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公開番号2025010996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113355
出願日2023-07-10
発明の名称情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
出願人株式会社LAILA
代理人弁理士法人白坂
主分類G06T 13/40 20110101AFI20250116BHJP(計算;計数)
要約【課題】実世界における人物の動きに追随する衣服の動きを、仮想空間で再現可能な情報処理システムを提供する
【解決手段】情報処理システムは、衣服を複数方向から撮影した複数の画像に基づいて三次元の仮想空間に表示可能な衣服モデルを生成する生成部、衣服モデルの所定の箇所に調整点を付与する付与部、衣服モデルを着用させる三次元の人体モデルに設定された複数のボーンのうち、衣服モデルの所定の箇所に対応するボーンと衣服モデルの調整点とを関連付ける関連付け部、衣服モデルを着用した人体モデルを人体モデルの連続的な動作を定義するモーションデータに基づいて動作させた場合の、衣服モデルの動きをシミュレーションし、人体モデルが、衣服の撮影時の形状である初期形状の衣服モデルにおける各調整点の位置に、当該各調整点に関連付けられたボーンを位置づけた初期姿勢にある状態から、シミュレーションを開始させるシミュレーション部を備える。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
衣服を複数方向から撮影した複数の画像に基づいて、三次元の衣服モデルを生成する生成部と、
前記衣服モデルの所定の箇所に調整点を付与する付与部と、
前記衣服モデルを着用させる三次元の人体モデルに設定されたボーンのうち、前記衣服モデルの所定の箇所に対応するボーンと、前記衣服モデルの調整点とを関連付ける関連付け部と、
前記衣服モデルを着用した前記人体モデルを、前記人体モデルの連続的な動作を定義するモーションデータに基づいて動作させた場合の、前記衣服モデルの動きをシミュレーションするシミュレーション部と、
を備え、
前記シミュレーション部は、前記人体モデルが、前記衣服の撮影時の形状である初期形状の前記衣服モデルにおける各調整点の位置に、当該各調整点に関連付けられたボーンを位置づけた初期姿勢にある状態から、前記シミュレーションを開始させる、
情報処理システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記所定の箇所は、前記衣服モデルの初期形状における、前記衣服の身頃に対する袖の開き角の算出を可能とする、少なくとも3以上の点である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記シミュレーション部は、前記モーションデータに基づき、前記人体モデルを仮想的な面上で動作させ、前記衣服モデルに含まれる、前記衣服の素材に応じた重みデータに応じた前記シミュレーションにおいて、前記人体モデルに着用させた前記衣服モデルと前記仮想的な面との衝突が発生するか否かを判定し、衝突の発生なく前記モーションデータに基づく前記動作が完了するまで、前記重みデータを変更しながら前記初期姿勢からのシミュレーションを繰り返し実行する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記衝突の発生なく前記モーションデータに基づく動作が完了した場合の重みデータによる前記衣服モデルの動きで、前記衣服モデルを着用した前記人体モデルの前記モーションデータに基づくアニメーションを表示させるアニメーションデータを、前記人体モデルと関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、
前記記憶部は、複数のモーションデータ、複数の人体モデル、および複数の衣服モデルによる複数の組み合わせについて、それぞれ前記アニメーションデータを記憶する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記シミュレーション部によって実行されたシミュレーションにおける、重みデータを含む衣服モデル、調整点、人体モデル、及びモーションデータに関する条件を入力、前記条件によるシミュレーション結果を出力とする機械学習によって、所定の衣服モデルに対する調整点及び重みデータを出力する学習モデルを生成する学習部をさらに備える、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
複数の前記衣服モデルが配置された仮想空間を生成する仮想空間生成部と、
記仮想空間をユーザの表示装置に表示させる表示データを、前記表示装置に出力する出力部と、
をさらに備え、
前記出力部は、前記ユーザによる、前記仮想空間における前記衣服モデルの選択操作を検出したことに応じて、前記ユーザによって選択された前記衣服モデルを着用した人体モデルによるアニメーションを表示させるアニメーションデータを、前記表示装置に送信する、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記仮想空間における前記衣服モデルの配置に関する配置指示を、前記仮想空間の複数の管理ユーザから受け付ける受付部、
をさらに備える、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
衣服を複数方向から撮影した複数の画像に基づいて、三次元の衣服モデルを生成するステップと、
前記衣服モデルの所定の箇所に調整点を付与するステップと、
前記衣服モデルを着用させる三次元の人体モデルに設定されたボーンのうち、前記衣服モデルの所定の箇所に対応するボーンと、前記衣服モデルの調整点とを関連付けるステップと、
前記衣服モデルを着用した前記人体モデルを、前記人体モデルの連続的な動作を定義するモーションデータに基づいて動作させた場合の、前記衣服モデルの動きをシミュレーションするステップと、
を含み、
前記シミュレーションするステップは、前記人体モデルが、前記衣服の撮影時の形状である初期形状の前記衣服モデルにおける各調整点の位置に、当該各調整点に関連付けられたボーンを位置づけた初期姿勢にある状態から、前記シミュレーションを開始させる、
