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公開番号2025010059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024105842
出願日2024-06-30
発明の名称行動時間管理システム、行動時間管理方法及びプログラム
出願人個人
代理人個人
主分類G08B 25/04 20060101AFI20250109BHJP(信号)
要約【課題】 軽度の認知症患者などの特定エリアでの日常行動を汎用センサ等を用いて好適に管理でき、異常があれば患者やその介護者に警告を行う。
【解決手段】 介護者用装置10は、行動検知装置30から患者の検出情報を取得し、患者の検出情報が継続して取得される場合に、最初に取得された時刻を特定エリアにおける患者の行動の行動開始時刻に設定する。介護者用装置10は、行動開始時刻が設定され、検出情報の継続した取得が中断した後に、特定エリアにおける患者の行動の行動終了時刻を設定する。介護者用装置10は、行動開始時刻又は行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して患者の行動の異常を判断し、異常と判断された場合に、患者用装置20を介して患者に警告する。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
所定エリアにおける患者の行動をセンサで検知し、該患者の行動が異常な場合に出力装置を介して警告を行わせる行動時間管理システムであって、
前記センサから前記患者の検出情報を取得する取得部と、
前記患者の検出情報が継続して取得される場合に、該検出情報が最初に取得された時刻を前記所定エリアにおける前記患者の行動の行動開始時刻に設定する第1の設定部と、
前記第1の設定部によって前記行動開始時刻が設定された後に、前記取得部による前記検出情報の継続した取得が中断し、前記センサから検出情報が再度継続して取得される場合に、該検出情報が再度取得され始めた時刻を前記所定エリアにおける前記患者の前記行動の行動終了時刻に設定する第2の設定部と、
前記行動開始時刻又は前記行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して前記患者の前記行動の異常を判断する判断部と、
前記判断部によって前記患者の前記行動が異常と判断された場合に、前記出力装置を介して、前記患者又は該患者の介護者に警告する警告部と
を備えることを特徴とする行動時間管理システム。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
所定エリアにおける患者の行動をセンサで検知し、該患者の行動が異常な場合に出力装置を介して警告を行わせる行動時間管理システムであって、
第1の時間を入力する第1の入力部と、
第2の時間を入力する第2の入力部と、
前記センサから前記患者の検出情報を取得する取得部と、
前記患者の検出情報が前記第1の時間以上継続して取得される場合に、該検出情報が最初に取得された時刻を前記所定エリアにおける前記患者の行動の行動開始時刻に設定する第1の設定部と、
前記第1の設定部によって前記行動開始時刻が設定され、前記取得部による前記検出情報の継続した取得が前記第2の時間以上中断した場合に、前記検出情報の継続した取得が中断した時刻、又は、前記センサから検出情報が再度前記第2の時間以上継続して取得される場合に、該検出情報が再度取得され始めた時刻を、前記所定エリアにおける前記患者の前記行動の行動終了時刻に設定する第2の設定部と、
前記行動開始時刻又は前記行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して前記患者の前記行動の異常を判断する判断部と、
前記判断部によって前記患者の前記行動が異常と判断された場合に、前記出力装置を介して、前記患者又は該患者の介護者に警告する警告部と
を備えることを特徴とする行動時間管理システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記所定エリアの出入口外側に設置された前記センサから前記患者の検出情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の行動時間管理システム。
【請求項4】
前記行動が毎日定期的に行われる種類の行動である場合、前記患者が前記行動を繰り返す場合の時間間隔の最大許容時間を入力する第3の入力部をさらに備え、
前記判断部は、前記第1の設定部によって前記行動開始時刻が設定された後に、前記取得部による前記検出情報の継続した取得が中断してから前記最大許容時間が経過したことを条件として前記患者の行動を異常と判断し、
前記警告部は、前記出力装置を介して、前記患者が前記行動を開始するように、前記患者又は該患者の介護者に警告する
