】
上記の電源システムにおいて、前記電源制御回路は、前記第1の判定条件、前記第2の判定条件、および前記第3の判定条件のいずれも満たさない場合、前記電源制御回路と前記給電対象との間の通信に異常が発生していると判定するように構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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