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公開番号2025141703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041758
出願日2024-03-15
発明の名称硫黄除去方法
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類F01N 3/26 20060101AFI20250919BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】炭化水素および一酸化炭素の外部への流出を抑制する。
【解決手段】硫黄除去方法は、エンジンを運転させ、前記エンジンに接続された排気流路に設けられたNOx吸蔵還元触媒を暖機することと、前記NOx吸蔵還元触媒の温度が、前記NOx吸蔵還元触媒に吸蔵された硫黄成分を還元可能な温度に到達したら、前記エンジンの空気過剰率が1未満の目標値になるように、前記エンジンを制御することと、前記エンジンを停止することと、前記排気流路における前記NOx吸蔵還元触媒の下流側を閉鎖することと、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンを運転させ、前記エンジンに接続された排気流路に設けられたNOx吸蔵還元触媒を暖機することと、
前記NOx吸蔵還元触媒の温度が、前記NOx吸蔵還元触媒に吸蔵された硫黄成分を還元可能な温度に到達したら、前記エンジンの空気過剰率が1未満の目標値になるように、前記エンジンを制御することと、
前記エンジンを停止することと、
前記排気流路における前記NOx吸蔵還元触媒の下流側を閉鎖することと、
を含む、硫黄除去方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記空気過剰率の目標値は、前記NOx吸蔵還元触媒に吸蔵された硫黄成分の量に基づいて決定される、請求項1に記載の硫黄除去方法。
【請求項3】
前記空気過剰率の目標値は、前記NOx吸蔵還元触媒に吸蔵された硫黄成分の量に加えて、前記NOx吸蔵還元触媒に吸蔵された窒素酸化物の量に基づいて決定される、請求項2に記載の硫黄除去方法。
【請求項4】
前記NOx吸蔵還元触媒を暖機することは、前記エンジンの空気過剰率が1になるように、前記エンジンを制御した状態で前記NOx吸蔵還元触媒を暖機することを含む、請求項1または2に記載の硫黄除去方法。
【請求項5】
前記エンジンは、車両に設けられ、
前記車両の停車中に行われる、請求項1または2に記載の硫黄除去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硫黄除去方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両に搭載されるエンジンの排気装置には、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を除去するNOx吸蔵還元触媒が設けられている場合がある。NOx吸蔵還元触媒は、エンジンの空燃比をリーンとしている間、NOxを吸蔵することにより、排気ガスからNOxを除去する。そして、所定のタイミングでNOx除去処理を行うことにより、NOx吸蔵還元触媒からNOxを取り除く。NOx除去処理は、NOx吸蔵還元触媒がNOxの脱離温度以上である場合に、エンジンの空燃比を理論空燃比より空気を少なくし(リッチとし)、NOx吸蔵還元触媒からNOxを脱離させるとともに還元する処理である。NOxの脱離温度は、例えば、250℃以上である。
【0003】
NOx吸蔵還元触媒には、排気ガス中のNOxのみならず、燃料もしくは潤滑油に含まれる硫黄成分も意図せず吸蔵される。硫黄成分は、上記のNOx除去処理を行ったとしても、NOx吸蔵還元触媒から除去できない。このため、エンジンの運転時間の経過に伴って、硫黄成分がNOx吸蔵還元触媒に徐々に蓄積されていく。NOx吸蔵還元触媒において、硫黄成分の蓄積量が増加すると、吸蔵可能なNOxの量が低下してしまう。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、車両の走行中であって高負荷運転である場合に、NOx吸蔵還元触媒の温度が、硫黄酸化物の脱離温度に到達したら、エンジンの空燃比をリッチとする硫黄除去処理を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-120268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の特許文献1の技術では、硫黄除去処理を行っている間、排気ガスに含まれる炭化水素(HC)および一酸化炭素(CO)が外部に流出してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、炭化水素および一酸化炭素の外部への流出を抑制することが可能な硫黄除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態に係る硫黄除去方法は、
エンジンを運転させ、前記エンジンに接続された排気流路に設けられたNOx吸蔵還元触媒を暖機することと、
前記NOx吸蔵還元触媒の温度が、前記NOx吸蔵還元触媒に吸蔵された硫黄成分を還元可能な温度に到達したら、前記エンジンの空気過剰率が1未満の目標値になるように、前記エンジンを制御することと、
前記エンジンを停止することと、
前記排気流路における前記NOx吸蔵還元触媒の下流側を閉鎖することと、
を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、炭化水素および一酸化炭素の外部への流出を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンシステムの構成を示す概略図である。
図2は、本発明の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3は、本発明の実施形態に係る硫黄除去方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図4は、第2の変形例に係るエンジンシステムの構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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