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公開番号2024169922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023086785
出願日2023-05-26
発明の名称衣類乾燥機
出願人リンナイ株式会社
代理人弁理士法人ぱてな
主分類D06F 33/50 20200101AFI20241129BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】乾燥から除菌消臭までの運転時間の短縮化を図りつつ、機能成分の性能低下を抑制できる衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】筐体3には衣類19を収容する乾燥室22が形成されている。筐体3には、空気を乾燥室22に供給するとともに空気を乾燥室22から排出させる送風手段30と、乾燥室22に供給される空気を加熱する加熱手段63と、乾燥室22に隣接して設けられ、乾燥室22内の衣類19を除菌及び/又は消臭する機能成分を乾燥室22に吹き出す機能成分吹出機構81と、加熱手段63、送風手段30及び機能成分吹出機構81を制御する制御手段10と、が設けられている。制御手段10は、加熱手段63及び送風手段30を作動させて乾燥室22内の衣類19を乾燥させる乾燥運転の実行中において、加熱手段63の加熱量がゼロ以上の定数である第1加熱量以下となる場合に、機能成分吹出機構81の作動を許容する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
衣類を収容する乾燥室が形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を前記乾燥室に供給するとともに空気を前記乾燥室から排出させる送風手段と、
前記筐体内に設けられ、前記乾燥室に供給される空気を加熱する加熱手段と、
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記乾燥室内の前記衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を前記乾燥室に吹き出す機能成分吹出機構と、
前記筐体内に設けられ、前記加熱手段、前記送風手段及び前記機能成分吹出機構を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記加熱手段及び前記送風手段を作動させて前記乾燥室内の前記衣類を乾燥させる乾燥運転の実行中において、前記加熱手段の加熱量がゼロ以上の定数である第1加熱量以下となる場合に、前記機能成分吹出機構の作動を許容することを特徴とする衣類乾燥機。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記機能成分吹出機構の作動時に前記乾燥室との間で空気が循環する循環部をさらに備え、
前記機能成分吹出機構は、前記循環部に配置されている請求項1記載の衣類乾燥機。
【請求項3】
前記制御手段は、前記乾燥運転の実行中において、前記機能成分吹出機構が連続して作動しない非作動期間が第1設定期間を超えないように、前記加熱手段を制御する請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
【請求項4】
前記制御手段は、前記乾燥運転の実行中において、前記機能成分吹出機構が連続して作動する作動期間が第2設定期間になるように、前記加熱手段を制御する請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
【請求項5】
前記機能成分吹出機構は、イオン発生器である請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
【請求項6】
衣類を収容する乾燥室が形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を前記乾燥室に供給するとともに空気を前記乾燥室から排出させる送風手段と、
前記筐体内に設けられ、前記乾燥室に供給される空気を加熱する加熱手段と、
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記乾燥室内の前記衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を前記乾燥室に吹き出す機能成分吹出機構と、
前記筐体内に設けられた温度測定部と、
前記筐体内に設けられ、前記加熱手段、前記送風手段及び前記機能成分吹出機構を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記加熱手段及び前記送風手段を作動させて前記乾燥室内の前記衣類を乾燥させる乾燥運転の実行中において、前記温度測定部が測定した温度が設定温度以下となる場合に、前記機能成分吹出機構の作動を許容することを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項7】
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記機能成分吹出機構の作動時に前記乾燥室との間で空気が循環する循環部をさらに備え、
前記機能成分吹出機構は、前記循環部に配置されている請求項6記載の衣類乾燥機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は衣類乾燥機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の衣類乾燥機が開示されている。この衣類乾燥機は、ドラムと、加熱手段と、送風手段と、機能成分吹出機構と、制御手段とを備えている。
【0003】
ドラム内には衣類を収容する乾燥室が形成されている。送風手段は、空気を乾燥室に供給するとともに空気を乾燥室から排出させる。加熱手段は、乾燥室に供給される空気を加熱する。機能成分吹出機構は、乾燥室に隣接して設けられ、乾燥室内の衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を乾燥室内に吹き出す。制御手段は、加熱手段、送風手段及び機能成分吹出機構を制御する。
【0004】
この衣類乾燥機では、制御手段の制御により、乾燥運転、冷却運転、除菌消臭運転が順に行われる。乾燥運転では、加熱手段及び送風手段が作動し、回転するドラムの乾燥室内で温風によって衣類が乾燥される。冷却運転では、加熱手段が停止するとともに送風手段が作動し、回転するドラムの乾燥室内で冷風によって衣類が冷却される。除菌消臭運転では、加熱手段及び送風手段が停止するとともに機能成分吹出機構が作動し、回転するドラムの乾燥室内で機能成分によって衣類が除菌及び/又は消臭される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-186623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の衣類乾燥機では、乾燥運転及び冷却運転を行った後に除菌消臭運転が行われるため、乾燥から除菌消臭までの運転時間が長くなってしまう。
【0007】
例えば、乾燥運転の実行中に除菌消臭運転を実行すれば、運転時間を短縮できるが、この場合、機能成分が過度に加熱されることでその成分の性能が低下するおそれがある。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、乾燥から除菌消臭までの運転時間の短縮化を図りつつ、機能成分の性能低下を抑制できる衣類乾燥機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の衣類乾燥機は、衣類を収容する乾燥室が形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、空気を前記乾燥室に供給するとともに空気を前記乾燥室から排出させる送風手段と、
前記筐体内に設けられ、前記乾燥室に供給される空気を加熱する加熱手段と、
前記筐体内に前記乾燥室に隣接して設けられ、前記乾燥室内の前記衣類を除菌及び/又は消臭する機能成分を前記乾燥室に吹き出す機能成分吹出機構と、
前記筐体内に設けられ、前記加熱手段、前記送風手段及び前記機能成分吹出機構を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記加熱手段及び前記送風手段を作動させて前記乾燥室内の前記衣類を乾燥させる乾燥運転の実行中において、前記加熱手段の加熱量がゼロ以上の定数である第1加熱量以下となる場合に、前記機能成分吹出機構の作動を許容することを特徴とする。
【0010】
ここに、本明細書において乾燥運転とは、加熱手段を連続的に又は間欠的に作動させ、かつ、送風手段を連続的に作動させることにより、乾燥室内の衣類を乾燥させるための空気を乾燥室内に連続的に供給する運転のことをいう。
(【0011】以降は省略されています)

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