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公開番号2025010755
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023112937
出願日2023-07-10
発明の名称柱梁接合構造
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人アルファ国際特許事務所
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250116BHJP(建築物)
要約【課題】木質柱と木質梁との柱梁接合構造において接合部の靱性性能を向上させる。
【解決手段】柱梁接合構造は、木質柱と、木質柱に接合された木質梁と、木質柱と木質梁との接合位置において、木質柱と木質梁との少なくとも一方に対して、部材の繊維方向に直交する方向に沿って打ち込まれたビスとを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
柱梁接合構造であって、
木質柱と、
前記木質柱に接合された木質梁と、
前記木質柱と前記木質梁との接合位置において、前記木質柱と前記木質梁との少なくとも一方に対して、部材の繊維方向に直交する方向に沿って打ち込まれたビスと、
を備える、柱梁接合構造。
続きを表示（約 560 文字）【請求項２】
請求項１に記載の柱梁接合構造であって、
前記木質柱には貫孔が形成されており、
前記木質梁は前記貫孔に挿入されており、
前記ビスは、前記木質梁における前記貫孔に挿入された部分に打ち込まれている、柱梁接合構造。
【請求項３】
請求項２に記載の柱梁接合構造であって、
前記木質梁の上面と下面との一方から打ち込まれた第１の前記ビスと、前記木質梁の前記上面と前記下面との他方から打ち込まれた第２の前記ビスと、を備える、柱梁接合構造。
【請求項４】
請求項３に記載の柱梁接合構造であって、
複数の前記第１のビスを備え、
前記第２のビスは、前記木質梁の長手方向において、２つの前記第１のビスの間に配置されている、柱梁接合構造。
【請求項５】
請求項２から請求項４までのいずれか一項に記載の柱梁接合構造であって、
前記木質梁の幅方向に並ぶ複数の前記ビスを備える、柱梁接合構造。
【請求項６】
請求項２から請求項４までのいずれか一項に記載の柱梁接合構造であって、
前記ビスは、前記木質梁における前記貫孔に挿入された部分の、前記木質梁の長手方向に沿った中央部に打ち込まれている、柱梁接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書に開示される技術は、木質柱と木質梁との柱梁接合構造に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
木質柱と木質梁（以下、まとめて「木質材料」ともいう。）との柱梁接合構造として、種々の構造が知られている。例えば、木質梁が木質柱に形成された貫孔に挿入された状態で木質柱に接合された柱梁接合構造が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１０－７４３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の柱梁接合構造では、大きな力が作用した際に木質材料の繊維方向に割れが生じ、その結果、木質材料が力を保持することなく木質材料に大きな変形が生じて脆性破壊するおそれがある。このように、従来の柱梁接合構造では、接合部の靱性性能確保の点で向上の余地がある。なお、このような課題は、木質梁が木質柱に形成された貫孔に挿入された状態で木質柱に接合された柱梁接合構造に限らず、木質柱と木質梁との柱梁接合構造一般に共通する課題である。
【０００５】
本明細書では、上述した課題の少なくとも一部を解決することが可能な技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
【０００７】
（１）本明細書に開示される柱梁接合構造は、木質柱と、前記木質柱に接合された木質梁と、前記木質柱と前記木質梁との接合位置において、前記木質柱と前記木質梁との少なくとも一方に対して、部材の繊維方向に直交する方向に沿って打ち込まれたビスとを備える。
【０００８】
本柱梁接合構造によれば、柱梁接合部に大きな力が作用した際に、木質材料の繊維方向に割れが生じることを抑制することができ、その結果、木質材料が力を保持した状態で大きく変形することができ、接合部の靱性性能を向上させることができる。
【０００９】
（２）上記柱梁接合構造において、前記木質柱には貫孔が形成されており、前記木質梁は前記貫孔に挿入されており、前記ビスは、前記木質梁における前記貫孔に挿入された部分に打ち込まれている構成としてもよい。本構成によれば、柱梁接合部に大きな力が作用した際に、木質梁の繊維方向に割れが生じることを抑制することができ、その結果、木質梁が力を保持した状態で大きく変形することができ、接合部の靱性性能を向上させることができる。
【００１０】
（３）上記柱梁接合構造において、前記木質梁の上面と下面との一方から打ち込まれた第１の前記ビスと、前記木質梁の前記上面と前記下面との他方から打ち込まれた第２の前記ビスと、を備える構成としてもよい。本構成によれば、木質梁の上側部分および下側部分の両方にビスが配置されていることとなり、接合部に大きな力が作用した際に、木質梁の上側部分および下側部分の両方において、繊維方向に割れが生じることを抑制することができ、その結果、接合部の靱性性能を効果的に向上させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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