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公開番号
2025010896
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2023113193
出願日
2023-07-10
発明の名称
廃リチウムイオン電池の処理装置及びそれに用いる加熱処理室
出願人
株式会社アクトリー
代理人
個人
,
個人
主分類
F27D
17/17 20250101AFI20250116BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】廃リチウムイオン電池のリサイクルに際し、有価物の回収が容易になるように、予備的に処理するための廃リチウムイオン電池の処理装置及びそれに用いる加熱処理室の提供を目的とする。
【解決手段】廃リチウムイオン電池の処理装置であって、加熱処理室と、燃焼炉とを備え、燃焼炉から発生した燃焼ガスを前記加熱処理室に供給する燃焼ガスの供給手段と、前記加熱処理室から発生した排ガスを前記燃焼炉にリターンする排ガスリターン手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
廃リチウムイオン電池の処理装置であって、加熱処理室と、燃焼炉とを備え、
燃焼炉から発生した燃焼ガスを前記加熱処理室に供給する燃焼ガスの供給手段と、
前記加熱処理室から発生した排ガスを前記燃焼炉にリターンする排ガスリターン手段とを有することを特徴とする廃リチウムイオン電池の処理装置。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
前記燃焼炉は一般廃棄物又は産業廃棄物の燃焼炉であり、燃焼ガスは250~350℃に減温された燃焼ガスであることを特徴とする請求項1記載の廃リチウムイオン電池の処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の廃リチウムイオン電池の処理装置に用いられる加熱処理室であって、前記加熱処理室は被処理物の搬入又は/及び搬出のための扉と、燃焼ガスの供給口と排ガスのリターン口を有していることを特徴とする加熱処理室。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済みのリチウムイオン電池をリサイクルするのに予備的に加熱処理するための廃リチウムイオン電池の処理装置及びそれに用いる加熱処理室に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
使用済みのリチウムイオン電池には、希少材料の多く含まれていることから、リサイクル使用されるのが望ましい。
しかし、廃リチウムイオン電池を焼成し、リサイクルしようとすると、爆発する事例も発生している。
【0003】
そこで、例えば特許文献1には、炭化処理する技術が開示されている。
しかし、この技術は、段階的に加熱して炭化処理を行うものの、やはり900~1000℃の高温になるために安全性に問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-164399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、廃リチウムイオン電池のリサイクルに際し、有価物の回収が容易になるように、予備的に処理するための廃リチウムイオン電池の処理装置及びそれに用いる加熱処理室の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る廃リチウムイオン電池の処理装置は、廃リチウムイオン電池の処理装置であって、加熱処理室と、燃焼炉とを備え、燃焼炉から発生した燃焼ガスを前記加熱処理室に供給する燃焼ガスの供給手段と、前記加熱処理室から発生した排ガスを前記燃焼炉にリターンする排ガスリターン手段とを有することを特徴とする。
ここで、燃焼炉は一般廃棄物又は産業廃棄物の燃焼炉であり、燃焼ガスは250~350℃に減温された燃焼ガスであるのが好ましい。
【0007】
本発明者らの実験検討では、使用済みのリチウムイオン電池を250~350℃の低温で1時間以上、好ましくは4~5時間加熱すると揮発性の成分が放出され、その後のリサイクル処理にて爆発することなく安全に処理することができた。
したがって、本発明に係る加熱処理室は、被処理物の搬入又は/及び搬出のための扉と、燃焼ガスの供給口と排ガスのリターン口を有していることを特徴とする。
ここで、加熱処理室に被処理物を搬入,搬出する構造としては、加熱処理室の対向する側面のうち、一方に搬入扉、他方に搬出扉を設けることで、台車等に載置した被処理物を移送コンベア等にて搬入扉側から搬入し、加熱処理後に搬出扉から取り出し、台車を搬入側に移送コンベア等にてリターンさせる連続式、あるいは加熱処理室に搬入,搬出扉を1ヶ所に設けてもよい。
【0008】
一般廃棄物や産業廃棄物の燃焼炉は、ストーカ炉,キルン炉等が採用され、1次燃焼炉にて発生したガス成分を2次燃焼炉にて再燃焼させることが多い。
この2次燃焼炉では、燃焼ガスが800℃以上の高温になることが多いが、燃焼ガスをサイクロン等にて除塵する過程に、250~350℃の温度に減温することは容易である。
そこで、250~350℃の燃焼ガスを廃リチウムイオン電池が投入された加熱処理室に送り込むことで容易に加熱処理でき、エネルギー的にも廃熱利用となり、省エネルギーとなる。
【0009】
また、廃リチウムイオン電池を250~350℃に加熱すると、ガス成分が発生するが、この排ガス成分を燃焼炉にリターンさせることで、燃焼処理が可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る廃リチウムイオン電池の処理装置は、燃焼炉から発生する燃焼ガスを加熱処理室に取り込み、この燃焼ガスの温度を用いて廃リチウムイオン電池を予備的に加熱処理し、その際に発生した排ガスを燃焼炉にリターンさせ、燃焼処理ができる。
このように、廃リチウムイオン電池の加熱処理室を燃焼炉の燃焼ガス処理系統に組み込むことで、エネルギー的に有利な処理方法となる。
なお、本発明に係る処理装置は、燃焼ガスの廃熱を利用する点では廃リチウムイオン電池以外の加熱処理にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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