特許ウォッチ

公開番号2025010850
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113114
出願日2023-07-10
発明の名称洗濯支援システムおよび洗濯支援装置
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類D06F 33/52 20200101AFI20250116BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】
読取り用RFIDタグを利用した洗濯について、利用者の好みを反映可能な洗濯支援を実現すること。
【解決手段】
利用者端末1、洗濯機2および洗濯支援装置3を有する洗濯支援システムにおいて、洗濯対象7に設けられた読取り用RFIDタグ8から当該洗濯対象7を識別する洗濯対象IDを読み取る読取り部27と、読み取られた前記洗濯対象IDに対応し、前記洗濯対象に対する洗濯の内容を示す洗濯情報を特定する洗濯情報特定部32と、前記洗濯情報を、表示する出力部16と、前記洗濯情報に対する、洗濯機2の利用者からの更新指示を受け付ける入力部15と、前記更新指示を反映して、前記洗濯情報を更新する洗濯情報更新部33を有する洗濯支援システム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
洗濯機と情報処理装置を有する洗濯支援システムにおいて、
洗濯対象に設けられた読取り用ＲＦＩＤタグから当該洗濯対象を識別する洗濯対象ＩＤを読み取る読取り部と、
読み取られた前記洗濯対象ＩＤに対応し、前記洗濯対象に対する洗濯の内容を示す洗濯情報を特定する洗濯情報特定部と、
前記洗濯情報を、表示する出力部と、
前記洗濯情報に対する、前記洗濯機の利用者からの更新指示を受け付ける入力部と、
前記更新指示を反映して、前記洗濯情報を更新する洗濯情報更新部を有する洗濯支援システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１に記載の洗濯支援システムにおいて、
前記洗濯情報は、洗濯対象の種別に共通のデフォルト情報および前記洗濯対象の個体に特化したカスタム情報であって、
前記洗濯情報更新部は、前記カスタム情報を更新するカスタム情報更新部であり、
前記カスタム情報が記憶部に登録されていない場合、前記出力部は前記デフォルト情報を表示し、前記入力部は表示された前記デフォルト情報に対する更新指示を受け付け、前記カスタム情報更新部は、前記更新指示に応じて、カスタム情報を作成し、
カスタム情報が登録されている場合、前記出力部はカスタム情報を表示し、前記入力部は表示された前記カスタム情報に対する更新指示を受け付け、前記カスタム情報更新部は、前記更新指示に応じて、カスタム情報を修正する洗濯支援システム。
【請求項３】
請求項１に記載の洗濯支援システムにおいて、
前記洗濯情報における洗濯の内容は、複数のパラメータで定められる洗濯支援システム。
【請求項４】
請求項１に記載の洗濯支援システムにおいて、
前記出力部は、前記読取り部で複数の洗濯対象ＩＤが読取られたことを条件に、前記複数の洗濯対象ＩＤに該当する複数の洗濯情報のそれぞれを表示する洗濯支援システム。
【請求項５】
請求項１に記載の洗濯支援システムにおいて、
前記洗濯情報特定部は、前記読取り部で複数の洗濯対象ＩＤが読取られた場合、前記複数の洗濯対象ＩＤに該当する複数の洗濯情報を用いて代表情報を特定する洗濯支援システム。
【請求項６】
請求項１に記載の洗濯支援システムにおいて、
前記読取り部は、前記洗濯対象を前記洗濯機に投入の際に、前記洗濯対象ＩＤを読み取る洗濯支援システム。
【請求項７】
請求項６に記載の洗濯支援システムにおいて、
前記読取り部はアンテナであり、当該アンテナは、前記洗濯機の洗濯槽内もしくは蓋部に設置される洗濯支援システム。
【請求項８】
請求項１に記載の洗濯支援システムにおいて、
前記洗濯対象ＩＤは、前記洗濯対象の種別を識別する部分ＩＤおよび前記利用者を識別する部分ＩＤで構成される洗濯支援システム。
【請求項９】
洗濯機と接続する洗濯支援装置において、
洗濯対象に設けられた読取り用ＲＦＩＤタグから読取り部で読取られる当該洗濯対象を識別する洗濯対象ＩＤに対応し、前記洗濯対象に対する洗濯の内容を示す洗濯情報を特定する洗濯情報特定部と、
表示された前記洗濯情報に対する、前記洗濯機の利用者からの更新指示を反映して、前記洗濯情報を更新する洗濯情報更新部を有する洗濯支援装置。
【請求項１０】
請求項９に記載の洗濯支援装置において、
前記洗濯情報は、洗濯対象の種別に共通のデフォルト情報および前記洗濯対象の個体に特化したカスタム情報であって、
