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公開番号2025011302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2024184913,2021548908
出願日2024-10-21,2020-09-23
発明の名称テープ、ジッパーテープ、テープ付き容器およびその製造方法
出願人出光ユニテック株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類A44B 19/16 20060101AFI20250116BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】引き裂く力が作用する向きにかかわらず、開封後の端部の形状を段違いにすることが可能なテープ、ジッパーテープ、テープ付き容器およびその製造方法を提供する。
【解決手段】部分的に対向する第1の部分120A及び第2の部分120Bを断面形状に含むテープ120であって、第1の部分において、テープの幅方向の第1の領域R1、第2の領域R2および第3の領域R3のうち第1及び第3の領域には厚肉部が形成され、第1の領域と第3の領域との間に位置する第2の領域の幅方向の両端部には第1の薄肉部および第2の薄肉部が形成され、第1の薄肉部と第2の薄肉部との間に少なくとも1つの中間部124が形成され、第2の部分において、第1及び第3の領域にはそれぞれ第2の領域の幅方向の端部を越えて延びる厚肉部が形成され、第2の領域には中間部に対向する1つの第3の薄肉部が形成されるテープが提供される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも部分的に対向するように構成された第1および第2の部分を断面形状に含むテープであって、
前記第1の部分において、前記テープの幅方向の第1、第2および第3の領域のうち前記第1および第3の領域には厚肉部が形成され、前記第1の領域と前記第3の領域との間に位置する前記第2の領域の前記幅方向の両端部には第1および第2の薄肉部が形成され、前記第1の薄肉部と前記第2の薄肉部との間に少なくとも1つの中間部が形成され、
前記第2の部分において、前記第1および第3の領域にはそれぞれ前記第2の領域の前記幅方向の端部を越えて延びる厚肉部が形成され、前記第2の領域には前記中間部に対向する少なくとも1つの第3の薄肉部が形成されるテープ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記中間部は、前記厚肉部に対応する厚さで形成される、請求項1に記載のテープ。
【請求項3】
前記第1の薄肉部、前記第2の薄肉部および前記第3の薄肉部は、10μm以上、200μm以下の厚さで形成され、
前記第1および第3の領域の厚肉部は、200μm以上、700μm以下の厚さで形成される、請求項1または請求項2に記載のテープ。
【請求項4】
前記第1、第2および第3の領域は、前記テープの全体をカバーする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のテープ。
【請求項5】
前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記第1の領域または前記第3の領域の前記第2の領域とは反対側の幅方向端部で連結されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のテープ。
【請求項6】
少なくとも部分的に対向するように構成された第1および第2の部分を断面形状に含むジッパーテープであって、
前記第1および第2の部分のそれぞれは、基部条片と、前記基部条片から突出し互いに係合することが可能な係合部とを断面形状に含み、
前記第1の部分において、前記ジッパーテープの幅方向の第1、第2および第3の領域のうち前記第1の領域には厚肉部が形成され、前記第3の領域には前記基部条片に連続する厚肉部が形成され、前記第1の領域と前記第3の領域との間に位置する前記第2の領域の前記幅方向の両端部には第1および第2の薄肉部が形成され、前記第1の薄肉部と前記第2の薄肉部との間に少なくとも1つの中間部が形成され、
前記第2の部分において、前記第1および第3の領域にはそれぞれ前記第2の領域の前記幅方向の端部を越えて延びる厚肉部が形成され、前記第2の領域には前記中間部に対向する少なくとも1つの第3の薄肉部が形成されるジッパーテープ。
【請求項7】
前記中間部は、前記厚肉部に対応する厚さで形成される、請求項6に記載のジッパーテープ。
【請求項8】
前記第1の薄肉部、前記第2の薄肉部および前記第3の薄肉部は、10μm以上、200μm以下の厚さで形成され、
前記第1および第3の領域の厚肉部は、200μm以上、700μm以下の厚さで形成される、請求項6または請求項7に記載のジッパーテープ。
【請求項9】
前記第1、第2および第3の領域は、前記ジッパーテープの前記基部条片および前記係合部以外の領域の全体をカバーする、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のジッパーテープ。
【請求項10】
