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公開番号2025012011
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114522
出願日2023-07-12
発明の名称水性プライマー組成物
出願人サンスター技研株式会社
代理人個人,個人
主分類C09D 5/00 20060101AFI20250117BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 アルミニウムなどの被着体に優れた接着性を有するとともに、多孔質部材への接着性と既設シーリング材に対する接着性の向上が可能である、水性プライマー組成物を提供する。
【解決手段】 水性媒体中に分散している有機重合体を含む水性プライマー組成物であって、(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョン;及び(B)シリル基含有アクリル樹脂エマルジョンを含む、水性プライマー組成物である。この水性プライマー組成物は、シーリング材用として、好適に使用することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水性媒体中に分散している有機重合体を含む水性プライマー組成物であって、
(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョン、及び
(B)シリル基含有アクリル樹脂エマルジョン
を含む、水性プライマー組成物。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョンは、(A1)ポリオキシアルキレン骨格を有するアニオン性ウレタン樹脂エマルジョンを含む、請求項1記載の水性プライマー組成物。
【請求項3】
(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョンは、(A2)ポリエステル及び/又はポリカーボネート骨格を有するアニオン性ウレタン樹脂エマルジョンを含む、請求項1又は2に記載の水性プライマー組成物。
【請求項4】
シーリング材と被着体との間に使用される、請求項1に記載のシーリング材用水性プライマー組成物。
【請求項5】
請求項1に記載の水性プライマー組成物を、被着体に塗布して、プライマーの層を形成すること、及び
プライマー層の上に、シーリング材を塗布すること
を含む、シーリング材の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水性プライマー組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
建築用シーリング材を、例えば、アルミニウム、モルタルなどの被着体に接着させるために、一般に、予めプライマーを被着体に塗布後、シーリング材を塗布することが行われている。プライマーを塗布することで、被着体とシーリング材との間の接着力が向上されている。そのようなプライマーは、有機溶剤を含むことが多い。建築現場で、有機溶剤を含むプライマーを使用すると、プライマーの有機溶剤の臭気がすること、有機溶剤は、引火性があること、作業者の安全性などの問題を生じ得る。したがって、有機溶剤を含まない、プライマーの開発が求められている。そのような水性プライマーとして、特許文献1及び2が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-231274号公報
特開2015-212346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水性プライマーの問題点として、被着体との浸透性に劣り、被着体とシーリング材との間の接着性に劣るという問題がある。特許文献1~2は、いずれも、そのような問題の改良を行っているが、更なる向上が求められている。
更に、水性プライマーの問題として、多孔質部材への接着性と既設シーリング材に対する接着性の向上が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョンと、(B)シリル基含有アクリル樹脂エマルジョンを含む、水性プライマー組成物は、アルミニウムなどの被着体に優れた接着性を有するとともに、多孔質部材への接着性と既設シーリング材に対する接着性の向上が可能であることを見出して、本発明を完成させるに至った。
【0006】
本明細書は、下記の実施形態を含む。
1.水性媒体中に分散している有機重合体を含む水性プライマー組成物であって、
(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョン、及び
(B)シリル基含有アクリル樹脂エマルジョン
を含む、水性プライマー組成物。
2.(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョンは、(A1)ポリオキシアルキレン骨格を有するアニオン性ウレタン樹脂エマルジョンを含む、上記1記載の水性プライマー組成物。
3.(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョンは、(A2)ポリエステル及び/又はポリカーボネート骨格を有するアニオン性ウレタン樹脂エマルジョンを含む、上記1又は2に記載の水性プライマー組成物。
4.シーリング材と被着体との間に使用される、上記1~3のいずれか1つに記載のシーリング材用水性プライマー組成物。
5.上記1~4のいずれか1つに記載の水性
プライマー組成物を、被着体に塗布して、プライマー層を形成すること、及び
プライマー層の上に、シーリング材を塗布すること
を含む、シーリング材の施工方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態の水性プライマー組成物は、(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョンと、(B)シリル基含有アクリル樹脂エマルジョンを含み、アルミニウムなどの被着体に優れた接着性を有するとともに、多孔質部材への接着性と既設シーリング材に対する接着性の向上が可能である。よって、本発明の実施形態の水性プライマー組成物は、建築用被着体に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、水性プライマー組成物の簡易接着性を評価するための試験体を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、一の要旨において、水性媒体中に分散している有機重合体を含む水性プライマー組成物を開示し、その水性プライマー組成物は、
(A)アニオン性ウレタン樹脂エマルジョン、及び
(B)シリル基含有アクリル樹脂エマルジョン
を含む。
【0010】
本発明の実施形態の水性プライマー組成物は、水性媒体中に分散している有機重合体を含む。
水性媒体とは、本発明が目的とする水性プライマー組成物を得ることができる限り、特に制限されることはないが、例えば、イオン交換水、蒸留水、上水などのいわゆる水と、水と混和しうる分散媒または溶媒を含む。
有機重合体とは、(A)アニオン性ウレタン樹脂、及び(B)シリル基含有アクリル樹脂を含み、本発明が目的とする水性プライマー組成物を得ることができる限り、他の有機重合体を含むことができる。
有機重合体は、水性媒体に分散しているが、液相でもよく、固相でもよく、液相と固相の組み合わせでもよい。従って、本発明の実施形態の水性プライマー組成物は、「エマルジョン」と「サスペンジョン」の両方の概念を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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