ことを特徴とする請求項1に記載の行動時間管理システム。
【請求項5】
前記第1の時間及び前記第2の時間のそれぞれが、前記行動における前記患者の行動時間よりも短く、該患者を介護する介護者の行動時間よりも長いことを特徴とする請求項2に記載の行動時間管理システム。
【請求項6】
前記行動の最大行動時間を入力する第4の入力部をさらに備え、
前記判断部は、前記行動開始時刻から前記最大行動時間が経過したことを条件として前記患者の行動を異常と判断し、
前記警告部は、前記出力装置を介して、前記患者が前記行動を終了するように、前記患者又は該患者の介護者に警告する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の行動時間管理システム。
【請求項7】
前記行動の最低行動時間を入力する第5の入力部をさらに備え、
前記判断部は、前記行動開始時刻から前記行動終了時刻に至るまでの時間が前記最低行動時間に満たないことを条件として前記患者の行動を異常と判断し、
前記警告部は、前記出力装置を介して、前記患者が前記行動を継続するように、前記患者又は該患者の介護者に警告する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の行動時間管理システム。
【請求項8】
前記取得部は、前記患者の検出情報を取得する際に、該患者が携帯する装置からの識別信号を取得し、
前記判断部は、前記行動開始時刻又は前記行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して前記識別信号で特定される患者の行動の異常を判断し、
前記警告部は、前記出力装置を介して、前記特定の患者又は該特定の患者の介護者に警告を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の行動時間管理システム。
【請求項9】
所定エリアにおける患者の行動をセンサで検知し、該患者の行動が異常な場合に出力装置を介して警告を行わせる行動時間管理方法であって、
前記センサから前記患者の検出情報を取得し、
前記患者の検出情報が継続して取得される場合に、該検出情報が最初に取得された時刻を前記所定エリアにおける前記患者の行動の行動開始時刻に設定し、
前記行動開始時刻が設定された後に、前記検出情報の継続した取得が中断し、前記センサから検出情報が再度継続して取得される場合に、該検出情報が再度取得され始めた時刻を前記所定エリアにおける前記患者の前記行動の行動終了時刻に設定し、
前記行動開始時刻又は前記行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して前記患者の前記行動の異常を判断し、
前記患者の前記行動が異常と判断された場合に、前記出力装置を介して、前記患者又は該患者の介護者に警告する
ことを特徴とする行動時間管理方法。
【請求項10】
所定エリアにおける患者の行動をセンサで検知し、該患者の行動が異常な場合に出力装置を介して警告を行わせる行動時間管理方法であって、
第1の時間の入力を受け付け、
第2の時間の入力を受け付け、
前記センサから前記患者の検出情報を取得し、
前記患者の検出情報が前記第1の時間以上継続して取得される場合に、該検出情報が最初に取得された時刻を前記所定エリアにおける前記患者の行動の行動開始時刻に設定し、
前記行動開始時刻が設定され、前記検出情報の継続した取得が前記第2の時間以上中断した場合に、前記検出情報の継続した取得が中断した時刻、又は、前記センサから検出情報が再度前記第2の時間以上継続して取得される場合に、該検出情報が再度取得され始めた時刻を、前記所定エリアにおける前記患者の前記行動の行動終了時刻に設定し、
前記行動開始時刻又は前記行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して前記患者の前記行動の異常を判断し、
前記患者の前記行動が異常と判断された場合に、前記出力装置を介して、前記患者又は該患者の介護者に警告する
ことを特徴とする行動時間管理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軽度の認知症患者の行動時間を管理する行動時間管理システム、行動時間管理方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、軽度の認知症患者の自宅の浴室やトイレに各種カメラやセンサを設置し、患者の行動を監視したり、異常を検出して警告を行うようなシステムがある。
【0003】
例えば、浴室内の人体を赤外線検出素子で検知して警報を発するシステムにおいて、誤検知を防止するために複数のセンサを設け、その検知時間から検知対象者の異常を判断して警報を出力する異常検知システムがある(特許文献1を参照)。
