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公開番号
2025009818
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024063746
出願日
2024-04-11
発明の名称
鋼板およびその製造方法
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250109BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】内質特性および機械的特性に優れた鋼板およびその製造方法の提供。
【解決手段】質量%で、C:0.03~0.18%、Si:0.03~0.70%、Mn:0.30~2.50%、P:0.030%以下、S:0.0200%以下、Al:0.001~0.100%、O:0.0100%以下およびN:0.0100%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、板厚中心を含む30mm厚の領域において、ポロシティの平均面積が4.0mm
2
以下であり、ポロシティの面積の標準偏差が4.0mm
2
以下であり、ポロシティ面積率が2.0%以下であり、引張強度が430MPa以上であり、シャルピー吸収エネルギーが-50℃において27J以上である、鋼板。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%で、
C :0.03~0.18%、
Si:0.03~0.70%、
Mn:0.30~2.50%、
P :0.030%以下、
S :0.0200%以下、
Al:0.001~0.100%、
O :0.0100%以下および
N :0.0100%以下
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、
板厚中心を含む30mm厚の領域において、
ポロシティの平均面積が4.0mm
2
以下であり、
ポロシティの面積の標準偏差が4.0mm
2
以下であり、かつ
ポロシティ面積率が2.0%以下であり、
引張強度が430MPa以上であり、
シャルピー吸収エネルギーが-50℃において27J以上である、鋼板。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記成分組成が、さらに、質量%で、
Cu:2.00%以下、
Ni:2.50%以下、
Cr:1.50%以下、
Mo:1.00%以下、
Nb:0.100%以下、
Ti:0.100%以下、
V :0.30%以下、
B :0.0100%以下、
W :0.50%以下、
Ca:0.0200%以下、
Mg:0.0200%以下、
Sn:0.0500%以下および
REM:0.0500%以下
からなる群より選択される1種または2種以上を含有する、請求項1に記載の鋼板。
【請求項3】
請求項1または2に記載の鋼板を製造する方法であって、スラブを1050℃以上1200℃以下に加熱し、その後、1パス以上の熱間圧延を施し、
前記熱間圧延において、
板厚中心温度が950℃以上1200℃以下であるパスでは、各パスにおける以下の式(1)で表されるXの積算値が1.0以上10.0以下を満たし、
板厚中心温度が800℃以上950℃未満であるパスでは、各パスにおける以下の式(1)で表されるXの積算値が3.0以上を満たす、鋼板の製造方法。
TIFF
2025009818000008.tif
10
143
ただし、式(1)において、
t
0
:各熱間圧延パスのロール入側の板厚(mm)であり、
t
1
:各熱間圧延パスのロール出側の板厚(mm)であり、
R:ロール半径(mm)であり、
T
mid
:各熱間圧延パスのロール入側の板厚中心の絶対温度(K)であり、
T
sur
:各熱間圧延パスのロール入側の板表面の絶対温度(K)であり、
A:以下の式(2)によって決定される定数である。
A=2851+2968C-1120C
2
・・・式(2)
式(2)において、C:炭素含有量(質量%)である。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内質特性に優れる鋼板およびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、構造物の大型化に伴い使用される鋼板はそれらを支えるために厚肉化している。鋼板を製造するにあたり課題となるのが残存ポロシティである。ポロシティはスラブ製造時に溶鋼が凝固収縮することで不可避的に生成されることが知られている。このようなポロシティは圧延工程で閉鎖、圧着がなされるが、圧着せずに残存したポロシティは鋼板の機械的特性を著しく損ねるため、圧延工程での更なるポロシティの低減が求められている。特許文献1では、最終パス後の残存ポロシティ係数が0以下になる圧延の方法が提案されている。
特許文献2では、連続鋳造時のポロシティ体積を抑制した上で圧延形状比が0.5以上の圧延を行うことで残存ポロシティを低減する技術が提案されている。
特許文献3には、各温度での1パス当たりの圧下率を制御することで200μm以上のポロシティの個数を0.1個/mm
2
以下にする技術が提案されている。
特許文献4では、鍛造を実施したスラブに圧下率が20%以上60%未満の圧延を行うことで、板厚中心におけるポロシティの個数を抑制する製造方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平3-44417号公報
国際公開第2021/182618号
国際公開第2018/216665号
特開2014-189886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年の構造物の大型化に対する要求を満足するためには鋼板の厚肉化がより一層求められており、これはスラブ厚が一定の場合、圧延工程での圧下量の減少が求められていることを意味している。総圧下量が減少すると圧延でのポロシティの閉鎖や圧着がなされにくくなるため、鋼板内部にポロシティが多く残存してしまう。これらの残存ポロシティは延性の低下を引き起こすだけでなく、構造物として脆性破壊や疲労破壊の起点となるため、圧延での更なる低減が求められている。特に、ポロシティの面積増加は断面欠損領域が増えるため鋼板の伸びや絞りの顕著な悪化をもたらす。また、ポロシティ面積のばらつきは脆性破壊や疲労破壊の起点となり得るポロシティが存在する確率を増加させ、脆性破壊や疲労破壊に対するリスクが上昇する。
【0005】
特許文献1、2に記載されている技術では、圧延形状比を用いて算出されるポロシティ係数が0になる圧延や圧延形状比が0.5以上のパスを含む圧延手法が提案されている。圧延形状比は板厚とロール径からなるパラメーターであり、この値を大きくするには製品厚を薄くするか1パス当たりの圧下量を大きくすることが求められる。そのため、製品厚を減じずに圧延形状比を大きくするには大径ロールもしくは耐荷重制限やトルク上限の高い圧延ロールの導入が必要になるという課題があった。
【0006】
特許文献3で提案されている技術では、1050℃以上における1パス当たりの平均圧下率が10%以上の圧延が要求されているが、圧延初期はスラブのロールへの噛み込みを安定的に実施する必要があることから所定の圧下率を確保することは困難である。
【0007】
特許文献4ではポロシティの低減のために鍛造を行うことが要求されているが、鍛造の実施は生産性や製造コストの観点から好ましくない。
【0008】
以上のように、鋼板の機械的特性の向上、さらには内質特性の向上のために、ポロシティの低減が希求されているものの、従来の技術は、鋼板のポロシティを低減する技術としては、まだ十分とは言えなかった。
【0009】
本発明は前記課題を解決し、内質特性および機械的特性に優れた鋼板およびその鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
ここで内質特性に優れるとは、JIS Z 2241(2011)に基づいた引張試験による絞りが35%以上であることを指す。
また、機械的特性に優れるとは、JIS Z 2241(2011)に基づいた引張試験による引張強度が430MPa以上であり、かつJIS Z 2242(2018)に基づいた-50℃でのシャルピー衝撃試験が27J以上であることを指す。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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