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公開番号2025010560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-22
出願番号2024093358
出願日2024-06-07
発明の名称タービン部品用ダンパエレメント用の共振調整長尺体を含む振動減衰システム
出願人ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング,General Electric Technology GmbH
代理人個人,弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類F01D 5/16 20060101AFI20250115BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】タービン部品用ダンパエレメント用の共振調整長尺体を含む振動減衰システムを提供する。
【解決手段】振動減衰システム(120)は、タービン部品(111)の本体開口(160)内にダンパエレメント(174)を含む。共振同調長尺体(190)は、本体開口内のダンパエレメントを通って延在している。長尺体(190)は、本体開口内でタービン部品(111)と同じ共振周波数などの所定の共振周波数で共振するように構成され、本体開口内のダンパエレメント(174)に対して力を発生させる。ダンパエレメント(174)は、本体開口(160)及び/又は長尺体(190)と接触する表面(194)を有する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
タービン部品(111)内の振動を減衰させるためタービン部品(111)の第1の本体開口(160A)内に設置されるように構成されたための振動減衰システム(120)であって、当該振動減衰システム(120)が、
第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)と、
第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)内の開口(192)を通って延在する第1の共振同調長尺体(190A)であって、第1の所定の共振周波数で共振するように構成されていて、第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)に対して力を発生させる、第1の共振同調長尺体(190A)と
を備えており、第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)の各々が、第1の本体開口(160A)及び第1の共振同調長尺体(190A)の少なくとも一方と接触する面(194)を有する、振動減衰システム(120)。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
第1の共振同調長尺体(190A)が、前記タービン部品(111)の運転中に第1の所定の共振周波数を生成するように選択された第1の共振同調長尺体(190A)の以下の特性:長さ、1以上の外形寸法、長さに沿った外形寸法テーパ、1箇所以上の位置での壁厚、材料、タービン部品(111)への1箇所以上の取付位置、タービン部品(111)への1以上の取付タイプ及び長尺体(190)の数の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の振動減衰システム(120)。
【請求項3】
第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)が、第1の共振同調長尺体(190A)の少なくとも一部に沿って一緒にスタックされた複数のダンパエレメント(174)を含む、請求項1に記載の振動減衰システム(120)。
【請求項4】
第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)が、ダンパピン、可撓性脚部(304)を有するダンパエレメント(174)、バネ懸架ダンパエレメント(174)、ネスト式ダンパピン、開口を有するプレート部材(230)、ヘリカル金属リボンバネ(246)及び金網(400)を含む群から選択される、請求項1に記載の振動減衰システム(120)。
【請求項5】
第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)が、第1の外形寸法(OD2)を有する第1の複数のスタックワッシャ(176)及び第2の外形寸法(OD3)を有する第2の複数のスタックワッシャ(178)を備えており、第1の外形寸法(OD2)と第2の外形寸法(OD3)とが異なる、請求項1に記載の振動減衰システム(120)。
【請求項6】
第1の外形寸法(OD2)が第1の本体開口(160A)の内形寸法と一致し、第2の外形寸法(OD3)が第1の本体開口(160A)の内形寸法よりも小さい、請求項5に記載の振動減衰システム(120)。
【請求項7】
第1の複数のスタックワッシャ(176)が第1の内形寸法(ID2)を有し、第2の複数のスタックワッシャ(178)が第2の内形寸法(ID3)を有し、第1の内形寸法(ID2)が、第1の共振同調長尺体(190A)の外形寸法(OD1)よりも大きく、第2の内形寸法(ID3)が、第1の共振同調長尺体(190A)の外形寸法(OD1)と一致する、請求項6に記載の振動減衰システム(120)。
【請求項8】
タービン部品(111)が、第2の本体開口(160B)を含んでおり、当該振動減衰システム(120)が、
第2の本体開口(160B)内の1以上のダンパエレメント(174)と、
第2の本体開口(160B)内の1以上のダンパエレメント(174)内の開口(192)を通って延在する第2の共振同調長尺体(190B)であって、第2の所定の共振周波数で共振するように構成されていて、第2の本体開口(160B)内の1以上のダンパエレメント(174)に対して力を発生させる、第2の共振同調長尺体(190B)と
をさらに備えており、第2の本体開口(160B)内の1以上のダンパエレメント(174)の各々が、第2の本体開口(160B)及び第2の共振同調長尺体(190B)の少なくとも一方と接触する面(194)を有する、請求項1に記載の振動減衰システム(120)。
