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公開番号2025011658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113892
出願日2023-07-11
発明の名称足場設計支援ツール及び足場設計方法
出願人山九株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06F 30/13 20200101AFI20250117BHJP(計算;計数)
要約【課題】作図者が、簡易な操作で足場の設計を行うことができ、入力作業量が大幅に削減されて誤入力が発生し難く、作業負担が軽減され、図面描画時及びデータ処理時の負荷も大幅に軽減されて作業の快適性に優れ、足場構成部材の数量を正確に積算することができる足場設計支援ツール及び足場設計方法を提供する。
【解決手段】足場設計支援ツール10は、建築物が表示された画面上の指示された位置に、足場を構成する各足場ユニットに対応して線図で表示される各箱体を配置して、足場の簡易モデルを表示する簡易モデル表示手段11と、各足場ユニットを構成する各部材の構成部材情報を各足場ユニットに対応した各箱体に紐付けて記憶する部材情報記憶手段12と、各箱体に紐付けられて部材情報記憶手段12に記憶された構成部材情報に基づいて画面上に表示された簡易モデル中の箱体の数から、足場の構築に必要な各部材の数量を積算する部材積算手段13とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
3Dモデル作成システム上で動作して対象となる建築物の周囲に設置される足場の設計を支援する足場設計支援ツールであって、
前記建築物が表示された画面上の指示された位置に、前記足場を構成する各足場ユニットに対応して線図で表示される各箱体を配置して、前記足場の簡易モデルを表示する簡易モデル表示手段と、
前記各足場ユニットを構成する各部材の構成部材情報を該各足場ユニットに対応した前記各箱体に紐付けて記憶する部材情報記憶手段と、
前記各箱体に紐付けられて前記部材情報記憶手段に記憶された前記構成部材情報に基づいて、前記画面上に表示された前記簡易モデル中の前記箱体の数から、前記足場の構築に必要な前記各部材の数量を積算する部材積算手段とを有することを特徴とする足場設計支援ツール。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の足場設計支援ツールにおいて、
前記各箱体の横幅、奥行及び高さの各寸法は、前記簡易モデル表示手段により、前記画面上で伸縮可能に表示され、前記部材情報記憶手段は、前記画面上での前記各箱体の前記各寸法の伸縮に連動して、該各箱体に紐付けられた前記構成部材情報を変更することを特徴とする足場設計支援ツール。
【請求項3】
請求項1記載の足場設計支援ツールにおいて、前記構成部材情報は、前記各足場ユニットを構成する前記各部材の数、寸法及び配置であることを特徴とする足場設計支援ツール。
【請求項4】
請求項1記載の足場設計支援ツールにおいて、前記簡易モデル中に、横幅、奥行及び高さのいずれかの寸法が異なる複数種類の前記箱体が含まれている時に、前記部材積算手段は、前記箱体の種類毎に、前記足場の構築に必要な前記各部材の数量を積算することを特徴とする足場設計支援ツール。
【請求項5】
請求項1記載の足場設計支援ツールにおいて、前記部材情報記憶手段に記憶された前記各部材の前記構成部材情報に基づいて、前記各箱体に対応する前記各足場ユニットの詳細を示す各足場ユニット詳細図を作成する詳細図作成手段と、前記簡易モデル中の前記各箱体を前記詳細図作成手段で作成される前記各足場ユニット詳細図に置き換えて前記足場の詳細モデルを作成する詳細モデル作成手段と、前記画面上に前記簡易モデル又は前記詳細モデルを表示する表示切替手段とを有することを特徴とする足場設計支援ツール。
【請求項6】
3Dモデル作成システムを用いて、対象となる建築物の周囲に設置される足場を設計する足場設計方法であって、
前記建築物が表示された画面上の指示された位置に、前記足場を構成する各足場ユニットに対応して線図で表示される各箱体を配置して、前記足場の簡易モデルを作成する簡易モデル作成工程と、
予め前記各箱体に紐付けられた前記各足場ユニットを構成する各部材の構成部材情報に基づいて、前記画面上に表示された前記簡易モデル中の前記箱体の数から、前記足場の構築に必要な前記各部材の数量を積算する部材積算工程とを有することを特徴とする足場設計方法。
【請求項7】
請求項6記載の足場設計方法において、前記部材積算工程は、前記簡易モデル中に、横幅、奥行及び高さのいずれかの寸法が異なる複数種類の前記箱体が含まれている時に、前記箱体の種類毎に、前記足場の構築に必要な前記各部材の数量を積算することを特徴とする足場設計方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の周囲に設置される足場の設計を支援する足場設計支援ツール及び足場設計方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建築物の工事現場では各種作業を行うために、対象となる建築物の周囲に足場が設置される。この足場を設置するためには、建築物の形状、各部の寸法及び工事(作業)の内容等に応じて、事前に足場の設置範囲及び各部の寸法等を設計し、足場の構築に必要な各種部材の数量を積算する必要がある。