前記洗濯情報更新部は、前記カスタム情報を更新するカスタム情報更新部であり、
前記カスタム情報が記憶部に登録されていない場合、前記カスタム情報更新部は、表示された前記デフォルト情報に対する更新指示に応じて、カスタム情報を作成し、
カスタム情報が登録されている場合、前記カスタム情報更新部は、表示されたカスタム情報に対する更新指示に応じて、カスタム情報を修正する洗濯支援装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機の洗濯を支援するための技術に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
現在、洗濯機は衣類などの洗濯対象に応じて、様々な洗濯が実現できる機能を有する。例えば、衣類の素材等の属性に応じた洗濯ができるように、複数の洗濯コースが用意されている。但し、利用者の好みに応じた洗濯を実現するためには、洗濯コースの選択や利用者の運転内容の入力が必要であった。
【０００３】
そこで、特許文献１では、「利用者が意識することなしに自動的に被洗濯物個々の情報を読み込み、その情報に基づいて洗濯制御を行う」ことが記載されている。より具体的には、「被洗濯物に添付された無線情報タグから被洗濯物情報を受信する情報受信部１１３と、この被洗濯物情報に基づいて運転内容を求める算出部１１４と、この運転内容を実行する制御部１１５とを有していることにより、被洗濯物個々の被洗濯情報を自動的に、かつ同時に読み込むことができるので、利用者が洗濯槽に被洗濯物をまとめて入れるだけで布質等に適した運転内容で洗濯する」ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開2004-174043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
以上のように、特許文献１では、いわゆるＲＦＩＤ（Radio Frequency Identification）タグを用いて、洗濯を支援している。ここで、洗濯においては、同じ洗濯対象（洗濯物）であっても、利用者により、洗濯の好みが異なることがある。つまり、洗濯対象の素材等の属性だけで一意に特定すると、利用者の好みが反映されない恐れがある。そこで、特許文献１では、洗濯の指標について「ユーザの好みによって設定」することが記載されている（００５８段落）。
【０００６】
しかしながら、特許文献１では、単に「設定」してもよいのみの記載で、具体的な解決手法が開示されていない。また、特許文献１では、ＲＦＩＤタグに、洗濯の内容を示す被洗濯物情報を記憶している（００２７、００２８段落および図２）。これは、ＲＦＩＤタグの書き換えが前提となるため、読取り専用のＲＦＩＤタグ（読取り用ＲＦＩＤタグ）に対しては適用できない。特に、特許文献１では、読取り用ＲＦＩＤタグを利用した場合における、利用者の好みを反映した登録について考慮されていない。
【０００７】
そこで、本発明では、読取り専用のＲＦＩＤタグ（読取り用ＲＦＩＤタグ）を利用した場合でも、利用者の好みを反映可能な洗濯支援を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記の課題を解決するために、本発明は、洗濯機と利用者端末や洗濯支援装置といった情報処理装置を有する洗濯支援システムにおいて、洗濯対象に設けられた読取り用ＲＦＩＤタグから当該洗濯対象を識別する洗濯対象ＩＤを読み取る読取り部と、読み取られた前記洗濯対象ＩＤに対応し、前記洗濯対象に対する洗濯の内容を示す洗濯情報を特定する洗濯情報特定部と、前記洗濯情報を、表示する出力部と、前記洗濯情報に対する、前記洗濯機の利用者からの更新指示を受け付ける入力部と、前記更新指示を反映して、前記洗濯情報を更新する洗濯情報更新部を有する洗濯支援システムである。
【０００９】
また、本発明には、洗濯支援システムによる洗濯支援方法やこれを構成する各装置やサブコンビネーションも含まれる。さらに、これらによる洗濯支援方法やこれら各装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムやこれを格納した記憶媒体も、本発明に含まれる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、読取り用ＲＦＩＤタグを利用した場合でも、利用者の好みを反映可能な洗濯支援を実現できる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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