【請求項9】
第1の所定の共振周波数が、第1の本体開口(160A)内でのタービン部品(111)の共振周波数と一致する、請求項1に記載のタービン部品(111)。
【請求項10】
タービン部品(111)であって、当該タービン部品(111)が、
第1の本体開口(160A)が内部に画成されている本体(128)と、
前記本体(128)内の振動を減衰させ、第1の本体開口(160A)内に設置されるように構成された振動減衰システム(120)と
を備えており、前記振動減衰システム(120)が、
第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)と、
第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)内の開口(192)を通って延在する第1の共振同調長尺体(190A)であって、第1の所定の共振周波数で共振するように構成されていて、第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)に対して力を発生させる、第1の共振同調長尺体(190A)と
を備えており、第1の本体開口(160A)内の1以上のダンパエレメント(174)の各々が、第1の本体開口(160A)及び第1の共振同調長尺体(190A)の少なくとも一方と接触する面(194)を有する、タービン部品(111)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ノズル又はブレードのようなタービン部品における振動の減衰に関する。さらに具体的には、本開示は、タービン部品の本体開口において1以上のダンパエレメントと共に使用するための共振同調長尺体を含む振動減衰システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
タービン運転における懸念事項の1つは、ブレードやノズルなどのタービン部品が運転中に振動応力を受ける傾向があることである。多くの施設では、タービンは頻繁な加速と減速の条件下で運転される。タービンの加速又は減速時に、ブレードの翼形部は、少なくとも瞬間的には、特定の周波数の振動応力を受け、多くの場合、二次又は三次周波数の振動応力を受ける。ノズル翼形部やその他のタービン部品にも同様の振動応力が加わる。例えば、ガス温度、圧力及び/又は密度の変動は、ロータアセンブリ全体、特にノズル又はブレードの翼形部内で振動を励起するおそれがある。タービン及び/又は圧縮機セクションの上流から周期的又は「脈動」的に出るガスも、不都合な振動を励起するおそれがある。翼形部が振動応力に付されると、その振動の振幅は、ガスタービンの運転及び/又は部品の寿命に悪影響を与えかねないところまで容易に高まるおそれがある。振動を減衰させるためにタービンブレードのダンパエレメントが使用されてきたが、遠心力によって、ダンパエレメント同士がロックされ及び/又はタービン部品内で所望周波数で振動しなくなり、振動減衰能力が低下してしまうおそれがある。
【発明の概要】
【0003】
以下に挙げるすべての態様、具体例及び特徴は、技術的に可能な方法で組合せることができる。
【0004】
本開示の態様は、タービン部品内の振動を減衰させるためタービン部品の第1の本体開口内に設置されるように構成されたための振動減衰システムを提供し、振動減衰システムは、第1の本体開口内の1以上のダンパエレメントと、第1の本体開口内の1以上のダンパエレメント内の開口を通って延在する第1の共振同調長尺体であって、第1の所定の共振周波数で共振するように構成されていて、第1の本体開口内の1以上のダンパエレメントに対して力を発生させる、第1の共振同調長尺体とを備えており、第1の本体開口内の1以上のダンパエレメントの各々は、第1の本体開口及び第1の共振同調長尺体の少なくとも一方と接触する面を有する。
【0005】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の共振同調長尺体は、タービン部品の運転中に第1の所定の共振周波数を生成するように選択された第1の共振同調長尺体の以下の特性:長さ、1以上の外形寸法、長さに沿った外形寸法テーパ、1箇所以上の位置での壁厚、材料、タービン部品への1箇所以上の取付位置、タービン部品への1以上の取付タイプ及び長尺体の数の少なくとも1つを含む。
【0006】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の本体開口内の1以上のダンパエレメントは、第1の共振同調長尺体の少なくとも一部に沿って一緒にスタックされた複数のダンパエレメントを含む。
【0007】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の本体開口内の1以上のダンパエレメントは、ダンパピン、可撓性脚部を有するダンパエレメント、バネ懸架ダンパエレメント、ネスト式ダンパピン、開口を有するプレート部材、ヘリカル金属リボンバネ及び金網を含む群から選択される。
【0008】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の本体開口内の1以上のダンパエレメントは、第1の複数のスタックワッシャ及び第2の外形寸法を有する第2の複数のスタックワッシャを含んでおり、第1の外形寸法と第2の外形寸法とが異なる。
【0009】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の外形寸法は、第1の本体開口の内形寸法と一致し、第2の外形寸法は、第1の本体開口の内形寸法よりも小さい。
【0010】
本開示の他の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の複数のスタックワッシャは、第1の内形寸法を有し、第2の複数のスタックワッシャは、第2の内形寸法を有し、第1の内形寸法は、第1の共振同調長尺体の外形寸法よりも大きく、第2の内形寸法は、第1の共振同調長尺体の外形寸法と一致する。
(【0011】以降は省略されています)

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