前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記第1の領域の前記第2の領域とは反対側の幅方向端部、または前記基部条片の前記第3の領域とは反対側の幅方向端部で互いに連結されている、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のジッパーテープ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、テープ、ジッパーテープ、テープ付き容器およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 4,500 文字)【背景技術】
【0002】
食品、薬品、医療品、雑貨等の各種物品を包装するための包装材として、袋の開口部に対して雄部材および雌部材より形成されて雌雄咬合する一対の帯状のジッパーテープを配設し、かかる咬合状態を開閉自在としたジッパーテープ付き包装袋が適用されている。このようなジッパーテープ付き包装袋は、ジッパーテープの上部がシールされることによって密封されており、開封するときは、包装袋の両側に形成された切欠き等を開始位置として、袋本体のフィルムを引き裂くようにして開封することができる。
【0003】
このような技術の例として、特許文献1(例えば図10など)には、ジッパーテープの基部に設けられた薄肉部および厚肉部を用いて袋本体のフィルムの引き裂きを安定的に誘導する技術において、袋本体の両面にそれぞれ接合されるジッパーテープで異なる位置に薄肉部を設けることによって、フィルムを引き裂いた後のジッパーテープの端部が段違いになるようにし、袋本体から内容物を取り出す時にジッパーテープの端部に指などを掛けて開口を広げることが容易になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-104334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に記載された技術の場合、袋本体を引き裂く力が作用する向きによって、開封後のジッパーテープの端部が段違いになる場合と、段違いにならない場合とがあった。
【0006】
そこで、本発明は、引き裂く力が作用する向きにかかわらず、より確実に開封後の端部の形状を段違いにすることが可能なテープ、ジッパーテープ、テープ付き容器およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]少なくとも部分的に対向するように構成された第1および第2の部分を断面形状に含むテープであって、第1の部分において、テープの幅方向の第1、第2および第3の領域のうち第1および第3の領域には厚肉部が形成され、第1の領域と第3の領域との間に位置する第2の領域の幅方向の両端部には第1および第2の薄肉部が形成され、第1の薄肉部と第2の薄肉部との間に少なくとも1つの中間部が形成され、第2の部分において、第1および第3の領域にはそれぞれ第2の領域の幅方向の端部を越えて延びる厚肉部が形成され、第2の領域には中間部に対向する少なくとも1つの第3の薄肉部が形成されるテープ。
[2]中間部は、厚肉部に対応する厚さで形成される、[1]に記載のテープ。
[3]第1の薄肉部、第2の薄肉部および第3の薄肉部は、10μm以上、200μm以下の厚さで形成され、第1および第3の領域の厚肉部は、200μm以上、700μm以下の厚さで形成される、[1]または[2]に記載のテープ。
[4]第1、第2および第3の領域は、テープの全体をカバーする、[1]から[3]のいずれか1項に記載のテープ。
[5]第1の部分と第2の部分とは、第1の領域または第3の領域の第2の領域とは反対側の幅方向端部で連結されている、[1]から[4]のいずれか1項に記載のテープ。
[6]少なくとも部分的に対向するように構成された第1および第2の部分を断面形状に含むジッパーテープであって、第1および第2の部分のそれぞれは、基部条片と、基部条片から突出し互いに係合することが可能な係合部とを断面形状に含み、第1の部分において、ジッパーテープの幅方向の第1、第2および第3の領域のうち第1の領域には厚肉部が形成され、第3の領域には基部条片に連続する厚肉部が形成され、第1の領域と第3の領域との間に位置する第2の領域の幅方向の両端部には第1および第2の薄肉部が形成され、第1の薄肉部と第2の薄肉部との間に少なくとも1つの中間部が形成され、第2の部分において、第1および第3の領域にはそれぞれ第2の領域の幅方向の端部を越えて延びる厚肉部が形成され、第2の領域には中間部に対向する少なくとも1つの第3の薄肉部が形成されるジッパーテープ。
[7]中間部は、厚肉部に対応する厚さで形成される、[6]に記載のジッパーテープ。[8]第1の薄肉部、第2の薄肉部および第3の薄肉部は、10μm以上、200μm以下の厚さで形成され、第1および第3の領域の厚肉部は、200μm以上、700μm以下の厚さで形成される、[6]または[7]に記載のジッパーテープ。
[9]第1、第2および第3の領域は、ジッパーテープの基部条片および係合部以外の領域の全体をカバーする、[6]から[8]のいずれか1項に記載のジッパーテープ。
[10]第1の部分と第2の部分とは、第1の領域の第2の領域とは反対側の幅方向端部、または基部条片の第3の領域とは反対側の幅方向端部で互いに連結されている、[6]から[9]のいずれか1項に記載のジッパーテープ。