また、認知症患者に装着した発信機と自宅内の各室内のセンサで居場所を監視し、各室のドアの開閉と施錠を監視する3重の監視機構を備える認知症患者自宅保護管理システムがある(特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-256943号公報
特開2016-110579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムは、患者の入浴行動時の異常を浴室内で監視するための特殊で防水機能を備えたセンサを設置する必要があり、カメラを使うよりも安価であるとはいえ、汎用の市販センサ等を用いて一般家庭で気軽に使えるとは言えない。
【0006】
また、上記特許文献2に記載のシステムは、家庭内での認知症患者の行動を監視して介護者である家族の負担を軽減するものであるが、患者の日々の行動の異常を検知するような行動サイクルの管理には適さない。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、軽度の認知症患者などの特定エリアでの日常行動を汎用センサ等を用いて好適に管理でき、異常があれば患者やその介護者に警告を行うことができる行動時間管理システム、行動時間管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、所定エリアにおける患者の行動をセンサで検知し、該患者の行動が異常な場合に出力装置を介して警告を行わせる行動時間管理システムであって、前記センサから前記患者の検出情報を取得する取得部と、前記患者の検出情報が継続して取得される場合に、該検出情報が最初に取得された時刻を前記所定エリアにおける前記患者の行動の行動開始時刻に設定する第1の設定部と、前記第1の設定部によって前記行動開始時刻が設定された後に、前記取得部による前記検出情報の継続した取得が中断し、前記センサから検出情報が再度継続して取得される場合に、該検出情報が再度取得され始めた時刻を前記所定エリアにおける前記患者の前記行動の行動終了時刻に設定する第2の設定部と、前記行動開始時刻又は前記行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して前記患者の前記行動の異常を判断する判断部と、前記判断部によって前記患者の前記行動が異常と判断された場合に、前記出力装置を介して、前記患者又は該患者の介護者に警告する警告部とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明は、所定エリアにおける患者の行動をセンサで検知し、該患者の行動が異常な場合に出力装置を介して警告を行わせる行動時間管理システムであって、第1の時間を入力する第1の入力部と、第2の時間を入力する第2の入力部と、前記センサから前記患者の検出情報を取得する取得部と、前記患者の検出情報が前記第1の時間以上継続して取得される場合に、該検出情報が最初に取得された時刻を前記所定エリアにおける前記患者の行動の行動開始時刻に設定する第1の設定部と、前記第1の設定部によって前記行動開始時刻が設定され、前記取得部による前記検出情報の継続した取得が前記第2の時間以上中断した場合に、前記検出情報の継続した取得が中断した時刻、又は、前記センサから検出情報が再度前記第2の時間以上継続して取得される場合に、該検出情報が再度取得され始めた時刻を、前記所定エリアにおける前記患者の前記行動の行動終了時刻に設定する第2の設定部と、前記行動開始時刻又は前記行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して前記患者の前記行動の異常を判断する判断部と、前記判断部によって前記患者の前記行動が異常と判断された場合に、前記出力装置を介して、前記患者又は該患者の介護者に警告する警告部とを備えることを特徴とする。
【0010】
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、所定エリアにおける患者の行動をセンサで検知し、該患者の行動が異常な場合に出力装置を介して警告を行わせる行動時間管理方法であって、前記センサから前記患者の検出情報を取得し、前記患者の検出情報が継続して取得される場合に、該検出情報が最初に取得された時刻を前記所定エリアにおける前記患者の行動の行動開始時刻に設定し、前記行動開始時刻が設定された後に、前記検出情報の継続した取得が中断し、前記センサから検出情報が再度継続して取得される場合に、該検出情報が再度取得され始めた時刻を前記所定エリアにおける前記患者の前記行動の行動終了時刻に設定し、前記行動開始時刻又は前記行動終了時刻の少なくともいずれかを利用して前記患者の前記行動の異常を判断し、前記患者の前記行動が異常と判断された場合に、前記出力装置を介して、前記患者又は該患者の介護者に警告することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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