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公開番号2024156224
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-05
出願番号2023070520
出願日2023-04-23
発明の名称果肉除去装置
出願人株式会社フードリボン
代理人個人
主分類D06B 1/02 20060101AFI20241028BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】高圧ジェット水を用いて果肉を除去する場合において、果肉の除去された後の繊維の回収を容易に行えるようにした果肉除去装置を提供する。
【解決手段】パイナップルの葉8を載置しながら搬送させる円筒状の載置搬送手段3と、当該載置搬送手段3に載置されたパイナップルの葉8を上から押圧しながら、前記載置搬送手段3とともに搬送させるシリコンゴム51と、シリコンゴム51で押圧されたパイナップルの葉8に高圧ジェット水を噴射させて、果肉を除去する高圧ジェット器6a、6bと、を備えてなる果肉除去装置1において、シリコンゴム51で押圧されたパイナップルの葉8を円筒状の載置搬送手段3の下方側まで周回させ、当該周回させた最下端位置で、シリコンゴム51を離間させ、当該シリコンゴム51上に、前記果肉の除去された繊維を載置させて搬送させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
果肉を有する植物の葉を載置しながら搬送させる載置搬送手段と、
当該載置搬送手段に載置された植物の葉を上から押圧しながら、前記載置搬送手段とともに搬送させる押圧搬送手段と、
前記載置搬送手段および押圧搬送手段に挟まれた植物の葉に対して高圧ジェット水を噴射させて果肉を除去する高圧ジェット器と、
を備えてなる果肉除去装置において、
前記載置搬送手段と前記押圧搬送手段との間に前記植物の葉を挟み込んだ状態で前記載置搬送手段の下方側まで周回させ、当該周回させた下方側で、前記押圧搬送手段を前記載置搬送手段と離間させて、当該押圧搬送手段の上に、前記果肉の除去された繊維を載置させて搬送させるようにしたことを特徴とする果肉除去装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記載置搬送手段が、寸切のリング部材を一定間隔毎に配置させて円筒状に構成されるものである請求項1に記載の果肉除去装置。
【請求項3】
前記載置搬送手段が、寸切のリング部材を一定間隔毎に配置させて円筒状に構成されるものであり、
前記押圧搬送手段が、前記寸切のリング部材の両側を挟み込むように複数本のゴムベルトを設けて周回させてなるものである請求項1に記載の果肉除去装置。
【請求項4】
前記載置搬送手段が、寸切のリング部材を一定間隔毎に配置させて円筒状に構成されるものであり、
前記寸切のリング部材の内側に、当該リング部材よりも小径であってメッシュで構成された円筒状部材を設け、当該円筒状部材を、前記高圧ジェット水の当たる位置において、前記寸切のリング部材の内側に近づけるように設けた請求項1に記載の果肉除去装置。
【請求項5】
前記載置搬送手段が、寸切のリング部材を一定間隔毎に配置させて円筒状に構成されるものであり、
前記寸切のリング部材の内側に、当該リング部材よりも小径であってメッシュで構成された円筒状部材を設け、当該円筒状部材を、横方向から前記高圧ジェット水を当てる位置で、前記寸切のリング部材の内側に近づけるように設けるようにしておく。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、パイナップルの葉、芭蕉、バナナの仮茎などから果肉を除去して、長繊維のみを抽出できるようにした果肉除去装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、パイナップルの葉や、芭蕉、バナナの仮茎などから50cm以上の長い葉脈長繊維(以下「長繊維」と称する)を抽出する方法として、高圧ジェット水を当てて果肉を除去し、長繊維を抽出する方法が提案されている(非特許文献1)。この方法は、平板上に植物の葉を載置し、その上から高圧ジェット水を当てて果肉を除去して長繊維を抽出する方法であり、物理的にスクレイパーなどを用いて果肉を擦り取る従来の方法と比べて、効果的に果肉を除去することができるようになる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
J. of Eng. Fibers and Fabrics, Vol.15, (2020) pp.1-7 (doi: 101177/1558925050940109)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この方法を用いて果肉を除去する場合、平板に載置された植物の葉に高圧ジェット水を当てるようにしているため、高圧ジェット水が平板で跳ね返り、効率よく果肉を除去することができない。また、大量の長繊維が必要な場合、都度、平板上に次の葉を載せて果肉を除去し、その果肉の除去された長繊維を平板から取り除く作業をしなければならず作業効率が悪くなる。
【0005】
一方、この平板に代えてメッシュ状の部材などの上に植物の葉を載置させながら搬送し、連続的に上から高圧ジェット水を当てるようにすることもできるが、このようにした場合、高圧ジェット水によって果肉の除去された繊維が暴れてしまい、効率よく果肉を除去することができないばかりでなく、果肉の除去された繊維同士が絡まってしまうといった問題を有する。
【0006】
これに対して、図6に示すように、メッシュ状の載置周回部材91の上から押圧ベルト92を用いて植物の葉を固定し、この状態で上から高圧ジェット水を当てるようにしてもよいが、このようにした場合、高圧ジェット水で果肉を除去した後、そこで抽出された繊維を載置周回部材91や押圧ベルト92から回収ベルト93に移し替える際に、水分を含む繊維が押圧ベルト92に付着して巻き上げられてしまい、うまく回収ベルト93に移し替えることができない場合があるといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、高圧ジェット水を用いて果肉を除去する場合において、果肉の除去された後の繊維の回収を容易に行えるようにした果肉除去装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の果肉除去装置は、上記課題を解決するために、果肉を有する植物の葉を載置しながら搬送させる載置搬送手段と、当該載置搬送手段に載置された植物の葉を上から押圧しながら、前記載置搬送手段とともに搬送させる押圧搬送手段と、前記載置搬送手段および押圧搬送手段に挟まれた植物の葉に対して高圧ジェット水を噴射させて、果肉を除去し、前記高圧ジェット水および果肉を、前記押圧搬送手段および載置搬送手段を貫通させる高圧ジェット器と、を備えてなる果肉除去装置において、前記載置搬送手段と前記押圧搬送手段との間に前記植物の葉を挟み込んだ状態で前記載置搬送手段の下方側まで周回させ、当該周回させた下方側で、前記押圧搬送手段を前記載置搬送手段と離間させて、当該押圧搬送手段の上に、前記果肉の除去された繊維を載置させて搬送させるようにしたものである。
【0009】
このように構成すれば、押圧搬送手段を、そのまま繊維を回収するための手段として利用することができるため、載置搬送手段や押圧搬送手段から繊維を分離して、別の回収ベルトなどに移し替える必要がなくなる。これにより、濡れた繊維が巻き上げられて回収できなくなるといった不具合を防止することができるようになる。
【0010】
また、このような発明において、前記載置搬送手段を設ける場合、寸切のリング部材を一定間隔毎に配置させて円筒状に構成しておく。
(【0011】以降は省略されています)

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