[11]少なくとも互いに対向する第1面および第2面を有する容器本体と、第1面に第1の部分の少なくとも一部が接合され、第2面に第2の部分の少なくとも一部が接合される[1]から[5]のいずれか1項に記載のテープまたは[6]から[10]のいずれか1項に記載のジッパーテープとを備えるテープ付き容器。
[12]第1面に第1の部分の厚肉部および中間部が接合され、第2面に第2の部分の厚肉部が接合される、[11]に記載のテープ付き容器。
[13]容器本体は、袋状である、[11]または[12]に記載のテープ付き容器。
[14]容器本体の両端に第1面と第2面とが接合されるサイドシール部が形成され、サイドシール部に重複するテープまたはジッパーテープの長手方向端部に切り欠きが形成される、[11]から[13]のいずれか1項に記載のテープ付き容器。
[15]第1の部分に形成される切り欠きは、第1の薄肉部および第2の薄肉部に向けられたテーパー部または膨出部を含み、第2の部分に形成される切り欠きは、第3の薄肉部に向けられたテーパー部または膨出部を含む、[14]に記載のテープ付き容器。
[16]第1の部分に形成される切り欠きは、第1の薄肉部および第2の薄肉部にそれぞれ向けられた第1の膨出部および第2の膨出部を含み、
第2の部分に形成される切り欠きは、第3の薄肉部に向けられたテーパー部を含む、[15]に記載のテープ付き容器。
[17]第1の膨出部は、テープまたはジッパーテープの長手方向中央に向かって第2の膨出部よりも大きく突出している、[16]に記載のテープ付き容器。
[18]第1の部分に形成される切り欠きは、第1の薄肉部および第2の薄肉部にそれぞれ向けられた第1のテーパー部および第2のテーパー部を含み、
第2の部分に形成される切り欠きは、第3の薄肉部に向けられたテーパー部を含む、[15]に記載のテープ付き容器。
[19]第1の部分に形成される切り欠きは、第1の薄肉部に向けられた第1のテーパー部と、第1のテーパー部に向かう少なくとも1つの斜辺または湾曲部とを含み、第2の部分に形成される切り欠きは、第3の薄肉部に向けられたテーパー部または膨出部を含み、少なくとも1つの斜辺または湾曲部は、第1の部分と第2の部分とが重ね合わされたときに第3の薄肉部を横断する、[14]に記載のテープ付き容器。
[20]ジッパーテープの長手方向について、第1の部分でテーパー部または膨出部が第1の薄肉部に接続される第1の位置と、第2の部分でテーパー部または膨出部が第3の薄肉部に接続される第2の位置とが異なる、[15]から[19]のいずれか1項に記載のテープ付き容器。
[21]第2の位置は、第1の位置よりもジッパーテープの長手方向端部に近い、[20]に記載のテープ付き容器。
[22]第1の位置と第2の位置との間の距離は、2mm以上、50mm以下である、[21]に記載のテープ付き容器。
[23]テープまたはジッパーテープに切り欠きを形成する工程と、切り欠きが形成されたテープまたはジッパーテープを容器本体に接合する工程と、テープまたはジッパーテープが接合された容器本体に切り欠きを横断するサイドシール部を形成する工程とを含む、[14]から[22]のいずれか1項に記載のテープ付き容器の製造方法。
【0008】
上記の構成によれば、テープまたはジッパーテープの袋本体への取り付け後に、第1面側および第2面側のどちらから力が作用した場合にも、力が作用する側に形成された薄肉部に対してその反対側に形成された薄肉部が収納空間に位置するという関係が成り立つため、引き裂く力が作用する向きにかかわらずより確実に開封後の端部の形状を段違いにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1の実施形態に係るテープ付き袋の平面図である。
図1のII-II線断面図である。
図1の例において力が第1面側から作用した場合を示す図である。
図1の例において力が第2面側から作用した場合を示す図である。
本発明の第1の実施形態におけるテープの製造方法の例について説明するための図である。
図4に示した例における切り欠きの形状の例を示す図である。
図4に示した例における切り欠きの形状の例を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係るテープの例を示す断面図である。
第1の実施形態の変形例を示す断面図である。
第1の実施形態の変形例を示す断面図である。
第1の実施形態の別の変形例を示す断面図である。
本発明の第2の実施形態に係るジッパーテープ付き袋の平面図である。
図10のXI-XI線断面図である。
本発明の第2の実施形態に係るジッパーテープの例を示す断面図である。
第2の実施形態の別の変形例を示す断面図である。
本発明の実施形態における切り欠きの別の例を示す図である。
本発明の実施形態における切り欠きの別の例を示す図である。
本発明の実施形態における切り欠きの別の例を示す図である。
本発明の実施形態における切り欠きの別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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