情報処理方法。
【請求項9】
情報処理装置に、
衣服を複数方向から撮影した複数の画像に基づいて、三次元の衣服モデルを生成する機能と、
前記衣服モデルの所定の箇所に調整点を付与する機能と、
前記衣服モデルを着用させる三次元の人体モデルに設定されたボーンのうち、前記衣服モデルの所定の箇所に対応するボーンと、前記衣服モデルの調整点とを関連付ける機能と、
前記衣服モデルを着用した前記人体モデルを、前記人体モデルの連続的な動作を定義するモーションデータに基づいて動作させた場合の、前記衣服モデルの動きをシミュレーションする機能と、
を実現させ、
前記シミュレーションする機能は、前記人体モデルが、前記衣服の撮影時の形状である初期形状の前記衣服モデルにおける各調整点の位置に、当該各調整点に関連付けられたボーンを位置づけた初期姿勢にある状態から、前記シミュレーションを開始させる、
情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、情報通信技術の発展によって仮想空間に関する技術開発が進み、ファッションの世界でも、仮想空間を活用したサービスが多数提案されている。例えば、ユーザが、現実世界に存在する店舗を仮想空間に再現したバーチャル店舗を訪問して、商品の閲覧や購入が可能であるサービスや、仮想空間を行き来するアバターに着用させる衣服や靴等(バーチャルアイテム)の購入が可能であるサービスが提供されている。また、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)の技術によって、バーチャルアイテムの偽造や改ざんを防ぐことが可能であるため、バーチャルアイテム固有の価値を維持しての取引が可能となり、バーチャルアイテムの流通が進んでいる(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
メタバース総研、“[事例14選]メタバースのアパレル業界での活用方法やメリットとは”、[online]、令和5年5月22日検索、インターネット<URL:https://metaversesouken.com/metaverse/fashion-2/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
出願人は、希少性の高いヴィンテージ(vintage)服を多数コレクションしており、それらの衣服をNFTによって価値を守りつつデジタル化して、仮想空間で流通させることを試みている。しかしながら、実世界に存在する衣服をデジタル化してアバターに着用させた場合に、仮想空間において、実世界における人物の動きに追随する衣服の動きを再現することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、衣服を複数方向から撮影した複数の画像に基づいて、三次元の仮想空間に表示可能な衣服モデルを生成する生成部と、衣服モデルの所定の箇所に調整点を付与する付与部と、衣服モデルを着用させる三次元の人体モデルに設定された複数のボーンのうち、衣服モデルの所定の箇所に対応するボーンと、衣服モデルの調整点とを関連付ける関連付け部と、衣服モデルを着用した人体モデルを、人体モデルの連続的な動作を定義するモーションデータに基づいて動作させた場合の、衣服モデルの動きをシミュレーションするシミュレーション部と、を備え、シミュレーション部は、人体モデルが、衣服の撮影時の形状である初期形状の衣服モデルにおける各調整点の位置に、当該各調整点に関連付けられたボーンを位置づけた初期姿勢にある状態から、シミュレーションを開始させる。
【0006】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおいて、所定の箇所は、衣服モデルの初期形状における、衣服の身頃に対する袖の開き角の算出を可能とする、少なくとも3以上の点であってよい。
【0007】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおいて、シミュレーション部は、モーションデータに基づき、人体モデルを仮想的な面上で動作させ、衣服モデルに含まれる、衣服の素材に応じた重みデータに応じたシミュレーションにおいて、人体モデルに着用させた衣服モデルと仮想的な面との衝突が発生するか否かを判定し、衝突の発生なくモーションデータに基づく動作が完了するまで、重みデータを変更しながら初期姿勢からのシミュレーションを繰り返し実行してよい。
【0008】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおいて、衝突の発生なくモーションデータに基づく動作が完了した場合の重みデータによる衣服モデルの動きで、衣服モデルを着用した人体モデルのモーションデータに基づくアニメーションを表示させるアニメーションデータを、人体モデルと関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、記憶部は、複数のモーションデータ、複数の人体モデル、および複数の衣服モデルによる複数の組み合わせについて、それぞれアニメーションデータを記憶してよい。
【0009】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおいて、シミュレーション部によって実行されたシミュレーションにおける、重みデータを含む衣服モデル、調整点、人体モデル、及びモーションデータに関する条件を入力、条件によるシミュレーション結果を出力とする機械学習によって、所定の衣服モデルに対する調整点及び重みデータを出力する学習モデルを生成する学習部をさらに備えてよい。
【0010】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、複数の衣服モデルが配置された仮想空間を生成する仮想空間生成部と、仮想空間をユーザの表示装置に表示させる表示データを、表示装置に出力する出力部と、をさらに備え、出力部は、ユーザによる、仮想空間における衣服モデルの選択操作を検出したことに応じて、ユーザによって選択された衣服モデルを着用した人体モデルによるアニメーションを表示させるアニメーションデータを、表示装置に送信してよい。
(【0011】以降は省略されています)

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