そこで、足場の設計に3Dモデル作成システム(3D-CAD等)を用いることが考えられるが、従来の3Dモデル作成システムは構造物の立体形状しか描くことができないため、実際に足場の構築に必要な各種部材の種類、数量及び部材同士の接手構造等の詳細な情報を得るためには、2次元図面を併用する必要があった。
これに対し、現在普及しているBIM(Building Information Modeling)と呼ばれる3Dモデル作成システムでは、従来の作図ソフトのように3Dモデルで建築物を描けるだけでなく、建築物を構成する各部材の素材、価格及び接手構造等といった実際の工事に必要な情報を付加できるようになっている。これにより、従来よりも精度の高い施工計画を立てることができるようになっただけでなく、工事に必要な付加情報が電子データとして管理され、その内容の修正を電子機器(コンピュータ、パソコン)内で行うことが可能となり、コストの削減が図られている。
このようなBIM対応の三次元CADソフト又はBIMソフトウェアを使用して仮設足場の設計及び仮設足場を構成する足場構成部材の数量を積算するものとして、例えば、特許文献1には、三次元CADソフト、積算ソフト及び座標計算ソフトがインストールされたコンピュータを用いた仮設足場の設計・積算支援システム及び設計・積算方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-75028号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のように、BIM対応の三次元CADソフト又はBIMソフトウェアを使用する仮設足場の設計では、工事に必要な様々な情報を扱えるが、作図及び各部材の情報の入力が煩雑であるため、作図作業に多くの時間を必要とし、作業量が増え、作図者(技術者)の負担が増大すると共に、誤入力が生じ易いという課題があった。また、作成された図面の詳細を表示(描画)する際や、付加情報が増加して扱うデータ量が大きくなった際には、システムの動作が遅くなり、作業性が悪くなるという課題もあった。さらに、従来の3D-CADよりも操作が複雑で、作図の技量が一定水準を超えられるようになるまでかなりの時間を要するため、技術者がすぐに育たず、扱える技術者が限られるという課題があった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、作図者が、複雑な操作を習得することなく、簡易な操作で足場の設計を行うことができ、入力作業量が大幅に削減されて、誤入力が発生し難く、作業負担が軽減されるだけでなく、図面描画時及びデータ処理時の負荷も大幅に軽減されて、作業の快適性に優れ、足場構成部材の数量を正確に積算することができる足場設計支援ツール及び足場設計方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る足場設計支援ツールは、3Dモデル作成システム上で動作して対象となる建築物の周囲に設置される足場の設計を支援する足場設計支援ツールであって、
前記建築物が表示された画面上の指示された位置に、前記足場を構成する各足場ユニットに対応して線図で表示される各箱体を配置して、前記足場の簡易モデルを表示する簡易モデル表示手段と、
前記各足場ユニットを構成する各部材の構成部材情報を該各足場ユニットに対応した前記各箱体に紐付けて記憶する部材情報記憶手段と、
前記各箱体に紐付けられて前記部材情報記憶手段に記憶された前記構成部材情報に基づいて、前記画面上に表示された前記簡易モデル中の前記箱体の数から、前記足場の構築に必要な前記各部材の数量を積算する部材積算手段とを有する。
【0007】
第1の発明に係る足場設計支援ツールにおいて、前記各箱体の横幅、奥行及び高さの各寸法は、前記簡易モデル表示手段により、前記画面上で伸縮可能に表示され、前記部材情報記憶手段は、前記画面上での前記各箱体の前記各寸法の伸縮に連動して、該各箱体に紐付けられた前記構成部材情報を変更することができる。
【0008】
第1の発明に係る足場設計支援ツールにおいて、前記構成部材情報は、前記各足場ユニットを構成する前記各部材の数、寸法及び配置であることが好ましい。
【0009】
第1の発明に係る足場設計支援ツールにおいて、前記簡易モデル中に、横幅、奥行及び高さのいずれかの寸法が異なる複数種類の前記箱体が含まれている時に、前記部材積算手段は、前記箱体の種類毎に、前記足場の構築に必要な前記各部材の数量を積算することができる。
【0010】
第1の発明に係る足場設計支援ツールにおいて、前記部材情報記憶手段に記憶された前記各部材の前記構成部材情報に基づいて、前記各箱体に対応する前記各足場ユニットの詳細を示す各足場ユニット詳細図を作成する詳細図作成手段と、前記簡易モデル中の前記各箱体を前記詳細図作成手段で作成される前記各足場ユニット詳細図に置き換えて前記足場の詳細モデルを作成する詳細モデル作成手段と、前記画面上に前記簡易モデル又は前記詳細モデルを表示する表示切替手段とを有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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